プロローグ
20XX年、世界では男性の数が増え、女性の数が激減していた。
この傾向が見え始めた十数年前ごろは少ない女性を
男性がちやほやしたあまりに女性の地位が向上し
世間は女尊男卑が普通であった。
しかし、今から3年前、このような状態を良く思わない
男性有志がある法案を国会に提出した。
『男性の地位向上法案』である。
これにより、男性は二つの身分に分けられることとなった。
大部分の男性が男性一般というグループに属し、
今までと同様、女性と同じ、または女性以下の身分となる。
そして、一部の限られた人間だけが男性特別というグループに属し
女性の上の地位が与えられる。
彼らの命令に逆らうことは男性女性ともに厳しい罰が待っているのである。
また、子供だけは、『平等な教育』という名目のもと、
誰からも命令されず、誰にも命令することない、
20世紀と同じような、学校風景であった。
しかし、それも中学校卒業までのことである。
今では、20世紀と違い、義務教育となった高校では
実生活に適応できるような教育を施すため
入学と同時に男子特別、一般、そして女子というグループに分けられ、
それぞれに明確な差別が生じるようになる。
そして、このときに決められた、男子ABの組み分けは、
今後一生代わることはない。
そして、それを決定するのは
親の財産や、地位、名誉などとはまったく関係なく、
また、その子自身の勉強の能力、運動神経、芸術センス
などとも、何の関係もない。
選抜方法は『くじ引き』である。
彼らの一生を決めるのはひとつのくじだけであった、、、。
そして、その当たる確立は大体クラスに1人の割合である。
高校の一クラス40人中、男子特別の生徒1人、女子5〜7人、残りが男子一般である。
さて、今日、ご紹介する話は、高校1年生のクラスでのお話です。
初めて、身分を決められた高校生たち。
そのクラスの王とも言うべき地位を与えられた一人の男子 ヒロト
そして、そのクラスに属することになった女子5人。
その他の男子一般の生徒が繰り広げる学園羞恥ストーリーをお楽しみください。
第零話へ