プログラム8「そして始めての・・・」


プログラム8 初めての自慰行為 「くくく、さぁて、それではチェックさせてもらいますよ。何もなかったかどうか、 ね?」  部屋に入って、周りを見る余裕も与えず彼はそう言ってきました。 「まぁ、あれだけ自分はマゾじゃないと言ってきたんだ。何もないでしょうね?」  そう言って私が身に付けているビキニのようなものを取り外していきます。 「さぁて、どうなってますかねぇ?」  取り外した後、私のあそこを覗こうとする彼。けれど、私にはすでに結果が見えて ました。 「おやおや、随分濡れてますがおもらしでもしたんっですか?」 「そ、そんなわけありません!!」 「となると……これは感じている、と判断してよろしいですね?」 「ちが・・・」  [違う]と言おうとしましたが、言葉を続けられませんでした。やはり、さっきの彼 の確信に満ちた目は錯覚ではなかったのです。 「くくく、やはりお嬢様は淫乱なマゾ女のようですねぇ」 「あぁ、そんなぁ・・・」 「さて、結果もわかったことですし、今日はゆっくり休んでいただきましょう。あち らでね」  そう言って、彼が指さした方を見ると、そこには猛獣などを入れておく、檻のよう なものが置いてありました。 「な、なんです? これ……」 「何って、お嬢様の寝床ですよ」 「そんな、いくらなんでも酷すぎます!! こんな所でどうやって寝ろと言うんですか !?」  檻の中には、何も置いていない。布団はおろか枕まで…… 「安心してください。この部屋の空調は機械が自動的に調整しますので、寝冷えをし たりして体調を崩すことはありませんよ」 「そんな、私こんな場所で……」 「寝れませんか? ですがゲームに負けたのはお嬢様です。残念ながら慣れていただ くしかありませんね」 「そんなぁ……、ぐすん」  そう言われて、私はショックのあまり泣き始めてしまいました。 「さぁさ、泣いてる暇があったらさっさと中に入ってください」  そう言われて、渋々中に入る。 「そうそう、トイレは隅のほうにある穴の中にしてくださいね。なぁに心配ありませ ん。用を足した後に壁のボタンを押せば流れますので、匂いが立ちこもることもあり ませんよ」 「……はい」  返事をする。けど、自分でもわかるくらい弱々しい声……  カチリ  鍵を掛けられる。 「さて、そろそろ私は行きますので」  そう言って彼が外に出ようとする。 「ま、待って」 「なんです?」  ドアのノブを掴もうとして彼が振り返る。 「私一人だけ残るんですか?」 「そうですよ。わたくしには他にもすることがありますので」 「そんな……」 「まぁ、最初は寂しいかもしれませんが、すぐに慣れると思いますので・・・」  彼は、再びドアのノブを掴む。 「そうそう、喉が渇きましたら、左の壁……冷蔵庫になってるんですがそこに飲み 物を用意してます。それを飲んでください」  ギィィィィィィ……、バタン。  彼が出て行き、そして私一人だけ残されました。  暫くの間、ひざを抱えて泣いてました。 「どうしてこんなことになったの?」  誰に問うでもない、自問の声。 「喉、かわいたな……」  よく考えれば、ここに来てから何度も叫んでいたのに、何も飲んでいないことに気 付きました。 「確か、左の壁が冷蔵庫って言ってた……」  そう言って左の壁へと移動します。 「どうやって開けるんだろう? あ、何かボタンがある」  ピッ ウィィィィィィン  ボタンを押すと、冷蔵庫のドアが開き、中にペットボトルに入った水がたくさんあ りました。  私はその中の一つを開けて飲もうとしました。 「いくらなんでも、毒は入ってないよね?」  そう言ってにおいを確認した後、何も匂わなかったので飲みました。 「ごくごく……はぁ、これ、結構おいしい」  水には味が付けられているのか、桃のような、甘い味がしました。 「・・・これからどうなるんだろう?」  一息ついた後、これからのことを考えました。でも…… 「考えてもどうにもならないし……、とりあえず寝ないと・・・」  答えが見つからず、疲れてしまったため、眠くなってきました。  そして私は床に着いたのです。 「あ、ふぅぅぅん」  どれくらいたったのでしょう。寝ようとしてもまったく寝付けず、逆に体が火照っ てきました。 「はぁん」  自分の声なのに、声が妙に色っぽく感じました。そしてさらに・・・ 「あ、れ? なんで、あそこが・・・痒くなってきた」  芋茎に比べれば、まったく軽いものでした。けれど体の火照りと交わって、妙な切 なさに包まれ始めたのです。 「はぁはぁ、だめぇ……この感じ、つらいぃぃぃ」  じれったく、切ない感覚にまみれながらも、最後の一線を堪えようと我慢しまし た。けれど…… 「きゃうん!?」  突然あそこから湧き上がった快感にいやらしい声をあげてしまいました。 「ふぇ、なに?」  何が起こったのか確認しようと、快感が走った源へ視線を送ります。 「あ・・・」  何とそこには私の手があったのです。 「そんなぁ…ハウン!! だめぇぇ……手がかってに動いちゃうぅぅぅ」  気が付けば、私の手は、激しく私のあそこをいじり始めたのです。 「はぁ、くぅぅぅぅん。だめぇ、感じちゃうぅぅぅ」  あまりの気持ち良さにだんだん我を忘れ始めました。 「はぁはぁ、クリトリスもぉ・・・こんなに感じてるぅぅぅ」  私の手は、完全に私の意思を無視して暴走し始めました。そしてさらに・・・ 「はぅぅん。胸が、胸が気持ち良いよぅ」  空いた片方の手も胸を揉み始めました。 「はぁはぁ。もうダメェ!! イっちゃう、イっちゃぅぅぅぅぅ!!」  今日一日で、すっかりいやらしい体にされた私は、早くもイってしまいました。 「ふぁぁぁん。なんでぇ? イったのにぜんぜん治まらないよぅ」  絶頂を迎えたばかりの私ですが、体の疼きは一向に治まらず、更にあそこをいじり 始めました。 「くぅぅぅん。感じるよぅ……治まんないよぅ・・・」  そしてしばらく、私は自分を慰め続けました。そして何度も何度も絶頂を繰り返し たのです。  そしてこれが、私が生まれて初めてするオナニーでした。


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