プログラム159「就寝前(中編)」
プログラム159 寝る前のお楽しみ(中編)
「はぁ・・・」
思わず溜息が洩れる。
「私としたことが・・・なんて恥ずかしいことを・・・」
自分のした行為に自己嫌悪する。はぁ・・・我ながら情けない・・・
「今日はもう、早く寝よう・・・」
そう言って昨日さやかお嬢様達に弄られた寝室へと向かった・・・
「かえで姉、遅いね?」
「ポリ・・・ポリ・・・ゴクン・・・そうね。でも、かえでさんお風呂好きだから
しょうがないんじゃない?」
たけのこの○を食べながら本を読んでるお姉ちゃんは、そう言う。・・・って太る
よ?お姉ちゃん。
「でももう2時間は経つよ?」
「ポリ・・・ポリ・・・ゴクン・・・長風呂の人だと普通じゃないの?」
そんなもんかなぁ? ・・・だから寝る前に食べたら太るってば・・・
「早くオネムの前のお楽しみがしたいのに・・・」
「ポリ・・・ポリ・・・ゴクン・・・焦らないの。すぐに戻ってくるわよ、かえでさ
ん」
「でも・・・」
「ほら、暇だったら本でも読んでなさい。ね?」
バリ!! ビリリリリ・・・ピィー・・・
「ほーい、解ったよ・・・って二箱目!?」
「何・・・?」
「あ、いや、別に・・・」
「そう?」
ホントに太るよ? お姉ちゃん・・・
「参ったな・・・不覚を取った」
私は今、広い渡り廊下を歩いている。温度調整がしっかりなされている為、裸でも
身体に影響が出ない。つまり風邪を引かないということだ。・・・まぁ、そんなこと
はどうでもいいのだが・・・そんなことより・・・
「まさか道に迷うとは・・・」
似たような通りなのだが、思いの外部屋の数が多い為、寝室のある場所がどこなの
か解らなくなってしまった。・・・私としたことが情けない。
「・・・はぁ」
溜息をついても仕方ないか。とりあえず手当たり次第部屋に入るとするか。
「まずはココだな・・・何か嫌な予感がするが・・・」
とりあえず目の前の扉を開いてみることにした・・・
「遅いッス・・・遅すぎるなりぃ!! かえで姉ェェ!!」
かなり経つのに全然戻ってこない。一体どうしたんだろ?
「ポリ・・・ポリ・・・ゴクン・・・そうね、さすがにそろそろ心配になってきた
ね?」
たけのこの○を食べながら心配そうに言うお姉ちゃん。・・・すでに3箱目です。
よく食うなぁ・・・
「もしかして道に迷ったのかなぁ?」
「そうね、結構広いからね、ココ。慣れてないと迷うかも・・・」
「捜しに行った方がいいかなぁ?」
「う〜ん、大丈夫だと思うんだけど・・・」
「でも、心配だよぉ」
「でも、お風呂場からそんなに離れてるわけないし・・・」
「うゆぅ、どうしよう?」
二人揃って心配していたの。そしたら・・・
「やっぱりとり合えず捜しにいこうよ、お姉ちゃん」
「・・・そうね」
ガチャ・・・
「はぁ・・・良かった。ようやく辿り着けた・・・」
かえで姉がちょっち疲れた表情で部屋に入ってきた。
「かえで姉?」
「かえでさん?」
「はぁ・・・はぁ・・・すみません。道に迷ってしまって・・・」
「あはは・・・やっぱり」
渇いた声で思わずそう呟いてしまう。まさかホントに迷ってたなんて・・・
「はい?」
「かえで姉って結構抜けてる所があったんだ」
「はい?」
「ん、気にしなくていいよ、かえで姉。それよりもう遅くなったから早く寝よう
よ?」
「え? はぁ。さすがに歩き疲れたので構いませんが?」
「じゃあ、一緒に寝よ?」
「え? 一緒に・・・ですか?」
「どうしたの?」
「いえ、別に・・・」
「お姉ちゃんももう寝よう?」
「うん、そうね。もう寝ようか」
お姉ちゃん? 食べて寝ると太るのでは?
「さ、早く早く」
「はぁ・・・」
「はいはい」
私はお姉ちゃんとかえで姉の腕を引っ張り、ベッドへと移動した・・・
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