第零話「突然選ばれた王」
まさか俺が選ばれるとはな、、、
ヒロトは彼の幸運を神に感謝していた。
彼は一度だけ町で男子特別に属する人が
女性を好きに扱い、辱めていたのをみたことがあった。
将来はああなりたい、、、、
彼は、いつもそう思っていた。
しかし、それは狭き門である。
また、努力や根性でどうにかなるものではない。
ただ単に『箱から一枚の紙を引く』それだけの行為である。
しかし、彼は、紙、、いや神を引き当てた。
そう、今後、彼はこの世界で神に近い地位を与えられたのである。
『自己紹介は、各自でやっておきなさい。
でも、これからは、中学の時の生活とはぜんぜん違うのよ。
いい、この方が、このクラスの男子特別の方よ。ヒロトさん。
いいわね、彼のいうことは絶対服従よ。
大人になったら、特別に属する人に逆らっちゃいけないのはみんな知ってるわね?
これからはあなたたちももう子供じゃないの。その決まりがあなたたちにも適応されるわ。』
そう、教壇の上にたつ女子教師 宮部広美がヒロトのことを紹介した。
彼女は短いスカートになまめかしい足を突き出し、
胸元の大きく開いた服を着ていた。
20世紀を生きた人間が見えればおおよそ教師に見えない服装であるが、
ぜんざいの女子教師はこれが普通である。
ヒロトは教室を眺め回した。
座っているほとんどは暑苦しい学生服を着た一般男子の連中だが、
その中に、5人。女子がいる。
3人は彼と同じ中学校から来たやつだ。
佐藤 小百合
中学では学級委員を務めていた秀才。ヒロトのように勉強の出来ない生徒を思いっきり見下していたな、、、。
永井 真尋
どう見ても高校生に見えない、ちっちゃい女。あまり話をしたことはない。
如月 里美
中学では女子バレー部のキャプテンだったスポーツ女。しかし、運動してるだけあって
スタイルは良い。バレー部の練習で長く突き出た閉まった足は男子に人気があったな。
けっこう、楽しめそうなメンバーがそろっている。そうヒロトは思った。
そして、他の学校から来たらしい、女子が2人。
横谷 由美
けっこうかわいい女だ。スタイルもよさそうだし、さっそく他の女子と仲良くなっている。
滝口 レミ
ハーフなのだろうか? はっきりした顔立ちだ。
しかも、それ引き立たせるような、茶髪。
昔で言うヤンキーというやつだろうか。
「先生。先生も女性なのだから、僕の言うことには逆らえないんですよね?」
『えっ? そ、そうよ。もちろん”特別”に属するあなたの言うことには絶対よ。』
「そうですか。じゃぁ、他の女の子はいきなりのことで戸惑ってるみたいですから
先生が見本を見せてやってくれますか?」
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