第三話
占い師の言う事に納得した私は、彼の前でスカートを脱ぎました。
ですが改めて自分の姿を考えると、恥ずかしくて立つことさえできません。
上半身は普通の格好で、下半身は下着しかつけていない。以前、友達と一緒に見たエッチな本に、
そんな格好の女の人の写真が載っているのを思い出しました。
友達は、そんな格好の方が男の人は興奮するものだと言っていましたが、正直私にはよく分かりま
せんでした。
ですが今ここでそうした姿になってしまうと、想像以上の恥ずかしさが私を襲います。必死に上着
の裾を引っ張り、下着を隠そうとする今の私の姿は、自分でも惨めな姿だと認識してしまいます。
目の前で私を見ている占い師も、友達が言っていたように、今の私の姿を見て興奮しているので
しょうか。今私は彼の方を向いていないので、彼がどんな表情で私を見ているのか分かりません。
それが余計に羞恥心を煽り、私は一層小さくなってしまいます。
「恥ずかしいのは分かりますが、そろそろ立ってもらえますか、優さん。このままではいつまでも
そのままですよ」
占い師の言葉に、私は自分でもビクッと震えたのが分かりました。
確かに、私は自分で占ってもらうと決めたのです。そう決断した以上、このまま恥ずかしがっていて
は彼に対しても失礼です。
私は羞恥心で硬直している身体を必死に動かし、ゆっくりと立ち上がって占い師の方を向きました。
彼は変わらぬ笑みを浮かべており、私をいやらしい目で見ているようには見えません。その事に少し
安心しましたが、もちろん私の羞恥心が消えたわけではありません。燃えるような恥ずかしさに、やはり
下着を隠してしまいます。
彼の方を向いているため、上着の前面部の裾を引っ張り、隠しきれない所は手で隠します。その分お尻
の方は下着が丸見えになっていると思いますが、今は見られてしまう部分を隠すだけで精一杯です。
そのまま身体をもじもじとさせる私に、彼は再び声を掛けてきました。
「それでは占いを始める前に、少しあなたの下着を調べさせてもらいます。手を後ろに組んで、下着を
見せてもらえますか」
「え?それってどういう……」
今の私は、こうしてできるだけ下着を隠していても、泣きたくなるくらい恥ずかしく感じています。
それなのに、下着を完全に彼に見せる……
考えただけでも恥ずかしさでクラクラしてきそうです。確かに、いきなりオナニーをするよりかはまし
でしょうが、それでも充分すぎるほど恥ずかしい行為です。
ためらっている私に、彼は理由を説明し始めました。
「実は以前、自慰を始める前に下着に染みを作ってしまっていた娘がいたんです。どうやら彼女は、スカ
ートを脱いだだけで感じてしまったようで。それでは正確な占いはできませんから、こうして自慰を始め
る前に確かめさせてもらっているのです。まぁ、優さんはそんないやらしい女の子ではないと思いますが」
「そ、そうなんですか……分かりました。その、じゃあ、下着を調べてください……」
私はできるだけ平静を装いつつ、占い師の言葉に頷きました。
しかし内心では、心臓が跳ね上がるくらいの動揺が私を襲います。
なぜなら、私は下着に染みこそ作っていないものの、確実にアソコを潤ませていたからです。今はまだ
こぼれていませんが、気を抜くとエッチな汁が下着を汚してしまいそうです。
しかも彼は、この状態で下着に染みを作るような女の子はいやらしいと断言したのです。もしエッチな
汁をこぼしてしまったら、私はいやらしい女の子と判断されてしまうでしょう。そんな事オナニーを見ら
れるよりも恥ずかしく、耐えられそうにありません。
私は決して下着を汚さないように注意しながら手を後ろに組み、下着の股間部分を彼の目に晒しました。
「あなたによく合った下着ですね。男に自分から下着を見せるのは初めてですか」
「はい……」
私は今まで男の子と付き合った事はありません。手をつないだ事すら、数えるほどしかないのです。
それなのに、今私は男の人の前でスカートを脱ぎ、まるで下着を見せ付けるようなポーズをしているの
です。しかもアソコを疼かせ、下着をはしたなく濡らしてしまうかもしれないと心配しながら。
そう思えば思うほど潤んでいくアソコを惨めに思いながら立っていると、占い師は立ち上がり、私の方
へと向かってきます。
「それでは下着を調べさせてもらいます。ある程度顔を近づけて調べる事になりますが、よろしいですか」
ついに私の下着が、占い師によって調べられます。あの距離から見られているだけでもあれほど恥ずかし
かったのに、近距離からじっくりと見られるのです。
ですが拒むわけにはいきません。そんな事をすれば、彼は私の下着にすでに染みができていると思うかも
しれません。男の人に、いやらしい女の子だと思われるなど耐えられません。
幸い、確かに私のアソコは潤んでいますが、まだ濡れてはいません。結局私にできるのはエッチな汁を
こぼさないよう注意しながら、彼に下着を見てもらうしかないのです。
※
「大丈夫です……その、私の下着、調べてください……」
少女は震える声で、俺に下着を見せる事を許可する。
当然といえば当然だ。ああ言われて拒否するなど、下着を汚していると告白するようなものだ。彼女は
それ故に、よりつらい恥辱を選ぶ。
だが彼女が調べていいと言ったのだ。俺はその言葉に甘え、たっぷりと堪能させてもらう事にした。
彼女のすぐ近くまで行き、その場にしゃがみ込む。俺の目の前には、羞恥に震える少女の下半身がある。
まさに目と鼻の先といった距離に純白の下着があり、時折彼女は身体を震わせる。恐らく俺の息が、彼女
の股間に当たっているのだろう。薬で敏感になった身体にはそれだけでも充分な刺激になるのか、彼女の
腰は少々派手に動いている。自分では気づいていないのかもしれないが、男を誘うような動きだ。
しばしそのダンスを楽しんだ後、俺は彼女の身体を観賞する。
まずは太股だ。ぴったりと閉じられた太股は、まだ肉付きはそれほど良くなくほっそりとしており、この
年頃の少女だけが持つ初々しい魅力を放っている。毛は一切生えておらず、すべすべとした質感だ。触れば
陶磁器のように感じることだろう。
「キレイな脚ですね」
「あ、ありがとうございます」
こんなセクハラじみた言葉にも、少女は礼を述べてしまう。思わず心の中で苦笑してしまうが、もちろん
表には出さない。どうやら完全に薬が回り、思考能力も落ちてきているようだ。もっとも、完全に堕ちて
しまう事はない。そんな事になれば面白くない。あくまでも羞恥心を残しながら悶えさせるのが楽しいのだ。
そう確認した俺は、メインともいえる下着の観賞に移る。
何の飾り気もない木綿の下着からは、色気など全く感じられない。だが、だからこそ余計にいやらしさを
感じさせる。
息がかかるほどに顔を近づけた俺は、下着のクロッチを凝視する。
少女は薬によりかなり感じてきているようだったが、さすがにまだ下着には染みはない。愛液の染みで
なくとも、黄色い染みでも見つかれば面白いとも思ったが、あいにくそれも見つからない。
もうすでに染みの有無の確認はできたが、俺はさらなる恥辱を彼女に求めた。
「これではよく分かりませんね。もう少し脚を開いてくれませんか」
「え!?そんな……」
彼女の顔を見上げて要求する俺を、彼女は驚いた顔で見返してくる。
それも当然だ。脚を閉じているというのは、女として最低限のたしなみだ。スカートを脱ぎ下着を丸見え
にしている彼女も、そのプライドだけは守っている。
しかし今、その最後の砦すら崩されようとしているのだ。
俺は彼女の顔を見上げたまま、そのキレイな脚が開かれるのを静かに待った。
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