その17「ようかと姫子、禁断のロリータレズ」(某文庫風)


 「んんんっ!」  蕩けそうに柔らかなものに唇を塞がれた姫子は、一瞬の間を置いてそれがようかの唇であることに気付いていた。 「……だっ! ダメッ! 何て事するの!?」  必死で少女の身体を突き放した姫子は、異様に高鳴る胸を押さえて荒い息をつく。 (ううう……ファーストキスをよりによって年下の女の子に奪われちゃったよぉ……)  物凄く背徳的なキスがもたらした妖しいときめきに少し困惑した表情を浮かべる姫子に、ようかは無邪気な笑み  浮かべて擦り寄ってきた。 「ただのキスじゃないの。お姉さん、わたしのこと嫌い?」  そう言って見つめてくる純粋無垢の視線と、少女の身体から漂ってくる甘い砂糖菓子のような匂いが姫子の脳を  痺れさせる。 「うふっ。もっと気持ちいいことしてあげる。だからほら、抵抗しちゃダメよ」  ようかの言葉に身体が勝手に頷いていた。 (え? どうしちゃったの? まさか、催眠術ぅ!?)  困惑する姫子の唇に、淡色の果実のようなようかの唇が重ねられた。ぷにゅっ、という柔らかな感触と、鼻腔に  流れ込んでくる蜜のような少女の体臭がたまらなく心地いい。  ようかは薄目を開けて姫子の表情を観察しながら、右に、左に首を傾けて様々な角度で唇同士を擦り合わせる。  わずかに開いた唇の間に柔らかな舌先が入り込んできて姫子の唇の裏側を舐めなぞる。 「んふぅぅぅ……」  痺れるような心地良さに思わずうめいてしまう姫子。その反応に目だけで笑った少女は、軽くついばむように  しながら唾液を送り込んできた。  うっすらと甘く、果実のような香りのする少女の唾液の味が姫子の舌の上に広がって行く。無意識のうちに  コクリと喉が鳴り、注ぎ込まれた唾液を飲み下していた。  今度はようかがそっと吸引してくる。唾液が少しずつ吸い出されていく感触に、姫子は堪らない恥ずかしさと、  それをはるかに上回る興奮を覚えている。  まだ幼い少女とは思えぬ巧みなキスだった。一分あまり唇を合わせてからようかは離れる。二人の間をどちら  のものかもわからぬ唾液の糸がきらめいて切れた。 「はぁ……お姉さんのお口、美味しかった。ねえ、今度はお姉さんの舌を吸ってみたいんだけど、いいよね?」  淫ら極まりない申し出に、また勝手に身体が頷いていた。 (うう……これってやっぱり操られちゃってるよぉ。しかも催眠術とはちょっと違う感じ……凄く興奮してる……)  以前に催眠術で操られた時は、肉体よりも精神を支配された感覚が強かったのだが、今回は肉体のみを操られて  いる感じだった。 「ふふっ。舌出して……」  言われるがままに舌を突き出してしまう。 「いただきま〜す」  無邪気な口調で言ったようかが、突き出されたピンクの舌をチュルンと吸い込んだ。キャンディーを舐める時の  ように舌を絡めながら、姫子の舌をしゃぶり始める。 「ふわぅ!」  背筋をぞくぞくする快感が走り抜け、姫子は喉の奥から甘い声を漏らしてしまう。 「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ……」  ようかは年上の少女の舌先を何度もついばむように吸い嬲る。それは舌先に対する入念なフェラにも見えた。 「んふ……んッ……んんんんんっ!」  柔らかく甘い少女の唇で何度も舌を吸われ、姫子の身体がプルプルと震え始めた。想像以上の快感が吸われて  いる舌先から脳へと突き抜け、意識が白濁していく。  幼い外見からは想像もつかないテクニックを駆使して、天才童話作家の少女は姫子を妖しい世界へといざなってゆく。 「ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゃぷっ、ちゅうっ……んふぅぅ……」  舌をついばんでいた唇を密着させ、ようかは姫子にディープキスを仕掛けていた。  くねくねと良く動く舌で姫子の舌を翻弄し、唾液を交換しながら激しく貪ってくる。  ぎゅっと強く抱きついてきた少女の身体から漂う甘い香りが姫子の淫欲のリミッターを解除し、彼女も目元に  喜悦の涙さえ浮かべて幼く淫らな舌を受け入れ、禁断の快楽にのめりこんでいった。 「んっ! んふぅぅぅぅっ!」  着ていたコットンシャツのボタンをいつの間にか外したようかの指先が、その下に着ているTシャツをたくし  上げてじかに素肌に触れてきた。冷たい指が興奮でしっとりと汗ばんだ姫子の腹部を這い、へそのくぼみを  探り当てて指先をもぐりこませて刺激し始めた。 (やだっ! そんなとこ……おへそが感じちゃうっ! どうしてぇ!?)  冷たく細い指先がおへその中をかき回すように蠢いただけで、下腹の奥がカッと熱くなるのを感じて姫子は  困惑の表情を浮かべてしまう。  しばらくへそをまさぐった指先は、脇腹をくすぐりながら上昇してきた。ブラを突き上げたFカップのバスト  にたどり着いた指は、左右の胸をソフトに揉み始めた。 「んちゅっ! お姉ちゃんのおっぱい大きいねぇ。こんなに大きなおっぱい揉むの始めてだよ。ふふっ。知って  るよ。お姉ちゃんの弱点。乳首いじめられると弱いんだよね」  真っ赤になった姫子の耳元でささやいたようかの指が、ブラの頂点を突き破らんばかりにしこり起っていた  左右の乳首をそっと摘んでいた。 「ひゃうんっ! やぁぁ……ダメぇぇ……乳首っ! ダメェェ……」  ビクビクと激しい反応を見せて身悶える姫子のシャツの中に潜り込んだ少女の指先は、そんな声に耳も貸さず  にバストの頂点をコリコリといじり回す。 「そんなに感じるんだ……凄く固くなってるよ。ねぇ、吸ってあげようか?」  自らも興奮で頬を染めたようかの言葉に、姫子の身体はまたもや頷いてしまう。 「じゃあ、自分で脱いで、お姉ちゃんのいやらしいおっぱい見せて」  なおも乳首を弄り回しながら命じてくる少女の言葉に、姫子は自らシャツのボタンを外し、Tシャツをたくし  上げた。  シンプルなデザインの薄いブルーのストラップレスブラに包まれたFカップの美乳が少女の視線にさらされた。 「ブラも取って」  その言葉が出るよりも早く、姫子の指がホックを解除する。揉まれて張りを増していたバストがプルンと揺れ  ながらブラを弾きつつまろび出て来た。 「わぁ。大きい! それにきれいな形。乳首もピンクで、グミキャンディーみたい。美味しそう……」  そう言うやいなや、ようかは右の乳首にむしゃぶりついた。 「はあぁぁぁぁんっ!」  姫子はのけぞりながら甘い声を出してしまう。すっかり責められ慣れてしまった乳首を幼い唇に包み込まれ、  柔らかな舌で舐め回される官能ですっかり理性が蕩けてしまっている。ようかは冷たい指先で乳房の弾力を  楽しむように揉みたてながら、固く勃起した乳首を思う存分しゃぶり回していた。  午後の談話室内に、ぺちゃぺちゃ、チュウチュウという舌なめずりの音と、姫子のすすり泣き混じりの喘ぎ声  だけが延々と続いていた。    続く


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