第3章「−5」第6話
「人がせっかく唾つけといた獲物に手を出した罰……当然相応のお礼はさせてもらうわよ」
「あ〜〜ん、人の事を獲物とか言ってる〜〜!! その上、この格好は何なのよ!? この人でなし、鬼、悪魔
〜〜!!」
泣き叫ぶあたしを笑うかのように夏美は「ふふん」って感じの余裕の笑みを浮かべる。もっともそれは声を聞き
慣れているあたしだからそう感じるだけで、今は夏美の姿や顔を見る事は出来ない。
手首には手錠がかけられている。これは先ほどまでと変わりは無い。けれどそれが後ろに向けてお尻を突き出
すような姿勢で両手に手錠が掛けられているとなると状況は思いっきり変わってくる。
どうしてあたしは夏見に逆らえないんだろ……男の子とエッチな事をしているのを見られたって言うのもある
けど、近付いて来た時に押し倒しちゃうとか抵抗してれば、こんな最悪の状況にならずにすんだのに……あうう
…すっかり下っ端根性を擦りこまれてる……
「そう言う先輩だってこ〜んなガキに手を出しちゃって。外見上は立派な性犯罪ですよ、は・ん・ざ・い」
「それはその…話の流れ的といいますか、危機的状況の人間心理の複雑性と言いますか……」
「へぇ…ただ一緒にいるだけでチ○ポ扱いちゃうんですか? ふ〜ん……」
「ひゃうっ!!」
夏美の弱点を突いてくる質問に苦し紛れでなんとか答えていると、人が三人しかいない屋上に不意に高い声の
悲鳴が響き渡る。
この声はあの男の子の……
夏美と顔を合わせてあたしが義弟の「拓也」だと気付かれるとまずいと思い、それまで意図的に顔を背けていた
けれど、さすがにその声を聞いては何が起こったのかと肩越しに後ろに目をやる。
「やだ、やめて! 触らないでよぉ!!」
「別にいいじゃない。さっきフェラしてあげた仲なんだから、いまさら恥ずかしがる事ないって」
「それでもやだ! ひっ!? いっ…ひぃぃ!!」
「な…なにをしてるのよ、いったい!?」
自分で言っといてなんだけど…何をしているかは誰の目にも一目瞭然。夏美はあたしが両手を拘束された代わ
りに手錠から開放され、けれどもズボンを履くことを許されないまま下半身裸でいた男の子に背後から抱きつき、
必死に隠そうとする両手をかいくぐってその未成熟なペ○スを右手で握り締めていた。しかもまだ勃起しただけ
じゃ剥けない包皮を強引に引き降ろし、二回も射精して真っ赤に張れ上がった亀頭を外気に晒して敏感なその場
所に指まで這わせている。
「決まってるでしょ。こいつのペ○スが使い物になるかどうか試すのよ。せっかくだから、とことん楽しまない
とね」
「ああっ! ああ、ああああああ〜〜〜〜!!」
夏美は今のあたしよりも年下なのに既になれているらしく――経験人数ではあたしも人の事は言えないけど―
―、最初こそ強引で乱暴に扱っていたけれど徐々にその動きを滑らかにし、赤くすべすべした亀頭にサワサワと
指を滑らせ、先端からにじみ出た透明なカウパー線液を、あたしも触れてない裏筋やカリの裏にまで塗りつけて
いった。
「やっ…やだ、ひ、ひゃあああああっ!! こんな…こんなのって!!」
自分の胸を抱く様に回された夏美の腕を両手で握り締め、男の子の体がビクンと跳ねる。股間のおチ○チンさ
えなければ、それこそ立ったままアソコを弄ばれる女の子の様に白くて細い足を内股で擦り合わせ、必死に夏美
から逃れ様とはしているけれど、あたしの手で目覚めさせられてしまった男の快感には抗いがたく、時々、鼻に
かかった甘い声を悲鳴の中に織り交ぜてしまっている。
「ほらほら、あたしの手でイっちゃってもいいのよ。この位置だったらあんたの好きな「お姉様」にぶっ掛けられ
るじゃない。遠慮せずに出しちゃいなさい」
「やあぁぁぁ!! おチ○チン、痛いの! 痛いのやだぁ!!」
「痛いんじゃ無くて気持ちいいんでしょ? こんなにひくつかせちゃって、見た目の割にスケベよねぇ。ほぉら、
こうやって手を動かされるともっといいでしょ?」
「うああああああああっ!!」
「あっ……」
白くて、抱き締めれば折れてしまいそうな男の子が悶え苦しんでいる……まだ子供と言っていいペ○スを、今
度は優しくから激しく…夏美が右手で作った肉の筒を滑らせるたびに五本の指の凹凸でわずかながらに張り出し
た亀頭をしごかれるたびにかわいらしい顔を苦痛にゆがませる。先端の小さな射精口をあたしに向け、手の動き
に合わせてグチュリグチュリと粘つく音を響かせるほどに先走りの液体を溢れさせていても、やっぱり直接触ら
れては神経を直接嬲られるようなもの。快感は大事な部分を襲う恥ずかしい激痛となって、男の子を延々と責め
苛んでいた。
その姿に、あたしは夏美にいじめられていた自分の姿を重ね合わせてしまう。家では決してこんな肉体を弄ぶ
ような事はしてこなかったけれど、あの子はあたしと同じ……夏美がいじめたがる、気弱な性格……そして、泣
き顔が一番かわいい男の子……
「うぁああああっ!! た…助けて…許してぇぇぇ!!」
助けを求める声が次々に上がる。でも、手錠で配水管につながれたあたしには助ける事もできないし…もう少
し、もう少し男の子のもだえる様子を見ていたい気もする……
あたしって…もしかして小さい男の子に自分の姿を見てるんじゃ……あたしも…あんな風にいじめられたいの
かも……それとも…いじめたいのかな……
男の子の顔から目をそらす事ができない……一方的に性器を触られる光景はそれこそ見るに忍びないものなの
に、あたしは涙が伝い落ちるのを見るながら股間に甘い疼きを感じてしまっている。
「ひゃあっ! あぐぅ! いあぁ…んあああああっ!! もっ…動か…な…やっ、ひぐぅ!!」
あっ…口が開いてきた………イっちゃ…うんだ……あんなに乱暴にしごかれて……
「あらぁ…先輩、何を見てるんですか?」
手のひらに弄ばれて見え隠れするおチ○チンをついジット見つめてしまっていたあたしは夏美の意地の悪い事
でいきなり現実に引き戻される。改めて見ると男の子も涙に濡れた顔をあたしに向け、何か言いたそうな表情を
しているけれど……
「あ、あの……あたしは……」
「ひょっとして、「私の彼に乱暴な事はやめて〜!」ですか? そんないい体してるのにこんな小さなちんぽじゃ
勿体無いですよ。男だったら十人単位で紹介しますから交換しましょ。当然乱パになるけどね」
こ、この義姉はいったい何者……
「それとも……「自分でもいじめてみたい」…なんて思ってないでしょうね?」
「!?」
あたしの体の前で、強く引かれた鎖がギギッと擦過音を立てる。それほどに、さっきの夏美の一言は……あた
しの心中を的確に表していた。
「……………」
何も言えない。それこそが肯定の意思表示だとはわかっているけれど、なぜか言い訳の言葉が何も思いつかず、
口を開くと思わず言ってしまいそうだった――「あたしにも…」
「お…お姉…さん……」
助けを求める男の子の一言。けれど、それはあたしの倒錯した思いを勢いよく燃え上がらせるのに十分過ぎる
一言だった。
もし手が自由になったら涙に濡れる顔を舌で舐めまわし、おもいっきり胸に抱きしめてあげたい……男の子が
飽きるまでおっぱいを弄ばせてあげて、その間に指を這わせて何度と無く射精させて……
それまでそんなに押さえつけていたのか、一度開放された淫らな妄想は瞬く間に頭の中を埋め尽くしてしまう。
それも…あたしがリードする場面ばかりで、だ。
けれどそんな事を思うにつれて胸の鼓動は大きくなり、下着の中で膨れ上がった秘所の奥がズキンズキンと痛
みに似た疼きを発してしまう。そして、さっき精液をかけられた膝が熱を帯び、もう一度、同じことをされたい
と思ってしまう……できれば今度は別の場所に……
「どうやら図星だったみたいね。じゃあさ…こいつのためにサービスしてあげてよ。このままじゃ可愛い彼が蛇
の生殺しよ」
確かに。男の子の体は何度も大きな痙攣にみまわれているのに一向に射精しようとしない。赤を過ぎ、亀頭の
色は黒くなりかけているほどなのに、男の子は必死に我慢しているようだった。もはや見るだけでも痛々しく、
夏美の手もあきらめたかのように亀頭を出して軽く握り締めているだけだった。
きっと夏美にフェラされた時のトラウマなんだろうな……じゃあ…仕方が無いよね。このままじゃ男の子がか
わいそうだから……しかたないよね……
心の中で欲情している事を隠すように何度もこの状況が避けられないものだと繰り返し、あたしは膝をついて
お尻を上げていく。夏美と男の子に見てくださいと言わんばかりにスカートと湿ったパンティに包まれた下半身
をあげ、代わりに頭を下げる事で細いウエストと背中を反らせ、まるで挿入をねだるかのようにイヤらしく張り
詰めたヒップを突き出す。
ドクンッ……
夏美に促されはしたけれど、こんな格好をしたのはあたしの意思……その事を無理やりにでもあたしに思い知
らせるかのように、一度だけ大きく鼓動した割れ目から濃厚で、熱湯のように熱さを持つ愛液がこぼれ、下着の
両脇から溢れでて張りのある太股のラインを伝い落ちていく。
「あっ…ああ……」
「ふふん…あんなに漏らして、本当にスケベね」
汗のにじんだ肌の上を幾筋も流れていく淫液に二人が気づかないはずが無い。男の子の感嘆するような、それ
でいて魅入られているかのような声と、あたしを辱める夏美の声とを聞くたびにあたしの頭の中の温度は上昇し、
異常なまでの昂ぶりがヴァギナを強烈に収縮させて新たな粘液をあふれさせてしまう……
もうパンツの中はドロドロのグチャグチャだ。そしてそんなあたしの股間と正対するかのように動き、一押し
されれば男の子のペ○スが突き出された桃尻に触れる距離に近づいてくる二人……どんな顔をしてあたしの、義
理の弟の淫らな姿を見つめているだろうか……
「ほぉら、あんたの大好きなお姉ちゃんがおチ○チン欲しいって股間を濡らしてるわよ」
………なんとなくどんな表情をしてるか分かっちゃうな……やっぱり姉弟だもんね……
「お姉さん……僕…僕……」
「……んっ…!」
切羽詰った声とともに誰かがあたしの背後――と言うかお尻の後ろに日ざまついた気配とほぼ同時に、熱く、
そして湿り気を帯びた肉の感触が愛液の跡が残る太股の弾力のある肌に押し当てられる。
「んっ…!」
あたしの男としては少し長めの、女としては短めだけど柔らかい髪の毛が、肌を伝ってきた甘い快感に反応し
てピクッと跳ね上がる。
「あったかい……柔らかくて……僕…もう……」
射精寸前のおチ○チンはトロトロの先走りを塗りつけながら張れあがった先端を太股とお尻の境目にグリグリ
と押し付けてくる。まるでそこが淫肉だと言わんばかりに、肌のラインに合わせて射精口から裏筋を擦りつけい
っそう興奮を昂ぶらせて息を弾ませる。
「そ…そんなに…気落ちいいの?」
「ハァ…ハァ…! い…いいの…いいのぉ!!」
そんなに……ずっと夏美に弄ばれて他からこんなに興奮してるんだ……じゃあ……
「……じゃあ…もっと良くしてあげるから……」
「あっ…?」
背後から感じる乱れた息遣いに男の子の絶頂が近いのを確信したあたしは、ふくよかなお尻をくねらせて小さ
なペ○スの先端を愛液が滴る下着の上に触れさせる。
「お願い…ここに……」
あたしのアソコは煮えたぎる愛液が次々と溢れかえって内股を伝い落ち、コンクリートの床に黒い点をいくつ
も生み出してしまっている。
「いれて…」とは恥ずかしくて言えないけど、昨晩から満たされる事無く溜まりに溜まった性欲はたとえどんな
に小さくたっておチ○チンを欲しがっている。クリトリスはとっくに皮がむけるほど充血していて、息を吸うた
びに湿った布地と擦れ、ジーンと痺れる快感が広がる下半身はほんの一突きで爆発してしまいそうなほど興奮で
張り詰めている。
「お…お姉さん…僕…もう…僕……」
「……我慢…しなくてもいいの……きて……」
これ以上じらされたら、あたしの方が我慢できなくなっちゃう……そんな気持ちを難とか押さえつけ、あたし
は熱く火照った視線を後ろに向け、真っ赤に染まった男の子の顔を見つめる。
その途端、
「う…うああああああああっ!!!」
ついに辛抱の限界に達した男の子はあたしの背に覆い被さると、その勢いのままにあたしのお尻に腰を叩きつ
けてきた。
「んんっ!!………あ…あれ?」
待ち望んでいた衝撃がやっとあたしの股間に………きたと思ったんだけど、ちょっと…というか、かなり違う。
「はあぁぁぁ……気持ちいい…気持ちいいのぉ……ヌルヌルしててぇ……す、すごいのぉ…!!」
「ちょ、ちょっと待って。ちゃんと…んっ…は、入って…あんっ」
「だ…ダメ……腰が勝手に動いちゃう……お姉さんのここ……こんなに気持ちいいの…僕、初めてなのぉ!!」
「違うの、そこは…そこは違うの。だから、んっ…はぁぁ…」
パン、パン、パン、と肉同士がぶつかる音が響くたびにこみ上げる甘い感覚に、あたしは甘いため息を漏らし
てしまう。もう本能のままに男の子は腰を振り、あたしの敏感な場所に擦りつけるたびに喘ぎ声を漏らしている。
両手は興奮のあまりに力の加減を忘れたままあたしの乳房をつかみ、その柔らかさを堪能している。衝撃のた
びにプルプルと振るえる乳房は当然男の子の手に納まりきるはずが無く、弾力のある膨らみは下側を引っ張られ
ていびつな形へと変形していく。
「はぁぁ…お願いだから…ちゃんと…ちゃんとし、してぇ……!」
小さな手のひらだ。あたしの感じる場所を責めてくれないし、揉み方だってワンパターン。だけど細い指が食
い込むたびに胸は熱くなる。乱暴なまでに揉みたてられて硬く尖った乳首は時々ざらつくコンクリートと擦れ、
ほとばしる痺れにたわわな膨らみをさらに震わせてしまう。
けれどあたしの体はぜんぜん満足してくれない。だって、一番肝心な男の子のおチ○チンは――
「お…お姉さん、お姉さんっ!! いいの、僕いいのぉ!! だめ、また出ちゃう、またビュクビュクってで…
出るぅぅぅ!!」
「やっ…だめ、ちゃんと入れて…あたしのアソコにちゃんと入れてぇ!!」
初めての時はどこに入れたらいいのかわからないって言うけど……この子はあたしのおマ○コでも、ましてや
お尻の穴やおしっこの穴でもなく、股間の真下、蟻の門渡りと下着との間におチ○チンをねじ込んできているの
だ。
「だからそこは違うって! やっ…ちょっととめて、あたしの話をっ!」
場所は違うし、そもそも穴に入ってさえいないけど、あたしでさえほとんど触ったことの無い場所に固くは無
いけど弾力のあるゴムのようなペ○スに右へ左へと這い回られるとむず痒い快感が背筋を登ってきてしまう。
どれだけあたしの体が敏感を思い知らされる。スカートもパンツも脱がされずにオナニーよりもつたない刺激
で割れ目をぱっくりと開いてしまい、大量の愛液を放ってるんだから……
と、あたしがわずかな快感を求めて無意識に腰を振っていると、男の子が今までよりも強く腰を突き出し、ペ
○スの先端をお尻の谷間にまで差し込んできた。
「!?」
「あっ…お、おチ○チンが……はさまれて…!!」
ヒップラインに沿って滑りあがってきたペ○スは当然下着のゴムに引っかかったまま。可愛いけれどイヤらし
いおチ○チンがアナルの窄まりにツンッとやさしく触れると同時に、濡れた秘肉の左右に食い込むようにパンテ
ィが引っ張りあげられた。
「すごいや。こっちの方が、気持ちいいや。んっ…んんんっ!!」
「う、うごいちゃ…はうっ…はっ、ああぁぁぁ〜〜〜!!」
ショートカットを揺らし、あたしは大声で喘ぐ。
濡れた布を絞るように、圧力を加えられた股間からぽたぽたと愛液が滴り落ちる。あたしの放った淫液を大量
に含んだ下着は男の子の切迫した動きに合わせて引き絞られ、開いた秘肉を圧迫しながら覗く粘膜を擦りたて、
頭を出しているクリまでグリグリと責めてくる。
「そんなに動かれたら…あ、あたしも…んっ!…い、いい……あ…はぁぁ…♪」
敏感な真珠に激しい振動を加えられ、あたしの太股がびっしょりと濡れるほどに愛液が滴り落ちる。それを潤
滑液にしてペ○スの根元までお尻の谷間に押し込んで、最初に比べれば滑らかな挿出を繰り返して自分から性の
快感をむさぼっていた。
「あっ、あっ、あはぁぁ…!!」
「へぇ…本当にあんなちっさいので感じてるんだ。やっぱりチ○ポだったらどんなのでもいいんじゃないの?」
「な…夏…美ぃ……んあっ!!」
最初のイニシアチブなどどこへやら、自分よりも年下の男の子にお尻の谷間を思うが侭に犯されていたあたし
のそばには行為に混じっていなかった夏美が口元に微笑を浮かべて立っていた。まるでよがり泣くあたしを見て
喜ぶようなその笑みに背筋が震えるのを感じると、義姉は片足を上げて前に向かって伸ばされたあたしの両腕を
またいであたしの顔の正面に仁王立ちになった。
「ふぅん…あたしの事を知ってるんだ。じゃあ、あたしがどうして欲しいかって言うのもわかるかしら?」
無理のある体勢を続けていたせいで朦朧としたあたしの目の前で夏美のスカートがするすると捲り上げられて
いく。夏美自身の手で露わにされていく義姉の股間……そこにはあるはずの下着がなく、代わりにキラキラと輝
く透明な粘液で濡れたクレヴァスがその姿を露わにしていた.。
「あっ…義姉さ…」
「文句はいいから早く舐めて」
思わず義姉の名を呼ぼうとしたあたしの口は、幸いというか……高等部を押され、さらに半歩前に出てきた夏
美の股間に押さえつけられてしまう。
「んっ…!」
途端にあたしの鼻と口から流れ込んでくる生々しい愛液の匂いに、頭がくらっときてしまう。あたしたちがし
ているところを見て興奮した淫部は十二分に蜜をたたえていて、あたしが苦しげに息を吸うたびにツンと鼻を突
く女の体臭が頭の中に充満していく。
不意に、あたしの周囲が暗闇に包まれる、スカートを頭の上からかけられた事はすぐにわかる。
目は見えなくなったけれど、耳には男の子の喘ぐ声が、鼻には夏美の愛液の匂いが届く。そして口には……
「あんっ……結構…うまいじゃないの……んんっ…いいよ……もっと奥まで舐めてよ…ほらぁ……」
あたしは目を閉じて割れ目に舌を伸ばすと、細く固くした先っぽをいきなり捻じ込んで奥でひくついていた膣
口を軽く押してみる。すると途端に穴から濃密な愛液が溢れだし、あたしの口元をあっという間にベチョベチョ
に汚していく。
もうここまできたらあたしだって押さえが効かなくなっちゃってる。ジュルジュルとイヤらしい音を立てなが
らラブジュースを吸いたて、舌はおマ○コの入り口から入りこんで夏美の感じる場所を探り出し、肉壁をえぐる
ように刺激した。
「んくぅ! あ、あんた、女同士の経験もあるの?…あっ…やだ、感じちゃうじゃ…ないのぉ…!」
あたしの舌がうごめくたびに夏美の蜜の量は増していき、あたしの舌や唇にまとわりついてくる。頬にはさむ
内股や頭を押さえられている手から伝わる振動からすると、もうイっちゃいそうな感じさえ……
「お姉…さん……も…こ、ここが…ここがぁ!!」
「んん…んっ……んむうぅぅぅ!!」
夏美を責めたてたい…いつもあたしをいじめていた夏美の喘ぐ声を聞いてみたい……男としての欲望がむくむ
くと首をもたげ始めるのとタイミングを合わせたかのように、あたしの背から男の子の体が離れると、それまで
よりも大きく、激しく、一心不乱にあたしのお尻へと腰を振りたくり始めた。
二度も出していたおかげで、出す出すと言いながらもかなり長い時間男の子は射精を我慢しつづけていた。そ
の間に、あんなに柔らかかったペ○スも急激にその硬度を増し、お尻の弾力ある柔肉に張り出したカリを勢いよ
く擦りつけてくる。
……おチ○チン…ビクビクがものすごい……この子、イっちゃうんだ……
ならば――と、あたしは太股を閉じ合わせてお尻の穴にきゅっと力をこめ、おチ○チンへ圧力を加えながら左
右に小さくお尻をくねらせた。小さいながらもビクビクと脈打つペ○スは愛液を塗りたくられた谷間に包まれる
と大きな脈動とともに一回り大きくなり、下着を突き破りそうな勢いの一突きとともにその動きを止め、
「ふ…ああっ! ああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!」
泣き声のような喘ぎをあげながら、肉棒から絶頂のスペルマを弾けさせた。
「ああぁ…んっ、んんん〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ビュクッビュクッビュクッと勃起の先端からあたしのお尻に精液が次々とぶちまけられていく。下着の中なの
で背中にまでは飛んでこなかったけれど、あたしのお尻の間は想像以上に大量の男の子の精液で溢れかえり、ア
ナルの蕾を入念に汚すと写生された分だけ前の方へと押し出され、最初に擦られたありの門渡り…そしてあたし
のクレヴァスに絡み付いていった……
「はぁぁ……あっ…はう……」
射精をされている間も夏美への奉仕を続けていたあたしの背後で、今まで以上に長い射精を終えた男の子が蕩
けきった喘ぎを吐き出した。これで三度目の射精…それに夏美に弄ばれたりした事で付かれきったんだろうけど、
それとは裏腹にペ○スの方はまだ衰えてはいない。まだまだ若さを充満させていて、あたしのお尻の間でビクン
ビクンと脈動を繰り返していた。
「はぁ……イっちゃったんだ。それじゃ、そろそろあたしも楽しませてもらいましょうか」
夏美の手があたしの頭から離れていく。そして鼻先に触れていた温かい感触が遠のくと、頭の上のスカートが
落ちて視界が急に明るくなる。
ようやく口が自由に名って新鮮な空気を胸に取り入れてから重たい頭を上げると、あたしに股間を舐めまわさ
れた夏美の頬はうっすらと赤くなっている。そしてその視線は獲物と称した男の子を見つめているかと思いきや
……あたしの顔をじっと見つめていた。
「………あんた…どこかであった事ない?」
い、今ごろ気がついたの!? って、これはものすごくとんでもない状況……どうしよう……
「さっきの顔……なんだか「あいつ」と被るんだけど……ねぇ、そう言えばあんまり見ない顔ね。名前、なに?」
まだ繋がったままだった(実際にはつながってないんだけど便宜上)男の子を押しのけると、「今から本番エッ
チ開始♪」って感じだったはずの夏美があたしのそばに座り込んで顔を覗きこんでくる。
「え…えっと……名乗るほどのものじゃないですよ。あたしの名前なんてその辺のありふれたのですし、聞くだ
け無駄ですよ〜〜」
こうなると夏美の追求から逃れるのは難しい。本能的に顔をそむけるけど、手錠でつながれている以上、追求
されればいつかは……
「……ふ〜ん…そう言うとぼけ方をするんだ……じゃあこっちにも考えがあるからね」
「な、なに手をワキワキ動かしてるのよ! やだ、スケベ、変態、こっちこないでぇ!!」
「スケベなのはあんたの方でしょう? あんなガキ相手にさぁ。でもま、痛くはしないからおとなしくしてなさ
い。おねーさんに任せればすぐに済むからね〜〜」
「うわ、その単語はちょっと危ない…って、やだ、どこに手を…や、やっぱり変態だぁぁぁ〜〜〜〜!!」
ドゴンッ!
ほ、ほえ? なに、この音……
突然屋上に鳴り響く轟音。それは階段へと続く扉から聞こえてきた。
その音に驚いて夏美も手を止め、あたしたちは二人同時にそちらに目を向ける。
「確か…あたし、しっかりカギを掛けといたんだけど……」
ドゴンッ!――ドゴンッ!――ドゴンッ!!
轟音が連続して鳴り響く。そのたびにアルミ製の扉がこちら側へと歪み、一音にどれだけの力がこめられてい
るかをいやでも分からされてしまう。
「もしかして…「あの娘」にばれたかな?」
「ばれたって…誰かきたの!? ちょ…待ってよ。こんなところを見られたら絶対に変な誤解されるじゃない!」
「そうねぇ……あいつだったら誘惑したあんたも命は無いかも……」
「い、いのちぃぃぃ!? はずして、この手錠をはずして今すぐ逃げさせてぇぇぇ!!」
「あ〜〜、もう遅いわ」
焦ってこの場を離れようと手錠を格闘するあたしの横で、なぜか冷静な夏美はやれやれという感じにあきらめ
の言葉を吐く。
そしてその言葉のとおりに、今まで以上の快音が響くと同時にアルミの扉は蝶つがいを吹っ飛ばされ、屋上の
床を側転しながら転がっていく。
これは殺気だろうか……はるか彼方で扉が倒れ、静寂を取り戻した周囲に息を呑み、何が出てくるかと扉のあ
った場所を見つめていたあたしの背筋に寒気にも似た感覚が通り抜けていく。
夏美も、男の子も、視線を四角い出入り口へと集中させる。そして、そこから現れた人物は――
「………子供?」
「誰が子供なのかしら? あなたと同じ子の制服が目に入らないのかしら?」
たしかに宮野森学園の制服を着ているけど……でも小さい。はっきり言うけど、現れたのはものすごく小さい
女の子だ。大きなリボンで長い髪をまとめ、可愛い顔に笑顔を浮かべてこちらに向けているけれど、誰が見ても
怒り心頭中なのは明白な……
………そういえば…こんな場面が昔もあったような……
「やぁ、キョウコじゃない。ダメよ、扉壊しちゃ。後で先生に言ってやろ〜〜」
「相原夏美さん、そんな事は問題じゃないの。問題なのはあなたがどうして彼とここにいて――」
………キョウコ? どこかで聞いた名前よね。芸能人だったかなぁ……たぶん4・5年前だから、年齢的には
………大学生? 小さい? キョウコ?………もしかして…
「恭子さん!? あのカメラ親父の――」
「人の父親を変な呼び方しないでくれるかしら? あなたがお父さんの倒錯趣味とどう関係があるかは絶対に聞
かせてもらうけど後回しにしてあげる。一番に聞かせてもらうのは、あなたたち二人は彼に、ここで、何をして
いたかって言う事なのよね」
「へっ? いやあの――」
「何ってやっぱりナニよね〜〜。あの子、可愛くてついつい屋上に監禁しちゃってさ〜、それで今まで、お・た
・の・し・み♪」
「ち、違います! あたしはねえ…っと、え〜っと…一緒に捕まっちゃって――」
「何言ってるの? あんたが一番楽しんでたんじゃない。童貞の美少年の筆下ろし…あ〜んなすごいの、初めて
見たわ」
「な…なんですってぇぇぇぇぇ!!? 夏美さん…私が彼のことが気になるって知ってて!!」
「さ〜ね〜〜。まぁ、友人のためを思い、あいつがちゃんとSEXできるか調べてあげたんじゃないかな〜〜。
それに恭子のキツマンに合うサイズかも確かめないと後で大変だしね〜〜」
「こっ、あ、なぁ!!?」
夏美はこの状況をすっかり楽しんでる……さすがと言いたいけど、小柄で(関係なんだけど)いつもは礼儀正し
い恭子さんがあたしたち――どちらかと言えば、胸をはだけているあたし――を血走った目でにらんでいる。
これって…もしかして、あたしが先に襲われるんじゃ……
これもそれも、恭子さんの目は完全にあたしの事を攻撃対象としてロックオンしているようなものだ。
夏美の性格からすれば、怒りを煽るだけ煽って自分はとっとと逃げ出すだろうし、男の子は恭子さんの迫力に
腰が抜けたのか、近くに落ちていた自分のズボンを抱えて座り込んでしまっている。
となると、この屋上にあたしを助けてくれる人はどこにもいない………やばい、にげ、逃げないと――
両手をいくら引いても手錠は外れそうに無い。映画だったらぼろい配水管がポロって取れたり床が抜けたりし
て逃げ出せるんだけど現実はそうも甘くない。恭子さんが背後に凶悪なオーラを漂わせながら一歩、また一歩と
近づいてくるのを見、背筋に冷たい汗が引っ切り無しに流れ落ちていく。
「ち、違う、あたしは何も……」
「言い訳は地獄でしなさい♪」
こめかみに青筋浮かべても顔は笑顔のまま、恭子さんは右の拳を握り締める。そしてそれをゆっくりと振りか
ぶり――
「ひっ!!」
あたしは短い悲鳴を上げて身をすくめ――
カチャン
金属音。
その直後、あたしは自分の目を疑う事になった
「………あれ? 消え…た……?」
恭子が体はチビなくせに凶悪な破壊力を持つ拳を振り下ろそうとした時、突然目の前で盾になっていた女の姿
が和美も残さず、それこそ忽然と消えてしまったのだ。
「な、夏美さん、これはなんのトリックかしら? 人を馬鹿にするのもいいかげんにしなさい!!」
「あたしだって知らないわよ! さ、さっきまでちゃんとここにいたんだから……」
恭子の怒声にそう返事を返しても、徐々に自信がなくなっていく。
この広い屋上のどこに隠れる場所があるのか……一瞬で物陰まで移動する事なんてできないし、見まわしたっ
てどこにもいない。
離れて座っているチビも見失ったみたいできょろきょろと目を動かしているところを見ると、あの女は三人の
人間の目の前から一瞬で消えうせた事になる。
幽霊……って感じじゃなかったわよね。クンニ好きの幽霊って言うのも珍しいけど、ちゃんと触れたんだし。
だったら……
確かにここにいたのだ。コンクリートの床には愛液のしみが転々と残っているし、あたしのアソコのも唾液が
べっとりと絡み付いている。確かに…いたんだけど……いったい何者なのよ、あの女……
名前も知らない上級生。あれだけの美人なら噂にもなるはずなのに聞いたことも無い。となると転校生か、部
外者か……
手がかりになりそうなものと言えば、あたしの手にある財布だろう。この学園の生徒だって言うのは分かって
るんだし、この中に学生証でもあれば――
幸い、恭子も怒りを削がれているみたいだし……気になる事はとっとと調べるとしますか。
あたしは、どこかいじめがいのある義弟のイメージと重なるあの女の正体を探るべく、財布の中を調べ始めた――
いんたーみっしょん「±0」へ