その18「姫子陥落?」
「ちゅっ、ちゅぷっ、ちゅぱちゅぱちゅぱ……」
午後の日差しが差し込む室内には、いやらしい舌なめずりの音と、姫子のよがり泣きの声が続いていた。
「ああんっ、ひぐうぅぅぅっ……やぁ……ひゅあぁぁ! もう、もう……らめぇぇ…」
ソファーに押し倒された形で幼い唇に乳首を責め立てられ、姫子はろれつの回らない声を上げて限界を伝えている。
「ふふっ。お姉さん、もうイっちゃいそうなんでしょ? わたしみたいな子供におっぱい舐められてイっちゃうなんて、
お姉さんいやらしいんだぁ♪」
言葉責めの最中も、シロップのような甘い香りの唾液に濡れそぼって桜色に勃起した乳首を指先でクリクリ所が
して責め立てながら、ようかは年齢に似合わぬ妖艶な笑みを浮かべた。
「ひぃぃ……いわないれぇ……んひぃぃ!」
新たな刺激に姫子の身体がビクン! と跳ね上がった。上にのしかかっているようかの身体ごと浮き上がりそうな
強烈な反応である。
ショートパンツを穿いた姫子の股間を、ようかの膝頭が巧みに刺激していた。秘部全体を押し込むようにして圧迫し、
グリグリとこねられると、姫子の頭の中は真っ白になってしまう。
「お姉さんのここも凄く熱くなってるよ。ねえ、もう濡れちゃってるんでしょ? もっとグリグリってしたら、ズボン
まで染み出してくるよね?」
膝をカクカクと蠢かせて圧迫しながらようかは問い掛ける。
その間も乳首を摘んで揉み転がしたり、先端を爪の先でカリカリと甘掻きしたり、好き放題に嬲っている。
子供とは思えぬ責めのテクニックだった。
「ひわぁぁぁ! らめぇぇ……いっ! ひっ!」
腰が勝手にカクカクと動いてしまうのを感じながら、姫子は裏返った声を出す。
絶え間ない乳首責めで腰の奥に溜まった熱い疼きは、ようかの膝による巧みな圧迫責めで、決壊寸前だった。
姫子が穿いている下着が吸水性に優れたスポーツタイプのショーツでなければ、とっくにショートパンツにまで
恥ずかしい染みを広げていただろう。
さらに、ショートパンツ自体も新品で防水性の高い製品だったため、それも湧き出した「お汁」に対する堤防に
なっていた。
そう。ようかの指摘どおり、姫子はグチョグチョに股間を濡らしていたのである。
「ほおら、イっちゃいましょうね」
ようかはそう言うなり、右の乳首をコリッ! と噛んでいた。
「あひいいいいっ!」
なさけない声を上げて姫子は絶頂へと急上昇していく。
その時、携帯電話が能天気な着信メロディを奏で始めた。
「はっ! やぁぁ!」
その音で我に返った姫子は、ようかの身体を押しのけ、ソファーの上で身を丸めていた。 心臓がバクバクと
鳴っている。まさに間一髪、後数秒で、間違いなく絶頂まで追い込まれていただろう。
「ちえっ! いい所だったのにね……電話、出ないの?」
ちょっとふてくされた表情を浮かべたようかが声をかけてきた。
ようやく呼吸をととのえた姫子は、救い主である携帯の通話ボタンを押す。
「ひゃい。姫子でしゅ」
まだロレっていた。
「あ? 姫ちゃん。まだかなぁ。そろそろ次の取材先に出発したいんだけど……」
一文字からの催促の電話だった。
「あ! ごめんなさい。つい、話し込んじゃって……後の取材はあたしがやりますから、一文字さんは行っちゃって
いいですよ」
ちょっと冷たい言い様だったが、今の姫子には言葉を選ぶ余裕が無かった。
「そうかい? じゃあ俺は行くよ。取材データは今日中に編集しておいてね。じゃ、お疲れさん」
電話を切って、姫子は大きくため息をつき、次の瞬間、耳まで真っ赤になって怒鳴っていた。
「もぉ! どうしてあんなことするのよ!?」
「嫌だった?」
まったく動じずにようかは尋ねてくる。
「嫌に決まってるでしょ!」
「その割には凄く気持ち良さそうな声出してたけどなぁ……」
子供とは思えない色っぽい流し目をくれながらようかは言う。
「うっ……とっ、とにかく、あなたとタッグを組むのはお断りっ! じゃあ、帰るからねっ! それから……他の
ファイターを甘く見ないほうがいいよ」
姫子は恥ずかしさを紛らわすかのように捨て台詞を残し、その場から逃げるように去って行った。
「うふっ。姫子お姉さん可愛い。おっぱいも大きいし、今度は最後まで可愛がってあげる」
一人そうつぶやいたようかは、年齢相応の幼い少女の顔に戻っていた。
(うう……股間が気持ち悪いよぉ。家でシャワー浴びて着替えてから会社に戻ろう)
スクーターにまたがった股間をもじもじと蠢かせながら、姫子は思っている。
寸止め状態にされたことで、どうにもやり場の無い疼きが下腹の奥にわだかまっていた。
(久し振りにしちゃおうかな……)
そんなことを考えたりもする。もちろん、一人エッチのことである。
悶々とした姫子を乗せたスクーターは、全速力で彼女のワンルームマンションへと疾走していった。
続く
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