Fルートその7
着替えに数分……その間も汗の浮いたうなじにフッ…と息を拭き掛けられたり、皮膚が薄くて敏感な内太股に
スッ…と指を滑らされたりと、じれったいぐらいに一番触って欲しいところを触ってくれないおさわりが続き、
その分だけあたしの悩ましい時間は続いた。
そ…そこ……んっ……やぁ………も…もっと奥に……触って……んんっ!
下着を履かされていない股間は、クリまで行ったのに何も入れてくれなかった……なのに割れ目は薄っすらと
口を開き、奥から性欲を凝縮したような粘液が止めど無く溢れてくる。椅子に座ったままで腰を少しだけ突き出
している姿勢とお尻全体が温かい愛液の水溜りに浸かっているのに気がついたあたしは、頬を赤らめるどころか、
こんな状況でも感じてしまう自分の体を恥ながら、それでも腰を揺り動かしてヒップと椅子の間で湿った音を奏
でてしまう……
「さ…足を上げて……そうよ…その前にここを拭かなくちゃ…ふふふ♪」
「んんっ!」
やっ……お…おマ○コ触られてる……んっ…な…なかまで……はっ…あぁぁ……
腰の辺りまで丸めた服を通し、後ろに立った店員さんがあたしの腕を取って着付けを始める一方で、床に膝を
ついた店員さんはあたしの太股をそっと左右に押し広げ、痙攣を繰り返す陰唇に手に持ったハンカチを押し当て、
こぼれ出した愛液を拭き取り始める。
「んんんっ!!」
袖に通されて開放された右手に口に当て、指をかんで声を出すのを必死に堪えるけど、触れられるだけでビリ
ビリと背電気でも流れているように粘膜に痺れが走り、ただ上下に往復しているだけなのに重たい喜悦の刺激が
グンッと下半身から込み上げてくる。
い…イきそ……こ、腰…勝手に動いちゃう……はずか…しいっ!!
布を絡ませた指先はあたしの股間を一通り拭き終わると、太股やお尻も拭き始めていく。その途中で完全に発
掘されたあたしの敏感なポイントで円を描き、クイッと押しこまれると、拭かれたばかりの秘所から大量の愛液
をドバッとあふれさせてしまった。
それでも一通り拭き終わると、足元から通された服が二人の店員の手であたしの体に着せられていく。袖は二
の腕の中ほどまでの長さで、ゆったりと幅が取られているけれど、体の方は今までの服よりも幾分肌に密着し、
要所で適度に締めつける着心地は火照った体に吸いついてくるようで、目を閉じて快感に身を任せていたあたし
はすぐにその存在を忘れてしまっていた。
「はい、もう終わったわよ。早く先生に見せに行きましょ♪」
「そしたら焦らしたりせずにたっぷり可愛がってあげるわ。がんばってね♪」
「はぁ……はぁ………は……はい……」
できたら……今すぐ何とかして欲しいのに……
顔や腕に浮かんだ汗も拭き取られ、真紀さんと沙紀さんの手があたしから離れて一分ほど息を整えてから、あ
たしは重たいと言うより、けだるい体を椅子から立ちあがらせた。
……あっ…足が動く……
以外にすんなり立てた事に驚いてしまう。さっきは動かそうと思っても動いてくれなかった足は、多少ふらつ
いてはいるけど、何の支えもなく自分の体を支えることができていた。
着替えされている間に脹脛や足首も揉まれていたけど、あれってマッサージだったのかな……って、マッサー
ジで感じちゃってたあたしもあたしだけど………………あれ?
ふと自分の体を見下ろしたあたしは、二人の行動を誤解していた事や自分の敏感な体質のことなどを考えてい
た頭を、ある事を考える事に使い始めた。
………この服……なに?
さっきまで目を開けている事さえ辛く、半分眠っていると言う感じで椅子に座っていたから、自分の着せられ
た服がどんなものかというのをまったく知らなかった。夢うつつにワンピースかとも思っていたんだけど……ま
ぁ、ワンピース…と言えなくもないかも……
シルクでできているのかと思うほど滑らかな生地の赤い服はあたしの体を首から足首までぴったりと包み隠し
ていた。体に張り付いていると言う感覚はあながち間違いじゃなく、首や肩から描かれている豊満でありながら
滑らかな曲線は今までの服がかすんでしまうほど美しく露わになり、服の全身に施された刺繍がそんなあたしの
体を上品に着飾っていた。
お尻から下は足首に届くほどの長いスカートのようになっているけれど、一歩足を踏み出せば太股の左右に入
れられたスリットが前後に開き、たっぷりと汗を拭き取られて適度に湿り、男だったら生唾を飲み込んでしまう
ほどの艶としっとり感を持った太股がその姿をあらわしてしまう。
その服の名称は意外にもすんなりとあたしの脳裏に浮かび上がった。なにしろ、この部屋に入ったときにも目
にしてるし、有名な割りにはかなりマニアックとしか言いようのない衣装……
「………………………………」
これって……口にしちゃうのもなんだか怖いような……
「あの…この服って……」
顔以外で肌の露出している手で胸の上で布を止めるためについている飾りボタンを触りながら、あたしの正面
に並んで立つ沙紀さんと真紀さんに恐る恐る尋ねてみた。
「見て分かりませんか? チャイナ服じゃないですか♪」
「とってもよくお似合いですよ♪ ああん、ものすごく綺麗ですわ♪」
「そ…そうなんですか…はは……ありがとうございます……」
誉められて悪い気はしないものの、二人のあまりにも熱っぽい視線に改めて自分がどんなに危なくてイヤらし
い格好をしているのかと思い知らされる気がした……
ノーブラノーパン状態を強制させられているから、ぴっちりとしていても下着の線が出ずに綺麗なラインをし
ているけど、それはつまり、あたしの立っちゃった乳首もくっきりと浮かび上がっていると言う事にもなってい
る。赤い布地をその部分だけ突き上げるように押し上げ、あたしがいかに欲情しているかが見て取れてしまって
いる。サイズも何故かぴったりの胸元は今にもはちきれそうなんだけど、上下左右から力が加わっているせいで
いつもよりも形よく、ボリュームもアップしている印象を受ける。
視線から避けるように両腕で胸を隠しても、問題は下半身にもあった。少し体を動かすだけでもヒラヒラと裾
の舞うスリット入りのスカート部はほとんど裸も同然で、前布をめくり上げればすぐにでもあたしのぬめった股
間が露わになってしまう。こんなアソコをさらけ出す一歩手前の格好で平然としていられるわけもなく、どうし
てもこみ上げてしまう羞恥感を押さえ込もうにも、股間に意識が集中してしまい、一筋の愛液が割れ目からこぼ
れ出すのを感じ取ってしまう……
「それでは先生がお待ちですよ。あちらにどうぞ」
そ…そんな事言われても……こんな格好で人前なんかに出られないわよ……
尖った乳首の浮かび上がる胸と舞いあがりそうなスカートを必死に押さえて堪えに困っていたあたしの無言を
楽しそうに見つめていた二人は、いきなりあたしの手を取ると部屋を分ける衝立の出入り口へ向かって歩き始め
た。
「ま、まってよ、こんな格好じゃ恥ずかしいから別の衣装にしてください!」
「もう遅いですよ。それよりも早く終わらせて楽しみましょ♪」
「あっ!?」
そう言うと二人は部屋の向こう側へとあたしを押し出した。
「まぁ♪」
それと同時に声を上げたのは……なぜかあたしが出てきた位置のすぐ前に立っていたオーナーだった。彼女は
顔に満面の笑みを浮かべると、すぐにあたしに近寄り、ほとんど密着するような距離にまで綺麗な顔を寄せてあ
たしの体を嘗め回すかのように見つめはじめた。
「まぁ、まぁ、まぁ、まさかこんなにぴったりだなんて夢にも思わなかったわ♪」
「あ…あの…そんなに見ないで……」
「いいじゃない。恥ずかしがらなくてもいいのよ♪」
そ…そんな事言われても……恥ずかしいものはどうしようもないわよ………
けど相手を押しのける事も逃げ出す事もできないあたしは、唇を噛んで体を強張らせ、内太股や股間にビリビ
リと駆け上ってくる恥ずかしさにじっと耐えていた。
その時――
スッ……
「きゃあああっ!?」
小さく身をよじっているうちに後ろの布が食いこんでくっきりと姿を見せていたお尻の割れ目に沿ってスッと
指を滑らされ、あたしは前に向かって飛び跳ねながら驚いて大きな声を上げてしまった。
「あれ? 驚かせちゃったみたいね。でも少し我慢してね。あら? おっぱいのところは少しキツそうね」
あたしが恨めしそうな視線を送るのも気にせず、満面の笑みを浮かべたオーナーはあたしの胸に手を伸ばし、
下からそっと掬い上げ、上に向かって持ち上げて位置を調整し始めた。
揉むのではなく、本当の表面をなぞる程度の触り方だったけど、快感がくすぶり続ける乳房のふくらみにはそ
れで十分過ぎるほどの刺激になり、あたしの呼吸は段々と苦しくなり、ドロッと溢れ出した愛液が真っ直ぐ伸び
る太股を伝い落ちて、膝にまで達しようとしていた。
「本当に綺麗……私の作った服をここまで着こなしてくれた人は他にはいないわ……」
「あっ!…や……だ、だめ……もう…んっ…んんっ!」
目の色を徐々に変え、あたしとは別の意味で興奮しだしたオーナーは真紅のチャイナドレスの上に何度となく
てを滑らせ、布のあまり具合や体の貼りつき具合を確かめていく。その度にあたしは立ったまま大きな乳房を揺
らし、限界が刻一刻と近づいている体を身悶えさせていた。
「はぁぁ……私…もう我慢できないわ……」
突如として方向を変えたオーナーのしなやかな指先が、スリットの奥で勃起しきっていたクリ○リスを前布越
しに強く押し上げてきた!
「え?…んあああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
上半身は逃げようと仰け反る一方で、股間を手に向かって突き出してしまうあたし……そんなあたしの体を空
いた手で抱き締め、布を捻じ込むように激しく秘裂を擦りたてられると、今度は逆にくの字に体を折り曲げなが
ら快感に打ち震わせ、おマ○コの中に溜まっていたイヤらしい欲望の粘液をスカートの中にぶちまけてしまった。
「いや、いやっ、いやあああぁぁぁぁぁ!!!」
あたしは泣き叫びながら腰を振るけど先生の指から逃れる事はできず、陰唇を掻き分けて粘膜に布を激しく擦
りつけられると下半身全体に痺れるような快感が走り、熱い淫蜜をたっぷりと湛えた体の中がウネりだしていく。
「や…やめて……やめてぇぇ! こ、こんなの、イヤ、ゆ…許してぇぇぇ!!」
内側から火であぶられるようにちりちりと疼き出した乳房への圧力が増していく。貼ってしまうにつれて服の
中が窮屈になり、それは息苦しさとなってあたしの意識を徐々に薄れさせていく。
「イヤだなんて嘘でしょう? ここをこんなに濡らしているじゃないの。ずっと感じていたんでしょ? 私たち
に見られて興奮していたのね……ほら、何とか言いなさい!」
「あああああああああっ!!」
捻り合わせた二本の指がスカートごとあたしに膣内に捻じ込まれ、右に左にとグリグリ動き回る。グチュグチ
ュと音を立てて溢れ出した欲望のエキスは布に大きなシミを作ってしまうほど大量に溢れだし、まるで射精する
かのようにおマ○コから弾け飛んでいた。
両足は立っているのもやっとで、入り口を短く早く突き上げられるたびに指先にまで痙攣が走る。顔は真っ赤
に火照り、お腹の奥ではどろどろとした欲望が出口を求めて溢れかえり、尿道を押し広げる圧迫感を伴って徐々
に出口に向かって移動し始めてきていた。
そして――突然胸に強く指が食い込んだ。
「きっ!? きひゃあああああああああっっっ!!」
突然襲ってきた胸からの疼きに乳首とクリ○リスが一斉にジンジンと痺れて火花を散らし、すがるようにオー
ナーの腕にしがみついていたあたしは、その一瞬、頭の中が真っ白になった。
ブシャアアアアアアアアア!!
「だ…ダメェェェェェェェ!! い、いいぃ!! 気持ちいいいいいい!!」
お尻を後ろに突き出し、やや足を開いて立っていたあたしの股間に潜りこんでいたオーナーの指が布地では押
さえきれなかった射精液の飛沫を受けてベトベトに汚れていく。
「あんっ! あんっ! あんっ! あ、いい…くぅぅぅぅぅ!!!」
羞恥や恥じらいなどかなぐり捨て、胸と股間を同時に責められたあたしは絶頂に打ち震える体をとうとう床に
倒れこませ、なかなか収まらない射精衝動に淫らにのた打ち回ってしまった。
「あっ!!―――うっ…はぁぁ……」
最後の潮を噴き終わってあたしが仰向けになると、床に敷かれたカーテンの上には大量の愛液がシミとなって
残っていた。そことあたしの全身から立ち上る熱気に身を委ね、あたしは溜めに溜めた感応を全部吐き出してし
まったことの開放感にビクッビクッと体を痙攣させていた……
「うふふ……ものすごいイきっぷりね。でもね、私はまだ満足してないの。ほら見て、こんなになっているんだ
もの」
「………あ……」
荒い息をつきながらも、かろうじて意識が途切れていなかったあたしは頭上でオーナーが自分で捲り上げたス
カートの中を覗いて目を丸くした。そこにはなんと……勃起した男の人のおチ○チンがあったんだから……
黒いパンティーを押しのけて飛び出しているオーナーのおチ○チンは作り物ではなく、肌色をしているし、ち
ゃんとビクビクと震えていた。それをあたしがしっかりと見たのを確認すると、さっきまであたしの股間を弄り
ぬき、淫汁でベットリと汚れている指をペ○スに絡みつかせ、前後に扱き始めた。
ど…どうなってるの? オーナーって男の人だったの? 恭子さんは女の人で……あ…そう言えば恭子さんは
!?
ドロドロに溶けきっていてあまり物を難が得ることができない状態だったけど、恭子さんの顔を思い出してし
まってはそうもいかない。あたしは指一本動かしたくないと思うほどダルい体を精一杯動かしてうつ伏せになる
と、顔を恭子さんが座っているはずのソファーへと向けた。
確かにそこに恭子さんはいた。でも…彼女は………
Fルートその8へ