第四話
私はスカートを脱ぎ、手を後ろで組んで下着を晒している姿で立ち尽くしています。
今まで私は、こんないやらしい格好で男の人の前に立つなど、考えたことすらありません。ですが、
これからさらに恥ずかしい姿を見せなければならないのです。
占い師は、私に脚を開くように言いました。確かに私の脚は、恥ずかしさからぴったりと閉じられて
います。こんな状態では、私の下着に染みがあるかどうか正確には分からないのかもしれません。
ですが、いくら下着越しとは言え、アソコを近距離から男の人に見られている状態で脚を開くなど、
とてもできそうにありません。
現に私の脚は緊張と羞恥から強張ってしまい、余計に強く閉じられてしまいます。
「恥ずかしいんですね、優さん。より強く脚が閉じられていますよ。大丈夫、これは占いですから、私
にいやらしい気持ちなどありませんよ」
占い師は、まるで私の心を読んだかのように話しかけてきます。
その言葉に私は身体を震わせ、彼の顔から目を背けさせます。それは恥ずかしい格好を見られている
羞恥だけではなく、彼は真剣に私の事を占ってくれようとしているのに、私は恥ずかしさからその邪魔
ばかりしているという引け目もあるからです。
私は恥ずかしい占い方だと聞いた後に、自分で占ってもらうと決めたのです。それなのに、さっき
から私は恥ずかしさから彼に迷惑をかけてばかりです。
「すみません。さっきから待たせてばかりで……その、次からはすぐに言われた通りにします」
「いえ、かまいませんよ。あなた位の年頃の少女なら、普通は恥じらって、男の前でなどできなくて当然
の行為を求めているわけですから。ですが優さん。あなたはそのいやらしい行為をしてくれるのですね」
そう、確かに今から私がする事は、普通の女の子なら、とてもできないくらい恥ずかしい事でしょう。
私の友達の中にはもう初体験を済ませた娘もいますが、そんな娘でも、初めて会った男の人の前で、
下半身には下着だけというあられもない姿で脚を開くなど、まずした事はないでしょう。
もちろん私も恥ずかしさを感じています。ですが、もう占い師に迷惑はかけないと決めたのです。
私は自分でも分かるほど震えた声で、それでもはっきりと断言しました。
「はい。今から脚を開きますので、下着に染みができていないか、しっかりと調べてください」
※
少女は俺に宣言した通り、少しずつではあるが脚を開いていく。たっぷり30秒ほど時間をかけて、
彼女の脚は肩幅よりもやや広い位に開かれた。手が後ろで組まれているため、まるで“休め”のポーズ
のようだ。
だが、よっぽど恥ずかしいのだろう。脚が開かれた代わりに、今まで開かれていた瞳が閉じられて
いる。強く閉じているわけではなく、本当に視界を閉ざす程度だ。俺に見られていると確認する事
よりも、むしろ自ら取ったこの羞恥のポーズを自分で見る事の方が恥ずかしいのだろう。
まぁ俺にとっては、俺が見ている箇所を彼女に悟られないため歓迎する行為ではあるが。
俺は先ほど以上に彼女の下着を観察する。
脚を開いた分、当然ながら奥まで観察できるようになったが、やはり染みは見当たらない。まぁ残念
といえば残念だが、これはさっきの段階で予想できていた事だ。
しかし、なかなか面白い事に気づく事もできた。
嗅覚に神経を集中させると、媚薬の甘い香りに混じり、かすかながらも甘酸っぱい雌の匂いが感じられた。
どうやら彼女、まだこぼしてこそいないものの、オマ○コの中にはかなりの愛液を分泌させているようだ。
今までは脚を閉じていたため外部に匂いが漏れていなかったが、今脚を開いた事で、こもっていた匂いが一気
に解き放たれたようだ。
もっともそれほど匂いは強くなく、また部屋には媚薬の匂いが充満しているため、彼女自身には匂いは
届いていないようだ。
この事実を彼女に告げた時の反応が気になり、俺は彼女にそれとなく教えてみる事にした。
「ふむ、どうやら染みは見当たりませんね。ですが、何でしょうか。さっきから香の香りに混じって、何やら
甘酸っぱい、女の子特有の香りがするんですが……心当たりはありますか」
「い、いえ!そんな……私、知りません」
俺の問いに、予想以上に過敏に反応する少女。どうやら自分でも愛液を分泌させている事に気づいている
ようだ。閉じていた瞳を開け、大声で否定する。まるで疑ってくださいと言っているような反応だが、とり
あえずは彼女がオマ○コを濡らし始めていると自覚している事が分かっただけでも充分だ。俺はうろたえて
いる彼女に、助け舟を出してやる。
「そうですか。では汗の匂いかもしれませんね。最近は暑い日が多いですから」
「き、きっとそうです。それに今日は体育もありましたから、普段以上に汗をかいていますし」
途端、安心したように破顔する少女。その極端な表情の変化は確実に不審なものだが、今の彼女ではその
事にすら気づけないのだろう。
しかし、体育の授業をしたか。そう言われてみれば、確かに汗の匂いもするような気がする。
俺はそれを確認するため、最も汗のたまりそうな部位である彼女の足と足の間、すなわち蟻の門渡りと
呼ばれる部位の匂いをかいだ。
「あぁ、確かに汗の匂いがしますね。こんなに匂いがするなんて、かなり激しい運動だったんですか」
「は、はい。今日はバスケットをやって、ほとんど走っていましたから……」
露骨なまでの俺の行為と言葉に、少女は顔を真っ赤に染め、俺から目をそらす。
そんな彼女の行動にはかまわず、俺は彼女の股間の匂いを嗅ぎ続ける。
ちなみに俺は匂いフェチではない。確かに少女の汗と愛液の匂いを嗅ぐのは楽しめるが、俺が嗅ぎ続けて
いるのは、彼女により深い恥辱を与えるためだ。
汗臭い股間に顔を近づけられ、その匂いを嗅ぎ続けられる。思春期の少女にとっては、耐えられないほど
の屈辱だろう。
しかも彼女はオマ○コを潤ませてしまっており、その匂いに気づかれないかの心配もしなければならないのだ。
彼女の瞳は強く閉じられ、必死に恥辱に耐えている。俺の顔の両脇にある太股は、閉じてしまいたいという
欲求と争っているのだろう。硬く強張り、ぴくぴくと震えている。まぁここで脚を閉じてしまったら、俺の顔
を挟んでしまい、余計に恥ずかしい思いをするだけだが。
俺は彼女を煽るように、彼女に俺が匂いを嗅いでいる音が聞こえるほどに、強く鼻で息を吸った。
「すんすん。本当にいい匂いですね。最初はいやらしい愛液の匂いかとも思いましたが、確かにこれは健康的
な汗の匂いだ。こんなにいい匂いの汗の女の子は、そうはいませんよ」
「あ、ありがとうございます……そ、その、そろそろ匂いを嗅ぐのを止めていただけませんか……」
遠慮がちな声で少女が懇願する。
彼女の場合、ただ股間の匂いを嗅がれているという羞恥だけではなく、いつ愛液の存在に気づかれるかという
不安もあるのだろう。
まぁ匂いの方は、充分に堪能させてもらった。そう判断した俺は、少女の言葉に従って立ち上がった。
「すみません。あまりに優さんの股間の匂いが素晴らしかったもので。さて、時間がかかりましたが、そろそろ
占いを始めましょうか」
その言葉に少女の身体が震え、おびえたように俺を見つめる。彼女も分かっているのだろう。今からが本当の
恥辱だということが。
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