stage1「フジエーダ攻防戦」26


「くぁん! あっ…ああ……だめ…たくや…くん……ふぁ…あっ……!」
 膣内を深く抉るたびに、静香さんの、普段ではとても聞けないようなあられもない声が天井の高い室内に木霊する。
 それを聞いているのは、静香さん本人とマジックアイテムの双頭擬似男根で繋がっているあたしだけ。……綾乃ちゃんはつい先刻、その狭いヴァギナをギュウギュウ収縮させながら気を失い、少し離れた位置でぐったりと横たわっている。
「は…激しいの……もっと…ゆっくり……お…お願い……たく…や…くん……」
 そんな事を涙まじりの潤んだ声で言われても、あたしの腰は止められない。ふたり、ベッドに横たわり、静香さんの背後から左足を抱え上げて後ろから突き上げるたびに、重なり合った無数の膣壁は神経の通う擬似男根に絡みついてきて、それを抉る快感に酔いしれたあたしはとてもではないけれど途中でやめるという選択を取る事ができないでいる。
「ごめんね……ふふふ……」
 すぐ目の前で静香さんの髪が揺れる。あたしと違ってほのかに甘い洗髪剤と香油の香りのする髪に鼻先をうずめたあたしは、静香さんのうなじから肩へとしたと唇を滑らせる。
「ああぁ……くすぐっ…たい……んッ……」
 チュっと小さく音がなるように、汗の浮いた白い肌へキスをする。強く吸い、あたしの唇の後がうっすらと赤く残るように。
「こういうのをキスマークって言うのかな。いっぱい、つけてあげるからね」
 まるで静香さんが自分の物だと顕示するみたいに小さな、けれど誰が見てもわかるような後を肩から背中へと付けていく。すると、唇を吸い寄せて離すタイミングに合わせて静香さんは自分の指を甘噛みし、あふれ出ようとする声を必死に押しとどめようとしている。……もったいない。せっかくここには誰もいないのに、何で我慢する必要があるんだろう。
「ねえ……もっと静香さんの声を聞かせて……」
 すべすべとした肌を嘗め回し、吸い付きながら張りのある丸みを帯びたお尻へあたしの腰をこすりつける。そして自分でもかなり太く感じられる擬似男根で静香さんの膣奥をつつき、あたし以外の誰もが蹂躙した事のない王女様の子宮口を丹念になぞり上げる。
「………! ……、…〜〜〜〜〜!!」
 あたしが腰を蠢かせるたびにグチャ…ズチャ…とかき混ぜられた粘液が音を立てて、その濃厚さと静香さんの膣内に溜まっている精液の量を痙攣と共に教えてくれる。―――この二・三時間でもう何回出したっけ? 静香さんや綾乃ちゃんが締め付けるものだから、あたしもつい張り切りすぎて、十回近く射精を繰り返している。普段なら一回射精しただけでも足腰がガクガクになって続けざまにしようなんて思えないのに、今回は射精すればするほど擬似男根は硬く大きくそそり立ち、イって敏感になった男根を女性器の中に突き入れたくなってしまう。
 けれどそれは経験の少ない静香さんや綾乃ちゃんにしてみれば、まだかなりキツい事であるのには違いがない。あたし自身でも抑えの利かない性欲に任せた抽送は二人の膣肉を容赦なく抉り、長いストロークで犯している最中に声と体を震わせながら先に達してしまったのも一度や二度どころじゃない。あたしの腕の中で柔らかい体を桜色に染め、声を絞り出して脱力すると、二人を交代して………あれ? そういえばなんであたしの方が二人に対して主導権を持ってるんだ? 確かお風呂場では逆に泡まみれにされて悶絶させられた記憶があるんだけど……
「や、あッ、や……たくや君のが…奥に…擦れて……」
「〜〜〜〜〜〜!!」
 考え事にふけろうとした意識が、静香さんの声と強烈な締め付けとで現実へ引き戻される。
 ………また、イきかけてる。
 肉棒を引き抜いては、結合部から愛液と精液が押し出されるほどの勢いで埋め直す。イヤらしい音を響かせて貫く動きにあわせて静香さんの胸の膨らみが横向きのままでより一層の激しさで揺れ動く。
 静香さんの肩越しにそれを見つめながら腰を打ちつけ、普段は感情を感じさせない声が一突きごとに快感を隠せなくなり、艶を帯びて行くのを耳にしつつベッドと体に挟まれた手を静香さんの腰をくぐって股間へ。自分のモノ(?)とは信じられないぐらいに太くなっているペ○スに割り開かれた恥丘へ触れると、愛液でヌルヌルになっているクリトリスをキュッと、摘みあげた。
「〜〜〜〜〜〜〜――――――――!!!」
「んッ……そんなに締め付けちゃ…ダメだってばぁ……」
「た…くや…く……も…わた……こん、な……ひウッ、ひッ……ィ!!」
 そのまま腰を動かせば、静香さんのヴァギナは擬似男根を食いちぎらんばかりに締め付ける。クリトリスを刺激されたことで萎縮した膣内からは一段と愛液があふれ出して滑りが良くなっているはずなのに、あまりの快感に首を振って悶える静香さんの中はそれ以上に締まり、痙攣する。
「私……私……あ…あぁアん……はアッ、あああぁぁぁあああああッ!!!」
 両手で塞いでも、一度堰を切った声はもう止められない。苦しんでいるのか、それとも喜んでいるのか……恥じらいの感情が強い静香さんにとって、感じるのを押し殺せないのが一番辛いはずだ。それを理解しながらあたしは脚を閉じる事を許さず、その事を言い着させるために攻め手を股間へと集中させ、突き込むリズムに合わせてピンッと張り詰めたクリトリスを弄ぶ。
「はうぅぅぅん!」
 突けば突くほどに静香さんの声は高く跳ね上がる。カリ首で膣肉を抉るのを意識し、先端を奥ではなく膣の天井を擦るように擬似男根を出し入れするだけで、最後まで残っている静香さんの理性のタガがぐらぐらと外れかけているのが伝わってくるようだ。
 このまま膣をかき回せば、静香さんはどれだけ乱れた姿をあたしに見せてくれるだろうか。あたしと同じ顔で、どれだけの感情を見せてくれるだろうか……と考えるだけで、射精の予兆と共に背筋が震えるような興奮が込み上げてくる。
「静香さん……忘れられないようにしてあげる」
「だ…ダメ……あああ、あっ、……はああああぁ!!」
 ズルリと引きた亀頭のくびれが静香さんの膣口をくぐり出る。そのまま間を置かずに静香さんの秘唇を割り開いて擬似男根を押し込むと脈動する膣壁がキツすぎるぐらいに締め付けてくる。
 クリトリスを弄っていた指をVの字に開き、左右に広がった恥丘の盛り上がりに添える。それをガイドに急がず、収縮痙攣しているヴァギナを入り口から最奥まで味わうように肉棒を抜き差しすると、静香さんは汗の浮いたノドを反り返らせ、今まで聞いた中で一番鋭い嬌声を放ち始めた。
「ああああ、ああッ、やっ、たく、やくん…んッ、んあ、あ、ああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 ―――ダメだ。こんな声を聞かされたらあたしの方がもう……
 パァンと、あたしは静香さんのお尻へ腰を打ちつけた。横向きだからさして力を込められたわけじゃない。でも、その一突きで子宮を突き上げられ、がくんと身を反り返らせた静香さんを、あたしは膝の裏に回した手と腰の下から回した手とで強く抱きしめ、精液が込み上げて一回り大きくなった亀頭で立て続けに子宮口を擦り上げる。
「はんッ! くぁあン! やっ、ああぁ……はげしい…んっ…つ、強すぎるぅ……!!」
「静香さん、スゴく、気持ちいいよ……ああ、もう、あたし、このまま、静香さんの中で、い…イっちゃいそう……!!」
「たくやくん…たくやく…んんぁあああああああああっ!!!」
 静香さんの脚を離したあたしはそのまま背後から覆いかぶさり、うつ伏せの姿勢で突き出されたお尻を両手で鷲掴みにする。そして体を起こす反動で一気に腰を前へ突き出し、擬似男根を咥え込んだあたしたちの秘唇が密着するほど深く静香さんの中を貫いた。
 ―――でも……で…出ちゃいそう………まだ静香さんの感触を味わっていたいのに……
 さすがに動きを止めるしかなかった。今のあたしなら何度射精してもし足りる事はなさそうなのに、一回一回のエッチを心行くまで味わいたい気持ちが強く、最後の一瞬まで静香さんや綾乃ちゃんを愛してあげたくなる……まだ、こんなところで射精したくない。もっと、もっと静香さんを犯してあげたくて……
「う……ん………」
 不意に、あたしと静香さんの傍らで気を失っていた綾乃ちゃんが小さな声を漏らした。絶頂の余韻は気付かないうちに収まっていて、まだ肌の紅潮が残る体を丸めて眠っている。
 もしあたしが静香さんに獣のように覆いかぶさって腰を振っていたら気付かなかっただろうけど……綾乃ちゃんのアソコからは生ミルクのように濃厚な液体が滴り落ちている。あたしが擬似男根から射精した精液だ。
「………たくや君、どうかしたの…?」
「ちょっと、ね。いい事を思いついたから」
 体位を変えてすぐに動きを止めたあたしにちょっとだけ避難しているような視線を向ける静香さん。ベッドに顔を押し付けたまま肩越しに振り返る彼女にウインク一つで返事を返したあたしは、抑えようのない悪戯心に身を任せて綾乃ちゃんへと手を伸ばした。
「………あ……」
 まだ意識の戻らない綾乃ちゃんの膝を片方だけ持ち上げて、静香さんにも白濁が溢れている秘所が見えるように開脚させる。綾乃ちゃんが起きていたらとてもして見せてくれそうにない姿を取らせているかと思うと、罪悪感とそれ以上の興奮を覚えるけれど、あたしの目論見どおり、静香さんの目は何度もあたしにかき回された股間へと向けられている。
「―――ねえ、綾乃ちゃんのアソコを舐めてくれない?」
 そういきなり、あたしは静香さんに言った。……気分的にはお願いよりも命令に近い。もう一人の「あたし」に綾乃ちゃんを辱めろと、そして「静香」さんにあたしの出した精液を舐めとってと……自分でも外道だと思う言葉だけれど、
「………ん、わかった……」
 静香さんは顔を赤らめながらも確かにうなずき、驚くあたしと繋がったままベッドの上を這い、綾乃ちゃんの脚の間へ頭を向ける。
「さあ、綾乃ちゃんのアソコを綺麗に舐めてあげて。大丈夫よね。あたしのお尻を舐めちゃうぐらいに静香さんってエッチなんだから……」
「………………」
 返事はない。綾乃ちゃんへクンニしようと体を動かしたんだから静香さんもそれなりにやる気なのだろうけれど、割れ目を前にしてそれ以上動こうとしない。―――やっぱり抵抗があるようだ。それならそれで……あたしもお手伝いしてあげなきゃ。
 別に無理に頭を押し付けようと考えてはいない。ただ、さっきの続きをしようと、静香さんの大陰唇をめくり上げるように擬似男根を引き抜き、絶頂直前でストロークを止められていやらしくヒクついているヴァギナへ突き立てるだけだ。―――勢いよく。
「ひあっ! あ、あ、ひ…ひぁああああああッ!!!」
 腰をしっかりホールドし、ヴァギナの入り口に至る膣の全てを痙攣させて喜び悶える静香さんを容赦なく、射精を我慢していた事も忘れて突きまくり、膣内を掻き回す。リズミカルに膣奥を突き上げるたびにあたしの下腹と静香さんの双尻をぶつけて溢れる愛液を飛沫かせる。
 静香さんだけじゃない、擬似男根を挿入して飛び散るぐらいに濡らしているのはあたしも同じだ。一突きごとにあたしの動きは加速し、静香さんの暖かい膣内を太いもので掻き回す感覚を受け取っている膣が同じ快感を流し込まれて、子宮が震えるほど女の喜びも味あわされてしまう。
 ペ○スとヴァギナ、両方から感じてしまう快感は共鳴するかのように同時に感じながら増幅しあい、それでもオルガズムに突入するのを耐えながら静香さんへペ○スを叩きつける様に突き入れる。先端にコリコリした子宮の入り口を捉え、自分の股間から音を立てて愛液が噴射するのも構わずに破裂直前のペ○スを抽送し続ける。
「んんっ……!」
 先に根を上げたのは静香さんだった。謎の地下室を一面埋め尽くす巨大ベッドが軋みを上げるほどのピストンを受け続けて激しい痙攣を起こし始めた静香さんは、肘で支えていた体を投げ出し、鼻から綾乃ちゃんの股間へ倒れこんでしまう。
「さあ…綺麗にしてあげて…ね……♪」
 ペ○スのカリ首が膣壁を余す事無く掻き抉る動きに合わせて静香さんの方が震える。もう声を押しとどめることもできずに悲鳴にも似た喘ぎ声を放ちながら、顔にべっとりと綾乃ちゃんの割れ目から溢れた粘液で汚れると吹っ切れたのだろう、ズズズ…と低い音を立てて汚液を吸い上げる。
「ん……あっ………はぁ………!!」
 まぶたを閉じ、一心不乱に綾乃ちゃんの割れ目をすする静香さん。さすがに達してからそれほど時間が経ってない今の綾乃ちゃんにはつたない静香さんの舌でも十分すぎる快感だ。すぐにベッドへ投げ出した手足を緊縮させ、行くあてのない指でベッドのシーツを握り締める。
「はぁぁ……私…何が………はうッ!!」
 目を覚ました直後に、静香さんの標的がクリトリスへと移る。まるでおしゃぶりを咥えさせられた赤ん坊のように、肉穴の奥から溢れた液体が纏わりついた突起を頬張り、空いた膣口へは人差し指を差し入れる。
「ああ、やぁ、だ…ダメです……そん、な……」
「………綾乃のここ、ものすごく狭い。本当にここにたくや君の……ンンンッ!!」
「狭さだったら静香さんだって負けてないんじゃない? ほら、あたしのを咥えて離さないんだから……」
 言葉で責めながら腰を動かすと、静香さんだけじゃなく綾乃ちゃんまでもが体を打ち震わせる。蜜にまみれたヴァギナを先端でゆっくりと掻き回せば静香さんが全身を震わせ、その動きが指先から綾乃ちゃんへと伝わり、まだ充血が引ききっていない肉ヒダを強く擦る。あたしと違い、まだ擦られるのに慣れていない綾乃ちゃんにはその刺激は強すぎたらしく、まだ半分程度しか目覚めていない状態なのに天井を向いたまま声をあげ、手の平にちょうど収まる形の綺麗な膨らみをフルフルと震わせる。
「なんで…こんな……んっ、せんぱ…んんッ!!」
「あっ……あっ……たくや君、わ…私…ん、んむっ……あ…綾乃……んんん……っ」
 カリ首が静香さんの肉壁を擦るたびにあたしの下で二人の美少女が声を震わせる。潤んだ瞳が、震える声が、愛液をすすり上げる音が、あたしの興奮を否応無しに昂ぶらせ、それに応じて静香さんのヒップへ叩きつける腰の動きがますます激しくなってしまう。
 熱くたぎった膣内へその存在が懐かしく感じられる肉棒を押し込み、それでも満足できずに突き出された静香さんの下半身を引き寄せる。
 子宮の入り口を突くたびに擬似男根の先端と、それと繋がるあたしのおマ○コへズンッと重たい衝撃が走り、汗にまみれた乳房が重たげに弾む。背筋には二人を同時に犯しているような征服感による震えでゾクゾクが収まらず、続けざまの衝撃に、擬似男根を飲み込んでいる花弁から愛液を噴出しながらそれ以上に熱いモノを噴き出すべく静香さんのヴァギナに埋没しているものを激しく動かした。
「静香さん、イっちゃう、あたし、静香さんの中で、イっちゃう、イっちゃうぅ〜〜〜〜〜!!!」
 射精の欲求に身を委ねたあたしは汗で湿った髪を振り乱し、激しい痙攣を起こしている静香さんの膣内を貫き、愛液まみれの膣肉を押し広げる。子宮をこね回し、同時に子宮をこね回され、あたしの意思を無視して暴走し始めた擬似男根がブワッと、射精直前の膨張で一回り以上太くなっり、その瞬間、あたしたちの南下で絶頂感が一気に弾けとんだ。
「あっ! あっ!! おチ○チンが、破裂、しちゃう、出ちゃう、出ちゃうぅ!! ああああああああっ!!!」
「んんん、ンンッ、ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「先輩、わたし、ああッ、そこ、そこは…ダメぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 あたし達はひとつながりになったまま声を張り上げる。部屋中に響き渡るほどの絶頂の叫びのさなか、あたしは腰を静香さんのお尻に密着させ、子宮口に押し当てた亀頭から濃厚な精液を注ぎこんだ。
 当然それで妊娠する事はない……はずだ。それほどあたしにとっても、静香さんにとっても、射精の感覚といい、吐き出された液体の質感も熱さも何もかもが本物の精液と代わりのない快感に、恍惚とした表情を浮かべてしまう。
「………熱い…いっぱい…入ってくる……たくや君の…こんなに……こんな…に………」
 もうなんも考えられない……激しい痙攣を起こしているヴァギナの中で大量に射精したあたしは痺れたような快感が広がっているペ○スを射精の途中でズルリと引き抜いた。
「やっ、抜いちゃ………あっ………」
 綾乃ちゃんの股間から顔を上げた静香さんが泣きそうな声を上げる。射精されたばかりの膣は男根がいなくなった空間の分だけぽっかりと穴が開き、白いザーメンに彩られた赤の濃いピンクの肉壁が覗けている。
「見ないで……見ちゃ…ダメ…………見られたら…恥ずかしいぃ………!!」
 あたしはベッドにぺたんと腰を下ろすと、静香さんの卑猥な形になっている秘裂を見つめながらペ○スを扱き、精液の残滓をお尻に向けて打ち出した。その視線と暗色を感じ取った静香sなんは恥ずかしさに耐え切れず腰を右へ左へ揺さぶるけれど、本人にはそれがどれだけいやらしいか気付いていない。毛がさえた張りのあるお尻はまるであたしを誘うような淫靡さをかもし出し、―――ふと、あたしは次なる考えを思いついてしまう。
「んッ………!」
 あれだけ激しく動いてもあたしの中から抜けることの無かった擬似男根を力を込めて引きずり出した。まるで内臓が引きずり出されるような最後の快感に、反対側から射精された白濁液と本気汁とが混ざり合った白濁を音を立てて宙に向け放ってしまう。
「はぁぁ………そういえばさぁ…静香さんだけなのよね。射精した事がないのって……」
 あたしが何をしようとしているのか気になるのだろう、手を突いて体を起こした静香さんを安心させるように微笑んだあたしは、今まであたしのおマ○コに入っていた側を静香さんの孔へあてがい、溢れる粘液を押し返すような気持ちで奥にまで突き入れた。
「―――――――――――――――――――――!!!!!」
 あたしの手に静香さんの子宮口に触れる感触が伝わってくる。そこで擬似男根をぐるりとひと回しし、胎内で煮えたぎった体液をかき混ぜると、声にならない悲鳴を迸らせた静香さんの背が大きく反り返る。その反応を楽しみながら子宮口を弄び、擬似男根の収まる位置を探し出したあたしは静香さんを後ろから押し、綾乃ちゃんと体を重ねさせる。
「…………ダ……ダメ……もう…耐えられ…ないぃ……」
「ふふふ……静香さんにも味合わせてあげる………あたしがどんなに感じちゃったかって……」
 背後から抱きつき、汗で濡れた静香さんの背中へ乳房を滑らせる。乳首がきめの細かな肌の上で踊る刺激に達したばかりの体を震わせると、あたしは手を伸ばして静香さんのペ○スになった擬似男根を綾乃ちゃんの入り口へとあてがい、
「このまま……腰を押し出して」
「うっ! あっ! ああああああっ!!!」
 あたしのときよりもふた周りほど小さくなってしまった勃起ペ○スを、綾乃ちゃんの狭いヴァギナへと突き入れさせた。
「くぁあああああっ!! セン、パイ、んっ……はっ、うっ…んんっ……!!」
「な…なにこれ……綾乃…ダメ、ダメ、何か…キちゃう……!!!」
 あたしと静香さんの見分けがついていない綾乃ちゃん……今入れられているのが静香さんのモノだと気付いたとき、どんな顔をするだろうか。そして、密着した途端に静香さんの精液を大量に注がれたと知ったら……
「やっ……これ…もう……とまって……やっ、たくや君、綾乃、わ…わたし……ひウッ、いッ……あッ……!!」
 綾乃ちゃんのおマ○コが静香さんの精液で満たされていく。肉棒を見チビるあたしの指から静香さんの射精の脈動が伝わってくると、静香さんの体に震えが駆け巡り、まるでそれがあたしのもののように感じられてしまう。
「綾乃…綾乃の仲に……私……これが…射精? これ…ダメ、やっぱりダメぇぇぇ………」
 初めての快感と興奮に、静香さんの目じりから涙が零れ落ちる。そんなに気持ちがよかったのか、天井を見つめる瞳はどこか虚ろだけれど、結合部から逆流してくるほど射精したペ○スは綾乃ちゃんの中で今なお痙攣を繰り返している。
「まだ…これからなんだから……タップリ楽しみましょう、三人で…………って、あれ?」
 グラァ…と、いきなりあたしの視界が歪み始めた。
 何が起きたのか分からない。えっと………普通に考えればやりすぎだと思う、うん。突然ですがHPが切れました。
 まだ甘美な宴はこれからのはずだった。それなのに…それなのにぃ〜〜〜!!!
 なんだかあたしのキャラではないような事を考えながら、意識が深い闇へと沈んでいく。手足からはあんなにみなぎっていた力が抜け落ちていき、綾乃ちゃんや静香さんに折り重なるように倒れこんでしまう。
「んっ! はあッ、あああっ!!!」
「ひぅん! いっ……先輩……先輩っぃぃ!!」
 そんなあたしが最後にしたことは……静香さんと綾乃ちゃんの結合を深めるように体を預けてしまい、射精を終えかけていた静香さんに二度目の射精の喜びを教えてしまった事だった―――





「………ダメって言ったのに」
 あい……すみません、調子に乗っておりました……
「ううう……酷いです、気を失ってる私に……先輩の事、信じてたのに……」
 あう……ごめんなさい、もう二度としませんから……

 目を覚ましたあたしを待っていたのは、ちょっぴりむくれた静香さんと、今にも泣き出しそうな綾乃ちゃんからのお怒りの言葉だったことは言うまでもない………


stage1「フジエーダ攻防戦」27