第四話


 間一髪の所で回避に成功したおいら。変な声が聞こえた気もするが、気のせいということにさせてくれ。
 で、今度の視線の先にいた連中は……、
「ングングングング……」
「いやぁ! いい飲みっぷりだねぇ、キリュウ」
 2人で酒を飲み続けているキリュウ姉と不良ねーちゃんだった。
 比較的まともに見える2人だが、油断しちゃあいけねぇのはさっきで学習済みだ。
 まぁこの空間内で平然としている時点で、すでにヤバイ状態だと判断した方がいいだろう。
「ングングングング……」
「ホントいいねぇ、キリュウ。ささ、もう一杯♪」
 キリュウ姉のコップに酒を注ぎながら、自分のコップにも酒を注ぐ不良ねーちゃん。
 その手に取られているのは、アルコール度数99%という、酒というよりむしろ化学薬品といった方がいい代物だ。
 しかもその瓶が、2人の周りには10本以上転がっている。
 あの2人はバッカスか?


「ングングングング……ん……」
 ひたすら酒を飲み続けていたキリュウ姉が、突然コップを置く。
 そして顔を赤らめながら、もじもじと足を擦り合わせる。まぁ、あんだけ酒を飲めば顔も赤くなるだろうが、なんだかそんな感じじゃねぇ。
 不良ねーちゃんもそれに気づいたのか、自分のコップを空けながらキリュウ姉に話しかける。
「ん? どうしたんだい、キリュウ。酒ならまだまだあるぜ」
「い、いや……その、翔子殿。厠はどこだろうか……?」
 ……あぁ、トイレか。そりゃあ、あんだけ飲んでれば、トイレにも行きたくなるだろうな。
 顔を真っ赤にし、恥ずかしそうに尋ねるキリュウ姉とは反対に、不良ねーちゃんの方は“ニヤソ”といった擬音が似合いまくりの笑みを浮かべた。
 ……イヤな予感がするな。
「ふ〜ん。で、キリュウ。それって大きい方?それとも小さい方?」
「なっ!? 何を言っているのだ、翔子殿! それが関係あるとでも言うのか?」
「あるから訊いてるんだよ。で?どっちなんだい」
「う……そ、その、小さい方だ……」
「え〜〜?聞こえないねぇ、キリュウ。もっと大きな声で、はっきりと何がしたいのか言ってくれなくちゃ♪」
 お前は変態親父か!?
 今まで見たこともないような嬉しそうな笑みを浮かべながら、不良ねーちゃんはキリュウ姉に訊き直す。
 キリュウ姉の方は泣きそうになりながらも、かなり切羽詰ってるんだろう。自分で場所が分からない以上、不良ね―ちゃんに訊くしかない。
「だ、だから……私はオシッコがしたいのだ……」
 さっきより恥ずかしいセリフを、さっきより大きい声で口にするキリュウ姉。その羞恥の極みといった表情とあいまって、正直かなりそそってしまう。
 不良ねーちゃんはそんなキリュウ姉に満足したのか、うんうんと頷きながら言葉を続ける。
「それはよかったな、キリュウ。だったらまだマシだな」
「? どういう意味だ、翔子殿」
「実はな、キリュウ。日本の花見ではトイレは桜の木の根元にするきまりなんだ!」
「何!? それは本当か、翔子殿!」
 んなワケねーだろキリュウ姉!
 どこの世界にそんな変態的なきまりがあるんだ!
「ああ、本当さ。排泄物に含まれているアンモニアとかの窒素が桜の養分になって、で、こんなきれいな花が咲くんだ」
「そうだったのか……日本人はそこまで考えて、花見の時には利尿作用のある酒を飲むのか……」
 いや、絶対それは違うぞ、キリュウ姉。
 不良ねーちゃんのもっともらしい言葉に、簡単に騙されるキリュウ姉。
 この辺はやはり、月天様と同じ精霊だからなんだろうか?


「ほらほら、こっちこっち」
 そんなおいらの疑問をよそに、不良ねーちゃんはキリュウ姉を近くの桜の木の所に連れて行く。
「うん、この辺でいいだろう。ささ、キリュウ。ちゃちゃっとやっちゃいな」
「う、うむ……」
 いくら頭では納得できたとはいえ、心では拒否してしまうのだろう。不良ねーちゃんに促されるキリュウ姉だが、もじもじするだけで行動に移ろうとはしない。
「どうした、キリュウ。まさかお漏らしでもしたいのか? そりゃあ、ちょっとマニアックすぎると思うけどなぁ」
 もうすでに充分すぎるほどマニアックだぞ。
 おいらの中では、あんたは既に宮内出雲と同格だ。
「た、確かにそんな醜態を晒す訳にはいかない……分かった、翔子殿。私はここでオシッコをする!」
 月天様を救うと決意したぼうずのような表情で宣言するキリュウ姉。
 いや、確かにその引き締まった表情は万難地天にふさわしいと言えるが、完全にベクトルが違ってんぞ。


「ん……」
 顔を引き締めつつも、当然感じているであろう羞恥をにじませながらズボンを脱ぐキリュウ姉。その下からは、何の飾り気もない、キリュウ姉にお似合いの下着が現れる。
「ヒューヒュー♪ いいよ、姉ちゃん。そのまんまショーツも早く脱いでぇん♡」
 スケベオヤジ顔負けの台詞を吐く女出雲。
 対する服を脱ぐキリュウ姉は、じっと見つめるその様子に恥ずかしそうに身を捩じらせる。
 恐らく意識していないだろうが、その様子は男女を問わず目を引き付けさせ、嗜虐心を燃え上がらせる。
 正直、おいらもこの光景から目を離せなくなっちまっている。
「しょ、翔子殿……そんなにじっと見ないでくれ……」
「駄目だよ、キリュウ。女はね、見られることで華を磨くんだ。くぁああ、花を見ながら華を磨く。こりゃ愉快だねぇ♪」
 なんかどんどんオヤジ化していってんな、不良ねーちゃん……。


「くっ、ダメだ……もう我慢が……」
 そろそろ尿意に限界を感じ始めたのか、キリュウ姉が下着を脱ぐ。
 左手で股間を隠しているが、薄い恥毛と、その奥に息づいている割れ目がわずかに見える。
 ちょうど月天様とメルヘンじょうちゃんの中間って所か。
 ……って、何を解説してるかおいら!
 思わず1人ツッコミをしちまうほど、今のキリュウ姉は『いぢめてオーラ』を発していた。
 まさか普段恥ずかしがり屋な分、実はそっち方面のキャラなんじゃねぇだろうな?
 そんなキリュウ姉をほっとくはずも無く、不良ねーちゃんはしゃがみ込んでキリュウ姉のアソコを見つめる。
「へ〜、キリュウってアソコの毛も赤色なんだ。むふ♪ よっぽどオシッコ我慢してんだねぇ。アソコ、ひくひく震えてるよ」
「ダメだ、翔子殿!そんなに見ないでくれ! そ、それにそのままだと、顔にかけてしまう……」
「う〜ん。キリュウのだったら、あたしは飲んでもいいんだけどな♡ ま、あんまりいじめても可愛そうだしな」
 本性を現しやがったなド変態。
 まぁここで止められる理性を持っているだけ、出雲よか毛先ほどましか……。


「あ、くぅ……」
 ようやく不良ねーちゃんが顔を離したのを見て、桜の木の根元にしゃがみ込むキリュウ姉。
 しかし不良ねーちゃんは、まだキリュウ姉をいぢめ足りないのか、キリュウ姉の腋の下に手を入れて強引に立たせる。
「くぅ! な、何をするのだ、翔子殿!?」
 ようやく尿意を解放しようかという時に止められて、かなり苦しそうな声をあげるキリュウ姉。
 そういった仕草が、余計に不良ねーちゃんを興奮させていると気づいていない。
 ……まぁ、気づかないほうが当然かもしれねーが
「ダメだよ、キリュウ。これは日本の伝統だからね。ただ普通にオシッコするだけじゃダメなのさ。四十八手と呼ばれる方法があるのさ♪」
「四十八手……? それは夜の体位の数ではないのか?」
 なぜ最初にそうくる? 普通は相撲を思い浮かべるだろうが!
 まぁ、現在では八十二手くらいあるそうだが……。
 しかも何で中国の精霊のキリュウ姉が、日本の体位について知ってんだ?
 あるのかどうかしらねぇが、『日本版カーマスートラ』でも読んだのか?


「とりあえずは、一番簡単なのを教えてやるよ。だ・か・ら♪ ズボンとショーツは全部脱いじゃおうねぇん、キリュウちゃん♡」
 気色悪い声色を使い、まるで幼児向け番組のお姉さんのように、キリュウ姉の足元に残っているズボンと下着を脱がせる不良ねーちゃん。
 ……もっとも幼児向け番組のお姉さんが持つはずも無い、変態性がにじみでているが。
 キリュウ姉の方は、もう本当に限界なんだろう。言葉を発することもできず、不良ねーちゃんのなすがままになっている。
 そうこうしている内に、キリュウ姉の下半身から衣服が完全に取り去られる。
「さて。じゃ、オシッコの仕方を教えようか。まずは地面に四つん這いになるんだ」
「う、うむ……こうか?」
 不良ねーちゃんの言葉に素直に従うキリュウ姉。少しは疑う心を持ってほしいが、酔っている現在ではまず不可能だろう。
 しかし、なんとなく不良ねーちゃんの次の言葉が予測できる気がするが……。
「後は片脚を上げて、桜の方向に勢い良く出すんだ!」
 やっぱりそうくるか変態ねーちゃん!
 あんた一体どこでそんな知識を学んだんだ?
「なっ、それではまるで犬ではないか!? 本当にそんな作法があるのか、翔子殿?」
 さすがに疑問を抱いたキリュウ姉。
 遅すぎる気がしないでもないが、まぁそれでもとことん欲望に溺れまくり、理性など消え去っている他の連中に比べりゃ及第点だろう。
 そんなキリュウ姉に、不良ねーちゃんは相変わらずの『翔子ちゃんスマイル』を浮かべながら言葉を続ける。
「ああ、本当だとも。いいか、キリュウ。これは1687年に認定された様式で、その頃具体化された生類憐みの令に起源するんだ。犬をいぢめるだけで罰を受けていた庶民は、花見の時だけでも優遇されている犬の気分を味合おうと、この放尿スタイルをあみだしたんだ」
 相変わらず嘘八百を並べ立てる不良ねーちゃん。
 ふっ、確かに他の連中だったらそのまんま放尿するかもしれねーが、今あんたの目の前にいるのは、スキル『疑う』を覚えたキリュウ姉だ。
 さぁキリュウ姉! 不良ねーちゃんの嘘を吹き飛ばしてくれ!!
「そうだったのか……昔からいじましかったのだな、日本人は……」
 って、予想通りの反応かい!
 しかも涙まで流しながら日本人を哀れんでんじゃねぇ!!
 つーか、なんで夜の四十八手を知っていて、これが嘘だと気づかねぇんだ!?


「さぁて、んじゃ信じてくれたところみたいだし、ヤってもらおうか」
「わ、分かっている……」
 そう言ってキリュウ姉は桜の木に向かっている右脚を上げ、犬の放尿ポーズを取る。
 だが当然かなりの羞恥を伴っているのだろう。表情は歪み、上げられた脚は緊張から強張っているのが見て取れる。
 不良ねーちゃんはそんなキリュウ姉のアソコを覗き込み、じっくりと観察を始めやがっている。
「いいねぇ、キリュウのオマ○コ。そんなに脚開いてるから、中まで見えちゃってるよ。キレイなピンク色だね♪」
「そ、そんなに見ないでくれ……恥ずかしい……」
 弱々しく首を振るキリュウ姉。なんかさっきから嗜虐心を刺激しまくりの態度だ。
 そんなキリュウ姉のアソコを観察していた不良ねーちゃんが、ある事実に気づいた。
「ん〜?キ・リュ・ウ♪ あんた、オマ○コ濡らしてない?」
「な!? そ、その様な事あるワケないだろう! こんな恥ずかしい姿を見られて感じるなど……」
「へ〜、感じるとオマ○コが濡れる事は知ってんだ」
「あぅ……」
 一本取ったという表情でほくそ笑む不良ねーちゃん。
 なんかこんな表情がムチャクチャ似合うな、こいつ……。
 もうひたすら“いぢめっこ”って感じだ。
「まぁ、それはもういいや。それより、いい加減出さないと膀胱炎になるぞ」
 確かにそれはそうだ。キリュウ姉が小便をしたいと感じ始めてから、もうかなりの時間が経つ。
 精霊が膀胱炎になるのかどうかは分からんが、確かに危険かも知れねぇ。
 しかしそう思うんだったら、最初から素直にトイレの場所教えてやれよ!


「わ、分かっている……だが、出ないのだ」
 先ほどまでの恥ずかしそうな表情に、苦しさをトッピングしたキリュウ姉が告げる。
 ふむ。確かに股間を覗き込まれてんのに小便を出すなんざ、そう簡単にできる事じゃねぇだろう。
 おいらでもイヤだと思うのに、恥ずかしがり屋なキリュウ姉に出来るとは思えねぇ。
「そうかい。だったらあたしがキリュウのオマ○コを弄ってあげるよ♡ ソコを刺激すれば出るんじゃない?」
 何を言い出す不良ねーちゃん。論理的には正しいかもしれねぇが、倫理的に間違ってんぞ。
「た、頼む、翔子殿。私のアソコを弄って、早く楽にさせてくれ……」
 頼むのかよ!?
 しかもさっきまでの表情に加えて、瞳をウルウルさせている。
 はっきり言って、そんな顔でそんなセリフ吐かれると、別の方向を想像をしちまうが……。


「OK。んじゃ、遠慮なく触らせてもらうよ♪」
 悪徳代官のように、にんまりと笑う不良ねーちゃん。
 ……なんかヨダレを垂らしてるように見えるのは、おいらの気のせいだよな?
「翔子殿、早く弄ってくれ!」
 あんたもそんな煽るようなこと言うんじゃねぇ!
 って、なんか恍惚とした顔になりつつあるようにも見えるが……これも気のせいだよな?
「はいはい、そんなにオネダリしなくても、ちゃんと満足させてやるよ。そりゃ♪」
「んひゃあぁ!?」
 不良ねーちゃんの指が、キリュウ姉のアソコに触れる。
 恐らく尿道口に触れているんだろう。キリュウ姉の体が、電気が流れたみたいに震える。
「そ、そこだ、翔子殿……そのまま優しく弄ってくれ……」
「ああ、いいよ。このままキリュウが恥ずかしい姿を見せるまで触っていてやるよ」
「あ……翔子殿……」
「キリュウ……」
 そのまま、なんか怪しい世界に突入しそうな視線で見つめあう2人。
 いや、まぁ既にヤバイ世界には突入してんだけどな。
「すごいよ、キリュウのオマ○コ。オシッコの穴触ってるだけなのに、もうこんなに濡らしてる……」
「違う、触られているだけじゃない。その……翔子殿に見られているから、こんなに濡れるのだ……」
「ふっ。可愛いこというねぇ、キリュウ。やっぱり見られて感じるのかい?」
「あぁ、もちろんだ……それに見られるだけじゃない。翔子殿にオシッコを見てもらえると思っただけで、私の秘唇はいやらしく潤んでいた……」
 衝撃発言だなオイ。やっぱりあんたも酒に飲まれた1人かい。
 もうすっかりキリュウ姉の顔は蕩けている。『いぢめてオーラ』全開だ。
 不良ねーちゃんの方はそんなキリュウ姉をいぢめるでもなく、なんかさっきまでとはキャラが変わり、ニヒルな笑みを浮かべている。
 おまけに声も1オクターブ位低くなっており、『俺と一緒に夜明けのコーヒーを飲もう』とか言い出しそうだ。
 ……まぁ今の状況で言うワケないが。


「ひくぅ、ソ、ソコォ! 翔子殿、そのままぁ!!」
「ふ、ふふ……可愛いよ、キリュウ。キリュウがそんなに可愛いから、あたしも我慢が……んくぅ!」
 キリュウ姉は、もう髪を振り乱しながら悶えている。
 そんなに感じてるんだったら早く出しちまえと言いたいが、なんかわざと我慢する事で悦びを感じてるようにも見えちまう。
 んで不良ねーちゃんの方はと言うと、いつの間にやら自慰を始めていた。
 スカートを捲り上げ、青と白のストライプの下着の中に手を突っ込み、激しく手を動かしている。
 もうかなり感じているようで、下着はビショビショになっている。
「ハァハァ、翔子殿……自分を慰めているのか? すまない……私も翔子殿を悦ばせたいのに……」
「いいんだよ、キリュウ。その気持ちだけであたしは充分さ。あくぅっ。そ、それにキリュウがオシッコしたら、あたしのも触ってくれるだろう?」
「ふはぁ……あぁ、もちろんだ。私が短天扇の中で鍛えた指戯で、必ずや翔子殿を満足させてみせよう」
「それは楽しみだね、4000年の技か……ふふ、想像しただけでオマ○コが疼くよ。だから今はあたしの指で悦んでおくれ、可愛いキリュウ」
 完全に百合の世界にイった2人。
 それよかキリュウ姉、あんた短天扇の中で何してんだ!
 主に嫌われる事への哀しさ、不安を抱きながらも、けなげに次の主の事を待ってたんじゃねぇのか!?


「んあぁ! しょ、翔子殿、出る……オシッコが出るぅ!」
「そうかい……ぁん、あたしもイきそうだよ」
ようやく尿道口の緊張が解けたのか、小便が出そうなことを不良 ねーちゃんに告げるキリュウ姉。
 不良ねーちゃんの方も、腰を激しく揺らしながら絶頂に向かっている。
「翔子殿、指を離してくれ……このままでは、かけてしまう……」
「そんな事、気にしなくていいさ。キリュウのだったら全然汚いとは思わないし、それにもう指はキリュウの愛液でビショビショさ。第一、それじゃキリュウがイけないだろう」
「わ、私の事なら大丈夫だ……翔子殿に、オシッコをしている姿を見られるだけでイける……いや、私は見てほしいのだ。オシッコするだけでイってしまう、私の浅ましい姿を!」
 そこまで堕ちたかキリュウ姉……。
 なんか段々不良ねーちゃんの方がまともに見えてきちまう。
「いやらしいね、キリュウ。ン、まぁソレを見て感じているあたしもあたしだけどね……
さ、一緒にイこう、キリュウ」
「ああ、イこう翔子殿……ん、くはぁあああん!」
 不良ねーちゃんの指が、キリュウ姉の尿道口を強く擦る。その衝撃で、遂にキリュウ姉の膀胱は決壊した。
 キリュウ姉のアソコから黄色い雫が撒き散らされ、辺りに派手に飛び散っていく。
「あぁん、出てる……オシッコ……見てくれているか、翔子殿……私がはしたなく放尿している姿を……ひゃくぅ!」
「ああ。すごいよ、キリュウ。よっぽど我慢してたんだね。色も臭いもスゴいよ。ン、コレ見ているだけで……感じる……くふぅうん!」
「あ、あぁ……イく……オシッコしているだけで……イってしまうぅ……んく、う、んああぁああぁああ!!」
「あ、あたしもイくよ……初めてのオナニーで……イく……ああぁあぁあああ!!」
 ……どうやら2人ともイったようだ。
 キリュウ姉の方は、放尿の後半からは大分透明な愛液も混ざっており、最後には派手に潮を噴いてイっちまった。
 細い太股は尿やら愛液やらでビショビショになっていて、今では脚と上半身を下げ、腰だけ高くあげた格好で休んでいる。
 不良ねーちゃんは下着の中に手を入れたまんま息を荒げており、その下着は透けてしまう位濡れてしまっている。
 ってか不良ねーちゃん、あんた初めての自慰だったのか?
 それをこんな形でするとは、あんたすげーな……。


「ン……む……」
「あふ……ちゅ…んむ……」
 しばらく休んで体力を回復させた2人は、どちらからとも無く顔を近づけ口付けを交わす。
 かなり激しく舌を絡めているようで、2人の口元からはヨダレが零れているのが見て取れる。
「あむ……んちゅ……さ、キリュウ。今度は本格的に楽しもうか」
「ちゅ……んむ……え?あ、あぁ。その……」
 不良ねーちゃんの誘いに、なぜか顔を俯けるキリュウ姉。
 一瞬酔いがさめたかと淡い期待を抱いたが、脚をもじもじさせつつ潤んだ瞳で上目遣いに見つめる様に、ソレが幻想だと分かる。
 ……いいんだ、どうせ違うとは分かってたんだ。
「ひょっとしてキリュウ、またオシッコ?」
「っう、そ、そうだ……すまない、翔子殿。せっかく翔子殿を悦ばせようと思ったのに……」
「大丈夫だよ、キリュウ。四十八手の中には、2人でオマ○コを責め合いながらオシッコするのもあるんだ。今日は四十八手を全部教えてやるよ、キリュウ。だから今度は……キリュウのオシッコ飲ましてくれよ」
「あぁ、私も翔子殿に飲んでほしいが……さすがに48回もオシッコをしたら、乾いてしまうぞ?」
「大丈夫。その……あたしもオシッコしたくなってきたからさ。キリュウのオシッコをあたしが飲んで、あたしのオシッコをキリュウが飲む。それで2人でずっとオシッコするってのはどうだい?」
「あぁ、素晴らしい……私も翔子殿のオシッコが飲めるのか……ン、考えただけで、アソコが潤む……」
「あたしもだよ、キリュウ。さ、教えてあげるから、あたしの言う通りにするんだよ」
 ……あんたら最凶トリオを越えたよ。
 しかし不良ねーちゃん。あんた本当に48も小便の仕方教える気か? ってか、そんなに知ってんのか?


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