焦がれる制服 第二部 4


 誰も会議室で自慰にふけってしまった薫は、当然の事ながら仕事が残ってしまい、残業せざるを得なくなってしまった。
 何処へ姿を消していたのかと不審がる同僚もいたけれど、それは無理やり笑顔を作って何とか誤魔化した。問題なのは、会議室から苦しげな声が聞こえてきたと言う噂がOLの間に広がり始めていた事の方だろうか。
(オナニーしている声を人に聞かれちゃったんだ……)
 レイプ予告の件もあるけれど、薫がイき悶える声を幽霊か何かと勘違いして腰を抜かした同僚の話を又聞きしていると、気が狂いそうになるほどイボ付きバイブを突き立てたヴァギナに激しく疼きが込み上げてしまい、たまらず椅子の上で腰をくねらせてしまう。
 幸いにしてその瞬間を誰かに目撃されることはなかったものの、会議室のオナニーでひとまずの満足を得た薫には何人もの男性社員が視線を注いでいる。まだ快感の火照りが抜け切っていないスレンダーなボディーは男を魅了するのに十分すぎるほどのフェロモンを纏っており、無意識にその怪しい香りを嗅ぎ取っては誰もが股間を大きく脈打たせてしまっていた。
(気付かれてる……? でも……もしかしたら……)
 今朝のあの痴漢が薫のことを監視しているかもしれない。こうしている間にも快感に焦れた肉体を観察して舌なめずりをしているかもしれない……山積みにされた仕事を大急ぎでこなしながらも、薫は心ここにあらずと言った感じで、逆に注意深く男性社員たちを観察してしまっていた。
「水無月さん、調子が悪いんなら手伝おうか?」
「そんな……何も言わずに休んでたのは私なんですし、他の人に迷惑はかけられませんよ」
 就業時間が近くなってくると、そう言って薫に声を掛けてくる男性社員が何人か現れた。薫の机の傍に近づいては、気付かれていることに気付かずに、形のよくブラウスを押し上げている薫の胸やぴっちりと閉じあわされて机の下に押し込まれている太股へと視線を注ぐ。その一方で、内側で逞しいものを膨らませてパンパンに張り詰めさせているズボンの股間を薫に見えない位置から近づけ、オフィス内で卑猥な行為をしている興奮に酔いしれす。
 けれど、薫が脳裏に思い描いている妄想の方がもっと卑猥だ。
(頼まれたら……私、きっと逆らえない……)
 もし今、男性社員がズボンの中から充血しきった肉棒を引っ張り出して唇にねじ込まれても、むしろ薫は喜んで唇をすぼめ、裏筋から射精口までネットリと舌を滑らせてしまうだろう。ほっそりとした指が回りきらないほど太くて逞しい肉棒を、頭を押さえつけられてノドの奥に突きこまれながらも、力強く脈打つ血管を締め付けるように唇を根元に吸い付かせ、膨れ上がった亀頭をノドの奥の壁で包み込んでしまうのだ。
(どんなに泣き叫んでもやめてもらえない……鼻におぞましい臭いが抜けてしまうほどに濃厚な精液がノドの奥に……)
 長大なペ○スにノドの奥を突き上げられても、頭を押さえられていては吐き出すに吐き出せない。くぐもった悲鳴を上げて涙を流す薫に嗜虐心を刺激され、唇を女陰に見立てて何度も肉棒を深々と突きこみ、口内射精をイヤというほど繰り返してくる……例えそれが自分の胸に秘めた淫らな妄想と分かっていても、薫の膣は今すぐにでも挿入できるほどに潤ってしまい、平静を装ってはいても服の下では硬くなりすぎてしまった乳首や淫核が服と擦れ、痺れのような淡い恍惚が制服の下で弾んでしまっている四肢を駆け巡ってしまう。
(ああぁ……抱いて欲しい、今すぐにもで滅茶苦茶に犯して欲しい……私は、イヤらしい女なんです、だ…だからぁ……!)
 けれど男性社員たちは薫が隠している性欲に気付くことなく、残業の手伝いの申し出を断られると残念がりながらも帰宅の途についてしまう。肩に手を置かれるだけの接触ですら絶頂を迎えてしまいそうなほど身体が昂ぶっているのに、こう言うときに限って課長のセクハラも無い。
(ダメ……こんな状態で一人取り残されたら……我慢が…できないィ……!)
 そうしてオフィスに誰もいなくなってしまうと、一人取り残されてしまった薫は歯を食いしばり、それでも押さえつけられない性欲に突き動かされて左手をスカートの内側へ滑り込ませてしまう。
「んっ……あ、あ…ァ………」
 右手でキーボードを叩きながら、左手の中指は下着を押しのけ、バイブでタップリと突き解されたままになっている膣口へと押し込まれていく。
 オフィスには薫しかいないのだから、小さな声ならば押し殺さなくてもいい……もし聞いている誰かが傍にいるとすれば、
(その人が……私を犯すって言ってくれた人だから……)
 わずかだけ緩められた心の締め付けに薫が待ち望んでいる時間編もうすぐそこにまで迫っていることへの期待。唇を浅く開いて湿った吐息を洩らし、椅子を軋ませながら膣の天井を一心不乱に擦りたてると、瞬く間に仕事のことなど考えられなくなり、右手で出るはずの母乳を絞り上げるようにキツく乳房を制服の上から絞り上げながら下腹部を波打たせてしまう。
「いッ、ふゥ、ハァ、ハァ、ま…たァ……いッ…クゥ、ン、ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 愛液を掻き鳴らすように膣内へ中指を出し入れしながら、乳首が制服を突き抜けそうなほど握り締めると、どうして自分が男性に抱かれていないのかと悲しくなるほどに強烈なアクメを迎えてしまう。
 他の課にも残業をしている社員がいるかもしれない。そうでなくても守衛の男性が回ってくるかもしれない。もし彼らに自慰にふけっているところを目撃されれば薫の身の破滅だと言うのに、職場でシてしまう背徳感がエクスタシーとなり、薫の貞操感を粉みじんに打ち砕いてしまう。
(こんなこと、しちゃ…いけないって…わかってるのに………考えられない、気持ちいいことをやめるのなんて、ああ、あああああァ! 早く、ここに挿れて欲しいの! 誰か見て…私はここでオナニーしてるから……そして、だから、わ、私を……!)
 膝から足首までピンッと伸ばした脚を机の下いっぱいに左右に広げ、椅子の背もたれに身体を預けて全身を反り返らせながら、指一本をくわえ込んだ薫の膣穴から淫液が勢いよく噴出した。
「あぁ……っ、いっ、いいィ………!!!」
 奥歯をガチガチと打ち鳴らしながら、あっけないほどに絶頂に突入してしまうけれど、淫らなメスに変貌した肉体に駆け巡る快感はこの世のものとも思えないほどに素晴らしく甘美だった。誰もいないオフィスの中で同僚たちの視線を想像しながらヴァギナは収縮を繰り返し、椅子と床とにとめどなく愛液を撒き散らしてしまう。
「ハァ〜……ッ…う…アァ………」
 荒い呼吸を吐き洩らし、薫がゆっくりと瞳を開く……当然そこに誰かいるはずが無い。断続的にしゃくりあげる身体は次の“展開”を心待ちにしているのに、目を開けた途端に甘い幻想から一気に目覚めてしまう。
「………仕事、しなくちゃ」
 目もくらむような快感もつかの間、自分の行為に空しさを覚えてしまうと頭の中が休息に現実感に支配されていく。
 こんな事をしていてはいつまで経っても仕事が終わらない……まだ指をキュウキュウと締め付けているヴァギナから指を引き抜くと、垂れてくる愛液をティッシュで拭い、姿勢を正してパソコンに向かい合う。
(でも……オナニーなんかしている場合じゃないのに……)
 頭の中がすっきりしても、快感の火種は膣の奥深くに残されたままだ。仕事を再開して十分と経たないうちに太股をしきりに擦り合わせ、火照って落ち着かない下腹部をキッキッと短いリズムで椅子を軋ませながら必死に押さえ込む。
「ダメ……やっぱり………」
 吐き出す息が異様なほど熱を帯びている。
 仕事を再開して十七分。それだけの時間でもう我慢が出来なくなった薫は、今度は机に突っ伏して右手の指を股間へ滑らせた。
(もう…一回だけ………そしたら真面目に仕事をするから………)
 そしてブラウスのボタンを外してブラを露出させると、背中を向けた入り口から誰かが入ってくるのではないかとドキドキしながら手の平で包み込む。
「は……ぁあぁぁぁ………♪」
 こんな事ばかりしていて仕事が片付くはずも無く、ようやく終えても自慰にふけってしまった証拠を掃除するのに時間がかかり、結局誰にも襲われることが無いまま会社を出た頃には、終電に間に合うかどうかの時間になってしまっていた―――



「んッ……ハァ……ハァ……」
 帰りの電車の中でも、薫の性欲は納まるところを知らないままに昂ぶり続けてしまっていた。
 愛液で濡れてしまった制服はクリーニングに出そうと紙袋に入れて持ち、条約などほとんどいない最終電車の車内で、入り口近くの手すりバーにしきりに身体を擦りつけ、膝を絡ませ、スカート越しに秘所を押し付けてしまう。
(海外のストリップで……こう言うのがあったっけ………)
 ポールダンスと言う単語を快感で靄がかかった脳内から引っ張り出すと、薫はカバンと紙袋を空いている座席に放り投げるように置き、手すり帽を両手で抱え込むと、少し猫背気味に背中を丸めながら突き出した腰を冷たい銀色の輝きを放つ金属の手すりに……
「ん――――――………ッ!」
 硬くて冷たい手すり帽が、グチャリと音を響かせて薫の割れ目に下着を押し込み、ビンビンに膨れ上がったクリトリスを圧迫する。上下に擦るまでも無く、ガタンゴトンと線路の上を走る電車の振動が薫の身体を震わせる。
(た…立ったままイっちゃう……朝みたいに…電車の中で……ああ、だ、誰か……こんなに私はいやらしいのに……あ…キちゃう……恥ずかしいはずなのに……ああ、出ちゃう、もう、は…あぁぁぁ………!)
 愛液でヌルヌルに濡れている太股で手すりを必死に挟み込み、舌を突き出し舐め上げながら淫液の噴き出す秘所を必死にこすり付けると、切なげに眉をゆがませて押さえきれない声を喘ぐように電車の中でこぼしてしまう。
「はぁ……いいっ……手すりでオナニー……スゴくいい……ハァ…もう……病み付きになっちゃいそう………♪」
 いくら車内に人が少なくても、こうもはっきりと声に出せば気付かれたはず……むしろ、それでもいいとさえ思いながら、薫は朝の出来事を思い浮かべながら腰を揺すって淫核をコリコリと金属棒にこすりつけ、恍惚の表情を浮かべて涎を滴らせる。
(電車の中でこんな事をしてたら……ま、また、痴漢の人に……胸を揉まれて……他にも人がいるのに、う…うしろから……!)
 薫の頭の中で描き出された痴漢の男は、薫が気にしている控えめな胸を両手でこね回し、タイトスカートに包まれたヒップに狂気の塊のような力強さを示す肉棒を押し付ける。うなじにキスの跡が残るほど吸い付いてこられると、恥ずかしさで感度が昂ぶっている薫は八の字に眉を歪めて唇を戦慄かせ、排尿感にも似た感覚に苛まれる恥丘を硬くて冷たい鉄パイプに押し付けられては息も絶えだえに首を横に振り、乳房の膨らみに手すりを抱きしめる。
「は……ひッ! んんッ……いッ………!」
 愛液の量が増してきた内股が手すりの棒と密着し、よじれてたくし上げられたスカートの下から露出したショーツが床にぽたぽたと淫液が滴り落とす。クリトリスに感じる強烈な刺激の前に腰が休むことなく震え続け、ただの金属棒が愛しい恋人であるかのようにしがみつきながら何度も何度も身体を揺さぶってしまう。
(さ、先っぽは弱いんです……また…い…イっちゃうぅ……!)
 下着の内側で直接の刺激から守られている乳首だけれど、鉄パイプに押し付けると今にも泣き濡らしてしまいそうな美貌を引き攣らせて許しを請うてしまう。けれど男は薫を嬲る手を緩めはしない。スカートをたくし上げてむき出しにされたヒップを抱え込むと、後ろから手すりへと薫を押し付けながら小柄な身体を上下に大きく揺さぶりたてる。
「うああっ……!」
 それは妄想の中の出来事なのに、太股に力を込めて秘所の割れ目に手すりの棒を食い込ませた薫は悲哀と興奮の入り混じった誰にも聞かれたくない声を絞り出してしまう。ニチャニチャと粘つく音が股間と手すりの間から響くほどにますます膨らんで行く凌辱願望に火がついてしまい、薫は息を弾ませながら腰をくねらせる。
(お願いです…私は、こ…こんなにイヤらしい女なんです……だから……だから誰か私に………!)
 けれど、同じ車両に乗っている乗客たちは薫の傍によって痴漢を行おうとするどころか、騒ぎ立てもしない。ほとんどが酔って寝てしまっているし、起きている乗客も薫のいる位置からは遠く、手すりにしがみついて何をしているかにまったく気付いた様子はない。むしろ泣いているとでも思っているのだろうか、積極的に係わり合いになろうとせず、タップリと濡れた脚の間に手すりの棒を滑らせて快感に喘ぐ薫は、遂にすすり泣いてしまいながらこれでもかと腰を揺すりたててしまう。
(こんなにいやらしい事してるのにどうして誰も気付いてくれないの!? お願い…お願いします! 何でもするから……早くシテ、私を……ああ…もう電車……つ、着いちゃ…ああァ………!)
 薫が降りる駅に電車が滑り込む。けれどその瞬間には、一ヶ月前までは快感の味もろくに知らなかった薫の身体はクリトリスから突き抜ける快感美に打ち震え、ショーツの内側に叩きつけるように愛液を撒き散らしてしまっていた。
(い…イってる……痴漢に…嬲られるの想像して……それなのに………わ、私……ま、だ…ァ……!)
 半開きの唇からはせわしなく艶のある吐息が漏れこぼれ、空想の中で薫に伸びる痴漢たちの手が手すりにすがりついたまま硬直している四肢をなお震え狂わせる。
 それでも電車が停止し、開け放たれた扉から冷たい空気が流れ込んでくると、脳裏に渦巻いている凌辱のイメージは薄れ、同時に電車の車内でどれほど恥ずかしい行為をしてしまったのかを認識させられてしまう。
「っ………!」
 耳の後ろにまで快感の火照りを帯び、まだ全身にはイヤらしい痴漢の手が這い回るイメージが纏わり付いている。けれどこれ以上電車に乗っていられなくなってしまった薫はバッグと紙袋をあわただしく掴むと、めくれ上がったままのタイトスカートを下へと引っ張りながら、既に閉まり始めていた扉から慌てて外へと飛び降りた―――



(結局……あれって嘘だったんだ……)
 写真に添えられた「今日中に犯す」と言うメッセージは結局実現しないまま、薫はマンションにまで帰り着いてしまっていた。
 電車を降り、恥ずかしい染みをつけたままのスカートで改札を抜けても、他人には無関心なほかの乗客たちは薫の異常に気付くことは無かった。その事に安堵し、そして落胆しながら、まだ帰り道で襲われるかもしれない可能性に期待と不安を覚えていたのだけれど、
(それも結局無駄に終わってしまって……)
 あんな悪戯をした犯人が薫の今日一日をどんな風に楽しんだのかと思うと、まさに顔から火が出る思いだ。通勤途中の電車の中でバイブまで手渡し、自慰に明け暮れる薫を何度も何度も笑いものにしたことだろう。
(でも見ている人なんていなかったし……)
 もしかして見られていたのかもしれない……そう思うと、電車の中であれだけ恥ずかしい行為をしたばかりの下半身がまだまだイき足りないと訴えるかのようにぐっと収縮し、手すりオナニーの名残とも言うべき濃厚な本気汁を搾り出してしまう。
(今日はもう……疲れてるのに……)
 部屋に帰ったら熱いシャワーを浴びて、そのままベッドに倒れこみたい。湿った太股をよじるように歩を進めてエレベーターに乗り込んだ薫は、上昇していく狭い密室の中で壁にもたれながら、いつまで経っても収まることのない官能の兆しに、そっと自分の手を胸に這わせて乳首を摘んでしまっていた。
「んっ………」
 いけないと思いながらも、手指に力がこもるのをなかなか抑えられない。それでも何とか理性を取り戻して居住まいを正すと、大きな脈動にあわせて尽きることなく溢れ出てしまい興奮に自己嫌悪の感情を抱いてしまう。
(犯されるって言われて、どうして期待してるのよ……)
 理性と感情のギャップに頭を痛めながら、自分の部屋にある階で止まったエレベーターから降りる。子宮がズクンズクンと収縮し、愛液で濡れそぼったヴァギナも怪しい蠢きを繰り返している。一歩足を進めるたびに下腹部の奥から熱い液体が滴り落ち、ただそれだけで絶頂を迎えそうになるのを堪えながらも、んっ…んっ…と悩ましく小さな声を洩らす唇を噛み締めながら、部屋の前にまでたどり着く。
(部屋の…鍵………)
 またしても淫乱になってしまうスイッチが入りかけているのを自覚しながら、薫の手は紙袋を一旦床に下ろし、肩にかけたバッグから家の鍵を取り出す。
(………え?)
 手にした鍵を鍵穴に刺そうとした時だ。薫は背後にいる“誰か”の気配を感じ取ってしまう。
(いつから……いたの?)
 気付かなかった……いや、気付けなかったと言うほうが正しい。薫に覆いかぶさらんばかりに大きな気配なのに、背中に接するほど近づかれるまで分からなかったのは、男の気配の消し方が上手かった事もあるが、下半身にばかり意識が向いていて他の事を考えられなかったほうが大きな要因だった。
「あ……あっ………♪」
 後ろにいる気配から漂ってくるのはタバコの煙の臭いと、薫がずっと待ち焦がれていた欲情したオスの臭い。紛れも泣く、朝の電車で薫に痴漢を働いた男だと直感した途端、叫んで助けを呼ばなければいけないという考えが一気に失せ、代わりに勝手に跳ね上がってしまった子宮から滝のように愛液が滴り落ち、ずっと待ち焦がれていた恥丘が快感を……犯し嬲られる期待感に狂おしく痙攣してしまう。
「あ………♪」
 鍵はもう鍵穴に差し込まれていて、後は回すだけで扉は開き、自分の部屋に逃げ込むことも、男を招き入れることも出来た……けれど薫が選んだのは、後ろも振り返らずに体を前に倒し、後ろにいる男にお尻を突き出すことだった。
(お願い……)
 性欲が溜まりに溜まり、自室の前にぽたぽたと愛液を滴らせる。そして後ろ手にスカートをたくし上げると、今、自分がだらしない表情でよだれを垂らしているのを自覚しながら、ショーツを食い込ませたヒップを左右にくねらせてしまう。
(今すぐ……朝の続きを……!)
 とんでもなくスケベ……まるで盛りの付いた雌犬のように男を求める浅ましい自分の姿に胸が震え、性欲が募る。そんな薫の下半身に手が添えられ、愛液まみれになったショーツをずり下ろされると、膣の痙攣はいっそう速まり、いつ誰が来るとも知れないマンションの通路で、締りの良い蜜壷を奥の奥までいやらしく打ち震わせてしまっていた……


5へ