プログラム131「それぞれの覚醒(後編)」


 プログラム131 放たれる牝の咆哮(後編) 「かえで姉、お待たせぇ!!」 「え? あわわ!?」  妙に元気な声と共に、かすみお嬢様が入ってきた。その後にはさやかお嬢様もい る。 「かえでさん、御免なさいね。かすみが我侭言うからコレになったんだけど・・・い いです?」 「え? はぁ」  差し出された物を見て頷く。そこにはかすみお嬢様の大好物のミートソーススパゲ ティがお皿に盛られていた。 「あの・・・これ、さやかお嬢様が?」  見事な出来栄えに少し驚いている。本当にさやかお嬢様が作ったのだろうか? 「え? そうですけど・・・あ!? ひょっとしてまだ私が料理を作れないと思ってる んですか?」 「あ・・・それは・・・」 「う〜みゅ、気持ちは解るよかえで姉。でもね、自分達で自炊するようになってから 凄く上達したんだなコレが」 「自分達で・・・自炊?」 「うん、最初の間はまさひろが面倒見ててくれたんだけど、若干自由をくれた頃から 自炊するようになったんだ。最初はとても食えた物じゃなかったけど、今はこの通り なり」 「そうなんですか?」 「え? ・・・うん」  少し気恥ずかしそうに頷くさやかお嬢様。凄く愛らしく感じる。しかし、僅かな期 間でここまで料理の腕を上げるなんて・・・下萄には感謝しないとな。ココを出て、 将来の為にもやはり料理は出来るようでないと・・・ 「うゆぅ、そんな事より早く食べようよぉ。お腹空いたなり」 「そうですね。冷めないうちに頂きましょう」 「ふふふ、驚かないで下さいね?」  過去と変わらぬ風景。裸という姿以外は普段通りに行われている。だが、今はそれ が当たり前と化していた・・・ 「ご馳走様でした」 「どうでした? お味の方は?」 「えぇ。予想以上に美味しかったですよ」  かえでさんが笑顔でそう言ってくれる。でも、どの辺まで予想してたんだろう? 「うゆぅ、お腹いっぱいなり。もう食えないッス」  かすみが満足そうな表情になってる。うん、自分でも美味しいと思ったし、今回も 成功ね。 「ところでさ、かえで姉。本は読んだの?」 「え?」  食事が終わってさぁ食休み・・・って思ってたら、かすみがいきなり確信に迫った 事を切り出す。 「な、何のことですか?」 「とぼけちゃダメだよ。さっき入ろうとしたら慌てて隠してたッしょ?」 「そ・・・それは・・・」  あたふたと焦りだすかえでさん。そっか、読んでたんだ。 「んふふ〜♪ その慌て様。やっぱりエロ本を読んでたんだね?」 「ちが・・・違います!!」 「それじゃあ・・・コレはなんですか?」  私もかすみに合わす。というよりも落ちてた。エロ本が・・・ 「あわわ・・・それは・・・その・・・何と言うか・・・」  物凄く慌てだすかえでさん。最初に入ったときに何か慌ててるなって思ってたんだ けど・・・予想以上にマゾとして成長したみたい。 「あの・・・その・・・」 「読んでたんだね?」 「はい・・・」  かえでさん、顔を真っ赤にして俯いてる。ふふふ、可愛らしい反応・・・ 「どう? いやらしい気分になったりした?」 「それは・・・その・・・」  かえでさんが読んでた本はいわゆるSMの緊縛写真集。結構可愛い人が縛られてる から、私も時々おかずにしてたりする。 「オナニーしてたんだ」 「はい・・・」  ますます真っ赤になるかえでさん。いいなぁ、すっごく嗜虐心を煽られちゃう。 「んふふ〜♪ そんな素直なかえで姉にはご褒美としてまたまた私たちで可愛がって あげちゃうのだ!!」 「えぇ!?」 「うゆぅ? 嫌なの?」 「え・・・その・・・あの・・・」 「疼いてないんですか? か・ら・だ」 「あ・・・ひぁ・・・」  そっと近づいて耳元で吐息をかけながら囁く。甘く反応するかえでさん。ふふふ、 いい反応・・・ 「ふぁぁ・・・さやか・・・お嬢様ぁ・・・」 「素直になって、かえでさん。もう・・・ね?」 「・・・はい」 「気持ち良くなりたい?」 「あぁ・・・かすみお嬢様ぁ・・・」 「ふふふ、たっぷり可愛がってあげますね?」 「ぁぁ・・・お願いしますぅ・・・」  ふふふ、かえでさんも完全に目覚めたわ。今日はたっぷり3人で楽しみましょう ね? かえでさん・・・


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