プログラム147「熱き雫(前編)」
プログラム147 灼熱の雫 (前編)
「それは・・・蝋燭?」
「そうだ」
「そんな物で一体何をしようと言うんだ?」
そう言いつつ、それらを使っての責めへの恐怖に声が震える。
「くくく、知りたいか?」
「別に・・・知りたくなんて・・・」
「くくく、安心しろ。お仕置きされるのはお前だからな。身を持って味わうがいい
さ」
「ひぃ!? やめ・・・やめろぉ・・・」
恐怖に慄いてしまう。ここまで快感のみの責めだけだっただけに、苦痛を与えられ
てしまうと怯えてしまう。
「くくく、一応大事な商品だからな。身体に傷がつかないようにしてやるよ」
「ひぃ!? イヤァァァァァ!!」
下萄のその言葉に、私は絶叫してしまった。傷つけない・・・それは即ち、苦痛を
与えるということ・・・
「どうした? 武道の心得のあるお前が、苦痛を与えられるのに怯えてるのか?」
「うぅ・・・それは・・・」
確かに、以前の私だったら苦痛に対しても平然としていたただろう。けど・・・
「それとも、快感に馴染んでしまった状態で痛めつけられるのが怖いのか?」
「それは・・・」
図星だった・・・。多分、今の私は完全に快感に屈している。だからこそ、苦痛を
与えられるという行為に対して、かなり脆くなっているはずだ。
「くくく、図星か。だが粗相をしたお前が悪いんだ。諦めるこったな」
「うぅ・・・」
「さて、始めるか。さやか、こいつに火をつけろ」
「え? あ、はい」
シュボッ チリチリチリ・・・
「ヒィ!? イヤだ・・・やめてぇ・・・」
火の付いた蝋燭を見た瞬間、私は更に恐怖心を炙られた。
「うわ・・・すごい・・・」
「ホントに・・・コレを使うんですか? 下萄さん」
「そう言えばお前らには使った事がなかったな?」
「はい・・・」
「うん・・・」
「どうだ? 見ていて怖いか?」
「え? はい・・・」
「怖過ぎるよ、これ」
二人は怯えた声でそう応える。しかしそれも当然だ。何しろ二人は私のように苦痛
に対して免疫が無いのだ。そんな二人に炎を見せれば、恐怖に駆られて怯えるに決
まっている。
「くくく、そうか。なら今回は改めて牝奴隷が粗相をすればどういう目に遭うか見せ
てやろう。いいな?」
「・・・はい」
「うゆぅ、解ったなり」
二人とも下萄のいう粗相という物を今までも散々していたのだろう。完全に竦みあ
がっている。
「くくく、さぁ、かえで。まずはお前を見せしめに責めてやろう」
「うぅ、許して・・・」
「さぁ、いくぞ。ちょうど蝋も溶けてきたしな」
「ヒィ!? 止め・・・止めて・・・あひぃぃぃぃぃ!?」
ポタ・・・ポタポタポタ・・・
「ひぁぁぁぁ!! 熱いぃぃぃぃ!! 熱い熱い熱いぃぃぃぃ!!」
溶けた蝋燭が、私の肩に滴り落ちてくる。熱いその雫は凄まじい苦痛を私に与えて
きた。
「どうだ? 熱いか? 辛いか?」
「ひぃぃぃぃ!! イヤァァァァァ!!」
身体を揺すって悶え、熱いその雫から逃れようとする。だが、完全に縛められた状
態では逃れる術はない。
「熱いぃぃぃぃ!! ひぃぃぃ!! はぅ!?」
熱い雫が乳首にかかる。その瞬間、鋭い衝動が私を襲った。
「あ・・・あ!! あ!! あひぁ!? ひぁぁ!!」
私のその反応を見て、下萄は執拗に乳首に蝋を垂らしてきた。その鋭い『何か』に
私の女の芯が燻り始めた。
「あぅ!! ひぁ!! くぅぅ・・・んぁぁぁぁぁぁ!!」
「どうした? そんなに艶っぽい声を出して。まさかこんな熱い蝋燭を垂らされて感
じてるんじゃないだろうな?」
「くぅぅぅ!! それはぁぁぁぁ!!」
「どうなんだ? 答えてみろよ」
「くひぃぃぃぃぃ!!」
乳首からずらし、肩や乳房に垂らしてくる。性感とは関わりの無い部分に垂らさ
れ、苦痛が走る・・・はずだった・・・
「んぁぁぁぁ!! ダメェェェェェ!!」
しかし、私の口から洩れたのは、快感交じりの絶叫・・・
「くくく、どうした? 感じてるんだろう? 素直になってみな」
「くぅぅ・・・止めてぇ・・・きひぃぃぃぃぃぃ!!」
「かえで姉・・・」
「かえでさん・・・」
「どうだ? 二人とも。お前達もされてみたいか?」
「え?」
「うゆぅ、ちょっち怖いよぉ」
「くくく、そうか。ま、今はこいつへのお仕置きで手一杯だからな。とりあえず今は
そこで見ておくがいいさ」
「ひぁぁぁぁ!! ひぃぃぃぃぃ!!」
お仕置きと称した下萄の蝋燭責め。その熱い蝋に私はただひたすら絶叫し続けた・・・
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