プログラム130「それぞれの覚醒(中編)」


 プログラム130  放たれる牝の咆哮(中編) 「・・・暇だな。ココには何も無いのか? いやらしい玩具は山ほどあるクセに・・ ・」  周りには私を散々可愛がった淫具が転がっている。しかし、暇を潰す為の本等のモ ノは一切無い。 「・・・自慰でもして、暇を潰せということか?」  しかし、さすがにそれは恥ずかしいな。されるのは構わないが自分でするとなると やはり羞恥心が溢れてくる。まぁ、何にせよ・・・ 「暇だ・・・」 「どうかしたの? かえで姉?」 「え?」   突然、話し掛けられる。声のした方を向くと、そこにはかすみお嬢様がいた。 「かすみお嬢様・・・」 「どしたの? かえで姉。何か呆けちゃってさ」 「あの・・・その・・・」 「うゆぅ? 素直になるって言ったのに・・・あれって嘘?」 「ち、違うんです。そうじゃなくて・・・」 「じゃあ何?」 「あの・・・お腹が・・・空いたんですけど・・・」 「あ、そうなの?」 「はい・・・あれから随分寝ていたみたいだし・・・朝食を摂ってから何も口にして ないので・・・」 「んじゃ、お姉ちゃんに何か作ってきてもらうね?」 「え? はぁ・・・」  さやかお嬢様の手料理? 確か二人とも料理は苦手だった様な・・・? 「それまでオナニーでもして暇を潰しといてね?」 「あの・・・本とかは・・・無いんですか?」 「うゆぅ? 本? あるけど・・・いいの?」 「え?」 「だってぇ・・・オナニーの方が気持ち良いよ?」 「あ・・・あぅ・・・その・・・」  その言葉に、思わず赤面してしまう。確かに、気持ち良い方が良いが・・・ 「冗談だよ、かえで姉。とりあえずそこの棚の中に本が入ってるから適当に読んどい て」 「え? あんな所に・・・」  指差された方を見ると、なるほど、確かに棚らしい物がそこにある。 「こんな所があったなんて・・・」 「解りにくいっしょ? 私も最初は説明を聞かなきゃ何が何だかさっぱりだったも ん」 「はぁ」 「ま、おかげで暇を潰す物の場所の在り処は全部覚えたけどね」 「そうなんですか?」 「うん、だからね、解んない事があったらいつでも聞いてね」 「はい、宜しくお願いします」 「んじゃ、お姉ちゃんにお願いしてくるから、待っててね?」 「はぁ・・・あの、私が作りましょうか?」  さやかお嬢様が作ると聞いて、少し・・・というかかなり怖くなった。確かさやか お嬢様は料理が苦手だったはず・・・ 「ダメッス。ここでゆっくり待っててね?」 「はぁ・・・」  何か嫌な予感がする・・・ 「そっかぁ、そうだよね。まさひろにご褒美貰ってから結構経つもんね」  となるとかなりの時間、何も食べてないって事だよね? 私なんか良く食べるから 空腹に耐えれないって気持ち、良く解るなぁ・・・ 「でも、お姉ちゃん起きてるかな? まさひろのご褒美の後も色々とエッチな事して たけど・・・」  グキュルルル・・・ 「あぅ・・・私もお腹空いてきたなり」  ということで寝てても起こそう。そうしよう、うん。って、そんな事考えてたらお 姉ちゃんのいる部屋に着いちゃった。 「お姉ちゃん、入るよ?」 「ん? 何? どうしたの?」  ありゃ? 起きてた。う〜みゅ、残念。寝てたら色々悪戯してから起こそうと思っ てたのに・・・ 「あのね、かえで姉がお腹空いたって。んで、何か食べる物を用意して欲しいんだけ ど・・・」 「あら、そう。だったら何か作らないとね。何が良いかしら?」 「ミートソーススパゲティ・・・」 「・・・それはかすみの大好物でしょう? かえでさんが食べるんだから、そんな勝 手なこと言っちゃダメよ」 「うゆぅ、私もお腹空いたなり。食べたいよぉ」 「ハァ・・・しょうがないなぁ。まぁ、一般的だし、炭水化物のモノだし、しょうが ないから作ってあげるわよ」 「ヤタ、ラッキィ!!」  んふふ〜♪ 狙い通りッス。それに、かえで姉もパスタ系・・・っていうかイタリ ア料理が結構好きだったから大丈夫なはず。多分・・・ 「まったく・・・我侭なんだから。さぁ、作るから準備手伝って」 「ほーい」 「かえでさん、どうだった?」 「うん、エッチな事に対して、恥ずかしそうになるけど、嫌そうじゃなかったよ」 「そう」 「食べ終わって一息ついたらさ、また3人でしようよ」 「ん? そうね。でも、それはかえでさんに聞かないとね? 今日だけでかなり体力 を消耗してるはずだからね?」 「うん、そうだね。でもさ、本を読んでるからひょっとすると・・・」 「あら? 教えたの? 本の置いてある場所」 「うん、暇だって言ってたから」  嘘じゃないよ。本は無いのかって聞いてきたんだから。 「そう。じゃあ部屋に着いたら凄そうね?」 「うぃ、楽しみなり」 「それじゃあ、チャッチャと作っちゃおうか?」 「うん」 「それで食べ終わったら・・・ね?」 「うん!!」  んふふ〜♪ 楽しみなり・・・


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