プログラム180「再登場・・・(前編)」


 プログラム180 淫生物再び・・・(前編) 「ふぁ・・・ぁ・・・んー良く寝たわ」  目が覚め、伸びをする。久しぶりにゆっくりと出来たわ。 「ホント、久しぶりね、あんなにゆっくり過ごしたのって」  ココに来てから延々の調教という名の辱めばかり受けてた。今は抵抗も無くなった し、逆に気持ち良いから好きになったけど、それでも毎日休むことなく責められてた から、今回のお休みは心身ともにリフレッシュできた気がする。 「さて・・・朝御飯の準備をしないとね」  そう言って起き上がる。周りを見ると、まだかすみもかえでさんも寝息を立てて熟 睡してる。 「起さないように起きないとね」  そして、そっとベットから抜けた・・・ 「うやぅぅ・・・ふぁ・・・にゃぅぅ・・・お姉ちゃん、おあよ・・・にゅぁぁ・・ ・」  炊飯器のスイッチを入れ、おかずを作ろうとすると、かすみが特異な欠伸をしなが ら部屋に入ってきた。ココは一応私たちが寛ぎ、下萄さんを待つ場所。そして食堂で もある。 「おはよう、かすみ」 「うにゅみゃぁぁ・・・早いねぇ・・・お姉ちゃん」  ・・・昔から思うんだけど、この子ってどうしてこんな変な欠伸とか寝言を言うの かしら? 「どしたの? お姉ちゃん」 「ううん、何でもないわ」 「そう?」 「えぇ」 「ふ〜ん・・・そういえばかえで姉、まだ寝てたけどいいの?」 「朝食が出来るまで寝かせてあげましょう。まだ疲れが取れてないみたいだし・・ ・」  そう、かえでさんは昨日10時間以上寝て、しかも夕方まで寝ていたにも関わら ず、夜の10時になると私たちより先に寝てしまったの。やっぱり相当疲れたみた い。 「うぃ、了解ッス」 「それじゃあ、おかずを作るから手伝ってくれる?」 「うやぁ? いいの? 手伝って。またこの間みたいに焦がしちゃうかもしれない よ?」  かえでさんと3人一緒になる少し前、かすみに朝食の目玉焼きを作って貰おうとし たんだけど・・・見事なまでに真っ黒焦げにされてしまった。それ以来料理を作らせ ないようにしてるんだけど・・・ 「今日は別に心配しなくてもいいわよ。ただ掻き混ぜるだけいいんだから」 「うゆぅ? そうなの? 一体何を?」 「これ、ミルクと卵と小麦粉、あと砂糖とバターを一緒に混ぜて欲しい」 「うゆぅ? ケーキでも作るの?」 「う〜ん・・・まぁ、ケーキになるんでしょうけど・・・」 「何? その煮え切らない表現は」 「まぁ、とり合えず混ぜてよ」 「むぅ、解ったなり・・・でも何か納得がいかないなり」 「気にしない気にしない」 「むぅ・・・」 「ほら、早く手を動かして」 「うぃ、了解ッス」  私に言われてかすみは渋々ボールに言われた材料を入れていく。ホントはホット ケーキなんだけどね。 「あ、そうそう、卵は黄身と白身、別けてね?」 「ほぇ? りょ、了解ッス・・・」 「・・・ひょっとして・・・もう入れちゃった?」 「ううん、まだだよ。ギリギリ・・・」  かすみの方を見ると、卵の殻を割っている所だった。 「ほ・・・良かった。予定が狂うところだったわ」 「うゆぅ、そう言うことは早めに言ってくれないと・・・」 「ゴメンゴメン。気をつけるわね。そうそう、コレを使うと楽よ」  そう言って私は黄身と白身を分ける器具をかすみに渡す。 「コレって何?」 「その上で卵を割るだけでいいの。そしたら下のぼーるに白身だけ落ちるから」 「うやぁ・・・便利な世の中だねぇ?」 「ほら、感心してないで早くして」 「ほ〜い」 「そうそう、黄身を一緒に入れて、白身は別で掻き混ぜてから入れるのよ?」 「うぃ、了解ッス」  ・・・大丈夫かなぁ? 「さぁ、私も他のおかずを作らないと・・・」  え? 御飯とホットケーキだと相性が悪いって? 大丈夫、かすみにやって貰って るのはお昼の分だから。 「うゆぅ? 何か言った? お姉ちゃん」 「ううん、何も」  さぁ、おかずおかずっと・・・ 「うやぁぁ!?」  ガチャ−ン!! 「な、何!?」 「ごみん・・・落としちった、あははは・・・」 「・・・笑い事じゃないでしょう? 早く作り直しなさい!!」 「うゆぅ・・・ごめんなさい」 「はぁ・・・何でこんなにドジなのかしら?」  何だかさらに失敗されそうな気がするわ・・・


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