「真夜中の図書室」作品
祭りの夜 第5回
(5) 「どこ、ほっつき歩いてたんだよ!」 「商店街、ぶらぶらしてた」 「なんだとぉ! いい加減なこと、いうんじゃねえ!」 「ほんとだよぉ」 新治は、腹を立てていた。 本気で怒っていた。 「シンちゃん、パチンコに行ったら、遅くなるじゃん」 ......機嫌、悪い ......パチンコ、負けたんだ 「こっちに、来い!」 「いやだよ、シンちゃん、怖いよぉ」 新治は、立ち上がると、あゆを畳の上に引き摺り倒した。 買い物袋が放り出されて、中身が飛び出す。 夕飯に買ってきた弁当のパック。 「やめてよぉ」 「なんだよ、このパンツ!」 すそがめくれ上がって、尻がむき出しになる。 「買い物に行くのに、こんなパンツはくのかよ!」 「シンちゃん、買えって言ったんだよ!」 「買い物なんかにはいていくこと、ねえだろうが!」 きのう買ったばかりのピンクのTバック。 初めて買ったTバック。 ゆうべ、エッチのときにはいたけど。 町に行くとき、はいて行きたくなったんだ。 ちっちゃいから、洗って、すぐ乾いちゃうんだよ。 「だれに、見せたんだよ!」 「だれにも、見せてない」 「俺がいないあいだに、何やってるんだ?」 「ヘンなこと、言わないでよぉ」 「俺に言えないこと、やってるんだろうが!」 「このパンツ、買えって言ったの、シンちゃんだよぉ」 数日前、工場で事務をしている赤座映美が、Tバックをはいていた。 見たわけではない。 映美の尻に張り付いた、薄地のスカートに、Tバックの線がくっきり浮かんでいた。 イヤラシかった。 あゆに、はかせたくなった。 エッチのときだけ、はけばいい。 そんなつもりだった。 それが、この馬鹿野郎! 俺が留守のあいだに、出かけやがって! 尻を平手打ちにする。 力いっぱい。 ぱしっ! 「いたいっ!」 尻に赤みがさす。 ぱしっ! ぱしっ! ぱしっ! 新治の手の形に、赤く染まる。 ぱしっ! ぱしっ! あゆが、腰をよじって逃げようとするのを、しっかり押さえ込む。 容赦なく、打ち込む。 ぱしっ! ぱしっ! 尻全体が、赤くなる。 あゆは、なみだ目になっている。 「痛いよ、シンちゃん、やめてよぉ」 ワンピースを剥ぎ取る。 「シンちゃん、怖いよぉ」 「おまえが、妙なまね、するからだよっ!」 「なんにも、してないって」 「どいつに、見せに行ったんだ?」 「シンちゃん、ヘンなこと、言わないでよ。だれにも、見せたりしてないって」 ブラジャーを引き剥ぐ。 「痛いっ!」 「この野郎!」 壁越しに、女の声。 「お隣さん、あんまりうるさくしないでよ」 「やかましいっ! くそババア!」 「なんだって!」 「ババア、余計な口出しすると、ぶっ殺すぞ!」 新治の剣幕に、仲裁のつもりで声をかけた隣のおばさんは怖くなって、口をつぐんだ。 「エッチ用に買えっていったんだろうが!」 「そんなこと、聞いてないよ」 「こんなの、エッチ用に決まってるだろうが!」 「ただの、パンツじゃん」 「馬鹿野郎!」 新治は、赤座映美のTバックに、チンポが立ったのだ。 あゆのTバックにチンポが立った男が、きっといる。 赤座映美とは別種のフェロモンを出しているあゆが、男に声を掛けられて当然だ。 うつ伏せになったあゆの尻を、自分の手が痛くなるまで打ち続けた。 あゆの尻は毛細血管が浮き上がっている。 数箇所切れて、薄い皮膚の下で出血している。 尻の割れ目に食い込んでいる細ヒモを、グイッと引き絞る。 食い込む痛みに、あゆは悲鳴を上げる。 「見せな」 「......」 「マンコ、見せな!」 あゆは、どうしたらいいのか、わからずに、新治を見上げる。 新治は、左手で細ヒモを片側に寄せるように引っ張りながら、右の人差し指と中指で、淫裂を左右に広 げる。 ぱっくりと口を広げる。 「この野郎!」 そこは、たっぷりと蜜をあふれさせていた。 細ヒモにかけた指を力任せに引く。 引きちぎられたTバックが、ぼろくずのようにあゆの尻を滑って、畳に落ちる。 新治は、そろえた2本指を、肉穴にぶっすりと突き立てた。 「こんなに濡らしやがって」 髪を鷲づかみにしてあゆの顔を引き起こす。 「マンコ、ずぶ濡れだぞ」 「......」 「だれとやった?」 「してない、シンちゃん、してないよ」 「なんで、濡れてる!」 「わかんないよ」 新治は、あゆの浮気を疑っていた。 昼間、パチンコしているあいだ、よその男とやったんじゃないか。 疑惑は、あっという間に膨らむ。 自分が仕事に行っているあいだ、よその男とやってるんじゃないか。 あゆの肉から抜いた指を鼻先に持っていく。 男の匂いがするのではないか。 泣き顔のあゆを、仰向けにする。 「シンちゃん、怒んないでよ」 べそをかきながら許しを請うあゆに、新治は奇妙な興奮を覚えていた。 きているものを脱ぎ捨てると、あゆに覆いかぶさる。 猛り狂った肉棒は、ぶちゅぶちゅ音を立てながら、あゆの肉鞘に収まっていく。 肉棒の先端が子宮を突き上げる。 クッ、と息を漏らして、あゆのからだがしなる。 肉棒が、グイッ、と締め付けられる。 ぶしゅ 膣口から、淫水が溢れ出す。 新治は、乳房を鷲づかみにする。 ぎゅうっ 指のあいだから、膨れ上がった乳首がのぞく。 新治は、腰をゆっくり動かす。 カリが、淫水を掻きだす。 ぷちゅぴちゅ 腰をぐっと突き出して、子宮を突く。 「うぐ」 目を閉じたあゆの横顔。 唇をかすかに開いて、息を漏らす。 乳房を絞り上げながら、次第にピストンを速めていく。 あゆの頬が、赤みを増していく。 しっかりと子宮を突き上げながら、新治はハメ続ける。 ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ 「あっ、あっ、あっ、あっ」 短い、小さな吐息が 「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」 深い、激しい吐息に変る。 「あうっ、あうっ、あうっ、あうっ」 あゆの腰も、新治に合わせてうごめく。 新治は、乳房を掴んでいた手を、あゆの首に回した。 不安そうな目を向けるあゆを見下ろしながら、新治は指先に力を入れる。 あゆが、むせかえる。 (やりすぎたか) 力を緩める。 あゆのほっとした表情。 そのあいだも、新治の腰は動き続ける。 片時も休まず、あゆの子宮を突き上げる。 もう一度、指先に力を加えた。 そのときだった。 「あああああああああああああああああっ」 あゆが、大きく喜悦のあえぎ声をあげ 新治の肉棒を、ぐいぐい、ぐいぐい、締め上げたのだ。 絶妙のリズムで。 新治のチンポをしごきあげる。 あゆは、恍惚とした表情に変っていた。 腰をひくつかせ、下の口は、貪欲な生き物のように、チンポをすわぶる。 「あふう、あふう、あふう、あふう」 新治は、これほどまでにアクメに達したあゆを見るのは、初めてだった。 全身で、イキまくっている。 あゆの肉鞘は、新治のチンポをしゃぶり続ける。 やがて、あゆは、はじけた。 ヒキツケを起こしながら、達したのである。 チンポを引きちぎられそうなほど締め上げられて、新治も達した。 連休2日目の朝。 快晴である。 気温は、見る見る上昇していった。 食卓につこうとして、あゆは尻をそろそろと下ろす。 「どうした?」 「だって...お尻、ひりひりするんだもん」 「クッション、敷けや」 朝食がすんだら、緒実川の土手に散歩に行くことにした。 新治の怒りは、昨夜の性交で、解消していた。 新治は、やきもちを妬いた自分が、おかしかった。 あゆは、やきもちを妬かれて、嬉しかった。 そして、あんなふうにイケたことが、サイコーだった。 新しいTバックを、散歩の途中で買うことにした。 用水路の水門は、だいすきな場所だ。 管理小屋の脇の草むらにごろんと横になると、川風が吹いてくるし それに、用水路に流れ込む水が、しぶきを立ててゴーゴーうなっているのだ。 あそこで、アオカンするのって、とってもキモチがいいのだった。 桑名夕夏は、恵庭一樹のアパートに向かっていた。 明け方近くまで、可奈と沙貴と3人でおしゃべりに夢中になっていた。 「今日は、きっとうまくいくよ」 「大丈夫だって」 夕夏も、そんな気持ちがしていた。 一度うちに帰って、着替えをした。 うきうきしていた。 おんぼろアパートの2階の一番奥が、一樹くんの部屋。 ノックする。 返事がない。 鍵がかかっていた。 一樹くん、約束、忘れたのかな。 そんなのって...ないよ。 携帯を取り出す。 お隣の部屋の通路に面した窓から、あの声がする。 きのう壁越しに聞いた、おばさんの声。 今朝も、しているんだ。 台所の窓があいている。 夕夏は、どきどきしながら、近づく。 「あはぁ、あはぁ、あはぁ」 窓のそばまで来て、夕夏の足が止まる。 好奇心が、窓から覗け、と言い、 怖さが、足を止まらせる。 「ああ、あああ、あああ、あああ、あああ」 小さな台所の奥の部屋。 一樹の部屋と同じつくり。 違うのは、狭い部屋に、家具がいくつか。 真っ裸でエッチの最中だ。 立ったまま! 女の人は、整理ダンスに両手をついてからだを支えている。 その後ろから、男の人が、女の人を抱きかかえるようにして、セックスをしている。 男の人が、女の人の片足を持ち上げているので、つながっている場所が、丸見えだ。 おちんちんが、女の人に、出たり、入ったりしている。 夕夏は、ごくりとつばを飲み込んだ。 怖くなって、しゃがみこんでしまう。 しゃがみこんだら、動けなくなった。 茶谷紘志は、谷口さをりを、後ろから突き上げる。 ずん、ずん、ずん、ずん さをりは、一突きごとに、あん、あん、あん、あん、切ない声を出す。 快感が増していくと、さをりの声も大きくなっていく。 紘志は、ひとしきり突いたあと、さをりの中に収まっていたものを、ズルッと抜いた。 さをりの淫水で濡れた肉棒は、反り返り、グイッと先端を上に向けている。 紘志は、さをりを抱き寄せると、キスをしながら抱きかかえ、ちょっと腰を落としながら、肉棒を挿し こんでいく。 先っぽが入るとき、さをりは、からだをビクンとさせた。 それから、根元までゆっくり入れていくと、さをりはからだをのけぞらす。 そのからだを、紘志はがっちり支えている。 紘志は、さをりをぐっと抱きかかえると、ソファのそばに行き、片足をソファに乗せた。 それから、腰を、ずん、ずん、ずん、ずん、動かし始める。 紘志の尻の筋肉が、ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ、蠢く。 「ああっ、そこっ、そこっ、そこっ!」 「ここかっ!」 「うん、そこっ! いいっ!」 さをりが、しがみついてくる。 「ここかっ!」 「そこっ! そこよっ!」 夕夏は、しゃがみこんだままだ。 ほほを真っ赤にして。 ほんのわずかな時間、目にした室内の光景が、頭から離れない。 部屋の奥から聞こえてくる女の声は、高まり続ける。 目の前にいきなり人影が現れる。 こわごわ顔を上げる。 一樹くんだった。 一樹は、夕夏の前にしゃがみこむ。 小声で言った。 「見たの?」 夕夏は、うなずく。 「すごいだろ」 夕夏は、どう返事をしたらいいのかわからなかった。 「オレの部屋に行こう」 「どこに行ってたの?」 「買い物だよ。待たせてゴメン」 一樹は、ビニール袋をベッドの隅に放り投げた。 「待たせて、悪かったね」 一樹は、夕夏を抱き寄せた。 お隣のエッチが、続いている。 一樹は、夕夏の唇をしっかり吸った。 一樹の舌の動きに、夕夏も応える。 夕夏は、一樹の背中に腕を回して、しっかり抱きついた。 一樹は、夕夏の乳房を感じる。 隣の部屋のふたりが、フィニッシュを迎える。 獣がうめくような声を出しながら、おばさんがイッてしまうと、静かになった。 一樹は、夕夏を脱がせていた。 白い木綿のパンティの股布が、ぐっしょり濡れていた。 自分も裸になると、覆いかぶさっていき、きのうほどではなくなっているものの、ちょっぴり痛い思い をさせながら、挿入した。 狭く、締め付ける肉を味わいながら。 一樹は、精液まみれのペニスをティッシュで拭いながら、夕夏を見た。 仰向けに全裸で寝ている姿を見詰められて、夕夏は恥ずかしくなり、胸を隠す。 隣で、話し声がする。 それから、出て行った。 鉄製の、音が響く階段を下りていき、足音が遠ざかる。 「夕夏、ちょっと、出かけてくるから」 「えっ」 「留守番、頼むよ」 「なんで?」 「昼飯、買ってくる。あと、ちょっと友だちと約束してるんだ。用事、直ぐ済むからさ」 一樹は、それだけ言い残すと、Tシャツにジーンズをはいて、出て行った。 コンドームを、ジーンズのポケットに押し込んで。 約束というのは、実崎神社の巫女をしている女が境内の裏手で待っているのだった。 10日以上、ほったらかしにしておいたので、機嫌を悪くしていた。 昼休みに、抜けるから、会ってよ、とせがまれて、会いに行くことにしたのだった。 もう少しだけつきあうつもりでいるから。 約束の場所に、織井あかねは待っていた。 白い着物に、緋色のはかま。 ひと目で、巫女とわかる。 目立つのは、やばい気もするのだが、この《制服》も悪くない。 それに、この場所は、樹木で死角になっているのだ。 「学校、忙しくてさ」 その学校に、一樹はほとんど行っていない。 「きのうから、夏休みでしょ!」 「ふくれっつらするなよ」 「電話も、出ないし」 「ちょっとさ、苦手な授業の、補習があったりしてさ」 4歳年上の女の、抱き心地は、いい。 人気のない社の裏手、切り株に似せた古いベンチに腰を下ろす。 着物のうえから、乳房を揉む。 プルプルの乳房。 「だめだよ、着崩れするもん!」 着崩れなど、あかねが簡単に直せることは、知っている。 容赦なく、手を滑り込ませ、乳房をぐっと掴む。 「ああん」 はかまはスカートと変らない。 すそをかき上げるようにして腕を差し込み、着物のすそを掻き分ける。 「ああん、一樹ぃ」 ノーパンティだ。 はいていると、トイレに行くのが不便なのだと以前教えてくれた。 ヌルヌルしていて、一樹を待ち焦がれている。 はかまをたくし上げ、着物のすそを大きくかき分けて、挿入した。 夕夏は、ベッドから起き上がると、下着をつけた。 パンティのアソコがぬるっとしていて、気持ちが悪いけど、仕方がなかった。 冷蔵庫のジュース、飲んでいいといわれていた。 汗をかいたので、おいしい。 上着は、つけたくなかった。 下着だけで、一樹を待っていたかった。 窓際にしゃがみこんで、外を見る。 下を見ると、石ころだらけの駐車場に、車が3台停めてある。 隣の部屋の窓が開いていた。 畳をほうきで掃いているみたいだ。 おばさん、掃除してるのかなあ、おじさん、さっき出かけたみたいだし。 なんか、おなか、すいてきたよ。 一樹くん、どこまで行ったんだろう。 畳にぺったりお尻を落として、両肘を窓枠にかけて、ぼんやり外を見ていた。 太陽が、ぎらぎら照りつける。 もう直ぐ、真上に来る時間。 反対側、台所の窓も開けてあるので、風通しがいい。 そのせいで、お隣の部屋、丸見えだったんだけど。 一樹くんの部屋は、突き当たりだから、覗かれる心配は、ないのだそうだ。 「よう」 声がしたほうを見た。 お隣のおじさんが、顔を出している。 「留守番かい?」 どぎまぎしながら、うなずいた。 「オレは、部屋の掃除だ」 おじさん、上半身を窓からのりだす。 「カレシ、どうしたんだ?」 「買い物」 「俺も、買い物に行かなくちゃなあ」 夕夏は、上半身ブラジャーしかつけていない。 でも、いまさら、いきなり引っ込むというのも、どうかと思われた。 おじさんと、目が合う。 「さっき、見られたね」 どきっとする。 「気がついたよ、あんたが覗いたの」 「そんなこと」 「いいって、気にしなくて」 おじさん、立ったまま、女の人としていた。 おじさんは、窓枠に腰をかけて、缶ビールを飲みだした。 「あんた、学生?」 「う、い、いえ」 「カレシより、年下なんだろ?」 「は、はい」 おじさん、ビールを、ごくごくごく。 おいしそう。 「フリーターかい?」 「は、はい」 嘘をついてしまった。 女子校の生徒です、なんていう必要、ないと思う。 「ずっと、いるのかい?」 「はい」 「じゃ、オレ、昼飯くいに、行くわ」 「はい」 「じゃあな」 「はい」 おじさんは、引っ込んだ。 夕夏は、ちょっとのあいだだけど、陽に当たって、からだが熱くなっていた。 沙貴は、カレシとプールに行くっていってた。 なんか、眠くなってきた。 ベッドに横になった。 眠り込んでいた。 一樹がドアを開ける音で、目が覚めた。 コンビニのおにぎりと、コーラのペットボトル。 「ゴメンな、友だち、遅れてきたもんだからさ」 「ううん、いいよ」 部屋の温度が、上がっている。 きのうは、夕夏の初体験で、暑さなんか、平気だった。 今日は、違う。 夕夏とは、いっぱつやったし、あかねとキモチのいいのをやってきた。 こんな蒸し暑いところ、イヤになる。 エアコンのついた女の部屋に行きたいけど。 でも、やることがあった。 夕夏の写真を撮るのだ。 「夕夏、オナニーすろとこ、見せてよ」 「えっ」 「オナニー、やってるだろ?」 「う...うん」 「夕夏が、どんなやり方してるのか、見せてよ」 「はずかいしいよ」 「見たいよ」 「おしっこ、先にしていい?」 「ああ、して来いよ」 一樹は、夕夏がトイレに入ると、カメラを用意した。 「カメラ、どうするの?」 「夕夏の写真、撮るんだよ」 「いやだぁ」 「俺の、アイドル写真だ」 「そんな」 「ベッドに上がれよ」 夕夏は、ベッドの上に座る。 「脱いで」 「ほんとに、撮るの?」 「きれいに撮ってやるからさ」 「うん」 「パンツも脱いで」 夕夏が脱ぐところを、数枚撮影する。 「いつもやってるみたいに、オナって」 「う、うん」 夕夏は、仰向けに寝て、恥毛を手で隠す。 クリトリスと、淫裂を、形ばかりに弄って見せた。 性感が目覚めたばかりの夕夏には、無理な注文か。 一樹は、裸になる。 ペニスは、だらりと下がったままだ。 フェラを教え込むか。 夕夏に、舐めさせる。 ぐにゃりとしたペニスが、しゃぶっているうちに硬さを増してくる。 そこを写真に撮る。 十分に硬くなったとき、夕夏のそこも濡れていた。 挿入し、ピストン運動をしながら、写真を撮った。 あかねと違って、夕夏の穴は、一樹に合わせて蠢くこともなく いやらしいあえぎ声を聞かせることもない。 しらけた一樹のそれは、萎えていって、夕夏の穴から抜け落ちた。 携帯が鳴る。 あかねのメールだった。 「仕事、終わったら、行くからね」 一樹は、バイトの打ち合わせがあるといって、夕夏を追い出した。 神社の森のアオカンでは、いきたりなかったあかねを、キモチよくしてやるぜ、と思うのだ。 窓を開け放って、夕夏のにおいを追い出す。 ボディ・ソープをたっぷり使って、夕夏の匂いを洗い流す。進む