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もうひとりの私

れいな

第7話
十分承知していながらも彼の思い描くように確実に堕ていく・・・・・
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私は・・・私は、もしかすると堕ちたいと思っているのだろうか?
そんな思いがふと過ぎる。

「せっかく買ってきたんだから使いたいだろ?」
「えっ?」

彼の言葉に我に返る。

「買ってきたヤツを出してみろよ。」
「はぃ・・・」

受話器を床に置き、バックから、未包装のままのメンソレータムを取出した。
缶の蓋を開ける。ツ〜ンとメンソールの刺激が鼻にくる。

「出しました。」
「買ってきたメンソレータムを乳首に塗れよ。擦り込むようにな。」
「乳首を摘めよ。摘みながら塗りな。」
「・・・はぃ・・・・。」

恐る恐る缶に指を伸ばし、メンソレータムを掬い取り、視線を乳首に向ける。
既に乳首はツンと上を向き、硬く尖っている。
十分な硬さの乳首にメンソレータムを付けて行く。乳首を摘みながら、掌でゆっくりと乳房をなぞる。

「はぁ・・・・っ・・・」

すぅーとするような刺激がじわじわと広がる。 
こんな状況に不似合いな爽やかなメントールの香りが辺りに広がっていく。

「乳房にも塗れよ。擦り込むように塗れ!」
「よぉ〜く揉めよ。十分欲情するようにな。」
「サカリのついた雌犬になるんだ。」

乳首を摘んでいた指先を乳房へ進める。
再び指先にメンソレータムを掬い取り、乳房の膨らみに沿って撫で回す。
下から乳房を掬い上げるようにし、やわらかく揉みしだく。
「どうだ。気持ちいいだろ?」
「はぁ〜っ・・・・たまらないんですぅ〜」
「感じてくるんだろ?」
「そうなの・・感じてきちゃうぅ。。。あぁんっぅ。。。。。」
「くぅっ・・・ふぅんっ、・・・ぁはぁっ・・はぁ・・はぁ・・・ん」

身体が段々熱くなってくる・・・・・

「乳首を捻り潰せ!」
「あっ・・は・・・・いっ・・・」
「俺にいつもやられているようにやれよ。優しくなんて揉んでるなよ。」
「捻り潰せ!」

慌ててやわらかく揉みしだいていた手に力を込め、乱暴に捻り潰す。

「ぅっ・・・くぅ・・・はいっ。。。」
「思い出せよ。俺に捻り潰されてヒィヒィよがってたことを。」
「ぅっうっ・・・あぅぅっ!はぃ・・っ・・・」

感じる・・・・・

自分で自分を責め始める。
唇が開き始め、口許が緩んでくる。
より快感を求めようと自らの意思で更に乳首を捻りあげていた。
そして・・・・秘唇が疼きだしている・・・自分でもはっきりわかる。
熱い・・・・熱いだけじゃなく疼く。
もっと・・・もっと・・もっとぉ・・・・・・・

「さぁ、次はお待ちかねのクリトリスだよ。」
「欲しかっただろ?んっ?」
「どうだよ?口に出して言ってみろ。」
「あぁっ・・ぁはぃ・・ぃっ。欲しかったんですぅ・・・。」
「欲しくて・・・・」
「たぁ〜っぷりと、メンソレを掬い取りな。」
「そして床に横になるんだ。」

意地悪く命令を続ける彼の言葉が耳に響く。
身体が欲情してる。堪らなく欲情してる。
もっと感じたい。。。。感じさせて。。。。。身体が叫んでる。

言われた通り、床に横たわり、たっぷりとメンソールを指に掬い取る。
メンソールの香りが鼻を擽る。

あっつぅ!冷たい!

床の冷たさが背中やお尻に刺激を与える。
思わず身震いしてしまう。
反面、胸や秘唇は熱いまま。奇妙な感覚だった。

「足を広げて膝を立てるんだ。俺に観せるつもりで広げろ。」
「俺に観てもらいたいんだろ?」
「はぃ・・・」
「ちょっと広げたくらいじゃ観てもらえないんだぜ。わかってるよなぁ?」
「はいっ。わかってます。」
「そのつもりで思いっきり広げろよ。」
「はぃ。」

床に横になったまま、受話器を握り締めながら膝を立て、足を大きく広げる。
夢に見た光景が現実となっていく。

「俺に恥ずかしい格好を観てほしいんだろ?観て下さいとお願いしな。」
「・・・はぃ・・・お願いです。どうか雌犬玲子の恥ずかしい姿を観て下さい。」
「俺に観られていると思ってヤレよ。」

・・・・・・a prophetic dream・・・・・・・・

彼に間近に見られているような錯覚に陥る。
乳首は痛いほどに起ち、秘唇からは愛液が染みだしている。

「さぁ、たっぷりとお豆ちゃんに塗ってやりな。」
「俺に観せるつもりで塗るんだぜ。」
「はっ、はい・・・」
「早く欲しくて堪らない!ってお豆ちゃんがヒクヒクしてるんじゃないの?」
「塗りながら、お豆ちゃんを摘んでやれよ。」
「ただし、お○こには手を触れるなよ。」
「ぅっ・・・っ。そんな・・・・・・っ・・・・・」
「わかったな?」
「あっ・・・・はいっ・・・・」

たっぷりと指に掬い取ったメンソレータムを真珠に塗りはじめる。
指先は直ぐに熱を感じ、メンソレータムが溶け出すのがわかる。
堪らなく感じる。熱い・・・
鋭い刺激が一気に身体を駆け巡る。
冷たく感じていた背中もお尻も熱くなる。熱い・・・・・
もっと感じたい・・・・
指先が真珠を摘む。クリクリと摘みまわす。

「あっあぁん!いっ・・・いぃ!イキたかったの・・・・・」
  「かっ・・・感じる。感じちゃうの、とっても感じちゃうのよぉ!!」

私は快感の波に乗り、絶頂に辿り着く寸前だった。。
それを断ち切る残酷な声がする。

「イクなよ!勝手にイクんじゃねぞ!」

うそぉっ・・・!!!

「ぁあん!!そんなぁ〜〜〜っぁぁっ!」
「イキたいですぅ〜〜〜イキたいのぉ〜〜〜」
「駄目だ!勝手にイケばどうなるかわかってるよな?」
  「ぅぅぅっ。。。。。」

絶頂を目前に引きずり落とされる
どうして!また、今日もイカせてもらえないの!!
そんな・・・・・っ。イヤ!イキたいの!

 「うっ、いっ・・・、いい・・・いいのぉ・・・堪らないのぉ・・・・」
「ぁっ、あひぃ〜〜〜〜イキたくて、イキたくて堪らないですぅ〜〜〜〜」
「もっとたっぷりと捏ね繰り回せよ。」
「手を休めずに、でもイカないようにしろ。我慢するんだ。」
「はぃ・・・・・」

でも。。。。そんなの無理よ。イキたくて仕方ないのに。。。。
こんなの地獄・・・・・

「堪らなくイキたいだろ?お○んこしたいだろ?」
 「イキたいです!イッ・・イキたいの!ねぇ、ほしぃのぉ・・・・」
「ねぇ、イキたいのよ!!」
「欲しいのよ!あぁ・・ん・・ちょうだい!お願い、下さい!」
「どうしたいのか言ってみろよ。」
  「イカせて下さい。きょっ、許可を、許可を下さい。」
「めっ、雌犬の玲子に、ち○ぽを与えて下さい。お願いします。」

夢で見た自分がそこに居た。
彼の目の前で、なりふり構わず肉欲を追い求める玲子がそこにいた。
彼は面白そうに、からかい気味に言葉を続ける。

「残念ながら今日は嵌めてやれないな。」
「でも、イキたいんだろ?」
  「どうでもいいからイキたいんです!!イキたくて・・・・イキたぃ・・・」

イキたいという気持ちが高ぶる。
手は休めることなく真珠を甚振る。
刺激が頭を突き抜ける。愛液が止め処なく溢れ出てくる。
早くイキたい・・・・いかせて・・・

「まだ駄目だって言ってんだろ!」
「俺がいいと言うまで我慢しろ。勝手にイクなよ。」
「許可なくいけば、またお仕置きだからな。」
「わかってるよなぁ?」

お仕置きと言う言葉に敏感に反応する。
我慢しなくちゃいけない。彼が「よし」というまで。
必死で堪える。絶えつづける以外に道は無い。
一刻も早くイキたい。イキたいというよりも、このままではイッてしまいそう。
早く彼の許しを貰わなくては。早く!早く!
お仕置きは嫌!また、あんな辛い思いをするのは嫌よ。
彼に懇願し続ける以外に無かった。

「お願いです。イカせて下さい。許可を、許可を与えてください。」
「イクためなら、イクためなら何でもします。」
「何でもしますから・・・だから・・だから、お願いですからイカせて下さい。」
「ふぅ〜ん。まぁ、そろそろだな。」
「イクときはちゃんとイクって言いながらいけよ。」
「はいっ。いいますから・・・言いますからイカせて下さい。」

あぁ・・・・・っ、やっとイカせてもらえそう・・・・

「イキたいの?」
  「はいっ。イカせて下さい。」
「へぇ〜〜〜イキたいんだ?どうやってイキたいのか説明しろよ。」
「うっ。。。そんなっ・・・・・」

嘘でしょ?さっき、そろそろだな。って言ったじゃない!

「くっくっくっ!」

意地悪い彼の笑い声が聞こえる。
直ぐにでも許可をもらえると思ったのに・・・
わざと思わせぶりな言葉で嬲る。

「残念ながら、そう簡単にはイカせてやれないなぁ。」
「世の中、そんなに甘くはないんだよね。」
「イク為の手段は?」

彼の言葉に翻弄される
直ぐにでも彼の許しが欲しい。身体はイク寸前で、躊躇する暇などなかった。
彼が許可を与えてくれる気になるような言葉を敢えて選ぶ。
なりふり構わず卑猥な言葉を口にする玲子がいた。

「淫らしく、お豆を指で捏ね繰りまわしてイキたいんです。」
「胸を胸を揉みしだいて、イキたいんです。」
「お願いです、お願い、イキたいの。。。。。イカせて下さい。」
「オナニーでイカせて下さい。お願いです。」
「へぇ〜〜〜オナニーが好きなんだ?」
「好きなんです.好きだから・・・好きだからイキたいんです.」
「いやらしいねぇ〜〜〜〜〜」
「イク為には何でもするメス犬なんです。」
「だからお願いです,イカせて下さい.」
「ふぅ〜〜〜ん。そうなの?」

一刻も早く!早く許可して!お願い!!!

「淫乱なメス犬は我慢することが出来ないんです。お願いです。許可を与えてください。」
「お願いですぅ〜〜、はっ、はやくぅ!」

「へぇ〜〜〜、人前でオナニーしたいなんて平気で言えるんだ?」
  「はい。言えます!何でも言いますから、だから早く!」
「厭らしい女だねぇ〜。あっ、女じゃないよな。メス犬だよな。」
「発情しきったメス犬だよ。淫乱!」
「はっはっはっ!」

受話器から甲高い笑い声が聞こえる。
笑われてもいいから、それでもいいから早く許可を・・・
本能は叫んでいた。

「あぁっだめぇっ・・・イキたいのぉーーーーーーー」
「はっ・・はぁっ・・・・はっはぅっ・・・・、はひぃ!!」
「イッ、イキッ、イキたいんですぅ〜〜〜〜」

彼に言われるまでもなく、既にイクことだけを願う発情しきったメス犬でしかなかった。
イク自由さえ奪われ、絶え間なく、喘ぎ続けることしか出来ないメス犬。
それが玲子だった・・・・・・・

「あっ、ああっ、だ、ダメッ。。。。。ダメなのぉ。。。。。」
「あんっんっんっんぅーっ、あぁ・・・・・イク、いっちゃうのぉ・・・」
「だっだめっだめぇっ!!――――もぉ駄目ぇ!」
「よぉ〜しっ、イッテもいいぞ。イキな。」

頭の中で何かが弾けた。
イケる・・・・
本能の赴くまま、夢中で指を動かし、真珠を嬲り続けた。

たまらない・・・・・・
夢中で指を動かしつづける.呆気なかった.

「あはぁ。。っ・・・・、あぁん!!イクく〜〜〜っ!。」
「ぁぁあん!溶けちゃうぅ・・・・身体が溶けちゃうぅーーーーーーーー」
「イッちやう!イッちやうのぉ〜〜〜イキますぅ〜〜〜〜っ!」

「あっ・・・・・・くぅっっっっぅ・・・・」

一瞬体を反らし、足の爪先がぴん、と伸び、鋭い刺激が背筋を伝って身体全体へと広がる。
イッた瞬間に手から受話器がこぼれ落ちた。

「もしもし?もしもし?」

床に落ちた受話器から彼の声が聞こえる。
慌てて受話器を拾い上げる。

「もしもし。。。。。」
「随分、派手にイッたんじゃん?」
「あっ・・・すみません。」
「イカせて頂いてありがとうございました」

要求されたわけでもないのに自然に阿る言葉が出てくる。

「よかったねぇ〜。イクことが出来てさぁ。」
  「はい。今日はありがとうございました。」
「ち○ぽを嵌めるのは、今度会った時のお楽しみだね。マゾの玲子ちゃん。」

可笑しくて堪らないといった感じで彼は話す。

「おまえさぁ、命令されるのが好きだろ?」

突然、投げかけられた質問に驚く

「えっ?・・・・・・」
「俺に色々命令されて実行したよなぁ?」
「はぃ・・・・・・しましたけど。。。??」
「俺の命令に従ってどうだったよ?いつもより感じてたんじゃないの?」
「えっ?」
「自分一人でオナニーするより、俺に命令されてする方が感じるんじゃねぇの?」
「・・・・・・・」

何も言えなかった。彼の言葉を否定することが出来なかった。

「おまえ自身、気がついていないかもしんねぇけど、おまえは命令されることが好きなんだよ。」
「出された命令に従うことに喜びを感じるタイプなんだよ。」
「ホント、根っからのマゾなんだよ。」
「えっ?」
「今にわかるさ。」

いったい、どういうこと?
彼は何を言っているの?

「今度会うときは奴隷としての忠誠心を試してやるからさぁ、楽しみにしてろよ。」
「それまで毎日自宅では裸で過ごせよ。」
「もちろん、オナニーも禁止な。したい時は電話してこいよ。」
「玲子、イキたいからって毎日なんて電話してくるなよ。」
「くっくっくっっ。」

人を馬鹿にするような笑い声が耳に響く
こんな言われ方をしてしまうなんて・・・・
その言葉に理性が目覚める。

「今度、何時来るんだよ?」

いつ。。。って。。。どうしよう。
会うのは2週間に一度と決めたはず。
でも、本当は直ぐにでも会いたい。
けれど・・・それはかなり危険なことだと理性が警笛を鳴らしている。

「らっ、来週の土曜日はどうですか?」
「来週の土曜日?土曜日ならいいぜ。」
「じゃぁ、また近くになったら電話してこいよ。」
「はい。わかりました。」
「じゃぁな。」
  「はい。おやすみなさい。」

毎日なんて電話するわけないじゃない。
そんな恥ずかしいこと出来るわけ無いでしょ?。
私はそんな女じゃない!
彼に言われた一言で眠っていた理性が完全に目覚める。
そうよ、会う前日まで電話なんかしないわ。絶対、電話しない。
たかが10日ちょっとじゃない。我慢できないわけないわよ。
それくらい簡単なことだわ。
彼を見返してやりたい。私はまだ、そこまで堕ちてなんかいない。

そう思っていた・・・・・・・・・・・・
そうは思っていたが・・・

それに何よ!私が命令されるのが好きなタイプだなんて・・・
そんなことないわよ。
命令されて仕方なく実行しただけよ。
そう、命令されたからよ。好き好んでやったわけじゃないわ。
彼の言葉を自分で打ち消す。

理性だけが目覚めたわけではなかった。
既に本能の奥にに潜んでいた何かが目を覚ましつつあった。

あれから数日。
毎日、同じ事が繰り返された。
会社から部屋に戻り、ドアを閉めた瞬間から彼の命令に支配されていた。
翌朝、出勤するまで裸で過ごす。

服を身につけずに過ごすということが、こんなに大変なことだとは知らなかった。
本当なら一生知らなかったはず。
裸で過ごす生活など、通常ではありえない。
身につけるものが無いというのは、とても心細くなるものだった。
服さえ着ていれば何でも無いことなのに、些細なことが刺激となり身体は敏感に反応してしまう。
空気の僅かな動きさえも直接身体に伝わってくる。
それを刺激と受け取ってしまう。
女の身体とはそういうものなのか・・・それとも反応するのは私だけなの??
自分が変わりつつある・・・・・・そう思わずにはいられなかった。。

そして言い知れぬ不安感に襲われた。
何が原因なのかはわからない。漠然と感じる不安感。
たかが裸で過ごすだけ。誰が居るわけでも無い。
なのに何故?
何が原因なのだろう?わからない・・・・
見えない何かに不安を抱き、怯えた。見えない何かに。
私には何故なのか分からなかった。

それに、それに私は何故、彼の命令に従っているのだろう?
彼の言葉が気になっていた。
「おまえ自身、気がついていないかもしんねぇけど、おまえは命令されることが好きなんだよ。」
「ホント、根っからのマゾなんだよ。」
そうなのだろうか?
命令に従っているだけ,命令が好きなわけじゃない・・・・・
でも、何故、命令に従うの?従う必要があるの?
繰り返し自分に問い掛ける

言い知れぬ不安を感じ、本能と理性に挟まれ悶々とした日々をなんとか遣り過ごした。

彼と会う前前日の木曜日、手にとりたくても無理やり我慢して堪えた受話器を手にする。
前日の金曜日に電話しても彼が部屋に居るとは限らない。
念のために、今日、電話しよう。そう思ってのことだった。

「もしもし。」
「玲子ですけど・・・。」
「よぉ!久しぶりじゃん。」
「我慢できたんだ?」
  「えっ??」
「オナニーだよ。お前の大好きなオナニーをよく我慢したじゃん。」
「本当に一週間以上もオナニーせずに我慢できたのか?」
「勝手にヤッテたわけじゃないだろうな?えぇっ?」
  「そっ、そんなことしてません。本当です。」
  「本当にそんなことしてないんです。我慢してたんです。」
  「必死に、必死に堪えていたんです。嘘じゃありません。本当です。」

あらぬ疑いを抱かれ、必死に嘘でないことを訴える。
せっかく無理やり我慢にしたのに、疑われては堪らない。

「じゃぁ、まだまだ足りないわけだ。」
  「えっ???足りないって?何が足りないんですか?」
「調教が足りないってことさ。」
「自分の意志で性欲を押さえつけることが出来るんだからな。」
「マゾのくせに自分の意志で性欲を我慢するなんて生意気なんだよ。」
「自分の意志では欲情を押さえつけることなんか出来ないようにしてやるよ。」
  「えっ?」
「まだ、プライドが残り過ぎてるな。」
「メス犬にプライドなんて邪魔にしかならないからな。そんなもの、捨てさせてやるよ。」

言葉がでなかった。

「まぁ、直ぐににプライドなんて何も無い、ただの淫乱なメス犬にしてやるよ。」
「毎日ち○ぽを嵌めて貰うか、オナニーせずにはいられない身体になるのさ。」
「お前にも想像つくだろ?」

突然の宣告に言葉を失っていた。
あれから一度も彼に電話をしなかったことが、彼にとっては不満だったとは・・・・
簡単に堕ちたと思った女が、思わぬ抵抗を見せたことが彼には気に入らなかったのだ。
彼がそう考えるってことに気がつきもしなかった。

まずい!どうしよぅ・・・・・・・

「どうなんだよ。想像つくだろ?」
「えっ、・・・はぃ・・・・・っ・・・・」
「土曜日が楽しみだよな?」
「はぃ。。。。。。」
「まだ我慢できるプライドが残っているなら、俺も調教のしがいがあるよ。」

私は彼のSとしてのプライドに火を点けてしまった・・・・・・・・
時、既に遅し。。。。。。。

「おまえ、土曜日に来るんだよな?」
「はい。そのつもりですけど。。。。。。」

その瞬間、嫌な予感がした。

「その時さぁ、お○こにキュウリを入れて来いよ。そしてTバックを穿いて来い。」
「えっ!」

予想できない命令だった。突然のことに驚きを隠せない。

「もちろんノーブラで、ガーター穿いて来いよ。」
  「そつ、そんな・・・・・」
「言われなくても分かっていると思うけど、色っぽい服装で来いよ。男がそそられるような格好でな。」
「ってことは、当然ミニスカな。」

案の定、嫌な予感は当たった。矢継ぎ早に命令は続く。
そんな・・・そんな命令、嘘でしょ?
なんで、なんでそんなものを入れて行かなくちゃいけないの?

  「・・・・・・」

言葉が出ない。出てこなかった。

「聞いてんのかよ?」
「えっ。。。ぁっ、はい。」
「聞いてんなら返事くらいしろよ!」
  「ぁっ、はぃ。。聞いてますけど・・・聞いてますけど・・・・・・」
「なんだよ、文句でもあるのかよ。」
  「いぇっ・・・文句なんかありませんけど・・・・・」

彼の突然の言葉に驚きを隠せない。

「じゃぁ、喜んでやります。って言えよ。」
「本当は嬉しいんだろ?命令出されるのが好きなんだろ?」
「俺がわざわざお前を楽しませる為に命令を出してやってるんだぜ。」
「礼くらいするのが当たり前だろ?」
「すっ・・・すみません。命令をありがとうございます。」
「喜んでやらせて頂きます。」

彼の機嫌を損ねないように慌てて礼を言う。
理不尽なことだと分かっていながら、自然に言葉が出てしまう。
何故、こんな言葉を口にしてしまうのだろう?

「キュウリの長さは15cmな。」
  「えっ?はっはぃっ?」
「前にさぁ、何かで読んだけど日本人の男の平均は15cmなんだってよ。」
「お前じゃ、平均なんかじゃ物足りないだろうけどな。」
  「・・・・・・・」

そんな・・・・そこまで、そこまで指示するの?

「それと太いヤツにしろよ!細いのなんて入れてくるなよ。」
「細いのなんて入れてきたら、今度来るときは2本入れて来い!って命令すっからな。」
「お前の場合、一々細かいとこまで指示してやらないと抜け道を考えるからな」

なんで??見切られてる・・・・・

「お前は分かっていながら俺に言われてなかったから。なんてことを平気で言うタイプだよな。」
「命令されるのが好きなくせしてさぁ。」
「そんな言葉が言えないように、ちゃぁんと細かいところまで命令してやるよ。お前の為にな。」
「その方が嬉しいだろ?マゾなんだからさぁ。」

自分の考えそうなことを彼はわかっている。
だから、だから彼は敢えて細かいことまで指示している。
怖い・・・・・・

「明日、もう一回電話して来いよ。じゃぁな。」

言うだけ言うと、彼は一方的に電話を切った。

頭の中で彼の言葉がグルグル回る。

「お○こにキュウリを入れて来いよ!」
「お○こにキュウリを入れて来いよ!」
「お○こにキュウリを入れて来いよ!」

キュウリ?キュウリをあそこに入れて歩くの?そんなの出来ない!
なんで、なんであんな物を入れなくちゃいけないの?
食べるものじゃない。そんな場所に入れるべきものじゃないのに・・・
厳格な父から食べるものは粗末にするなと幼い頃から躾られていた。
そんなことに食べ物を使えるはずなどなかった。
そんな恥ずかしいことは出来ない・・・・出来るわけがない。
でも・・・・でも・・・・・・・やらなくちゃいけない。
やらなければ、やらなければ罰が・・・・

慌てて冷蔵庫の中身を確認する。
キュウリの買い置きなどなかった。
まだ、スーパーは開いているはず。間に合うわ。
急がなくちゃ。彼の命令に沿うことが出来るキュウリが売ってるかしら・・・・
簡単に着替えて車のキーを手にし、玄関に向かった。
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