第五章「休日」05


「ねぇ、これ…何だと思う?」
「あ…うあ……」
 何って……暗いし、よく…分からないんだけど……
 ジャスミンさんの「魔眼」により体の自由としゃべることを封じられたあたしの眼前に、ミッちゃんが男根に似た長い棒の先端を突きつける。
「恥ずかしがらなくてもいいのよ……きっと、たくや君も病み付きになっちゃうから……」
 だから…あたしはそういうのに興味はないんですってばぁ!!――−と、あたしがしゃべれないのをいい事に、両手で捧げ持った30センチはありそうな棒を下の端から上の端へと舌で舐め上げたミッちゃんは、唾液で湿った先端をあたしの唇へと押し当て、ズブズブと喉の奥の壁を丸みに押し上げられるぐらいにまで差し入れてきた。
「んんっ…んむぅ〜〜〜!!」
「よ〜く濡らしておかないとね。今からたくや君の大事な大事な場所に入っちゃうんだもん。――ほらほら、下を休めちゃダメよん♪」
「ん…んふぅ……っ!」
 やめてよぉ……こんなの、加えきれるはず無いじゃない。それに…変な感じがするし……アレにそっくりだから…このくびれたところとか、裏側とか……やっぱりこれ、そういう風な使い方をするのよね……
 本物のペ○スと違い、木なのか金属なのか分からない材質の棒はぬくもりを感じさせず、あたしの舌の上を滑って喉の最奥へ亀頭に当たる部分を包み込まれてもぴくりとも動きはしない。けれど唇に出し入れされているうちに唾液を全体にまとわせ、あたしの口内の熱が移ったそれは蠢く口の粘膜をかき回していく。それこそまるで……本当に男性のモノを咥えさせられているような……
「たくや君、どう、感想は? 女の子になっちゃったたくや君のために、特別に取り寄せた一品よ。存分に味わってね」
「んっ…んっ、んんんっ………」
 人通りが少ない――あたしとミッちゃん、そしてジャスミンさんしかいない夜の裏道の真ん中で、あたしは男根に似た棒をしゃぶらされながら、ズボンからシャツを引き抜いてもぐりこんできた手の平に乳房を揉みしだかれている。他に人がいないといっても、外でこんなことをすることに抵抗を感じていると言うのに、身じろぎ程度の抗議しか許されていないあたしは徐々に角度が高くなっていく棒を必死に咥えながら喉を仰け反らせながら、股間から蜜を恥ずかしげもなく溢れさせてしまっていた。
「いいなぁ……たくや君のおっぱい、こんなに大きい……」
「んんんっ!」
「………脱がしちゃえ」
「ん〜〜〜〜〜ッ!!!」
 反り返る喉元へ舌と、そして固い歯の先端を滑らされるたびに震え上がる体が、さすがに昼間よりも涼しい夜風の中にさらけ出される。シャツを胸の上にまでたくし上げられ、男の子たちとの行為の余韻で火照りきっている乳房ににじんだ汗を丹念に舐めしゃぶられると、続いてブラまでめくり上げられてしまう。
「んふぅ、んふぅ…んん、んんんんっ!!」
 こんなところでどこまでするつもりなのよ……だめ、これ以上はダメダメダメぇぇぇ!!
「ふふふ♪ たくや君ってばスゴい感じ様。そんなにおっぱいが感じちゃうの? こんなお外で……」
 だって…だってそれはミッちゃんがぁ!!………ひ、ひどいよ…あたし、あたしは…こんなの……ううう……
「あらら、泣いちゃうぐらい気持ちいいんだ。――それじゃそろそろ、本番を試してみようかなっと。ジャスミンさん、上の方よろしくぅ♪」
「ええ…さ、たくや様。力を抜いて楽になさってください」
「んっ…んふぅぁあああああっ!!」
 先ほどと立ち位置が入れ替わって後ろから抱きついてきたジャスミンさんに付け根のラインから先端の乳首に至るまでパンパンに張り詰めた乳房を揉まれるのと同時に、ペ○スを模した棒を引き抜かれたあたしの唇から悲鳴が迸り、お尻をジャスミンさんの下腹部に擦り付ける様にくねらせる。
「んっ、くうううっ、あっあああっ!! だめ、そんなにおっぱい掴まれたら、あたし、あたし、やああぁぁぁ!!」
「素敵な乳房ですこと……こんなに乳首まで固くして」
「いいいいいっ!! やめ、乳首…いあっ! くあああああああっ!!」
 ミッちゃんがその場にひざまずき、あたしのズボンを、そして下着とを引き下ろしていく。――けれどジャスミンさんの指に乳首を両方同時に擦られ、暗闇の中でも輝いているように白い二つの膨らみを長い指にわしづかみにされて互いに擦り合わされると、頭の中には眩い火花が連続して飛び散って、往来の真ん中で恥ずかしい行為をしている事への羞恥心に赤く染まった頬をさらに紅潮させて髪の毛を振り乱してしまう。
「たくや君の可愛い泣き声を聞いてると、こっちまでゾクゾクしてきちゃうわ。――それはさておき…これだけ濡れてたら愛撫も必要ないよね」
「や…ミッちゃん、お願い……やめて…もう…こんな……あたし…おかしくなっちゃうぅ……」
「いいわよ、別に。……あたしはたくや君をおかしくさせようとしてるんだから」
―――ズリュ
「あっ…あひっ、あっ…んあっ、んああっ、入っ…たあぁぁぁぁぁ!!!!!」
 長い長い棒があたしの膣口にあてがわれると、それは止まる事無くあたしの膣口を押し広げると収縮するヴァギナを張り出した先端の傘で掻き毟りながら子宮を突き上げる。
 全身に痙攣が走る……その場に崩れ落ちることも許されず、本物そっくりに射精口の彫り込みが為された先端に二度三度と子宮口をなぞり上げられ周囲のくぼみをぐちゃぐちゃにかき回されると、嬉しそうに首筋にキスの雨を降らせてくるジャスミンさんに支えられながら肉付きの良い太股の間で愛液を迸らせ、声も出せないほどの絶頂感に打ち震えて恥丘をグイッと突き出した。
「すっごい……他人が潮噴くところなんて初めて見た」
「う…動かし……あっ、はうぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!」
 棒を入り口近くまで引き抜かれて再度押し込まれると、あたしの淫裂から大量の愛液が音を立てて噴出する。その汁を押し出そうとするようにミッちゃんの手は擬似男根で子宮を圧迫し、あたしの愛液でドロドロに汚れた手指で下を向いている棒の反対側をジュリジュリと扱き始めた。
「あああ…ああああっ、ダメ、振動が奥に…来て……ダメェェェ…あ、あたしぃ……っ!!!」
「安心していいわよ。……もう定着は始まってるから。もうすぐたくや君を男の子にしてあげるからね」
「あっ…お、おなかいっぱい……太いのが…あたしの中に……抜いて、お腹の下に、当たって…くうぅん!!」
 その快感は突然あたしの股間から噴き上がった。
 膣の奥で差し入れられた棒へと絡みつく肉の壁をこね回されるのとは違う、あえて言うのならクリトリスのような敏感な部分をなぞり上げられるのに近いけれど、感じている場所はあたしの股間からではなくもっと先……何もないはずの場所にある「モノ」を握られ、ミッちゃんの指に絡みつかれて我慢で傷に何度も腰を震わせてしまっているのだ。
「いやあぁぁぁぁぁ!! ミッ、ミッちゃん、だめ、あたしは、あたしはぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
「もしかして触るのも初めて? じゃあ…イく前によ〜く見といた方がいいかもね。たくやくんのおチ○チン…久しぶりでしょ?」
「あ…あたしの……うそっ!?」
 ある……確かにある、あたしのおチ○チンが!―――でも、胸はあるし……男に戻れた…訳じゃない?
 突然聞かされたミッちゃんの言葉に視線を下へと向ければ、視線をさえぎる乳房のふくらみから頭だけを覗かせるように肉棒の先端が突出していた。そのまま瞳を閉じてゆっくりと感覚をめぐらせると、そこには夢にまで見たあたしのおチ○チンが生えていた………生えてくるもんじゃないんだけどね。
 とは言え……いきなりこんな状況になっちゃって、「やった〜、おチ○チンが戻ったぁ♪」と喜べるほど能天気なあたしじゃない。どちらかと言うと――
「あ…あうあうあうあうあう……これ、なんで…えっ? だって胸あるし……声だって…へっ? どうして…なんでぇ〜〜〜〜〜!!?」
 体が動かないのがスゴくもどかしい。それでも動かない手を必死に股間へ持って行こうとするけれど、実際に触って確かめられないジレンマとどういった状況なのか一切の目込めないことがあたしの頭を一気にパニックに陥れる。
「―――とりあえず現状を整理しよう。え〜っと…まずは女になったのが夢だったとか」
「そんなわけないでしょう。こんなに大きな胸をしておいて……本当に夢だと思う?」
「ひゃあぁん!! じゃ、ジャスミンさん…んっ、ミッちゃん……あ、だめ、それはダメぇぇぇ〜〜〜!!!」
 男の子たちの舌や手、肉棒の感触が生々しく残っている乳房をジャスミンさんの指先になぞられ、背筋をゾクゾクと震わせるけれど、快感の本命はその直後にきた。
 ミッちゃんが……どうして急に生えてきたのか分からないまま、けれど何度も見てきた別の男性のものと同様に勃起し、熱くたぎっているあたしのペ○スの前で口を開き、そのままあたしのモノを……
「んんうぅぅぅ〜〜〜〜!!!」
 性格を除けば、ミッちゃんはかなりの美少女だ。明るく活発で、彼女にあたしは何度も元気付けられたけれど……そんなミッちゃんの唇へとあたしのおチ○チンは飲み込まれてしまい、暖かくぬめった感触に包まれて悦びに打ち震えるペ○スへ追い討ちを掛けるように唾液まみれの舌がヌルッと敏感なラインをなぞり上げて行く。
「うっ…あ、あああ……ミッちゃん…あぁぁ………っ!!」
「んぶっ、んん、んんぅ…んむっ……ぷはぁ、もう…たくや君、女の子の癖にこんなに大きいなんて反則よ。あっ…そういえば言ってなかったっけ。これ、たくや君のと同じ大きさになってるからね」
「はっ…あっ……くうっ!」
 み…見上げながらぺろぺろしないで……その表情、スゴくいやらしい……あたしも…そんなふうに……
 娼婦暦はあたしよりミッちゃんのほうが長いんだから当然舐めしゃぶるのだって上手いはずだ。――そう思わなければ、この快感は説明できない。あたしがねじ込んでいるわけでもないのに喉の奥にまで飲み込まれたペ○スのくびれどころか肉茎に脈打つ血管の一本一本にまで舌先を滑らせ、あたしがビクッと慣れない反応を返すと、そのポイントを徹底的になぶるかと思えば急に離れて別の感じる場所を探り出す。その間にも両手は根元を扱きながらも男の性器とは相容れないはずのクリトリスや棒を咥え込んでいびつに歪んだ花弁をなぞり上げてあたしの興奮を昂ぶらせて、唾液でべとべとになった肉棒をより固く大きくさせると、いとおしい物を愛でる様に自分の顔へ肉茎を滑るように擦り付け、あたしもはじめて見る淫靡な表情をさらにいやらしく汚していった。
「ああっ……ミッちゃん……」
 顔にこすりつけながら根元から先端へと猫のようにザラッとした舌を滑らせ、射精口をぺろぺろと舐め、唇に含んで吸い上げるミッちゃんを見下ろすあたしの下腹部に重たいうねりが沸きあがってくる。まるでお腹の奥で蛇が身をくねらせるような感覚……それがミッちゃんの舌が絡みつくたびに大きくなり、女の子とは違う絶頂の兆し…射精がもうすぐそこにまで近づいている証拠なのだと本能的に、そして今までイかせてあげてきた男の人との経験からもこれがそうなのだと悟ってしまう。
「お願い……これ以上はダメぇ。あたし…やめ…ダ、ダメェ……!!」
 細いアゴを突き上げ、快感に震える声を絞り出して訴えかけても、ミッちゃんの口奉仕は止まりはしない。それどころか、あたしが行きそうなのが分かっているらしく、自分でも信じられないぐらいに大きくなっているもののほとんど大部分を小さな口の中へ飲み込むと、ジュブジュブと唇と肉棒、舌と肉棒とが唾液を潤滑液にしてこすりあう音を盛大に響かせながら、二本の三つ編みが跳ね上がるほど激しく頭を上下に振り、聞くだけで赤面しちゃうほど恥ずかしい声を惜しみなく奏でてくれる。
「んっ、んんっ、んふぅ、んふぅ、んんん〜〜〜、んむぅ、んっふぅ、んん〜〜〜♪」
「あっ…あ、あっ………!!!」
 ―――耐えられない。口にしゃぶられるなんてことも初めてだし、男の絶頂を味わうのだって初めてなあたしに、これ以上の刺激は耐えられるわけがない。
 どうやって生えたか分からないペ○ス。快感に包まれながらその中を熱い精液が駆け上って行く。まるでおはじきが転がるようにして通り道を押し広げているのではないだろうかと言う圧迫感と貫通感に背を反り返らせ、オスの本能の命じるままに腰を突き出しミッちゃんの唇に根元まで肉棒を突き入れたあたしは敏感な肉の塊と化したペ○スをひときわ大きく震わせると、暖かく包み込んでくれているミッちゃんの唇へ精液を我慢する事無く迸らせた。
「あ――――――――……………ッッッ!!!!」
 下腹部にわだかまっていた圧迫感が肉棒の先端から放出させると、あたしは声にならない悲鳴を上げながらお尻に力を込め、ジャスミンさんに抱きしめられながら体を真上に向かって引き伸ばした。
 おチ○チン……爆発しちゃうぅぅぅ!!!
 ペ○スが脈動するたびに、目の端からぽろぽろと涙が零れ落ちる。悲しいわけじゃない……あまりに噴き上がる快感がスゴすぎるのだ。
「ひゃ…んぶっ!! んんんっ、んうぅぅぅ!!!」
 だと言うのに、あたしのおチ○チンは脈打つたびに元気を失うどころかますますいきり立つと、噴出する精液を受け止めてくれているミッちゃんの唇を突き上げ、亀頭が内壁と擦れあうたびに灼熱の精液をとめどなく放ち、僧侶なのに娼婦もしているミッちゃんの口を汚し続けてしまう。
「まぁ………けど、殿方なら顔射のほうが興奮しますわよね?」
 その声がジャスミンさんだと気づいたのは、あたしのペ○スがミッちゃんの唇から引き抜かれてからだ。
「で、出るぅ!!」
―――ビュクッ
「ふわぁ……ひゃふやふんほ…へーへひ……はぁぁ……」
 あたしが射精した精液と塗りつけられた唾液とで濡れ汚れたペ○スを背後から伸びたジャスミンさんの手が握り締め、強く締め上げられながら扱かれると、こみ上げる精液が口の中に白濁液を溜めたままボンヤリしていたミッちゃんの顔へめがけて、残っていた精液を何度も放ってしまう。
「あ……はぁ……ひっひゃい………んっ…んクッ………あぁぁ………」
 顔に、髪に、まぶたに……そして髪に使えるものであることを示す僧衣の胸元にまで、あたしの精液が降り注ぐ。
 穢しちゃった……けれど罪悪感は無く、それどころか顔中真っ白なクリームをまかれた様に汚れたミッちゃんが瞳を閉じたまま喉を鳴らしてあたしの精を飲み、飛び散ったものまで指で掬い取って舐めてくれていくのを見ていると……ペ○スが固くなるのと同時に、太いものをくわえ込んだままの淫裂からも、放った精液に負けないぐらいに濃厚な愛液がにじみ出てきてしまう。
「ミッちゃん……その…ごめんなさい。あたし……」
「気にしなくてもいいから。それより……本番はこの程度じゃすまないわよぉ」
「ほ、本番って……」
「たくや君のご想像通り。さっき、店の子の筆おろししてくれたんだからぁ…あたしがたくや君の初めてを奪ったげる♪」
 はじめて………そ、そうよね。あたしにおチ○チンがあるんだからそういうこともできるけど……だけど、その前に。
「あのね、ミッちゃん。できればちゃんとした場所で――」
「ダメです。たくや様の童貞は私が頂きます」
「………はい?」
 いきなり降って沸いた女の子との初エッチ……相手がミッちゃんであることに戸惑いながらも、拒みきれないほど期待感を膨らませていた………まぁ、道のど真ん中で、って言うのは勘弁して欲しいけど。
 けれどそんな話を断ち切るように、いや、余計に混乱させるように話へ割り込んできたジャスミンさんは、どんなに力を込めても動かなかったあたしの手を取り背後へと回させると……暖かい感触のする場所へと押し当てた。
「ふふふ……どうですか、たくや様? 私のおマ○コの感触は……」
「お、おマ○コ……」
 そう聞いて、あたしの指が動きを止める……けれど渇ききった喉に唾を流し込んで決意を固めたあたしは動くようになった指先を割れ目へと押し当てると、ジャスミンさんが目の前で下着を脱いだ時の事や、口の中に残る愛液の味などを思い浮かべながら膣口をぐりっと突き上げた。
「きゃうんっ!!……もう…いたずらが過ぎますよ」
「あっ……すみません……」
「でも、たくや様のそういうところ……好きですよ……」
「あっ……」
 不意に体が軽くなる。魔眼の効果が解けたんだ。――けれどその途端、足から力が抜け落ちてふらついたあたしは引き寄せられるように身をよじりながら背後にいるジャスミンさんにすがりつき、露出し、固く張り詰めた乳房を押し付けるように抱きつきながら唇を重ねあった。
「んん……ん……ジャスミンさん……はぁぁ……」
「ちょい待ちぃ!! ソレもって来たのあたしなんだから、たくや君の童貞貰うのはあたし! じゃなきゃ、貸したげないんだから、それ!」
「あら、確かこのディルドーはたくや様に差し上げたものなのでしょう? でしたら貴女がどうこういうのは筋違いでは?」
「け、けどさぁ、あそこまでやった後に放ったらかしってひどいくない?」
「でしたら私もですよ。あなたがフェラチオをしている間、ずっと我慢していたのですから。一度ずつの交代だと言うお話でしたからお手伝いして差し上げていることもお忘れなく」
「うっ……」
「それに……たくや様は……んっ、い、いけません…まだ……あっ!」
 二人が何か話をしている……けれどその意味を理解できないほど、ジャスミンさんを……このいきり立った肉棒を受け止めてくれる女性を欲していたあたしは、ジャスミンさんを側の建物の壁まで押しやるとスカートの中に手を差し入れ、いい香りが立ち上るブラウスの胸元へ鼻先をうずめながら秘裂をこすり上げて指先でグチュグチュと言う水音を鳴り響かせる。
「これでたくや様が私を……あっ…んんっ…お、お待ちください、そんなに激し…くぅ!!」
 今、あたしは何も考えられなかった。何も考えられないまま、服の上からジャスミンさんの乳首をぐっと噛み、右手で自分の肉棒の感触を思う存分確かめながら、左手の指を二本ジャスミンさんの膣内に差し込んで、そのぬくもりと締め付けてくる肉の感触を肉棒よりも先に味わった。
「そ、そんなに焦らないで……こちらへ。そちらの路地裏なら人目にも付きにくいですから」
「ジャスミンさん……早く、早くして……じゃないと、またおチ○チンが……!!」
「………二度の魔眼で反作用が強く出たみたいですね。では……お好きなだけお使いください」
 路地裏に一歩踏み入れると、ジャスミンさんは左右に壁に手を付いて体を前へと屈ませる。するとむき出しになったヒップがあたしの前へと突き出され、ジャスミンさんの淫裂がちょうどあたしのおチ○チンの前へとさらけ出された。
「あ……あ……」
 おチ○チンが大きくなりすぎて痛い……今まで女の子とそう言った縁がなかったあたしの前にジャスミンさんみたいな綺麗な人に白磁のように輝くお尻を突きつけられて興奮を抑えられるはずがない。
 何度も何度も唾を飲みながら、あたしは両手を股間へ伸ばし、震えるたびに纏わりつく体液を振り飛ばしているおチ○チンを掴んで、自分の手でイってしまわない様に気をつけながらその感触を確かめる。
 やっぱり……本物って訳じゃないけど………あたしの、こんなに大きくて…熱くって……信じられない……
 急に生えたおチ○チンの正体はミッちゃんに入れられた男根を模した棒だった。どういう魔法がかかっているのかは分からないけれど、割れ目を押し広げて子宮口にまで届く棒には神経が通っているように、あたしの指先に反応し、先端から今にもザーメンを放ってしまいそうな状態にまで登りつめていた。
「……………」
 あたしはべとべとのペ○スを握り締めたまま前へ踏み出すと、ジャスミンさんの秘裂の隙間に先端を押し当てる。
 本物じゃなくても……入れてみたい。ジャスミンさんの中へ……
「あぅん……」
 クチュリと小さな水音を立てて先っぽが入り口の窄まりを越えると、ジャスミンさんが頭を上げて小さくうめく。――もう、後は進むだけだ。
「……………!!」
 肉棒の中で一番左右へ張り出したカリの部分が膣口を押し広げて膣内に埋没する。――その直後、あたしの意識は暖かい粘膜に敏感な亀頭を嘗め回されるような恍惚感と共に意識がはじけとんでしまった。
「ジャスミンさん!」
 ここが通りから一歩も進んでいないような場所だということも忘れ、初めてを味合わせてくれる美女の名を叫んだあたしはビクビク脈打つ肉棒を愛液の滴る肉壷の中へと押し込み、その背に覆いかぶさりながら――先端にごりっとぶつかった肉壁を押し上げ、一番深い場所でそのままあたしの欲望が詰まった精液を勢いよく噴き上げた。
「ああっ、ああっ、出てる、出ちゃってるぅ……!! ジャスミンさん、あたし、また…また…あっ! だめ、とまんない、止まんないぃぃぃ!!!」
 本物のペ○スでないはずの男根は脈動に合わせてあたしの下腹部から何かを吸い上げ、逞しく反り返った肉茎を震わせながらジャスミンさんに窮屈な膣内に向けて濃厚で、全身にたぎった熱いものをドクドクと流し込む。――けれど、あたしはそれだけでは我慢ができなかった。腕を伸ばしてブラウスの上から豊満な乳房を握り締めると、自分の乳房もその背に擦り付けて快感を貪りながら、より奥へ、ジャスミンさんの震えている一番奥深い場所からさらに奥へ精液を流し込もうと肉棒を押し込み、何も考えずに腰を豊満なヒップに叩きつけた。
「あうぅぅぅ!! た、たくや様、それ以上はもう…くあああっ!!」
「ごめんなさい、ごめんなさい、あたしのおチ○チン…ぜんぜん止まらないぃ!!!」
「ふぁ…あっ!…ダメ…こんなにスゴい量……はぁぁ…感じる、感じてしまいますぅ!!」
 愛液に変わってあたしのザーメンが充満したヴァギナの中へペ○スを滑らせ、どろりと吐き出した精液を掻き出すと、今度は周囲へしぶかせる様に熱く充血した膣の壁を先端でえぐる。先っぽが、カリが、裏筋が、余す事無く絡み付いてくるジャスミンさんの肉ヒダと擦れあうたびに際限なく大量のザーメンを撒き散らし続けるあたしは、甘い香りのする髪に鼻先を押し付け犬のように匂いを嗅ぎながら、絶えず股間から脳髄にまで駆け抜ける強烈な絶頂感と噴出感とに声を上げて身悶える。
「はぁ、んっ、たくや、様ぁぁぁ!! あ…すごい…んんっ、ふあっ!!」
 もっと…もっとかき回したい……気持ちよく……このまま蕩けちゃうぐらいに……!!
 興奮の噴出に際限は無かった。手の平に収まりきらない乳房をブラウスのボタンがはじけ飛ぶほど乱暴に思う存分こね回したあたしは身を起こすと、前触れも無くお尻に指を立てて腰を引き、射精し続けるペ○スをザーメンごとジャスミンさんの中から引き抜いた。
「はぉうぅぅぅ!!!……あ……たくや…様………?」
「んっ、出る、ジャスミンさん…お尻に掛けちゃうっ……んぅぅぅぅ!!!」
 暗い路地の入り口から肩越しにあたしを振り返るジャスミンさんの表情と、ぽっかりと穴が開いたように押し広げられたままなかなか戻らない膣穴から零れ落ちる白濁液とを見つめながら、あたしは絡みついた粘液をこそぎ落とすように肉棒を扱き、突き出されたジャスミンさんのアナルや張り詰めたお尻の曲線にオスの匂いがキツいザーメンを降り注いだ。
「あっ…ジャスミン…さん……あたし、掛けちゃった…お尻にいっぱい……んっ……あっ…止まった……やっと…やっと……」
 尿道に残っていた精液も自分の手で絞り上げてジャスミンさんの小さな小さなアナルへグリグリと肉棒で塗りこむと、あたしは反り返った美女の背中に片手を置いてゆっくりとため息を突いた。
「んふぅ……ご満足…いただけました?」
「………うん」
 汗がにじんだ顔に笑みを浮かべるジャスミンさんに微笑み返す。――そしてあたしは、まだ震え続けている肉棒を握り締めると、精液をあふれ出しているヴァギナへもう一度あてがって小さく腰をゆすりたてた。
「ひゃうっ!! ま…まだなさるんですの?」
「うん……だって、今度はいっぱい我慢して……それから出したい。……だめ?」
 我慢して我慢して我慢して……何度もジャスミンさんの中をかき回してから射精することを、あたしの男の本能は望んでいた。
「―――神殿まで、我慢するんでした」
「あの……ダメ? ジャスミンさんが嫌なら…あたし……」
「ふふふ……好きにしなさって……いいえ、犯してください。私からもお願いします。もっと…たくや様のをねじ込んで滅茶苦茶になるまで…もう…我慢できない。狂うまで、狂うまで犯してくださいませ!」
 あたしの体液まみれになったジャスミンさんのヒップが悩ましく左右に揺れる。
 ジャスミンさんの言葉を聞き、心の枷が取り払われ、同時に涙声で懇願されたことで心の底まで興奮で満たされたあたしはジャスミンさんを地面へ押し倒すと四つんばいで高くヒップを突き上げさせた姿勢でペ○スを突き入れた。
「ああああああああああっ!! おチ○チンが、おチ○チンが入ってます、たくや様の…んんんんっ!!」
 ジャスミンさんの言葉をさえぎったのはあたしの腰の動きだ。射精が収まったことでさらにパンパンに膨れ上がったペ○スで直腸側の壁を突き破るような勢いで覆いかぶさり、地面に張り付いた美女を見下ろしながら腰をぶつけ合った。
「おっぱい、ジャスミンさん、おっぱい揉ませて、ねぇ、いいでしょう?」
「んっ、んっ、い、いいです、構いません……でしたら……んんんっ!!」
 猛り狂った肉棒でおマ○コが壊れるのではないかと言うほど抉り抜いたあたしは、手の平に柔らかい感触をもう一度味わいたく、ジャスミンさんに促されて彼女の上半身を腕の中に抱きかかえて横の壁へ背を預けて座り込んだ。
「この姿勢でしたらどうにで……んあんっ!! そんなすぐに……ああああああっ!!!」
 右腕をジャスミンさんの膝の下に通し、左手の指を乳房へ食い込ませたあたしは、抱きかかえた体を揺さぶって上に向かって肉棒を突き上げる。
「スゴい、スゴいの、激しいの、久しぶり…くあああああっ!! たくや様、私…ふぁああああああっ!!!」
 ここにきてジャスミンさんの締め付けがさらに増していく。壁がそこにできたのかと勘違いするほど収縮するヴァギナにあたしのペ○スは挿入を阻害されるけれど、両手を使ってジャスミンさんの腰をあたしの腰へ引き下ろすと……二人の性器療法に今までにない強烈な快感が沸きあがった。
「あはぁあああああああっ!! イく、たくや様、それは…ああああっ!! 私…私ぃぃぃ……!!!」
「あたしも、もう……あっ! いい、ジャスミンさん、いいいいいイッ!!!」
 逃げるように浮き上がっていくジャスミンさんの腰を追いかけて中腰になったあたしは、両腕で美しい肢体を抱きしめながら腰を叩きつける。
 あたしたちの下半身は二人分の体液で…あたしの場合、根元から女の愛液もあふれ出ているので都合三人分の淫汁でビチャビチャだ。あたしの下腹とジャスミンさんのお尻がピシャッとぶつかるたびに火花が飛び散り、今度はさっきと違って必死にこらえている噴出欲求が脈動と共にこみ上げてくる。
「そこ、そこがいいのぉ!!」
「んっ!!」
 痙攣を繰り返すジャスミンさんの膣壁にこすり上げられるたびにあたしの体に電気が走る。―――もう限界だ。あたしは中腰のままジャスミンさんの体を前に倒して正面の壁へ手をつかせると、歯を食いしばりながら肉棒の凹凸で肉壁をこすり上げてジャスミンさんが感じるといった一番奥――子宮口をあたしの一番感じる精液の出る穴をこすり付け、二人合わせて喘ぎ声を上げる。
「ああぁ、ああっ、あああっ、イく、イッ…ク……イ……いい…ですか? たくや様…いいですかっ!?」
「いい、いいから、ジャスミンさんの、スゴくいいからぁぁぁ!!!」
「では……んいいいっ!! たくや様の、おチ○チン…あああっ、イきます、きて、膣内に射精してぇぇぇ!!!」
 その声を聞きながら、あたしは歯を食いしばって腰を振りたくった。
 ジャスミンさんの締め付けが増すのにつれて愛液がおマ○コの中でペ○スに吹きかけられる。ペ○スを引き抜くたびに地面へと零れ落ちる白濁を粘膜の中でかき混ぜ泡立て、それでも一秒でも長くジャスミンさんを犯し続けたいと願ったあたしは尿道が押し広げられて膨張するペ○スを子宮口にグリグリ押し付けると、「あ」と声を放ちながら体を跳ね上げた。
「イくぅ、イくぅ、たくや様のおチ○チンで、私、はふぅイック、イックゥ、イッアアアアッ、イッ…ヒアッ、アッああああああああああっ!!!!!」
「!!?」
―――ドクンッ
「イッイクぅぅぅうううううう―――――――ッッッ!!!!!」
「っ……あ…………」
 その瞬間、あたしの全身から力が失われた。
 ペ○スからは先ほどよりも大量に、強烈な射精が繰り返されている。ポンプのように精液が噴出し、そのたびに腰が震えると、ジャスミンさんにもたれかかったあたしはこの世のものとは思えない快感に意識を蕩かせ、ジャスミンさんのヒップに腰を擦り付けてしまう。
「はぁ……はぁ……たくや…様のが…震えて……」
「ジャスミンさん……んっ……」
 力が入らない…はずなのに、あたしは手を伸ばしてジャスミンさんの乳房を揉み上げ、柔らかいふくらみへ指をうずめながら首筋へ唇を滑らせる。
「あぁぁぁぁ……たくや…様ぁ………」
 そんな声聞かされたら……あうっ、ものすごく気持ちよくって…気持ちよすぎて全身ばらばらになっちゃいそうなのに……
「…………また…大きくなってますわね」
「それは……その………男のさがとか言うのかな。……ごめんなさい、すぐに抜くから……」
「そうですわね……次は私がご奉仕する番ですものね」
「………ほえ?」
 あたしのモノを咥えたまま吸い上げるように離そうとしてくれないジャスミンさんの膣内から、擦れあう快感に何度も乳房を振るわせるほど感じながら擬似男根を引き抜いたあたしは、そのまま壁に背中を預けて座り込んでしまう。―――と、開閉を繰り返す淫裂をあたしの方へ突き出したまま深呼吸を繰り返して息を整えたジャスミンさんが、今度は自分の番だと言いながらあたしの脚を開き、お尻にまで垂れるほど蜜まみれになったあたしのおチ○チンを嬉しそうに口へ頬張った。
「あっ―――!!」
「……まだ…こんなに固い……全て吸い出して差し上げますわ。たくや様……ふふふ」
 そう微笑みかけられ、あたしの背筋に冷たいものが走りぬける。
 でも……心のどこかではジャスミンさんとこうして男女の営みを続けられることに喜びを感じてしまい、行為を終えたばかりのペ○スからジャスミンさん顔へ、またしても精を放ってしまっていた―――




「んっ…なによあの二人。あたしの事…無視して……あんっ!」
 路地横の壁にもたれかかったミッちゃんは、すっかり二人だけの世界に入り込んだたくやとジャスミンの側で僧衣の上から乳房と股間を押し込み、興奮を昂ぶらせていた。
 あの擬似男根「匠の一品」を持ってきたのは自分なのにすっかり蚊帳の外。勢いとはいえ、せっかくのたくやの童貞をジャスミンに奪われ、しかもあの絶倫ぶりで犯され続けているのを間近で見せられて、すねないはずがない。
 もっとも、たくやはジャスミンに魅了の魔眼を二度受けていて、その反作用でジャスミンに対して色狂いになっていたので、「二人がかりでたくやを…」と自分で言い出したのが運の尽きだと言えなくもない。やるなら二人きりですべきだったのだ。
 ちなみに魔眼の効果が抜けきるのに、まだ三十分ほどかかる。それまでこうして、たくやの放った精液の匂いを嗅ぎながらイくにイけないオナニーを繰り返さなければならないのだ。
「う〜……結界きって、先に帰っちゃおうかな……はぁぁ……」
 周囲には水の神殿の僧侶が使う小さな結界杭が数本打ち込まれ、人が来ないよう結界が張られている。モンスター用なので、多少魔法の心得のある相手には効果が薄いものの、さすがに何の準備も無く道の真ん中でエッチを始めてしまうほどミッちゃんもジャスミンさんも色情狂ではない。
 時間もかなり遅くなって、僧侶に課せられた門限は確実にオーバーしている。結界は別にして、放っておかれているんだから先に帰っても文句は言われないだろうと壁から背を離す。
「お〜い、早くしないと先に帰っちゃうわよ。いい加減時間も遅いんだからね」
「うああああっ!!」
―――ビチャビチャビチャッ!!
「うわ……たくや君、まだそんなに出して……いいなぁ、あたしも混ざりたいなぁ……」
 路地裏を覗き込んだのは、ちょうどたくやがジャスミンの顔にめがけてペ○スを震わせている時だった。
―――そして同時に、この場から走り去る足音が、暗い夜道に響き渡った。
「えっ……誰かいた!?」
 慌ててミッちゃんが周囲を見回すと、ここから神殿へ向かうほうの道へ走り去る人影を捉えることができた。
 小柄な体なので女の子だろうか……暗く、すでに距離が離れているのでそれ以上のことは分からないものの、まず間違いなく、この現場を見られていることだろう。
「ちょ…まずいって。こんなのばれたらあたし、神殿をクビになっちゃうじゃない! 二人とも、早くこの場から逃げるわよ!」


第五章「休日」06へ