「悪魔の契約書」前編


借用書の連帯保証人欄、よくわからない契約書、白紙手形・・・・この世はサイ
ンしてはいけないものがある。その中で最たるものは「悪魔の契約書」であろう
。これにサインすると内容にかかわらず現実におこりうることならば強制的に施
行されてしまう。契約主が破棄するまで契約は継続される。「悪魔の契約書」は
望めば手に入るものではなく、悪魔の気まぐれによってしか手に入らないもので
ある。


山上咲智(やまがみ さち)17歳。高校二年生。
彼女は自室のベッドで泣き崩れていた。原因はいじめ。


山上咲智は別の高校の佐野雄太という男と高校に入ったころから二年つきあって
いた。それがことのはじまりだった。その次の日、私は三年の藤堂真理(とうど
うまり)に呼び出された。茶髪でつり目の、古い言葉かもしれないがレディース
という言葉がよく似合う風貌だった。彼女について放課後、指定された教室に行
くと、藤堂の他にも何人か女生徒がいた。カーテンは全て閉まっている。中には
いるとドアの近くにいた二人が、山上咲智の肩を掴み藤堂の前へと連れていき、
正座をさせられた。
話というのは、彼氏である佐野雄太についてだった。先日、佐野雄太を偶然見た
藤堂は一目惚れにおち、調べさせると佐野には彼女がいる。もちろん咲智のこと
だ。
そこで藤堂が考えたのは、咲智に振られて傷ついている佐野に優しく近づき、も
のにするという作戦だった。
そこまで聞いて咲智は、怒りよりむしろあきれたような気分になった。よくもま
ぁ、そんな子供じみたことを思い付いたものだ、と感心すらした。大体、咲智が
別れたからといって藤堂の告白がうまくいく保証はどこにもない。そう思い、即
座に断った。
「私は雄太とは別れません。私は雄太が好きで、雄太は私が好きで付き合ってる
んです。」
咲智が断ったからか、佐野のことを雄太と呼ぶ親密さにいらついたのか、藤堂は
明らかに不快な顔をした。
「ふ〜ん、じゃあ、あなたが彼を嫌いになって、彼があなたを嫌いになればいい
のね?」
わけのわからないことをいう人だと思い、私はきっぱりと告げた。
「それはありえませんから。それでは藤堂先輩失礼します」
私は立ち上がり出口へとむかおうとした。それと同時に藤堂が「それは、どうか
な?」とつぶやくと藤堂の子分の女が肩を思い切り掴んだ。立ち上がる瞬間の不
安定な状態の私は重心をずらされるだけで大きく転んだ。すると、子分の二人が
両肩の上にのり、仰向けの状態で、すっかり身動きがとれなくなってしまった。
「何するんですか!!」
私は不意の出来事に怒鳴ってしまった。藤堂は嘲り笑うかのように見下ろしなが
ら冷たく言った。
「私からのお願いの時間はもうおしまい。今からはあなたが言うことを聞いてく
れるようになるための調教の時間。大人しく言うことを聞いておくべきだったっ
て後悔させてあげるから楽しみにしてね、逆らえなくしてあげるから」
ぞっとするような口調で言い終わると藤堂は少し離れた窓際の席に座って、高見
の見物ときめこむようだ。
それと同時に三人目の子分が私の足元にしゃがみ込みスカートを捲くりあげた。
「ちょっ、ふざけないで、はなして!やめてよっ!」
まわりでは、何人かでデジカメで撮影したり録画したりしているようだ。
このままではまずいと暴れようにも肩が固定され動くこともままならず、足をじ
たばたさせるもキックが当たるわけもない。その抵抗も虚しく、もう二人の子分
に足を抑えられ大の字になってしまった。スカートを持ち上げられ、中身がレン
ズにうつされていく。
「いやっ、やめて!いや!!いや!!」
「うるさいわねぇ、これでも口にいれてなさい」
そういって口に詰め込まれたのは藤堂の手下の靴下だった。体が反射的に否定し
、はきだそうとするが、そのままガムテープを貼られ最後の対抗手段まで奪われ
てしまった。その間にも藤堂の手下の女の子たちは慣れたてつきで動いている。
いきなり、パンツの端に冷たい感覚が伝わる。ハサミを入れたようだ。「むぅ〜
、む゛〜」
必死でやめてと声に出そうとしても、ガムテと靴下のせいで声にならない。

シャキン シャキン

無情な音が二度鳴り響いた。
「はい、これで咲智ちゃんの大事な、だ〜いじなところを守ってくれるものはな
くなっちゃいました〜(笑)」
周りでどっと笑いがおきた。恥ずかしかった、屈辱だった。
切られ布になったパンツを徐々に持ち上げられていく。もちろんその先には何台
かのカメラ。
アソコを録られるのだけは避けたかった。私はなりふりかまわず暴れてでも逃げ
出そうと決意した。四肢を仰向けに床に押し付けられた状態から脚を蹴りあげる
ように引きだした。そのはずみに切られたパンツがはらりと落ちるが、背に腹は
かえられない。何も考えることなくその勢いに任せ逃げようとした。が、肩を封
じられているため思ったより力が出ず肩に乗っている二人をどけることが出来な
かった。
「へぇ〜、そんなにオマ〇コ見せびらかしたかったんだぁ〜」
見世物をちゃかすかのように藤堂真理が話し掛ける。
じたばたしたせいで、いつのまにかM字開脚のような体勢になっていた。恥ずか
しくなり脚を素早くおろした。
「ねぇ、今の写真見せてよ」
藤堂は手下にデジカメを持って来させて笑った。
「逃げてもいいけどそのときはこの写真をいろんなところにばらまくからね」
ディスプレイには私の秘部と顔がきれいにおさめられていた。
「じゃあ、見せたがりやの咲智ちゃんのためにあそんであげよっか、口枷はずし
て」
ようやくまともに口で息を吸えるようになった。目からはぽろぽろと涙がこぼれ
始める。
「・・・・・。」
声にならない声を搾り出した。
「なに??まったくきこえないんだけど」
もう一度同じ言葉を繰り返す。
「もう雄太とは別れますから・・・・許してください・・・」
藤堂はくすりと笑った。
「わかってないねぇ、あんたが佐野君と別れるのは、確定事項。でもそれだけじ
ゃたりないの。あんたと佐野君が付き合ってた、その事実が私は許せないわけ。
だから、あんたを徹底的に汚すことで鬱憤を晴らそうとしてるの、わかった?」
その言葉を聞いて私に残ったのは絶望だけだった。
理不尽な物言い、いや存在が理不尽そのものだった。
「はい、じゃ、つづきつづき〜。」
手下によって持ち上げられ、いろんな角度から、いろんなポーズで写真がとられ
た。
「撮影会にも飽きて来たからつぎは別のことやってみよっか」
藤堂は私の荷物からリップクリームをとりだし近づいて来た。初めは何をされる
のかわからなかった。彼女が近づくと私は四つん這いにさせられ、頭を伏せお尻
を突き上げるような体勢にさせられた。スカートは捲くれお尻を露出して犬のよ
うなポーズになり何をされるのかを理解した。
「いたぁっ!」
いきなりお尻の穴をこじあけてリップクリームが入ってきた。
藤堂は私の苦しむ顔を見て笑っている。リップクリームの後はボールペン、マジ
ックとつぎつぎといれてきた。
「痛い・・・痛い・・・・裂けちゃう・・・・・取り出せなくなっちゃう・・・

「とりだせなくなったらお医者さんに行けばいいじゃん。アナルオナニーのしす
ぎでとりだせなくなっちゃいました〜とかいってさ」
必死で辛さを訴えるが無駄で藤堂を喜ばせるだけだった。私の筆箱が空になって
ようやく、お尻に入ったものを取り出すのを許してもらえた。後にいれたものは
すんなりとりだせたが、先に入れたリップクリームが手では取り出せない奥まで
いってしまってる。
「ほらほら後リップが残ってるんでしょ、がんばってぇ(笑)」「ふんばって〜(笑)

こんな大勢の前でリップクリームを捻り出すなどできるわけがない。私は異物感
を感じながらもリップを今取り出すのを諦めた。
「あきらめるんだぁ、じゃあこれ一斉送信しちゃおっかなぁ?」
今までの痴態の写真が数枚添付され、宛先にはうちのクラス男子がずらりと並ん
でいた。
「やっぱ持つべきものはツテとコネよね、友達に聞けばメルアドなんてすぐに集
まったよ。みんなよろこぶだろうなぁ、付き合ってるわけでもないクラスメート
の痴態。今日からオナペット確定だねwもし咲智がリップ出すところみせてくれた
ら送らないであげてもいいんだけどなぁ、送信五秒前〜、よん〜、さん〜」
私に拒否権はなかった。
「やります!!」
私はスカートを剥ぎ取られ、上半身は制服、下半身は裸の状態で机の上に和式ト
イレを使うように座らされた。四方からカメラが構えられている。私は何も見な
いようにして、涙を目に浮かべ、お尻に力を入れた。人生今まで感じてきた排泄
感とは違った排泄感を感じる。お尻の通路が広げられる感覚が下へ下へと動いて
いく。
コトンッ
リップクリームが机の上へと落ちた。リップクリームには茶色のものが付着して
いるようにも見える。周りの女達は嘲り、笑い転げていた。
「充分に楽しませてもらったし、もういいわ」
私はやっと終わったと安堵した。が、甘かった。いきなり後ろ手で手首を縛られ
た。
「あなたたち入っていいわよ!」
藤堂がそういうと、男が三人入ってきた。うちの学校の学生服ではない。でも見
たことがある。そう佐野雄太の学校の学生服である。
「うっわ、ほんとに咲智ちゃんだ〜」
「写メよりかわいいんじゃない?」
次々と要領を得ない会話をしている。藤堂が口を開いた。
「この人たちはね佐野雄太君のお友達、今からこの人たちとい〜っぱい仲良くな
ってもらうからw」
「俺達いつも雄太から『高二で童貞なんかだせーっ』って馬鹿にされてたんだぜ

「その雄太の彼女で筆下ろし出来るなんて最高のシチュエーションだよなwww」
「俺、めっちゃ萌える(笑)」

「それじゃ、あとはよろしくね〜」そう藤堂は言い残すと連れをひきつれ出てい
ってしまった。男達はじりじりと詰め寄ってくる。腕を縛られ倒された状態の咲
智はうまく逃げられない。
「近寄らないで!!いゃ・・いや!・・・いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

(前編 完)


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