プログラム１２「追い詰められた獲物」

プログラム１２　媚薬の魔力に狂わされ 

「さぁいくわよ」 
「え？　あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 
　その言葉と同時に私は一瞬にして絶頂を迎えてしまいました。 
「あらあら、ちょっと筆でオ○ンコを撫でただけなのにイっちゃうなんて、いやらし 
いわぁ」 
「くくく、これで終わらせるなよ。もっともっと辱めるんだ」 
「はい。さぁさやかちゃん、もっともっとイかせてあげる」 
「はぁはぁ……もうだめぇ、これ以上しないでぇ……」 
　さっきの絶頂の余韻で息が荒くなり、絶え絶えに言葉を吐く。 
「だぁめ。これからが凄いんだから」 
　そう言って今度はクリトリスを撫でる。 
「ふぁ、だめぇぇぇ!!」 
「ふふふ、何が駄目なの？　あなたのここは撫でてもらってうれしいですって、どん 
どん大きくなっていくわよ」 
　続けてクリトリスを撫でてくる。 
「あう、んく、ふぁぁぁぁぁ……」 
「ほらほら、今度は中も一緒に掻きまわすわよぉ」 
「はひ、ひぃぃぃぃぃっぃ!!」 
　クリトリスとあそこの中。私を一夜にして性に弱くなった場所。この２ヶ所を同時 
に責められ、ますます私の頭は真っ白になる。 
「はくぅ、うぐ、だめぇぇぇぇぇ!!　感じすぎちゃうぅぅぅ!!」 
「いいのよ、もっと感じていいの。そしてどんどんイきなさい!!」 
　いずみさんが興奮した声で言う。そしてさらに・・・ 
「ここもいじめて差し上げましょう」 
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!」 
　今度は下萄さんが私の両方の頂きを撫でてきた。こっちは刷毛みたいで、かなりの 
範囲で快感を感じてしまった。 
「ほらほら、普通じゃ味わえない至高の快楽よ。もっと感じなさい」 
「ひぅ、あは、ふぁ、んくぅぅぅぅぅぅ!!」 
「くくく、どうやらたてつづけにいきまくっているようだな」 
「ええ、でもこんなにいきまくっても気がふれないなんて、ほんとに凄い子だわ」 
「お、またいくみたいだぞ？」 
「あはぁぁぁ、むね、だめぇぇぇ。クリトリス感じゆぅ!!　あは!!」 
　私はこの後も尚いき続けました。けれども二人は手を一向に休めず、尚も責めてき 
ます。 
「ふふふ、さやかちゃんのあそこから出るお汁で水溜りが出来始めてる」 
「あぁ、この子は汁気も多かったはずだ。媚薬の効果が出てきたらこの部屋中べちょ 
べちょになるかもな」 
「あ、あ、ああ・・・」 
　もはや喘ぐことも出来ないくらい、私の身体は玩ばれました。 
「くくく、さすがに喘ぐことも出来なくなってきましたねぇ。けど本番はこれからで 
すよ、もちますかねぇ？」 
　そういえば、さっき二人が媚薬がどうのと言っていた。 
「とりあえず少し休ませていいですか？　そろそろ休めないとこの後の方で狂っちゃ 
うかもしれませんよ？」 
「ん、あぁそうだな。じゃあ俺達も少し休むか、ここから離れて……」 
「そうですね。その頃には媚薬も効き始めるでしょうし」 
「そうだな、じゃあ一度一度向こうにいくか」 
　コッコッコッ 
　そうして二人の足音が離れていきました。 
「・・・はぁはぁ、気が、はぁ、変になっちゃう。あんな……あんなに気持ちいいな 
んて」 
　ようやく快感地獄から開放され、ほっと安心した瞬間の第一声がこれでした。 
「あ、私何言ってるんだろう？」 
　さっきまで延々と続いた筆と刷毛を使った責め。それが終わると私は、私の身体が 
空しい喪失感を覚えていることに、この時は気付きませんでした。 

　二人の責めが終わってどれくらい経ったのかは分かりません。長いような、でも短 
いような時が流れた気がしました。身体が帯びていたいやらしい熱も引き始めた私の 
身体にまたあの感覚が蘇ってきたのです。 
「は、う。やだ、この感じ、寝ようとして感じた……」 
　そう、それはまぎれもなく、昨日私に自慰行為を覚えさせたあの切ない感覚でし 
た。 
「あ、や。あそこ、痒くなってきて……はぅ、身体が火照ってきた」 
　さっきまでの痛烈な快感を覚えてしまった私には、その疼きは気持ちいいけど、物 
足りないようなもどかしさが苦痛に感じました。 
「はぁはぁ、こんな、こんなのってぇぇぇ」 
　けれど身体は縛られ何も出来ず、さらに二人は離れていった為に、この苦しみを癒 
す方法が私にはありませんでした。 
「いずみさん、なんとかしてぇ」 
　・・・なぜかは解りません。けれどなぜか、私は彼女に救いを求めてしまい、それ 
を口に出してしまいました。 
「はぁ・・・つらい……。じれったくて切なくて・・・いずみさぁん」 
　けれども彼女から答えは返ってきませんでした。 
「ふ……あぁ・・・どうにかなっちゃうぅ。いずみさん、どうにかしてぇ・・・」 
　まるで愛しい人におねだりをしている。そんな気分に一瞬錯覚してしまいた。 
（あぁ、だめぇ。どうして何もしてくれないのぉ？） 
　身も心もとろとろに溶け始めているのが自分でも解る。外で裸同然の格好で歩き回 
り、目隠しをされ筆で、刷毛で嬲られ、そして今のこの状態。限界が近づいている。 
けれど誰も助けてくれない。 
「どうしてぇ、さっきまであんなにしてきたのに、どうしてぇ」 
　そう言ってさっきされたことの快感を身体に思い出させる。いえ、思い出してし 
まった・・・ 
「いやぁぁぁ……、もっと焦れったくなってきたぁ」 
　思い出すことでさらにあそこが疼く。 
「おねがいぃぃぃ。これからは言うことを聞くから何とかしてぇ……」 
　慈悲を願う声。でも返事はかえって…… 
「くくく、それは本当ですかな？」 
「え？」 
　返事は返ってきた。けれども、返してきた相手は下萄さんでした。 
「ですから、何でも言うことを聞くいま」 
「あ・・・」 
　聞かれてしまった。聞いて欲しい相手ではない方に…… 
「そ、それは……」 
「どうしたんです？　癒して欲しいんでしょう、ここを？」 
　そう言って私のあそこを、多分指だと思うものが撫でる。 
「あ、いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 
　軽く撫でられる。ただそれだけでいってしまいました。 
「で、どうするんです？　今言ったように何でも言うことを聞くようになるんです 
か？」 
「はぁはぁ、そ、それは……」 
　私は追い込まれてしまいました。この男に……