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もうひとりの私

れいな

第8話
簡単に着替えて車のキーを手にし、玄関に向かった。
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スーパーで、キュウリを目の前に立ちすくむ自分がいる。
情けない気持ちでいっぱい。心臓が大きく鼓動している。
たかが食料品を選ぶだけ。そう思っても情けない気持ちが拭いきれない。
なぜなら、食料品を食料品としてでなく、道具として選ぼうとしているのだから・・・・・・・
しかも淫らな欲望に使う為の道具として。
自分がしようとしている行為に、手が震える。
恥ずかしさに顔が赤らむ。
一つ、大きな深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

恐る恐る、箱に並んでいるキュウリを手に取る。
キュウリを手にしながら・・・恥ずかしさが込み上げて来る。
あんな恥ずかしいことに使う為に、キュウリを手に取り、選ぶ人間が何処に居るのだろうか?
私以外に誰がいるのだろう?恥ずかしい・・・

彼の命令を実行する為だけに選ぼうとしている自分がいる。

これを・・・・・これを入れなくてはいけないの?
あんな恥ずかしいところに入れなくてはいけないの。。。。。
思わず目尻に涙が滲む。。

・・・・他人がこの光景を見ていたなら、どう思っただろう?・・・・・
・・・・キュウリを手に、顔を赤らめている女。・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・明らかに変だと思うはずだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この場所から早く逃げたい。躊躇っている暇などなかった。。
キュウリを手に取り、確認していく。

滑稽・・・・・まさに滑稽としか言い様が無い。
赤の他人が何の目的で私がキュウリを購入するか?など分かるはずがない。
顔が赤くても風邪をひいて熱っぽいのかなぁ?ぐらいにしか思わないはずである。
大体、スーパーで一々客の様子を観察している人などいないだろう。
いるとすれば万引き保安要員ぐらいだろ。
冷静に考えれば、他人に自分の目的を知られるはずなどないってことが分かる筈なのに・・・・・
そんな心配をしてしまう愚か者だった。

積まれた中からキュウリを見定める。

「キュウリの長さは15cmな。」
「それと太いヤツにしろよ!細いのなんて入れてくるなよ。」

彼の言葉を思い出す。
15cmってどのくらいだろ?
出来るだけ太いものを選ばなくちゃ。
でも・・・・太いだけでは駄目だわ。
こんな反り返ったものを入れるのはちょっと・・・キツイな。
変な所を圧迫しては困るし・・・・・・
真っ直ぐで太そうなものがいいのだけど。。。。。。。

この太さなら許してもらえるだろうか?
選びながらも、なんと愚かなことをしているのだろうと思う自分がいる。
情けない気持ちが広がっていく。

3本ほど選び、レジに向かう。

・	・・・・・・・・・・・・foolish

キュウリとTバック、定規を目の前にし、床に座り込んでいる裸の自分がいた。
15cmって・・・・・・・こんなに長かった?
これって平均サイズなの?
これをどうやって入れればいいのだろう???
このまま入れるなんて衛生的じゃないし。。。。。。
入れて、中に入りきっちゃったらどうしよう。出てこなくなるかもしれない。
困っちゃう ・・・・・

そして・・・・・・・
この太さだとTバックを穿いても落ちてしまう。
Tバックは黒で総レースのもの1枚しかない。
購入する時はいくら命令されたとはいえ、出来る限りお洒落なものを選んだ。
少しでも品良く見せたかったから。
お洒落なレースを選んだ為、強度がない。
まさかこんなことを想定して選ぶはずもなかった。
予想外の出来事だった。
これでキュウリを入れて歩いたりしたら・・・
キュウリの重みに、ースの生地が耐えられるわけがない。
間違いなく、落下してしまうだろう・・・・・
公衆の面前で醜態を晒す事になる。
そんなことが出切る筈などない。絶対に!
かといって彼の命令に背く事など出来なかった。
やらなければならない・・・
嫌だと言って許されるはずもない・・・・・・・・・どうしたら・・・・・・いいの?

翌日、20時過ぎに彼に電話を入れる。
発信音が鳴り響くばかりで応答がない。

どうしよぉ・・・このまま彼が出なかったら。
明日、どうすればいいのだろ?

色々と悩み、考えた。
悩んだ末に、新しくTバックを買う事にした。
今日、会社帰りにランジェリーショップに立ち寄り、購入した。。
股布部分が一番広く、強度のある布地のものを選び、購入した。
無地で色はピンク、見るからに安っぽいデザインだった。
レースが付けられているわけでもなく、刺繍が施されているわけでもなかった。
けれど条件に見合うもの・・・・それしかなかった。
黒のレースがふんだんに使われているガーターストッキングに比べ、明らかに見劣りのするものであった。
できればそんなものは穿きたくなかった。
おかしいと思うが女としての見栄があった。
たとえ命令されて身に付けるものでも美的意識に耐えられないものは嫌だった。
ガーターストッキングとTバック、どうにもこうにもアンバランスである。
醜い・・・そうは思っても瀬に腹は変えられない。選択の余地はなかった。
落とさないこと!それだけの為に身に付けなければならない。
屈辱を伴うものであった。
まだ、残された問題があった。
どうやって衛生的に中に入れるか。。。。。。。。

・	・・・・・・・・・・・・humiliating

30分おきに電話する。
彼と連絡が取れたのは11時過ぎ。

「もしもし?」
「はい。」
「あのぉ・・玲子です。」
「明日、何時に来るんだ?」
「何時でもいいんですけど・・・・・」
「じゃぁさぁ、出きるだけ朝早くから来いよ。」
「たっぷりと時間を掛けて遊んでやるよ。」
「もちろん、言われた通りの格好をしてこいよ。」
「あのぉ・・・・っ・・・・・」
「なんだよ?」
「キュウリを直接入れるなんて衛生的ではないんですけど・・・」
「はぁ?何言ってんだよ!ゴムに入れればいいだろ?」
「誰も直接入れろなんて言ってねぇよ。」
「えっ?ゴムですか?ゴム???ゴムって??」
「コンドームに入れてくればいいだろ?」
「あっ!そうか・・・」
「おまえ、馬鹿じゃねぇの?普通、それくらい考えつくだろう?」
「あっ。・・・。はぃ。言われてみればそうですけど・・・・・」

全然思いつかなかった。
彼の命令の中にゴムに入れてという言葉が無かったから
ただただ、忠実に命令に従うことだけを考えていただけだった。。
言われてみればそうだと思う。
でも・・・・こんなことすら気がつかなかった。。
言われて初めて気がついた愚かな自分。

「でも・・・・・っ、ゴムなんて持ってないんです。」
「買って来ればいいじゃん。」
「そっ、そうですけど・・・・もぉドラッグストアーなんてやってないし・・・・」
「コンビニで買えばいいだろ。それくらい、いちいち言われなくちゃ分からないわけ?」
「えっ???コンビニに売ってるんですか?」
「はぁ?知らねぇの?まったく馬鹿じゃねぇの!」
「常識がないヤツだなぁ・・・。呆れるぜ。」
「すいません・・・・」

恥ずかしいことにそんなものがコンビニに売っていることなど知らなかった。
そんな物が売っていることが常識なの・・・・・・・
大体、自分でそんなものを買ったことなど一度もない。
常に自分は男にさせてやる立場の女であり、したいと思う男が用意すべきだと思っていた。
女性が用意しておくなど、恥ずべきことでありえないこと。
もし、相手が用意していなければ、しなければいいのだから。
それで自分は構わない、当然の事だと思っていた。。
今迄はそれで済んできた。
なのに・・・なのに、そんなものを自分で用意しなくてはならないなんて・・・・
唇を噛締める。

「まぁ、この時間帯じゃコンビニのレジは男だよなぁ?」
「えっ!」

突然の言葉に嫌な予感が・・・・・

「せっかくだから、こんな時間に頑張ってバイトしているおにいちゃんにサービスしてやれよ。」
「そっ、そんな!」

嫌な予感は的中した。
また屈辱的な命令が待っている。

「お前だってその方が嬉しいだろ?」
「・・・・・・・」
「恥ずかしい姿を観られるの、大好きだよなぁ?」
「・・・・・・・・・」
「確かノーパン、ノーブラで薬屋に行った時、観られてめちゃくちゃ感じたよな?」
「あの時、次は床にマン汁を垂らすって自分から言ったよな?」
「・・・・・・」
「黙ってないで答えろよ。」
「・・はぃ・・・・・・言いました・・・・・」
「その言葉、忘れてないよな?」
「はぃ・・・忘れてはいません・・・・・いませんけど・・・・・」

もちろん忘れてなどいない。
あんな言葉を口にしておきながら、忘れられるはずなど無い。
確かに自らが口にした言葉。
わかってはいるけれど・・・・・けれど・・・・・
あの時は言わずにはいられなかった。
お願い!堪忍してください。許してください。心の中で叫ぶ。

「やれよ!」
「恥を晒してこいよ。」

力強く言い放った彼の一言が、
なんとか逃れたい。。。逃れられればという思いを切り捨てる。

命令・・・・・
また恥を晒すようなことを命令されてしまう・・・・・
いつも何をしろと命令されるのか・・・・不安で堪らなくなる。
不安・・・・でもそれだけではない・・・・
ドキドキしながらも何か別の感情が生まれている。

「あの時のことを思い出せよ。」
「観られたた瞬間にマ○汁が噴出してきたよな?」

記憶が鮮明に蘇ってくる。
ドラッグストアーで女性と目が合った瞬間の彼女の驚いた顔。
溢れ出てくる愛液。
その愛液を止める術も持たず、どうすることも出来なかった自分。

「思い出して、どうだったか言ってみろよ。」

「目が・・・・目があった瞬間に・・・・おっ、おま○こから愛液が流れ出てきて・・・・」

恥ずかしさで身体中が熱くなる。
既に秘唇が十分すぎるくらい潤っていることが分かる。
身体は勝手に反応を始め、歯止めが利かない。
秘唇が熱を持っている。

「止めたくても、止めたくても、どうすることも出来なくて・・・」
「自分の意志に関係なくて・・・関係なく出てしまって・・・・」
「いっぱい、いっぱい濡らしてしまったんです。」

泣きそうになりながら話す。思い出すだけで更に身体中が熱くなってる。
そしてまた・・・・・再び潤いを止めることが出来なくなっている。

「あの時、女じゃなくて男に観てもらいたかって言ったよな?」
「・・・・はぃ・・・言いました・・・・・・」
「じゃぁ、実行して来いよ。」
「お前の願望を実行してこいよ。」

彼の命令は絶対・・・・・

「当然、どんな格好で行けばいいか分かってるよなぁ?」
「・・・・はぃ・・・・」
「・・・ノッ・・ノーブラ、ノーパンでワンピースを着ていきます。」
「それから?」
「えっ・・・・」
「コンビニでどうすんだよ。お前の願望はそれだけじゃないよなぁ?」
「そんな格好を観られるくらいじゃ満足なんて出来ないよなぁ?マゾなんだからさぁ。」

その言葉に彼の意図を感じる。。
これから何をするのか、自分で口にしなければならない。
しかも、それを自らの意思で、自らの願望として口にさせようとしている。
彼の意思に背く事など出来なかった。

「どうなんだよ。それだけなのかよ。」
「・・・・ぃっ・・いぇ・・・それだけではありません。」
「じゃぁ、どうしたいわけ?」

彼は責めは続く。。
私は更に恥辱にまみれる。

「ゆっ。床に・・・・床にま○汁を垂れ流してきます。」
「そうだよなぁ。垂れ流したいんだよな?」
「はぃっ・・・・そうです・・・っ・・・・・たっ・・たっ垂れ流したいんです・・・っ・・・」
「ホント、淫乱なメス犬だよな。」
「普通、コンビニでマ○汁を垂れ流したいなんて思うか?」
「まったくどこまで淫乱なんだか。恥のなさに笑えるよ。」

愉快に笑う彼の声が受話器越しに聞こえる。
自らが思ったわけじゃない・・・・
言いたくて言ったわけじゃない。
けれど・・・・思いとは裏腹・・・・秘唇は潤い、太腿を汚している。

「後で、バイトのお兄ちゃんに床に落ちたおまえのマ○汁を掃除をさせるんだから、
少しくらい楽しませてやらないとな。」
「ちゃんと車から降りる前に、思いっきり乳首を摘んで立たせろよ。」
「もちろんこの間のようにノーブラってことが分かるようにするんだぜ。。」
「バイトのお兄ちゃんに嫌らしい姿を観てもらえよ。」
「はぃ・・・・・・」

心臓がドキドキする・・・・・
この前以上の恥を晒す事になる。
しかも、男性を相手に。

「ゴムの陳列してある前で垂れ流してこいよ。」
「選ぶ振りをして、ゴムを手に取れよ。そして、床にマ○汁が落ちるまで立ってろ。」
「そっ。。そんな・・・・・そこまで・・・・・」
「もちろん足は広げなくちゃな。」
「床にマ○汁が落ちたこと確認してから、レジに持っていけよ。」
「そんな、そこまでしなくちゃいけないんですか・・・・」
「そうだよ。やれよ。お前の願望なんだから実行してこいよ。」
「そんな・・・・っ・・・・・・・」

絶望的な気持ちになる。
彼の言葉に自分の姿を想像せずにはいられなかった。
ゴムを手に取り、紅潮した顔で立ちすくむ自分がそこに居る。

「ビックリするよなぁ。こんな時間に女が一人、ノーブラでコンビニに来るなんてさぁ。」
「しかもゴムを手にしたまま立ち続けているんだからさぁ。」
「お前の事じゃ、どうせ厭らしい顔で垂れ流すに決まってるんだから。」
「バイト君に誘ってる?って思われるんじゃないの?」
「想像してみろよ。」

自分を見て驚く店員。
驚きが厭らしい目つきに変わる。
そんな恥を晒さなくてはいけないのだ・・・・・

「誘われたらヤッテくればいいじゃん。」
「そんな・・・酷い!酷すぎます。」
「なに言ってんだよ。マゾ奴隷のくせに。」
「今に誰のチン○でも、むしゃぶりつくようになるくせに。」
「どうでもいいけど、俺の機嫌が悪くなる前に早く行けよ。」
「明日どうだったか、結果を報告させるからな。」

そんなことまで言わなくても・・・・・
私は何処まで落ちてしまうのだろうか。怖い。

「わかったな。」

彼の言葉に我に帰る。

「・・・・はぃ・・・・」

嫌などと言えるはずなどなかった。

「じゃぁ、行って来い。」
「はぃ・・・・わかりました。」

行かなくてはいけない・・・・・・・
命令に従わなくてはいけない・・・・・・・

「もう、今日は風呂に入ったのか?」
「はい。入りました。」
「じゃぁ、今日は風呂に入らなくても大丈夫だよなぁ?帰ってきても風呂に入るなよ。」
「それからマ○汁を拭くなよ。もちろんトイレに行った時もだ。」
「濡れたままで寝ろ。そのままの状態で明日来いよ。」
「そんなっ・・・そのままなんて汚いです。」
「いいんだよ。お前はメス犬なんだからさぁ、汚いままでいろよ。」
「どうせ拭いても拭いても、後からどんどん溢れ出てくる癖に。」
「お前みたいなマゾは、いつもマ○汁の臭いをプンプンさせているのがお似合いなんだよ。」

まただ・・・・・・
また、濡らしたままで寝なくてはいけない。
気持ちの悪いままの状態で熟睡など出来る筈がない。
そしてそのまま、電車に乗れというの??
恥ずかしい命令を実行して。。。。。。

「明日、鎌田の駅に着いたら電話して来いよ。」
「言われなくても分かっていると思うけど、オナニーはするなよ。」
「はぃ・・・・わかってます。」
「今日の結果は明日報告させるからな。」
「はぃ・・・・」
「ちゃんとバイト君を楽しませてやれよ。」
「わかったな。」
「はぃ・・・わかりました・・・・・・」

受話器を静かに置き、クローゼットに向かう。
思わず溜息が出てしまう。
この前と同じニットのワンピースを手にする。
再び、思い出される光景。
あの時と同じように鏡に映し出された自分を見る。
何もしなくても既に乳首は立っている。
自分がおぞましいと感じたあの姿を再び映し出している。

車の鍵を手に取り玄関に向かう。

やはり自宅近くのコンビニに向かうことは出来なかった。
知り合いに会うことだけは、それだけはどうしても避けたかった。
おぞましい姿の自分を見られたくなかった。
コンビニの駐車場に車を入れる。
入り口から離れた人気のない場所に車を泊める。
辺りを窺い、周りに人がいないことを確認する。
躊躇いがちに乳首を指で摘む。
くりくりと乳首を摘み、指で転がす。

「ぁあっぅ〜〜っ。あぁ〜ぁ〜ん!」

喘ぎ声が出てしまう。
乳房を両手で覆い、揉みしだく。

「はぁ〜っ、あぁん!あぅっ!堪らないっ!!」

駐車場にいることを忘れてしまいそうになる。
そして指を違う場所に導きたくなる。

「あぁっ!駄目!!買いに行かなくちゃ・・・・」

自分に言い聞かせるようにつぶやく。
乳首が立っていることは見なくてもわかる。
分かってはいるが、十分立っていることを確認し、車を降りる。
既に秘唇が十分潤んでいる。
恐る恐る店を覗く。レジには若い男性のアルバイトが一人。
お客は立ち読みをしているスーツ姿の男性が一人。
思い切って店に入る。
急いで売り場を見渡し、歩き出す。
陳列棚にコンドームを見つける。
丁度、立ち読み客の背中を見る位置だった。
レジからは距離がある。店員にはノーブラであることがわかるだろうか?
店員には自分が何を手にしているのかは想像つくだろう。
早く実行して、さっさと帰りたい。
別のお客が来る前に。早く実行しないと・・・・

今から、今から命令を実行しなくてはいけない・・・・・
ゆっくりと足を広げて立つ。
見るからに不自然な格好。
置かれている2種類のコンドームを代わる代わる手に取る。
文字を読む事など出来る筈もない。
目は泳いでいる。
ただ、早く時間が過ぎて!早く愛液が床に落ちて! それだけを願う。
立ち読み客が何時振り返るのか心配で堪らない。
こんな姿を観られたくない。
立ち読み客が読んでいた本を本棚に戻す。
えっ!そのまま、別の本を読んで。そのままでいて!
動かないで!お願い、振り返らないで!!私を見ないで!
いやっ!いやっ!いやぁ〜〜〜〜!!
だめぇ!!!
その瞬間、身体の奥から熱いものが流れ出た。
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