プログラム29「焦らされる苦痛」
プログラム29 新たなる責め
ヴィィィィィィィ・・・
「あ、くぅぅ・・・」
静かな部屋に響く私のいやらしい声。そして身体中に着けられたローターバイブか
ら出る振動音。
「ん、ふぅぅ・・・」
まさひろに連れてこられた場所はいつもの昨日と同じ調教室。
「は、ふぁぁ・・・」
誰も誰もいない部屋に、私は放置されている。
「んく、くふぅぅ・・・」
・・・いい加減切ないよぉ。
「お嬢様、今日は昨日の場所ででじっくり快感に浸っておいてください」
「うゆ? どういうこと?」
「いえね、今から少し出かけますのでその間、身体中の性感帯を開発しようと思いま
して」
「むぅ、そんなことしていらないよぉ」
「まぁまぁ、遠慮なさらずに・・・」
遠慮してるように聞こえるのだろうか?
「遠慮してないってば」
「くくく、そうでしたねぇ。それでしたら遠慮なくやらせていただきます」
そ、そっちの話? うぅ、はめられた。
「さぁ、行きますよ」
例のごとく、昨日と同じ格好をさせられた私は、まさひろに手綱を引かれて部屋を
移動する。・・・また外歩くのぉ?
「そんなに強く引っぱったら苦しいよぉ」
「いいから早く来てください」
無視して尚も強く引っぱるまさひろ。だから苦しいんだってば。
んで、部屋を移動してきました。
「さぁて、早速準備にとりかからせていただきますよ」
身体の縄を解きながら言うまさひろ。
「ねぇ、ホントにするの?」
「冗談に聞こえましたか?」
・・・聞こえなかったです、はい。
「せ、せめてやさしくしてね?」
「安心して下さい。今回は一つも激しく責めませんから」
ほんと? ラッキー。
「まぁ、今回の場合はその方が辛いと思いますが・・・くくく」
「ほぇ? 今なんか言った?」
「いえ、別に・・・」
何か小声で言ってたような気がするんだけど?
「さぁ、覚悟して頂きますよ」
そう言って両腕を上に一纏めに縄で結び、両足を肩幅まで開いた状態で拘束する。
「・・・まさか吟を使うってオチじゃないよね?」
「やって欲しいんですか?」
腰の辺りに縄をかけながら言ってくるまさひろ。
「・・・遠慮させていただきます」
夜遅くまで犯されて、さらにこんな時間からされるのはちょっと・・・ね?
「そうですか。それは残念」
残念がるなぁ!!
「さて、縛る方は準備が出来ました。あとは・・・」
「ひゃぁぁ!? なになに?」
突然、視界が真っ暗になる。これって目隠し?
「こうすればもっと感じることができるんですよ」
感じたくないんだけど・・・
「さぁ、始めますよ」
ヴィィィィィィィ
「!? 何、なんの音?」
「くくく、いきますよ」
「わわわ、くすぐったいよ」
音のするものを腋の方にくっつけてきた。そしたら、気持ちいいんじゃなくてただ
くすぐったい感覚が襲っただけなの。
「くくく、じきに良くなりますよ」
良くなりたくない!!
アレから暫くの時間が経った。
「あ、く、ん・・・」
ヴィィィィィィ・・・
「はうん、くぅ・・・」
「くくく、すっかり良くなってきたようですねぇ?」
「ふぁ、あ、あぁ・・・」
気持ちよさに声も出ない。振動する何かを身体中に貼り付けたまさひろ。乳首やク
リトリスにまで貼り付けてきた。
「いかかです? ローターの感じは」
「はぁ、んく、ふぅぅぅ」
「どうやら気持ちよくて話すこともできないようですねぇ」
「ふぁ、こんな、あく・・・」
最初は只くすぐったかっただけなのね。なのに暫くしたら段々と・・・そう、愛撫
されてるような感覚が襲ってきたの。んで、気がついたら気持ちよくなって・・・
「さぁ、気持ちよくなってきたみたいですし、わたくしはそろそろいかせていただき
ます」
って、このまま!?
「なぁに、そんなに遅くまでかかりませんから。そのうち戻りますよ、そのうちね」
うゆぅ、なんかまた意味ありげなこと言ってる。
「やだ・・・置いてかないで・・・」
こんな目隠しされた状態でほったらかしにされたらたまったもんじゃないよぉ。そ
れに寂しいし・・・
「それでは行ってきますので・・・」
ギィィィィ・・・バタン・・・
「あ、うぁ、あぁ・・・」
ドアが開いて出て行った音がする。ホントに行っちゃったんだ・・・
「はぅ、んく、くぅぅ・・・」
じれったさが身体に染み渡る。
それからさらに幾ばくかの時間が経ったの・・・
プログラム30へ