第8話


「なぁ!? な、ななな…何言ってるのよ、あんたは!!」 「何って……もうやだぁ…明日香だって分かってるくせに……」  だと言う事は…やっぱりそう言う事をするみたい…………どうしてこうなっちゃったのよ! 私は…私はこん な事なんかしたくないのにぃ!!  拓也は制服の胸元を左右に開き、実は少し気合を入れて身につけていた青色のブラが露出させている。期待し ていたわけじゃないんだけど、ちょっとだけ想像していたことが現実になりつつある……私と拓也の立場と体が まるっきり逆になって―― 「拓也、やめてっ!」 「もっと力を抜いて……何事も経験よ。一度しちゃえば慣れるから」 「違うぅ〜〜〜!! 何事も何も全部すべてが思いっきりわたしの思ってたのとぜんぜん違うぅぅぅ!!」 「そんな事言って……明日香だってここをこんなに元気にしてるくせに……」  ギュッ 「はうっ!」  どうやら両手をベッドと背中の間で縛られてしまっているようで、私の意思とはまったく関係なく興奮してし まっているおチ○チンを握られても、私は何も抵抗できない。  エッチの時に関しては、私と拓也の体が入れ代わっても変わらない……完全に主導権を握った拓也は男性器を 触られてビクッと体を震わせた私を見て、少し意地悪そうな笑みを浮かべると、自分のスカートの中に両手を差 し込んで下着を引き下ろし始めた。ブラ同様に、家を出る前に散々悩んで選んだお揃いのパンティーは左右いっ ぱいに広げられて紐のように細くなり、太股の間を通過して行く。そして一旦後ろにお尻をつくと、私に見せつ けるように足を開き、下着から片方ずつ足首を抜いていく。 「ねぇ…明日香、見える? あたしの…ううん、明日香のおマ○コ……」  み…みえる……わよ……そんなに大きく足を開いてるんだもん……  目を閉じたり、顔を逸らしたりすれば見ないで済んだ事なのに、私の目は、拓也に操られる私の秘部を直視し てしまっている。狭いベッドの上では二人揃って足を伸ばす事も出来ず、お互いに膝を曲げ、触れ合わせ、絡ま せながら開いた足の向こうには下着を脱いだスカートの中がはっきりと見えている。当然、アソコも……濡れて いた。  私が勃起してしまっているように、拓也も興奮しているんだろうか……何気なくそんな事を思いついてしまう。 けれど、松永先生に迫られてしまったせいで興奮した私とは違い、拓也の側には誰も男性はいない。いるのは… …私…相原拓也の姿をした私だった。 「ねぇ、見える? 濡れてるの…… 「う、うん……なんとなく……」 「あたしが女のときも、こうやって見せた事は無かったっけ……明日香のは何度も見てるのにね」 「それは……もう、やめて! 今の拓也はおかしいわよ。そんな…私の体で……」 「明日香だってあたしの体で興奮してるくせに……でも、おかしいって言うのは分かるわよ。だって…明日香に 抱かれたいんだもん」  とうとう我慢できなくなり、拓也を直視できずにかぶりを振った私の体の上に本当の私の体が覆い被さってく る。  あっ…胸、見えてる……  大事な部分だけが見えるようにはだけられた制服からは、ブラに寄せられ、深くなった谷間が覗けている。さ っきの永田さんのように体温の上がった肌は、いつも自分で見ている姿見の中の自分よりも柔らかそうで…ふれ てみたい…思わずそう思ってしまう。 「この間まではもうちょっと胸が大きかったんだけどね……」 「……何よそれ、私が拓也よりも胸が小さいって言うの?」 「うん。でも…あたしはこのぐらいが好きよ……」  拓也の手が背中へと伸びる。自分で言っていたとおり、一昨日まで女だったのでブラのホックを外すのも慣れ ているようで、すぐに私の選んだブラは膨らみから解け落ち、柔肉との間に先端が見えそうで見えない微妙な位 置で止まる。その一瞬、乳首が見えるのでは…そんな事を考える自分を抑えられず、顔を上げようと体を動かし てしまう。 「……やっぱり…明日香だってしたいんだね……いいよ、好きにしてくれて……」  じれったそうに身をくねらせたのに気付いた拓也は、胸同士を触れ合わせるように、私の上へとしなだれかか ってくる。  体が近づいた事で角度が変わり、ブラの向こう側に大きさはそれほどになっていないけれど、ツンと尖った胸 の先端を見て取る事ができる。拓也にされている時だけじゃない、自分でする時にも何度だって見ているし、指 先で弄ったりもしている。それなのに、今すぐそれに振れてみたいと言う欲求が湧きあがってくる……すると、 それを察したかのように拓也は私の背中とシーツの隙間に手を捻じ込んで、手首を拘束していた紐を解いてくれ た。 「明日香の目、あたしの胸ばっかり見てたわよ。触りたいんでしょ?」 「うっ……」  首を伸ばせばキスできそうな距離でそんな質問をされても、私にはどう答えていいのか……でも、自由になっ た両手は痺れが残るそのままで、覗ける位置には来てもそれ以上は近づいてこない乳房を下側からゆっくりと持 ち上げていた。 「んっ…やだぁ…なんだか手つきがイヤらしいよぉ……」 「そ…そんな事言っても……」  痺れている手じゃ力の加減なんてできやしない、そんないいわけがよぎる頭の中は、指から伝わってくる乳房 の柔らかさと、揉むたびに外側へ通し返す確かな弾力、そして手のひら全体から染み入ってくる拓也の肌の持つ 温かさでいっぱいになり、無心で自分の乳房を揉みつづけた。  いくら揉んでも飽きる事が無い…自分の乳房だと言う認識があったけれど、どんなに力を込めても感じてしま う事は無く、代わりにすぐ近くにある自分の顔――今は拓也のだけど――が苦しそうに、それでいて何処と無く 色っぽく歪む。目を閉じ、指がおっぱいに沈み込む動きに合わせてクゥン…と鼻を鳴らすのを見ていると、収ま りかけていた股間の射精感がググッと込み上げてきて、今すぐにでも爆発してしまいそうなほど高ぶってしまう。 「そ…そろそろ明日香の童貞……もらっちゃう…んっ…ひゃあっ!! ち、乳首触っちゃ…んふぅ!! ち、力 …抜けちゃう……」 「ご、ごめん…でも……もうちょっと触ってもいい?」  あっ…私…何てことを口走って……私は同性愛はあんまり……で、でも…触っていたいのも本当だし……  もう自分で自分の心がわからなくなっていた私の言葉に微笑みを返した拓也は、少し体を起こしながら私の両 手を掴むと、自分から乳房に押しつけるように力を込めてきた。自身でも女の拓也に大きさで負けている事を気 にはしていたけれど、それでも十分過ぎる大きさを持つ膨らみは押しつけられる指先を包み込んでいく…… 「い…いいの……あたしの事を好きにして……だって…だってこの体は明日香のなんだから……」 「拓也……」 「その代わり…あたしも自分の体を自由にさせてもらうんだから……」  その言葉を理解するよりも速く動いた拓也の手は私の股間で射精するのを我慢してビクビク痙攣しているおチ ○チンを握り締めた。拓也を見ているうちに疼いて疼いてどうしようもなかったそれは、ふれられただけでも限 界に達してしまいそうだったのに、特に感じてしまう先端の一段大きくなっているところを少しネットリとした 愛液が溢れ出している割れ目に押し当てた。  ぷちゅりと粘液が弾ける音が響く。まるでナメクジを思わせる吸い付きでペ○スに触れたヴァギナは止まる事 無く奥へ奥へと男性器を中へと飲みこんでいく。まるで涎の様に透明な淫液を溢れ出させ、ギンギンに勃起した おチ○チンを奥へ奥へと挿入されていくおマ○コはかなりキツいけれど、温かく、それでヌメヌメしているもの が何重にも絡みついてきて射精を促すように蠢いている。 「んんんっ……」 「あ…はぁぁ……す、すごい……明日香…入ってるのが分かる? ふふふ…ものすごく…キツいでしょ?」 「うん…こ…これが女の子の…私のアソコ……」  触れられるだけでもすぐに感じてしまうペ○スを包み込むように粘膜が刺激する。まるで剥き出しになった神 経の塊を弄ばれているような快感の奔流に背筋には絶え間無く震えと疼きが同時に走りぬけ、血液の代わりに精 液が流れているんじゃないかと思うほど大きく脈動を繰り返していた。  ああ…入ってる…あんなに大きいのが……信じられない…こんな風に見てるなんて……  自分自身がペ○スを挿入されてよがるところを見る……まるで私がそうされているかのような、奇妙なシンク ロを覚えた私の体は、今は存在しないはずの女性器のある場所の辺りがジンジンと疼いてしまい、大きく口を開 いてペ○スを咥え込んでいる陰唇が少しずつ下に降りてくるたびに二重の心地よさが私の体を突き抜けていく。 「そ…そろそろ一気に行っちゃうね……すぐには出さないでよ……」 「だ…出すって……」 「ふふ…これで明日香も童貞とさよなら……んはぁぁ!!」  体を真っ直ぐ直立させ、拓也は腰を落として私のペ○スを根元までその体内に飲みこんだ。 「んっ…ああっ!!」  入り口から奥の粘膜まで、その全てが痙攣し、裏側から先端のふくらみまで細かく扱かれているペ○スはもう 限界以上に感じてしまっていて、腰が拓也を上に乗せたままガクガクと震えている。それだけではあき足らず、 両手で拓也の腰を力の加減をせずに掴むと、拓也の――私のおマ○コの最奥に先端を擦りつけるように、ギンギ ンのおチ○チンで愛液をたっぷりと湛えた蜜壷の中を滅茶苦茶に掻き回した。 「ああぁん、ま、まって、そんなにされたら、い、イくぅ!」 「わ、私も!! 出るぅ、出るぅ、出るぅぅぅ!!」  ドクンッ! 「んああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!」  拓也の締め付けが増した瞬間、一度射精を我慢させられて溜まりに溜まったオスの欲望が一気に肉棒内部を駆 けぬけて、ヴァギナの中へと解き放った。  これが、射精、これが…男の子の快感なの!? 「あ、明日香ぁ! スゴい…いっぱい入ってきてるぅ……!」  白濁液の放出はなかなか終わらなかった。ドプドプと先端から固体化しているんじゃないかと思うほどドロッ とした液体が大量に飛び出ると、私と拓也は涙を流して体を打ち振るわせた。  後ろに仰け反る拓也の体がビクンビクンと震えるたびにペ○スから精液が吸い出され、背筋に鳥肌が立つほど の射精感が延々と続く。  私の頭の中は真っ白になっていた。けれど、拓也のヴァギナの一番奥に精液を放つたびに、初めて感じる開放 感と脱力感、そして味わってはいけなかったはずの陶酔感に溺れていってしまった………


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