プログラム219「終局へ(その17)」
プログラム219 最終段階(その17)
「ほれ、3人ともそろそろ起きなさい」
身体を揺すられる。
「む〜・・・ねこめここがぁ・・・」
「は?」
まだ夢の途中・・・
「寝言・・・なのかね?」
「どうやらそのようですな・・・」
呆れた声が聞こえる。でもまだ夢の途中・・・
「う・・・ん・・・」
「おや、お姉ちゃんの方は起きたか?」
「あ・・・はい・・・」
「かえで君も起きたみたいだな?」
「え? はい・・・」
「後はこのコだけか・・・」
・・・私のこと? でもまだまだ夢の途中・・・
「かすみ・・・」
姉ちゃんの声が聞こえた。何か呆れたような声。でも夢の・・・以下略。
「これは・・・深いですね・・・」
「深いですね・・・」
「いつもので・・・?」
「しかないと思います」
「ふむ、いつものとは?」
「はい。かすみって一度深い眠りに入るとなかなか起きなくて・・・」
「そういう場合、身体を揺すれば起きるだろう?」
「それでも、夢を見ようとするのがかすみなんです・・・」
『・・・・・』
急に静かになったよ。一同沈黙ってヤツ? でも・・・以下略も略。
「では、起してくれるかね?」
「はい・・・」
「ですが、かなり大きな悲鳴をあげるので、出来れば耳を塞いでた方がいいです
よ?」
「そ、そうかね」
「では、少し耳を塞いでおこう」
「さぁ、始めてくれたまえ」
「はい」
・・・そこで夢は途絶える。
「・・・凄まじい悲鳴だな」
「・・・うむ」
「よくこんな小柄な身体でここまで大きな声が出せるな」
「まったくだ」
仮面の男性達は、それぞれ思い思いの感想を述べている。でも、気持ちは凄く解
る。だって、毎回聞いてる私やかえでさんですら、その大きさに鼓膜が破られてしま
うって思うくらいだから・・・
「むぅ〜、何もこんな大勢の前で○○○が□□□□□で、××××××と△△△△し
なくてもいいのに・・・」
「起きないかすみが悪いの」
「うゆぅ・・・」
拗ねるかすみ。でも、いつまでも気を失ってるかすみが悪いと思う。
「さて、そろそろ本格的に仕えてもらいたいのだが・・・?」
「あ、はい」
「わかりました・・・」
「うゆぅ、一体何すればいいの?」
「そうですなぁ・・・まずはやはり・・・」
そう言いながら仮面の男性の一人が、その・・・社会の窓を・・・その・・・降ろ
し始めた・・・
「そうですなぁ。さっきまで十分楽しませてあげたんだ。今度はこちらを楽しませて
もらわないとねぇ?」
「あ・・・その・・・はい・・・」
うろたえながらそう答える私。
「かしこ・・・まりました」
少し怯えたように頷くかえでさん。因みに、既に私たちの目隠しは外されている。
身体は縛られてるけど、両腕も自由。何だか・・・とても卑猥な格好・・・
「うゆぅ、お口でするの?」
「くくく、そうだよ」
「やはり、口での奉仕は重要ですからな」
そう、彼らのモノを私たちに奉仕させようと言っているのだ。今までは下萄さんの
しかした事が無いから、逆に不安になってしまう。ましてや、かえでさんはまだ奉仕
するのが苦手だから大変だと思う。
「さぁ、3人とも始めてくれたまえ」
「はい・・・」
「うゆぅ、解ったなり」
「はい・・・失礼致します」
そう言って私たちはそれぞれの仮面の男性達の足下に跪いた。
「くくく、楽しみですなぁ」
「そうですな。身体は一級品でしたからな。あとは技術の方ですな」
「まぁ、下萄君のことだからその辺も上手に仕込んでいるでしょうがな」
「そうですな」
そんな仮面の男性達の会話を聞きながら、私たちは彼らの逸物を社会の窓から抜き
出した・・・
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