プログラム149「熱き雫(後編)」
プログラム149 灼熱の雫 (後編)
「くくく、さぁ、覚悟はいいか?」
まさひろは私とお姉ちゃんの方を向くとそう訪ねてきた。
「あ・・・あはは・・・ソレってかえで姉へのお仕置きじゃあ?」
「そうだな。じゃあ今度は大人しく言うことを聞いていた二人へのご褒美だ」
なんじゃそりゃ!? そんなご褒美いらないッス!!
「冗、冗談だよね?」
「俺は何時でも本気だが?」
「うゆぅ、痛いのとかは勘弁して欲しいなり」
「くくく、かえでを見ていただろう? かえではどうなったんだ?」
「そりは・・・」
そっか、そういえばかえで姉ってば蝋燭でイっちゃったんだ・・・
「でも、でもでもでも・・・ねぇ?」
「何? なんで急に私にふるの?」
なにゆえ慌てるのかな? お姉ちゃん。
「だって、お姉ちゃんもされるんだよ? いいの?」
「え? あれ? 私も?」
「うん・・・」
「そうなんですか? 下萄さん」
「くくく、当たり前だろう? 特にさやかお嬢様は今までよく頑張ってきたからな、
そのご褒美だ」
「そう・・・ですか・・・」
「それに、さやかお嬢様の方は興味津々みたいだからな」
「ほぇ?」
「あぅ・・・それは・・・」
まさひろのその言葉に、瞬間湯沸かし機みたいに一瞬で真っ赤になるかえで姉。
マ、マジッスか?
「さぁ、二人とも縛ってやるからこっちに来い」
「はい・・・」
「うやぁ!? わ、私まだ心の準備が・・・」
「早くこっちに来い」
「うゆぅ・・・解ったなり」
結局従順に従っちゃう。これも今日までの調教の賜物ってヤツだね。こういう時は
イヤだけど・・・
「くくく、3人一緒の縛り方をしてやるからな」
そう言って早速私に縄を掛け始める。・・・って私が先なの?
「うやぁ? なんで私から?」
「逃げたら困るからな、念のために先に縛ってやろう」
「ん・・・んぁ・・・そんなぁ・・・」
縄の感触にすっかり感じるようになった私は、思わず喘いじゃう。うぅ、なんだか
縄のザラつきが愛しい今日この頃です、はい。っていうか物凄く疑われてるよ・・・
「くくく、なんだかんだ言っても感じ始めてるじゃないか。ひょっとすると期待して
たのか?」
「うゆぅ・・・そんなこと・・・ない・・・」
「くくく、まぁすぐに解るさ、蝋燭に責められる悦びをな」
「そんなぁ・・・」
そんなこんな話をしてると、まさひろがあっさり私を縛り上げていく。
「よし次は、さやかお嬢様の番だな」
「はい、よろしくお願いします・・・」
あっさり受け止めるお姉ちゃん。やっぱり凄いや・・・
「あ・・・んぁ・・・はぁ・・・」
縄がお姉ちゃんの身体を走りだすと、お姉ちゃんの口から快感の声が洩れ始める。
「はぁ・・・いぃ・・・」
うっとりとした表情をするお姉ちゃん。お姉ちゃんもすっかり麻縄の感触の虜に
なっている。
「くくく、どうした? どんな物なのか楽しみな様だな? そんな恍惚として」
「ふぁぁ・・・だって・・・」
「くくく、すぐに楽しませてやるからな。覚悟しておけよ?」
それはつまり、結構辛いと?
「辛いの? やっぱり?」
「慣れれば大丈夫だ。すぐにかえでの様になる」
やっぱり辛いのね? ひどいなり・・・
「さぁ、準備は整った。早速始めてやろう。二人とも、仰向けに寝転がるんだ」
「はい・・・」
「うゆぅ・・・」
お姉ちゃんは従順に、私は渋々仰向けに寝転がる。うゆぅ、いよいよッスね?
「くくく、さぁ、これを見ろ」
そう言ってまさひろは私達の真上で真っ赤な蝋燭に火を灯す。
「ヒィ!?」
「わわわ!?」
お姉ちゃんと私、二人同時に怯えた声を洩らす。
「どうした? 今更逃げたくなったか?」
「え? いえ・・・」
「うゆぅ・・・」
私の場合は最初から逃げたかったんだけど・・・言うと凄いことされそうなのでヤメ。
「さぁ、いくぞ?」
「はい・・・」
「うゆぅ、怖いよぉ・・・」
「くくく、そうら・・・」
・・・そして、部屋には私達の絶叫が響き始める・・・
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