プログラム181「再登場・・・(中編)」
プログラム181 淫生物再び・・・(中編)
「よう、昨日はゆっくり休めたか?・・・何してる?」
下萄さんはキョトンとした表情で部屋に入ってきた。
「あは・・・あははは・・・」
「こ・・・これはその・・・」
まぁ、キョトンとするのも無理ないかも。だって・・・
「かすみがドジっちゃって・・・」
「また何かやらかしたのか?」
「うゆぅ、ごめんなさい」
結局、あれから19回もかすみは混ぜるたびに中のものを落とし続けた。かえでさ
んも起きてきたんだけど、結局朝御飯を準備してる余裕も無くなってしまった。
「・・・かすみのドジもここに極まれりだな。何をどうしたらそんなに落とせるん
だ?」
「あはは・・・はは・・・さぁ・・・?」
事の顛末を下萄さんに話すと、呆れたようにかすみにそう言った。
「もうかすみに手伝わすなよ?」
「はい・・・」
「うゆぅ、ごめんなさい」
「で、まだ朝食は摂ってないんだな?」
「はい」
「ならさっさとしろ。ソレが終わって食休みしたら今日の調教を始める。いいな」
「はい」
「そうそう、かすみ」
「うやぁ? 何? まさひろ」
「お前はお仕置きするからな」
「えぇ〜!? 何でぇ!?」
「身に覚えがないと言うつもりか? この状況で」
「あぅ・・・そりは・・・」
「解ったらさっさと片付けろ」
「うぃ、了解ッス。トホホ・・・」
自業自得よ、かすみ・・・
「さて・・・そろそろ始めるとするか」
食休みしてた私たちに向かって、まさひろはそう切り出してきた。
「はい・・・」
「うぃ、了解ッス」
「・・・解った」
かえで姉・・・いい加減まさひろにも心を開いたらいいのに・・・
「さて・・・今日はかえでの好きな調教を行なう。もっとも・・・他の二人には一度
も施していないがな」
「私の・・・好きな調教?」
「そうだ」
「かえで姉の好きな調教で・・・私たちが一度もされてないこと?・・・解った!!
鞭でピシパシ!!」
「あれはイヤなんですけど・・・?」
「うゆぅ? 違うの?」
「あぁ、まったく違う。かえでが快感に狂った素みたいなものだ」
「べ、別に狂ってなんか・・・」
「うやぁ? 一体なんだろう?」
バイブとか媚薬なら散々経験してるし・・・股縄は・・・あぅ・・・私も好きだし
・・・
「まぁ、ついてくれば解るさ。行くぞ」
そう言ってまさひろは立ち上がった。
「うぃ、了解ッス」
「どんな調教かしら? 楽しみだわ・・・」
「私が・・・好きな調教? 別に好きとは思ったモノは無いんだが・・・」
かえで姉は歩きながらブツブツ呟いてる。心当たりがないのかな?
「くくく、すぐに思い出すさ。ソレを見ればな。そしてお前がどれだけの痴態を演じ
たのかも・・・」
「は、恥ずかしいことを言うな」
「くくく・・・」
「うぅ・・・」
さすがに抵抗する意志は殆ど無くなったみたい。ちょっとブゥ垂れただけであとは
何も言わなくなってる。やっぱり大人だなぁ、かえで姉は。
「さぁ、着いたぞ。ここだ」
「え・・・? ココって・・・?」
「開かずの間だ・・・」
着いた先は、普段私たちが出入りできない部屋の一つ(まだいくつかそういった場
所があるのだ)だった。
「ここにかえでさんの好きな調教をする為のモノがあるんですか?」
「そうだ」
ピ・・・ピピピ・・・ウィィィィン・・・ガシャーン・・・
「さぁ、入れ」
促されるままに中に入る。一体何があるのか楽しみだな。
「こ・・・ここは・・・」
「ん? 思い出したか?」
「ここは・・・あ・・・あれ・・・か?」
「くくく、多分そのアレだ」
何の会話してるかな? 二人して。
「じゃあ・・・あの・・・例の・・・が・・・」
「くくく、そうだ。お前がよがり狂ったヤツらのいる部屋だ」
「あれは・・・別に・・・好きじゃ・・・」
「くくく、そうかい。けどな、証拠のビデオもあるんだぜ?」
「そんな・・・」
「くくく、さぁ、始めるぞ」
まさひろはそう言うと部屋の隅にあるシャッターを開けた。そして、その後、私と
お姉ちゃんは部屋中に激しく木霊する絶叫をあげたのだった・・・
プログラム182へ