プログラム7「首輪」


プログラム7 野外露出 「今度は何をするつも……!?」  しかし、彼がてにしている物を見たと同時に、私は言葉を失いました。 「くくく、とりあえず今からこれを付けて頂きます」  そう言って手にしている物を渡してきた。 「……目隠しは解ります。けど、けどどうして犬の首輪なんか渡すんです?」  そう、彼が目隠しと一緒に持っていたのは首輪。飼い犬の証として犬に着けるはず の…… 「くくく、決まっているでしょう。これも付けるんですよ、お嬢様の首に」 「な、私は犬ではありません!!」  あまりに馬鹿げた彼の発言に、思わず声を荒げてしまう。 「何を言ってるんです。お嬢様はご自分がマゾ女だと認めたのでしょう? でしたら 付けていただかないと」 「わ、私はマゾ女なんかじゃありません!! そんないやらしい存在では・・・」 「そうですか。どうやら意地でも解らせる必要がありますなぁ」 「な、何をです!?」 「お嬢様がマゾ女の変態だということをです」 「ふ、ふざけないで!! ……ヒッ!?」  再び抗議の声をあげようとすると、彼はまた、さっきと同じような威圧的な視線を 送ってきました。 「ではゲームをするとしましょう」  しかし視線とは違って、喋り方はいつもどうりでした。 「ゲ、ゲームですか?」  彼の視線に怯えながら聞き返す。 「そうです。これからお嬢様の寝床へと移動しますが、距離的に30分はかかるんで す。その30分の間、お嬢様には目隠しをした上、四つん這いになって移動していた だきます」 「そんな、言ってることが……!?」 「そして移動している間、お嬢様には更にコレをつけて頂きます」  そう言って彼が取り出したのは、いやらしい形のビキニのようでした。 「コレをお嬢様の両方の乳首とクリトリスにぴったり合うように付けて頂きます」  彼は説明をしながらビキニの裏側を見せてきた。そこには、さっき私を散々辱めた ローターのようなモノが付いていました。 「これは振動自体は先程まで使っていたものに比べても、かなり微弱なものです。振 動が微弱ということはあまり刺激を与えません」  そうなのだろうか? と考えてしまう。 「しかし、マゾ女というのはそれすら快感に変えてしまうのです」 「つまり、その刺激を移動している間受けても、なにもなかったら首輪を付けなくて もいいのね?」 「ええ。ついでにここから開放して差し上げます」 「ほ、本当?」 「もちろんです。マゾ女以外の女を調教しても、その女は苦痛しか味わいませんから ねぇ」 「でも、目隠しをされたら感覚が鋭くなるわ。それだとあまり意味が無いわ」 「よろしいでしょう。でしたら目隠しなしで移動させて差し上げましょう」  ホッ……思わず安堵のため息が出てしまう。 「ただし、その場合ですと少し遠回りをすることになりますが…」 「それってどういう意味?」 「まぁ、一言で言えば、目隠しして行く道はあまり見られてはならないものが多いん でして、はい」 「そんな・・・じゃあ、目隠しなしに行く道って……」 「まぁ、そんなに心配するほど時間がかかるわけではありませんから」   そう言う彼の口元には意味深な笑みが浮かんでいた。 「さぁ、どうします?」  しばらく考えた後、私は深呼吸をしました。そして…… 「わかりました。けど、本当に何もなかったら家に帰してくれるんですね?」 「もちろんです。先程も言いましたがマゾ女以外の女に、マゾの快感を与えてもただ の苦痛しか与えませんから」  そして私は意を決して例のビキニのようなものを着ていきました。 「くくく、どうしましたお嬢様? 早く来ないと人が来ますよ?」  俯きながら、四つん這いでゆっくり進む私に彼が言ってきた。 「まぁ、今は夜も遅いですからあまり来ないでしょうけどね」  しかし、私は恥ずかしさに顔を上げることも出来ません。けれど、さすがにこの状 況は想像できませんでした。 「は、話が違います……。移動するのにどうして公園の中を歩くんですか?」  そう、私達は今公園のような場所を移動しているのです。 「目隠しをしていればココを通ることもなかったんですがねぇ」 「そんな、じゃあ最初からそう言ってくれれば……」 「まぁ、言ったところであまり変わらないと思いますが」 「それって一体どういう……」 「くくく、おしゃべりするのは結構ですが、早く移動しないと人に見られますよ?  なんせまだ四分の1も進んでないんですから」  恥かしい為に、思ったより歩が進まない私に彼がそう言ってきた。 「わ、わかってます」  そう言って公園の外灯に照らされる中、彼の行く後を急いで後を追いました。  どれくらい歩いたでしょう? 今だに誰一人遭わないとはいえ、いつであってもお かしくない中で、私の体に異変がおき始めているのに気付きました。 (やだ、なんでだろう? 体が火照ってきた・・・)  けれど、そうやって意識し始めたのが失敗でした。そうやって意識がそっちの方に 向かうと、例の3ヶ所から、甘い快感が走り始めたのです。 (やだ、どうして? さっきまで何ともなかったのに・・・)  与えられる快感は確実に私の体を弛緩させました。その為、歩くスピードが遅くな り始めたのです。 「おや、どうしましたお嬢様? 随分ゆっくりと歩いてますが・・・」 「はぁはぁ。な、何でもありませ・・・くぅん!!」  なんとかごまかそうとしたのですが、高まり始めた快感を抑えられなくなってきま した。 「どうしたんです? そんなに色っぽい声を出して」 「ですから、何でも……ないんです……」  けれど、下手に話そうものなら、その快感を堪えきれずに声を漏らしそうになりま す。 「まさか感じ始めたとか?」 「ち、違います!!」 「でしたら早く歩いてください。でないと本当に人に遭遇するかもしれませんよ?」  ジュク…… 「あ……」 「今度はどうしました?」 「いえ、何でも……」  ウソです。実はさっきの[人に遭遇するかも]という言葉を聞いた瞬間、あそこから いやらしい液が出てきたのが解ったからなんです。 「そうですか、ならいいですが……」  ガサガサッ 「キャッ!?」  茂みが一瞬動きました。けれど、何も出てきませんでした。 「残念でしたねぇ。誰かが出てきたのかと思ったのですが……」  ズキュンッ 「はぅん!!」  今の言葉に、今度は子宮の奥が不思議な疼きに襲われました。 「今度はなんです?」  半ばあきれたように彼が言ってきました。 「いえ、本当に何でもないんです」 「本当ですか?」 「本当です、信じてください」 「まぁ、いいでしょう」 「それより、後どれくらいで着くんですか?」 「あぁ、あと20分ほどですよ」 「そうですか……」 「さぁ、人が来ないうちに急ぎましょうか?」 「は、はい」  私は返事をして、力の入らない体で、彼の後を追いました。 「くくく、お嬢様は本当にいやらしい」 「え?」 「いえ、こちらこそなんでもありませんよ」  今度は彼がそう言ってごまかした。けれど、その瞳には何かを確信したかのような 自信に満ちた光がありました。  それから暫く、沈黙だけが続きました。その間、私は何度も零れそうになる声を抑 えるのに必死でした。そして、ようやくそれらしい建物についたのです。 「さぁて、では中に入りましょうか」  そして私達は建物の中に入っていったのです……


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