プロローグ


「では本日の業務を振り分けます。まず3階北側を…」 旦那様のお屋敷に来てから既に1年以上の歳月が経っていた… 相原拓也と言う名前や男だった頃の過去も今の私には意味がない… 今の私は… 「ルーミット…ルーミット!」 「は、はい!」 「ヴォルカノ様のお部屋を午前中に済ませて頂戴。それと午後は西側の生け垣周辺のお掃除を。」 「はい、ジャスミン先生」 「定期的にチェックしますから決して気を抜かないで下さいね」 「…はい」 今の私はルーミット…旦那様に奉仕するメイド…


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