プログラム197「三角形の淫具(前編)」
プログラム197 乗馬・・・(前編)
「ふぅ・・・中々美味かったぜ。ごちそうさん」
まさひろはお箸を置いてそう感想を述べる。今日は久々にかえで姉の手料理なり。
「ふやぁ・・・お腹一杯だよぉ・・・余は・・・」
「余は満足じゃはもういいわよ」
「うゆぅ、先に言われたなり。酷いッス」
「もう皆聞き飽きてるわよ、その台詞」
皆って?
「さて、食休みが終わったら早速今日の調教を始めるぞ。まぁ、今日のメインはかす
みだがな」
「うゆぅ、やっぱりお仕置きするの?」
「当然だろう? 粗相をしたんだからな」
「そんなぁ・・・」
痛いお仕置きじゃなきゃいいんだけど・・・
「一体・・・何するの?」
聞いた所で答えてくれないと思うけど、一応訊いてみる。
「それは調教室に入ってからのお楽しみだ」
ほらね? ・・・って別に楽しみにしてないッス!!
「うゆぅ、痛いのはヤダよ?」
「さぁな。痛くなるか、痛くならなくなるかはお前次第だ」
つまり痛い可能性があると?
「そんなぁ・・・痛いのヤダよぉ・・・」
「諦めるんだな」
「あの・・・」
私とまさひろが話し合ってると、片付けを終えたお姉ちゃんが口を挟んできた。
「何だ?」
「今日はかすみへのお仕置きということですが、私たちはどうするんです?」
「ふむ・・・そうだな・・・」
「な、なんでしたら、今日はかえでさんと一緒に二人で求め合ってますけど?」
「さ、さやかお嬢様!?」
お姉ちゃんの発言に焦るかえで姉。お姉ちゃんてばまた大胆な・・・
「それも面白そうだな」
つまりやってもいいんだ。羨ましいな、お姉ちゃん。
「だが、今回はお前らも一緒に来てもらうぞ」
「え?」
「とういうことは結局私たちもかすみお嬢様と同じことをされるということか?」
「少し違うな。かすみにはお仕置きで、お前達には調教を施すということだ」
どういうことかな?
「同じじゃないのか?」
「同じであり、同じじゃないといったところか」
ま、ますますワケが解んないなり。どういうこと?
「一体何が言いたい?」
「くくく、あそこまで恥をかいておきながら、まだそれだけ強気になれるとはたいし
たものだな?」
「う・・・それと、これとは・・・」
「気にするな。そうでなければお前らしくないからな」
「・・・・・」
黙り込んじゃうかえで姉。もしも〜し、本題からズレてませんかぁ?
「で、結局私とかえでさんにもかすみと同じことをするんですか?」
「あぁ、半分はな」
半分って・・・?
「どういうことなんです?」
「まぁ、それは調教すつに着いてからのお楽しみだ」
「そう・・・ですか」
「うゆぅ、なんか凄く嫌な予感がするッス」
「くくく、まぁ、楽しみにしてるんだな」
だから楽しみじゃないってば・・・
「さて、そろそろ行くとするか」
「うゆぅ? 食休みにしては短くない?」
「移動の時間を考えれば調度良い時間だ。さぁ、いくぞ?」
「うゆぅ、了解ッス」
何かますます不安になってきたよぉ。怖いなり・・・
「ほら、さっさと来い」
「ほ〜い・・・」
すでにお姉ちゃんとかえで姉はまさひろと一緒に部屋を出ようとしていた。
「ほら、かすみ。ふざけてないで早く来なさい!!」
不機嫌そうに怒ってくるお姉ちゃん。何で怒ってるの? 怒りたいのは私なのに・
・・
「むぅ、解ったなり。だから怒らないでよぉ・・・」
一応謝っとこう。何か怖いし・・・
「で、今日も開かずの間の一つに行くんですね?」
廊下を歩いてて暫くして、お姉ちゃんはまさひろにそう尋ねた。
「まぁ、そういうことだ」
また開かずの間なんだ。また鰻かな? ・・・ってもう開かずの間じゃないか、あ
そこは。
「一体今度はどの開かずの間なの? まさひろ」
「ココだ」
いきなり立ち止まってそう応えてきたまさひろ。そこは鰻たちのいる部屋からすぐ
の場所だった・・・
「ココって・・・確かお仕置き側の部屋だよね?」
「あぁ、そうだ」
「つまり・・・やっぱり痛いの?」
「痛くされたいのか?」
「そんなワケないし・・・」
「だったら、黙ってろ。これ以上くだらないことを言うと本当に苦痛を与えるぞ?」
「うゆぅ、ゴメン・・・」
むぅ、脅さなくてもいいと思うなり。ちょっと怖かったッス!!
「さぁ、中に入るぞ」
そう言ってまさひろは開かずの間の扉を開いた・・・
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