Ｆ）たくやルート　１

「タクヤちゃん、そろそろ起きて下さいですネ。もうすぐお船が港に着いちゃいますネ」
「ん……う〜ん………もう着いたの？」
　クルーザーの中に置かれているとは思えないダブルベッドの寝心地にすっかり熟睡してしまっていたあたしは、ケイトに身体を揺り動かされてゆっくりと眠りから目覚めていく。
「ふあぁあああぁぁぁ〜〜〜……ん〜…むにゅ……」
　寝ぼけ眼を手の甲で擦る。それから周囲をゆっくりと見回し、
　―――………あ、そっか。水着を買いに向かってるとこだっけ……
　金髪外人巨乳美少女の同級生に起こされると言う嬉しいシチュエーションであるものの、頭の方が喜びを感じ取れるほどハッキリしていない。身体を起こしたあたしは胡坐をかくと、頭の中を再起動しながら現状がどうなっているのかを思い出してみる。
　―――てな事よりも、昨日の疲れがまだ抜けてない……さすがにハードすぎたしなぁ……
　真っ先に思い出してしまったのは、昨晩の乱交パーティーのことだ。
　ホテルからの帰り道で襲われたと思ったら、コテージには美由紀さんやケイトが先に来ていて、女三人男一人から何人もの巨根の外人さんまで加わっての乱交の宴が徹夜で徹夜で繰り広げられたのだ。おかげで昼寝をしたというのに、まだ体には疲れが残っている。
　―――あたしも女になってから、大概のエッチは経験したと思ってたけど、大きさもタフさもテクニックも男子学生とは全然違ったもんね……
　童貞で女のこの体にガツガツしている学生とは比べるまでもない。
　昨日の晩は膣内射精された回数もイっちゃった回数も、全身に浴びせかけられたり飲まされたりした精液の量だって、ただでさえ普通の女性じゃ経験しようもないほど濃厚だったあたしのＳＥＸの記録を全て更新してしまっていた。
　そのおかげで、昨晩の出来事をほんの少し思い出すだけで巨根で拡張されたヴァギナとアナルをジンジンと疼かせてしまうほどに、あたしは快感の虜になりかけている。
　―――でもあれは、隣にケイトや美由紀さんがいたから……って、と、友達と一緒だから乱れたって訳じゃ……
　ベッドの上で終わってしまった快感を反芻しながらモジモジしているあたしを不思議そうにケイトが見つめている。
　その身体を包んでいるのは白のビキニの上下。かなりのナイスボディーなあたしや、そんなあたしよりも胸の大きい美由紀さんよりも、さらにホルスタインな乳房がこれでもかと言わんばかりに視界に飛び込んできているため、どこまでも指が埋もれてしまいそうな揉み心地や弾力をどうしても思い返してしまう。
　―――男の体でなくて良かった……絶対に下半身に血が集まって起き上がれなくなっちゃうところだったよ……
　とりあえず、昨日のことを思い出すのはもうやめよう。このままケイトの胸の谷間を見ていると、他にも口では言えない余計なことまで思い出して、自慰でもしないと収まらなくなってしまいそうだ。
　―――そうそう、それにあたしは水着を買いに来たんだし。
　最も重要なことを忘れてはいけない。あたしたちは今、買い物が出来る島までクルーザーで送ってもらっている最中なのだ。
　美由紀さんもケイトも、それに松永先生や明日香だって、二着も三着も水着を用意していたそうだけど、日本に帰れば男に戻る予定のあたしは、旅行が終わればもう二度と着ることがないだろ女物の水着の購入をケチってビキニ一着しか用意していなかった。その一張羅(？)が旅行初日から男性たちに乱暴に扱われ、二日目終了時点ですでにボロボロにされて着ることもままならなくなってしまったのだ。
　旅行の残りの期間を水着無しで過ごすのは泳ぐ楽しみがなくなって味気ないし、シャツやズボンで泳いだりしたら今度は普段着る服の方が足らなくなってしまう。てなわけで、｢ひどい事されたって松永先生につげ口しちゃうぞ♪｣と従業員の方々に微笑みかけて軍資金をゲットし、水着を買える島まで船を出してもらったと言う訳だ。
　―――けど、明日香は付いてきてくれなかったんだよね……体調のほう、本当に大丈夫なのかな？
　朝食もろくに食べず、松永先生に診てもらいやすいようにとコテージから移されたホテルの自室に戻っていった明日香は、足元もふらついていて顔色も悪かった。声も掛けてみたんだけど、｢行かない…｣と短い言葉が返ってきただけで、結局行くのはあたしとケイトと美由紀さんの三人になってしまった。
　―――ＳＥＸさせられ過ぎて疲れ果ててるあたしと違って、本当に体調崩しちゃうんだもん……明日香も可哀想に……
　だけど、ひとり残されて落ち込んで身も心も弱っている明日香に昨日の男どもが手を出さないとも限らない。何で一介の養護教諭がホテルのオーナーなんかやってるのかは不明だけど、ともあれ松永先生には明日香を守って欲しいと念を押しておいた。エッチではあるけれど生徒の事を第一に考えてくれる先生だから、これでひとまず明日香のことは、体調管理も含めて一安心。少しは心配が残るものの、これで買い物を楽しめるというものだ。
　―――まあ水着なんか買わなくても、あの島でならオールヌードで過ごしだって、かえって喜ばれそうだけどね……
　ケイトと松永先生なら喜んでスッポンポンで生活し始めそうだ。そうなると美由紀さんまで脱ぎそうだけど、明日香は恥ずかしがって最後まで抵抗し続けるだろう。
　恋人としては、さすがにそれはどうだろうかと思う。いくら明日香が松永先生の権力に守られていても、肌をホテルの従業員にさらすことになるのは、やっぱりイヤだ。
　美由紀さんやケイトならどうだっていいというわけでもない。昨晩は乗りと勢いであんな事になってしまったけれど、あたしに好意を寄せてくれている二人が他の男性にまで開放的と言うのは心中複雑なのである。
　そんなわけで、あまり開放的にならないよう最低限の節度を守るためにも水着は必要なのである。何度も外れた箍(たが)をしっかり嵌めなおして、女としての最後の思い出作りの卒業旅行をあたしは純粋に楽しみたいのだ。
「んでケイト……あとどれぐらいで島につくの？」
「三十分ぐらいだって言ってましたネ。も〜、早く着いて欲しいですネ。そしたらみんなでランチしてショッピングして、その後は逆ナンしてお楽しみしちゃいますですネ♪」
「いや、お楽しみはないから。昨日の今日でそう言う気はあたしには全然ないから」
　ただでさえ男なのに、この旅行はＳＥＸして犯されてばかりだ。女の身体で楽しむ最後のイベントと思えばハプニングも、まあ、あったほうがそれはそれで後々いい思い出になるかもしれない……が、さすがにちょっとは休ませて欲しい。昨日の晩だけで一年分以上のＳＥＸをしたんだし、このままじゃ腹上死ならぬ腹下死を迎えてしまいかねない。
　どうあってもエッチしなければならないにしても、昨日の晩の名残がもう少し身体の内側から消えてくれないと、再び我を忘れてしまうほど感じてしまいそうだ。徹夜明けで体力の消耗が激しい外人さんとのエッチは、本気で命に関わりかねないとすら思えてしまう。
　何はともあれ、それも島に到着してから考えればいいことだ。女の子同士でショッピングなんてのも、女になってから何度か体験したので慣れてはいるし、見知らぬ南国の街を三人で散策するのも楽しそうだ。
「ん〜……じゃあ、あたしはシャワー浴びてくるわ」
手を組んで身体をひと伸びさせると、パシパシと頬を叩いて目を覚まさせると、まだ重たい頭をふらつかせながらベッドから降りる。
「あ、タクヤちゃん……」
「だいじょぶだって。シャワールームの場所ぐらい分かってるから」
　ダブルベッドが置いてあるといっても、部屋の広さはそれほどでもない。ベッドを降りたその足でリビングへと繋がる短い通路を進むと、少々寝汗を吸ったシャツの裾をたくしながらシャワールームの扉に手をかける。
　―――すると、
「この声は……」
　一流ホテル並みの寝心地のベッドルームは空調も快適だし、防音も利いている。あたしがリビングルームに近づいていなければ、わずかに開いた扉から漏れ聞こえる音と声に気付くことはなかっただろう。
「だ、ダメですネ。タクヤちゃん、リビング覗いちゃダメですネ！」
　あたふたと追いかけてきたケイトがあたしを押しとどめようと手を引っ張るけれど、好奇心に負けて顔を扉の隙間に近づけるほうが早かった。
　そこで目にしたものは……ソファーに全裸で仰向けになり、白濁液があふれる秘所を指でまさぐりながら巨根を口いっぱいに頬張る美由紀さんの姿だった。
「んむゥ、んんッ、じゅるっ、んッ、ぷあっ、はァ、こんなに太いの……もう…口が……」
『おいおい、途中でやめないでくれよ。ほら、昨日の晩みたいに情熱的に舐めてくれよ。チ○ポが欲しいんだろ、え？　あんなにいやらしい舌使いの女なんて初めてだったぜ、オレは』
「そんな……私、おチ○チンなんて……んんゥ！　ん、うぅぅぅ……！」
　一度は吐き出したものの、頭を押さえつけられて唇に再びペ○スを捻じ込まれると、白濁液を浴びた表情を歪ませた美由紀さんの唇から苦悶の声があふれる。
　それでも美由紀さんの舌は男に快感を与えようと口内で蠢き、太股の内側をぐっしょりと濡らすほど愛液と精液にまみれた膣口をクチャクチャと音を響かせるように指で撫で回していた。
『手を止めるなよ。船が着くまでにもう一発注ぎ込んでやるんだからな』
　あたしが眠っている間に、何発の精液が美由紀さんの口や秘所に注ぎ込まれたのかは分からない。強引に、乱暴に、腰を振って唇を犯されているものの、美由紀さんも涎を溢れさせながら男の巨根をしゃぶりまわしていた。もう一度注ぎ込むと聞かされたときから膣口を押し開いてヴァギナに挿入し、演劇の舞台の上で引き締められたボディーを身悶えさせている。
　―――あ、あんなに指を押し込んで……
　巨根でノドを塞がれながらも、二本の指をぬかるんだ蜜壷へ抽送する。その粘ついた音が隙間から覗いているあたしの耳にまで届くと、背筋にも生暖かい衝動が駆け巡り、短パンの下でしっかりとショーツに包み込まれている恥丘からも肉の悦びを求める膣壁が蠢いて擦れあう音が鳴り響いてしまう。
　―――こんなの覗いてたら……変な気分が……
　友達が犯されているところを見ながら濡らしてしまうなんて……見てはいけないものを目撃してしまったショックの動揺で、昂ぶっていく性欲を抑えることすらままならない。唾液を掻きだすような激しいイマラチオから目が離せず、とても頬張りきれるはずもない太さと長さの逸物をノドの奥へと捻じ込まれて顔を歪ませる美由紀さんを目にするたびに胸を締め付けられるような気持ちになるけれど、そんな気持ちを洗い流すほどの愛液が心臓の鼓動のリズムに合わせて次々とあふれ出してきてしまう。
　―――どうしよう……本当にとまんなく……ひ、あ…あああァ……！
　とっさに唇を塞ぐ。背後から伸びたケイトの手が、眠る前にブラを外していたあたしの乳房に指先を食い込ませ、もう片方の手を短パンのチャックを下ろして内側へ滑り込ませてきたのだ。
（見ちゃダメですネって言ったのに……タクヤちゃんは美由紀ちゃんのエッチを見ちゃったイヤらしい娘ですネ……♪）
（違っ……あたし、何も知らずに……んんんゥ！　そこは、だメェ……あ、あァ…入って……ああ…ッ！）
　ショーツの仲でケイトの指があたしのラヴィアを左右にぱっくり割り開く。そしてむき出しになった膣口をチロチロとくすぐられるとプシャッと愛液が勢いよく噴出してしまい、そのまま腰を震わせてしまったあたしはヴァギナに挿入されるケイトの指先を拒むことが出来なくなってしまっていた。
（はぁあっ……！）
　リビングにいる美由紀さんたちに気付かれないために、ケイトの指はゆっくり捏ねるようにヴァギナを押し広げていく。膣肉を押し広げて奥深く入り込んだ指先が子宮の入り口をなぞり、交互に動かされる二本の指が膣奥からクチャクチャといやらしいリズムを奏で始める。乱暴に蹂躙されることの多い秘所には、精緻な動きであたしの性感帯を探り当てるケイトの愛撫は物足りなさを感じる一方で、生々しい蠢動を繰り返して感応を次々と目覚めさせられてしまう。
　短パンの内側はとどまるところを知らずに溢れてしまう生暖かい愛液でぐっしょりと濡れてしまっていた。膨らみきったＧスポットを押し込まれ、クリトリスを摘まれると、美由紀さんたちに気付かれないように声を押し殺すのにも必死にならざるを得ず、強張る体はさらに敏感に膣内を押し広げる指の動きに敏感になってしまう。
（あ、ああァ……そ…こォ……んッ！　ダメ……あ、あァ………！）
（可愛いですネ……ふふ、そんなに感じちゃってるタクヤちゃんは、お船が着くまでにもっと可愛がってあげちゃいますですネ……♪）
　そう言って笑ったケイトは、ビクビクと痙攣していたあたしの膣からズルリと指を引き抜くと、あたしのズボンのチャックを下ろしてしまう。そしてシャワー室の扉とリビングに通じる扉の間の狭い壁にあたしの背中を押し付け、自分は床にかが見込んであたしのズボンとショーツを床までずり下ろしてしまう。
「あ、はぁあああぁぁぁ〜〜〜！　はいって、ふ…といの…がァ……そんな、奥は……んは、あァあああああああああッ！！！」
　この声はあたしじゃない……片足をショーツから引き抜かれてケイトの方に抱えられながら、あたしは視線を扉の隙間に向けてリビングを覗き込む。するとあちらでは、室内中央のテーブルの上に仰向けに押さえつけられた美由紀さんの秘所に、外人従業員の巨根がゆっくりと押し込まれているところだった。
　―――あんなに太いのが入っちゃうなんて……
　昨晩何十回と外人のペ○スを味わわされたけど、それでも挿入されるところを見ていると膣内に入ってしまうのが信じられずに驚きを隠せない。
　子供の腕ほどもある巨根は美由紀さんの膣口に絞り上げられながらも蜜壷の奥へとたどり着く。そして何度も昇りつめて疲れ果てている美由紀さんをいたわるように……などと言うことはない。子宮口を押し上げられ、テーブルと体の隙間からあたしよりも大きな乳房をブリュンと滑り出させた美由紀さんの背後から、男は獣と言うよりケダモノのように荒々しく腰を振り、容赦なくヴァギナを責め立て始めた。
『し、締まる……何回犯しても狭くて最高だな、ジャパニーズのおマ○コは、なあ、お前も感じるだろう！？』
「い、ひあ、ああああああッ！！！　こ、こんなの…壊れ……ダメ、イく、イくゥウゥゥゥ〜〜〜！！！」
　ガツンガツンと子宮にペ○スが叩きつけられる音が聞こえてきそうなストロークに、美由紀さんは精液まみれにされた長い髪を涙を流しながら振り乱す。その表情はとてもスポットライトに照らされた舞台の上で眩しいほどに輝いていた美由紀さんとは思えないほどに涙に濡れ、快感に飲み込まれた“女”の艶というものをあたしに感じさせるものだった。
（ケイト……あの……あたしも………）
　バックから蹂躙され、本気汁を撒き散らしている美由紀さんから視線を外さぬまま、あたしは股間の間に顔を押し込んでいるケイトの髪に指を差し入れる。それであたしが望んでいることを察した金色の髪の同級生は、トロトロと愛液を滴らせているあたしの股間へと顔を埋め、割れ目の中心に舌先を押し込んできてくれた。
（あ…あああァ………♪）
　ペ○スが捻じ込まれるたびに大きくなっていく美由紀さんの声を聞きながら、あたしの秘所はケイトの舌に嘗め回され、美由紀さんとの奇妙な一体感を感じながら快感に喘いでしまう。ケイトの頭に手を置いたまま、自分から腰を揺すってクンニしてくれている唇に秘所を押し付け、もう片方の手をシャツの裾から差し込んでノーブラの乳房を揉みしだく。
　硬く尖った乳首を転がし、親指と人差し指でギュッギュッと絞り上げると、胸の膨らみが爆発するかのように痺れながら膨張する。弾力とボリュームを増して到底手の平に収まりきらなくなった乳房を、唇を開いたまま閉じることすら出来ない美由紀さんを見つめながらこね回すと、声を出すまいと歯を食いしばっている唇の置くから低いうめき声を洩らしながら、膣口を舌で犯しているケイトの顔にめがけて大量に吐淫してしまう。
（ごめん、で、出るゥ……もう…とまんな……ああ、あァ――――――！！！）
　友達を犯されているところを覗き見しながら愛液を噴き出すなんて……そんな自分の浅ましいほどのいやらしさに胸を締め付けられたのもつかの間、ジュルルルルッと卑猥な音を響かせてケイトに愛液をすすられてしまい、その鮮烈な衝撃に巨乳を上下に揺さぶりながら女同士で味わう快感に恍惚の表情を浮かべてしまう。
（んッ……たくやちゃんのラブジュース……濃厚でとっても美味しいですネ……♪）
（す……吸い上げられてる……ああッ、ああッ、ケイト、ケイトォ〜〜〜！！！）
　さすがに苦しくなったのか、ケイトがあたしの花弁から一旦顔を離すと、今度は中指と薬指が挿入されて、ざらつく膣天井を荒々しく擦りたて始めた。潮を噴かされる……ケイトがしようとしていることがわかっても、あたしの膣はそんなケイトの指を咥え込んで離さない。まるで自ら吸い込んでいるかのように指ファックを受け入れてしまっていると、内股にビリビリと緊縮の痺れが駆け巡り、下腹部を締め上げ、プックリと尿道口を膨らませる。
（出…るゥ………！　あ、ああああああああああああああッ！！！）
　もう我慢できない。自分の手でつぶしてしまいそうなほど乳房を握り締めながら、頭の天辺から快感の奔流を噴き上げてしまう。それと同時にケイトの唇がピクピク脈動しているクリトリスに吸い付き、コリコリに硬くなった淫核を激しく吸い上げながらカプッと歯先を食い込ませてくる。
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッ！！！」
　Ｇスポットとクリトリスを同時に刺激され、爆発していたあたしの快感がさらに加速し、絶頂潮となって股間から勢いよく噴き上がった。ズクンズクンと膣の奥で膨れ上がっていたものが全て弾け飛ぶとあたしは全身を仰け反らせ、荒れ狂うオルガズムの快感に翻弄されながら、ケイトの顔にめがけて間欠泉のように絶頂汁を噴出し続けてしまっていた。
　そして……
「んあァ！　も、もう許してェ！　イきますから、もう、スゴいのが、クる、ぅ、んッ、あ……あっあああああああああ！！！」
　男の手で牛のミルクを搾るように巨乳を根元から締め上げられながら、美由紀さんの膣奥にも白濁液が大量に注ぎ込まれる。結合部から逆流して溢れ出すほどの膣内射精を受け、ノドを反り返らせた語を突き出した美由紀さんは股間から床へポタポタと白く濁った体液を滴らせながら延々と悶絶し続けていた。
『そんなにＳＥＸが好きなのか？　ほら、何とか言ったらどうなんだ？』
「―――――――――――――――――――――――――――――ッ！！！」
　言葉を失うほどの絶頂の最中に、男の両手が美由紀さんの乳房をさらに揉みしだいた。今にも母乳が噴き出そうなほど膨らんだ乳首がビリビリと震え、涙を流しながら巨根のもたらす息もつけないオルガズムに涙を流して堕ちていくと、不意に大きく開いたままだった唇を小さくし、テーブルに仰向けになったままぐったりと頭をうな垂れてしまった。
『気を失ったのか？　早くしないとお友達が目を覚ましちゃうぜ。まあ、置いて枯れたら時間をかけてタップリ可愛がってやるけどさ』
　時間に迫られて乱暴に犯され、大量の精液を注ぎ込まれてしまった美由紀さんに意識があるのかないのかは、覗き見しているあたしの位置かは判断しづらい。けれど、男が白濁まみれになったペ○スをズボンにしまいこみ、パシンと美由紀さんのヒップを平手で叩いてリビングを後にすると、のろのろと身体を起こし、床に放り捨てられていた自分の水着を拾い上げて、
「「………あっ」」
　視線が合ってしまった。身体中に精液を浴びた美由紀さんが次に向かうところといえば、当然シャワー室だ。足は自然とあたしが覗いていた扉の方に向き、こちらに気付くと絶頂の余韻にまだ震えてしまっている身体を抱きしめて一歩後退さった。
「あ……」
　反射的に美由紀さんが口を開こうとして、何も言えずに口をつぐんで困惑の表情を浮かべる。それから胸と股間を手で隠して顔を伏せると、大きく息を吐き、勢いよく顔を上げた。
「やなとこ見られちゃったな……一体どこから見てたのよ、たくや君のスケベ」
　少しだけ覗かせた困惑の色は、もうどこにも見えない。凌辱の跡が生々しい身体を隠そうともせずに明るい笑顔で扉を開けた。
　いつの間にかあたしの股間からケイトは立ち上がっていた……けれど、あたしのズボンを履かせてくれていたわけではない。それにあたしの手は片方、シャツの中で自分の胸を揉んだままだったりする。その結果、まるで覗き見しながらオナニーしていたかのような格好で、性交を終えたばかりの全裸の美由紀さんと対面することになってしまった。
「もうやだな〜♪　人がエッチしてるの見てオナニーなんて。それはいくらなんでも……ねえ？」
「あの、これはケイトが……」
「な〜に？　恥ずかしいからって人のせいにしちゃうの？　ふ〜ん……あとで明日香に言っちゃおっと」
「そ、それは……って、美由紀さん、大丈夫？」
「ん？　なにが？」
　さっきまであんなに荒々しく犯されていたのに、美由紀さんは笑顔のまま。けれど……どう見たってそれは無理に作り上げた笑顔だ。どんなに上手く隠したって、ショックを受けた顔を一瞬でも見てしまったあたしには、美由紀さんが心配をかけまいと明るく振舞うほどに痛々しいものを感じ取ってしまう。
　だから、
「え、たくや君、な、何！？」
　美由紀さんの手を掴むとシャワー室の戸を開け、二人して入るとシャツを一気に脱ぎ捨てて廊下へと放り投げる。
「あたしが綺麗にしてあげるから……」
「な、何言ってるのよ、あたしは別に……んっ！」
　有無なんて言わせない。大型クルーザーでもさすがにバスタブはない。だからあたしはシャワーの取っ手を勢いよく捻ると、頭上から降り注ぐ水の雫を美由紀さんと二人して全身に浴びながら、太いペ○スにこじ開けられていた唇に飛びつくようにむしゃぶりついていた。
「んっ……んぅ〜……！」
　唇を密着させると、あたしが眠っている間にどれだけ精液を飲まされたのかと思うほどに濃厚な精液の臭いが口内に流れ込んでくる。
　けれど顔を背けはしない。驚いている美由紀さんを壁に押し付けて精液臭を全て吸い取るように唾液を啜り上げると、こびりついた精液をシャワーに洗い流された肌にゆっくりと両手を滑らせる。
「た…くや……く…んゥ………！」
　豊満な乳房に、くびれたウエストに、張りのあるヒップに、スポンジの代わりを務める手指を何度も滑らせていると、美由紀さんのほうからあたしの首に腕を回し、舌を絡め合わせてくる。
「私……さっき他の人に抱かれたばかりなのに……き、汚いのにィ………」
「だから綺麗にしてあげるの……美由紀さん、好きだよ」
「え………？」
　間近で顔を覗き込みながら愛の言葉を一つだけ囁くと、必死に感情を隠そうとしている美由紀さんの仮面がはがれ、ほんのり赤く染まった素の表情がさらけ出される。その顔に微笑みかけてからもう一度唇を重ね合わせると、
「そ、そんなこと言うから忘れられないんじゃない……」
「照れてる美由紀さんも可愛いよね……」
「ば、馬鹿……後で絶対にチクっちゃうんだから……」
　明日香にばれるのは怖いけど、美由紀さんが好きと言う気持ちにも嘘偽りはない……ここまで自分が浮気性と思ってもみなかったけれど、放っておけない気持ちはどうしようもない。
　それに……
「も〜〜〜！　美由紀ちゃんばっかりズルいですネ！　ケイトだってタクヤちゃんや美由紀ちゃんともっとチョメチョメしたいですネ！！！」
　一人仲間はずれにされていたケイトがきっちりシャワー室の扉に鍵をかけ、ビキニを脱ぐ暇さえ惜しむようにあたしたちに抱きついてくる。そしてあたしに、ついで美由紀さんにキスをしている隙に、あたしは三人も一度に入って狭くなったシャワー室の床に跪き、美由紀さんの両脚を抱えて白濁液が滴っている割れ目へと唇を吸い付かせた。
「はあああァ〜〜〜ん！　じ、時間無いのに、船が、もう……んはぁあぁぁぁ！！！」
「いいじゃない別に。到着してすぐに船を下りなきゃいけないわけじゃないでしょ？　それに―――」
　さきほど絶頂へと導かれてしまったケイトの舌と指の妙技を盗みながら、そのケイトと乳房を擦り合わせている美由紀さんを下から仰ぎ見る。
「これから三人で“デート”するんだし、ちょっとくらい身支度に時間がかかっちゃってもしょうがないんじゃない？」
　悪戯っぽく片目を閉じると、美由紀さんもケイトも小さく噴きだし、同意を示す。それにあたしも笑みで持って答えると、乱暴に扱われて真っ赤に晴れ上がっている美由紀さんの秘所にツッ…と舌先を滑らせた―――



　結局あたしたちが船から下りたのは、港に到着してから一時間ぐらい経ってからのことだった。
　シャワー室で、そしてベッドルームで何をしていたのかは船長さんや美由紀さんとＳＥＸしていた男にもバレバレだったけれど、特に何を言われるでもなく、ただ股間をモッコリさせて迎えられただけだった。
　これはやっぱり浮気になるのだろうか……でも、旅行が終わってしまうと会えなくなってしまう美由紀さんとケイトとの最後の思い出だ。明日香にはばれないようにこっそり今日一日は楽しもうと思う。



　けれどこの時、あたしたちはまだ誰一人として気付いていなかった。
　まさかここがとんでもない場所だったなんて……それを知るのは三人そろって島に上陸し、後戻りできなくなってからのことだった。