プログラム148「熱き雫(中編)」


プログラム148 灼熱の雫 (中編) 「ひぃぃぃぃぃ!! あ!! くぅぅぅぅぅぅ!!」  かえでさんの苦しそうなけど、快感の混じった叫びが部屋中に響き渡る。 「くくく、どうだ? 感じるか? ココはどうだ? 熱いか? どうなんだ?」  下萄さんは慣れた手つきでかえでさんの身体に満遍なく蝋燭を垂らしている。蝋が かえでさんの身体に落ちる度に、身体は躍動し、悶えている。 「ひぃぃぃぃぃ!! 熱いぃぃぃぃぃ!! 許してぇぇぇぇ!!」 「なんだ? もう降参か? 遠慮するなよ、コイツの良さが解るまでたっぷり味わい な」 「くぅぅぅぅぅ!! そんなぁぁぁぁ!!」  下萄さん非常な一言に、かえでさんの顔から血の気が引いていく。 「そら、今度は別の体位で責めてやろう。二人とも手伝え」 「あ、はい」 「うやぁ、かえで姉かわいそう・・・」 「ほら、早くしろ!!」 「はい」 「うゆぅ、解ったなり」  急かされて私とかすみは、下萄さんの指示通りにかえでさんを束縛している縄の一 部を解いて、別の形へと変化させていく。 「うぅ・・・もう・・・許してぇ・・・」  かえでさんが力なくそう呟く。もう、抗う気持ちすら削がれてしまっている。 「残念だがもう少し苦しんでもらうぞ。なぁに、心配しなくてもそのうちそんな気も 失せるさ」 「うぅ・・・もう許してぇ・・・」  涙で頬を濡らしながら、うわ言のように何度も同じ事を呟くかえでさん。本当に辛 そう。 「くくく、さぁ、出来上がったぞ。覚悟はいいか?」  かえでさんを身動きの取れないままの状態で仰向けにさせてた下萄さんは、蝋をか えでさんの真上でちらつかせる。 「いやぁぁ・・・いやぁ・・・止めてェェ・・・」 「くくく、ほうら、落ちるぞぉ?」 「あひぃぃぃぃぃぃ!?」  下萄さんのその言葉と同時に再び蝋が垂らされる。そして、蝋が肌に触れた瞬間、 かえでさんは身体を思いきり仰け反らせて叫んだ。 「くくく、立った状態だとかからなかった部分にたっぷり垂らしてやるからな」 「ひぃぃぃぃ!! 止めてェェェェ!! 熱ぅぅぅぅい!! くぅぅぅぅ!!」  かえでさんの太腿に蝋を垂らし始める下萄さん。かえでさんの身体が、どんどん蝋 燭の色に染まっていく。 「くくく、どうだ? 熱いか? 辛いか? けどな、この蝋燭は低温蝋燭と言って な、火傷しにくいモノなんだ。だから心配せずに味わいな」 「ひぃぃぃぃ!! そんなぁぁぁぁ!?」  残酷な言葉でかえでさんを追い詰める下萄さん。でも、低温蝋燭って一体何かし ら? 「あの・・・低温蝋燭って?」  思い切って聞いてみる。いずれ自分に使われるモノなんだから、知っておいた方が 良さそう。 「ん? 知りたいか?」 「はい」 「くくく、これはな、こういうプレイを楽しむ為の物なんだ。が、いくら楽しむ為と はいえ、相手を傷つけちゃあ意味がない。ま、もっとも俺の場合は商品を傷物にした くないというのもあるがな。そこで最近はこういった危険性の低い蝋燭が作られてい るんだ。ほら、ココはどうだ?」 「ひやぁぁぁぁ!? そこダメェェェェ!!」  恥丘の部分に蝋が落ちる。かえでさんが今まで以上に激しく反応する。 「で、だ。そう言った商品化にあたって色も多種出てきてな。俺は基本的に赤を使う んだが・・・そうら、ココに集中的に垂らしてやろう」 「きひぃぃぃぃぃ!? ダメェェェ!! そこダメェェェェ!!」  熱いのか? それとも・・・どっちの刺激に襲われてるのか解らないけど、かえで さんの声に、さらに喜悦の色が潜み始めてる。 「何故赤を好んで使うか解るか?」 「いえ? どうしてなんです?」 「コイツを見てみろ。この白く美しい肌に、赤い蝋。芸術的な美しさだろう? 俺は 結構その辺も考える主義でな。だからこそ、赤を好むんだ」 「そう・・・なんですか?」 「まぁ、低温というのがどれくらいかは、すぐに教えてやるよ。・・・そらそら、ど うした? 声がますます艶っぽくなってきてるぞ? 気持ちいいのか? 感じている のか?」 「ひぃぃぃぃ!! 違うぅぅぅぅぅ!! 違うのにぃぃぃぃぃ!! イヤァァァァ!! 変 よぉぉぉぉ!! ひぃぃぃぃぃぃ!!」  蝋を恥丘と胸を交互に垂らしていく下萄さん。その敏感な箇所に蝋を垂らされ、ま すます声色が変化し始めるかえでさん。そして、自分自身の変化に戸惑い始めてい た。 「うやぁ・・・かえで姉、なんだかホントに気持ち良さそうな声になってきたね?  お姉ちゃん」 「うん・・・なんか・・・スゴイ・・・」 「ひぁぁぁぁ!! あぅん!? はひぃぃぃぃぃ!!」 「くくく、いいぞ。いよいよ目覚めるな」 「ひぃぃぃぃ!! ダメェ!! あぅ!? ダメェェェ!!」  蝋燭の赤で真っ赤に染まったかえでさんの恥丘と両方の乳房。真っ白なキャンバス に描かれた血よりも深い赤に染まったその部分が物凄く艶かしい・・・ 「くくく、このままイってみろ。くくくくく・・・」 「はひぃぃぃぃ!! うぁ・・・ぁぁ・・・ダメェェェ!! ひぃぃぃ・・・イ くぅぅぅぅ!!」  下萄さんの煽られるまま、かえでさんは激しい絶頂を迎えた。ただの蝋燭で・・・ 「ぁ・・・ぁぁ・・・ぁぁぁ・・・ぁ・・・」 「さぁ、次はお前達だ」  身体を痙攣させながら、熱い絶頂のに悶えるかえでさんを尻目に、下萄さんは私達 の方に向き直ってそう告げた・・・


プログラム149へ