プログラム198「三角形の淫具(中編)」
プログラム198 乗馬・・・(中編)
「何ですか? これ・・・」
部屋に入って開口一番にお姉ちゃんはそう呟いた。あ、目が点になってる。まぁ、
無理もないよね、コレを見たら・・・
「こんな物で一体何をするつもりなんだ?」
ソレを指差してまさひろに問うかえで姉。かえで姉の目も点になってる。
「うやぁ、これ、漫画で見たことがある」
某漫画での拷問シーンで出てたよ。確か・・・
「これに・・・跨って・・・えと・・・んで・・・」
何だっけ?
「コレの上に・・・?」
「うん・・・確かソレであってると思うけど?」
でも、どんななんだろう? コレの感じって。
「詳しいじゃないか、かすみ。こういうものにかなり興味があるみたいだな?」
別に興味は無いんだけど?
「そ、そんな事ないよ。痛いのヤだし・・・」
「さっきも言ったが、痛くなるかどうかはお前次第だ」
さっぱり意味が解んないッス。もっと解るように教えて欲しいなり。
「どゆこと?」
「まずはこいつを良く見ることだな」
言われてソレに近付く。こうやって見るとホント、漫画に出てきたのにソックリ。
「うやぁ、こりが三角木馬なんだ・・・漫画では痛そうにしてたけど・・・」
そう、これはよく漫画に出て、ボケや、お仕置きのシーンで使われてるヤツソック
リなのだ。痛そうにしてたけど・・・ホントに痛そう。
「漫画? なにそれ?」
「某ギャグ漫画に出てたよ? これ」
「そうなんだ。漫画ってギャグはあまり見ないから・・・」
そう、お姉ちゃんは基本的に恋愛系の漫画しか読まない。よく漫画を読んでこんな
恋愛がしたいとか言ってる。かく言う私はオールラウンド。熱血系からエッチなのま
で全部読んでる。・・・だからってオタクじゃないよ?
「どうやらしっかり解ってるようだな? じゃあ、早速乗ってもらうとするか。かす
み、縛るから腕を後に回せ」
「うやぁ? ソコまで漫画みたいにするのぉ?」
「漫画がどうかは知らんが、跨いだときに腕で支えられないようにする為に縛るん
だ」
「そ、それじゃあ、全体重が股間部にかかっちゃうけど?」
「それがコレの目的だが?」
マ、マジッスか!? そんなことしたら凄く痛いような気が・・・
「そんなぁ・・・い、痛くないって言ったのに・・・」
「別に言っていないが?」
そうだっけ?
「うやぁ? 言ってなかったっけ?」
「言ってないわよ、かすみ」
「まぁ、確かに、痛くないとは言ってないですね」
お姉ちゃんとかえで姉も賛同する。・・・ホントに言ってなかったっけ?
「え・・・と、確か・・・あ・・・」
「思い出したか?」
「うぃ・・・」
思い出したよ。確か・・・
「痛くなるかどうかは私次第・・・って言ってた」
「そうだ」
「でも、これじゃ結局痛くなるような・・・?」
「くくく、さぁな?」
何? その意味ありげな笑みは・・・
「むぅ、何か納得いかないなり」
「さぁ、むくれてないで腕を後に回せ」
「うゆぅ、了解・・・」
渋々腕を後に回す。何か、ホントに納得いかないよぉ。
「・・・あれ?」
「うゆぅ? お姉ちゃん、どうしたの?」
「うん・・・ちょっとね」
お馬さんを見てたお姉ちゃんが何かを見つけたような表情になる。今度は何?
「何? どうしたの?」
「え・・・と、下萄さん。これってひょっとして・・・」
「ん? 気付いたか」
「はい・・・」
・・・だから今度は一体何?
「そうか。けど今は黙ってろ」
「あ、はい」
うゆぅ、内緒話はヒドイなり。
「一体どうしたの? お姉ちゃん」
「ん? それは秘密よ」
「むぅ、凄く気になるんだけど?」
「体験すれば解るわよ」
「そんなぁ・・・もういいッス。自分で調べるから」
「それはダメだな」
何ですとぉ!?
「何で?」
「目隠しを着けてもらうからだ」
うやぁ、また随分懐かしい物を・・・
「うゆぅ、せめて何があったのか確認してから・・・ダメ?」
「ダメだ。確認させてやらん」
むぅ、かなりイジワルな・・・
「そんな事言わずに・・・ね? ・・・ダメ?」
「ダメだ」
「・・・ぶぅ」
「ほら、着けるから大人しくしてろ」
「うゆぅ・・・」
「なぁに、心配しなくても直ぐに解るさ。その身で体感してな」
・・・出来れば体感する前に知りたいんですけど?
「さぁ、いくぞ」
目隠しを着けられた私は、お馬さんに乗るための縄に吊るされた・・・
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