第四章「王女」06
「んっ……よく…わかんないんだけど……こんな感じでいいの?」
「いい、いい、もうそれでいいったら最高! お…ほおっ♪」
服を脱ぎ、大介の前にさらけ出した乳房……下から持ち上げれば手の平にしっかりと加わる重たさのそれを、再びいやらしい情報屋の前にひざまずいたあたしは一度放ってもまだまだ勢いの衰えない男根へと押しつける。
「んっ……」
大介の体を前にし、腕や肩に脚が、そして胸の先端に脈打つ肉棒の熱く煮えたぎった感触と臭い、そして陰毛がちくちくと敏感な丸みに触れ刺さる痛み……初めてじゃない。昨日の晩にも娼館で同じ事をさせられたのだろうけれど、こうして全てを見ながら弾力のある乳房を自分から押し付けているかと思うと否応無しに恥じらいが込み上げてきてしまう。
けれど、これも静香さんを助ける為……そう無理やり思いこんで床についた脚に力を入れると、両側から挟みあげて二つのふくよかな膨らみが密着させる事でペ○スとの乳肉との摩擦を強めながら、大介にあたしの体を擦り付ける様に下腹を覆うのみの裸体を上下に動かしていく。
「うほっ、うほっ、うほっ…おお、たくやちゃんの胸が、俺のに…すげぇプリプリ!」
そんな事言われたって嬉しくなんか……いいから早くイってよ……
自分が座る木箱の上に手をついて上半身を逸らし、犬か猿かと言った声を上げる大介に悪態をつきながらも、あたしは丸々とした乳房の谷間にペ○スを往復させる。――先に口で唾液を纏わせたのが良かったのだろうか、上から体重を掛けると、固く腫れ上がった男のものはニュルッとなんとも言えない感触を乳房に残しながら谷間の奥へと滑りこむ。
「………そんなに、きもちいいの?」
胸で肉棒を挟み込みながら視線を上に向けてそう問いかけると、大介は腰を突き上げながらかくかくと首を縦に振った。
そう…なんだ……
男の時に女の子とそう言う関係をもったことの無いあたしにしてみれば、胸は触ったりしたら気持ちいい場所であって、こんな事をするなんて昨日まで考え付きもしなかった。
でも、考えてみれば手の平よりも柔らかいおっぱいに包み込まれて……なんだか…変な感じがする……
股の間がくすぐったい。なまじ男としての体の感触が克明に残っているだけに、今は失っているペ○スが自分の乳房にはさまれた時の事を想像して固くなっていく……実際には無いんだから大きくなるはずが無い。けれど、
「たくやちゃんの胸…大きくて、弾力があって…最高だよぉ……」
「っ………!」
乳房を小刻みに揺すりたてているあたしの体の奥に、むず痒い疼きが広がって行く。
ありえない……でも本当にそこでおチ○チンが脈を打っているような錯覚に襲われたあたしは、短パンから伸びる太股をよじり合わせてみると――
―――クチュッ……
「んっ……!」
音が…ものすごく嫌らしい音があたしの股間から鳴り響いた。
濡れてる……あたし、なにもされてないのに……
胸でしているだけで大介からはなにも愛撫されていない、だから感じていない……そう思っていたのに、気持ちが昂ぶってきた大介は腰をあたしの豊満な乳房の下側に擦りつけてくるたびに、下着に包まれた女の子の膨らみ、それを縦に割っている縦の筋に熱い液体の感触が少しずつではあるが広がりつつあった。
嘘よ……そんな、こんな状況で体が女の快感を感じてるなんて……
「あ……あぁ……」
意識してしまうと、女の体が感じてしまう刺激になれていないあたしは、より敏感に反応し始めてしまう。
―――ズリュ……ジュブッ……
「ふあぁ……」
乳房を押し下げると、そのたびに大介のペ○スに乳房を突き上げられてしまう。ただまっすぐに押し合わされた谷間を往復するのではなく、腰を振り、「挿入」の角度を変えることで、大介のペ○スの先端が少しずつ熱を帯び始めたあたしの乳房の表面を抉る様に擦りたて、通りすぎた後にその場所に残るジンッ…とした疼きにあたしの吐く息もまた、興奮というなの熱を帯びて行く。
「あっ……大きくなってきた……なんで……」
柔らかく、大きく、弾力のある乳房の谷間を押し広げて出し入れを繰り返されるペ○スが、擦れ合うにつれて限界にまでその身を膨らませて行く。
―――ゴクッ
何時の間にか口の中は唾液で溢れかえり、飲みきれなかった分がこぼれて顎を伝い、胸の谷間へと流れて行く。
大きくなっていく肉棒、脈動が早くなっていくペ○ス、それがどう意味か……あたしは敏感な乳房をグチャズチャッとこね合わせながらも、しっかりと思い出していた………昨日、何度と無く肉体に刻み込まれたそのリズムを……
「あおぅ……ぐっ……」
大介は大きく肩で息をし、時折その息を止めてなにかをグッと堪えこむ。けれど腰の震えは押さえきれず、あたしは知りたくも無い大介の絶頂の瞬間を察し、俗吏と背筋に寒気にも似たおぞましさを感じた。
あたしは男だ、誰がなんと言おうと男なのだ。―――そんなあたしの目の前で、大介は男根を震わせて解き放とうとしているのは……
「いっ―――!.」
イヤッと叫びながら身を引こうとするあたしだけれど、それよりも早く背中に回された大介の両脚があたしの体を自分のペ○スへと引き寄せ、さらに両肩にも手を乗せられて拘束されてしまう。
「すげっ…俺、もうイきそ…たくやちゃん、いやらしいよ、ほら、俺のペ○スの形に胸が歪むんだぜ。ほら…」
「うっ……」
その光景は、まるであたしの胸を犯されている様だった。唾液と先走りとでヌルヌルに濡れ光った大介のペ○スの先端がぴっちりと閉じ合わさっていた胸を押し開き、本人に情けない一言と共に膨らみを下から押し上げながらあたしの顔に向けて射精口を突き出してくる。
「―――いや、やめて、やっぱりイヤぁ!!」
ついに耐えきれずにあたしの唇から叫びが迸る。けれど肘後と両脚に抱え込まれて逃げる事はおろか、乳房の締め付けを緩める事もできない。それどころかあたしが動かなくても、上半身を起こした大介は敏感な乳肉をこねる様に腰を動かす。
やっ……胸…熱い……やだ…こんな…こんなぁ……!
逃げられない。小刻みに乳房をつく男根の傘が開き、大介の絶頂が間近に迫っているのが分かっていても、あたしにはどうする事もできず、汚物同然の精液が吐き出されるのを、精一杯目を閉じて待ち続ける事しかできなかった……
「やあぁぁぁ……やめて…いや……」
「おうっ、おうっ…俺、俺もう……うっ、うううううっ〜〜〜〜!!」
大介が、あたしの豊胸が押しつぶされるほどあたしの体を抱き寄せる。そしてビクビク脈打つ先端で谷間の最奥を突き、ぬるっとした亀頭の先端で撫で上げ喉へと達すると、そこでパンパンに張り詰めた肉茎を一際大きく震えながら、果てた。
「ううぅ…んっ…んんっ……」
赤く腫れ上がった先端とは対照的なまでに白い精液があたしの顔に撒き散らされる。谷間に挟まれたままその身を震わせながら下から上へと発射された精液は濃く、あまりに濃厚なオスの臭いがあたしの鼻腔を生め尽くす。
あたしの顔を重たい大介の精液がネットリと滴り落ちていく。ほとんどはあたしの胸や喉に撒き散らされたけれど、汚らしい粘液があたしの頬をなで、唇に振れているかと思うと体が震え、こわばってしまう。
「あ…すご………まだ止まらね……たまってたけど…おうっ!」
大介の射精は長かった。いつまでもあたしの胸の中で脈動し、どくどくと欲望の白液を吐き出していた。
「もう…やだぁ……出さないで……」
「そうだよな。やっぱり出すなら中出しだよな」
「………えっ?」
あたしがご紋の声を上げながらなんとか直撃を免れた右目を開けると、大介のいやらしい顔があたしを見下ろしていた。
その顔を見て、あたしの中で危険信号が転倒する。―――まだ、やる気満万だ。
「へっへっへぇ、俺を忘れられなくしてやるぜぇ!!」
「きゃあああっ!!」
埃が積もった床へと押し倒されて大介が押しかかってくると、あたしの全身に鳥肌が走る。とっさに身を捻って横を向いたけれど、大介はあたしの背に回る様に抱き付いてくると、右手を短パンの中へと滑りこませ、首筋に舌を這わせながら下着に指を触れさせていた。
「いやああぁぁぁぁ――――っ!!!」
大介の手を両手で拒み、なんとか大事な場所に触られずに済んだけれど、既に欲望まみれの大介はむしゃぶりつく様に唾液を乗せた舌であたしの首筋から肩のラインをビチャビチャになるまで舐めまわし、左手をあたしの頭に腕枕をする様に回してきたかと思うと、到底手の平には納まりきらない乳房にあてがい、グイッと力を込めて揉み回し始める。
「あっ、あっ…やめて、時間が…静香さんが…いやあっ!!」
「いいじゃんいいじゃん、パイずりまでしてくれたって事は俺に気があるんだろ? 別に処女にこだわらないって言うかたくやちゃんならオールオッケーだからさ、忌もうとさんだかなんだかはあっちでお楽しみだろうし…な?」
「くああああああっ!!」
肩口を吸い上げられながら、悪戯な指先があたしの乳首を摘み上げ、ついに耐えきれなくなって喉から感じた声を放ってしまう。―――そしてあたしの抵抗が弱まった瞬間を見計らい、大介の右手が股の間の膨らみに到達してしまい、
「あっ――――――!!!」
身体がビクッビクッとあたしの想像以上に大きく床の上で跳ね、大介の右手を脚でしっかり挟んだまま身をよじる。けれど、それでも胸を弄り、下着の上からヒクつく割れ目をなぞり上げる大介の愛撫にあたしの体は反応を増し、身悶えながら喉を反らせて喘ぎ声を放ってしまう。
そんな、どうして……どうしてこんな、我慢できないぐらいに感じてるのよぉ! あたし…男に抱かれて、こんなに…いや、イヤイヤイヤぁ!!
「ほぉら、たくやちゃんの乳首、もうこんなに固くなっちゃって。―――吸えない分、たっぷりと弄ってあげるからね〜〜」
大介が乳房を絞り、こね回すたびに、膨らみの先端で固くしこった乳首が痙攣してしまう。
「あ、ああぁ、やぁ〜〜、そこ…くうぅぅぅ!!」
敏感なまでに声を上げ、あたしの体が大介に身を寄せる様に弓反りになる。すると大介はあれほど固執していたあたしの胸から手を離すと、右手の指を下着へと引っ掛け、短パンの中で露わにされた割れ目に指を挿し入れ、十分蜜で潤っているおマ○コの粘膜を指の腹でなぞり上げ出した。
「ああ、はぁあああああっ!!」
もうそうなると大介にされるがままだった。足元へと移動した大介はあたしを会おう向けにして足を広げさせると、指でグチャグチャに掻き回した膣口の入り口に三度固さを取り戻した男根をグチュリと押し当て、と単位あたしのお尻が床から浮き上がるほどに跳ねあがった。
「やめて…本当に…本当に静香さんが危ないの…………あたしはどうなってもいいから…だから、だから居場所だけでも……」
「へへへ、いいぜ。まぁ、今からたっぷり楽しむんだから間に合うかどうかは分からないけどな。あの子の居場所はここの隣。いやこれ、本当だって」
そう言って、大介は横手の壁を指し示した。
「…………ふぅん、そう、そうだったんだ。最初っから…教える気なんて無かったのね」
「いやいや、そんな事無い。情報屋は情報が命。うし、それじゃいよいよ――」
大介が体を前に傾け、体重をかける。けれどその前に……あたしの言葉の方が速い!
「ジェル、思いっきりやっちゃって!」
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