第6話「裸への葛藤」


 新入社員研修最終目。結愛子は白の開襟ブラウスにキャメル色のタイト スカートで出勤してきた。  生真面目な服装だが、結愛子が着ると何故かセクシーな色気が出てしま う。何故なら、パッツンパッツンのタイトスカートからはプリンプリンし た美尻が歩くたびに揺れるからだ。  結愛子が社服に着替えて研修室に向かうと、すでに男子社員たちがパー ティションに待ち構えていた。  まだ男子社員たちはいちるの望みを持ち続けており、結愛子の全裸姿を 諦めることが出来ないらしい。  着衣からも十分と分かるボリュームあるおっぱいや恥丘にピッタリと張 りついているタイトスカートの中身に誰もが股間を勃起して興奮していた のだ。 「ふんっ!」  結愛子は男子社員たちに「最低っ!」と言わんばかりの軽蔑の視線を向 けながら研修室へツカツカと入っていった。 (誰が裸になってたまるものですかっ!いくら見続けたって絶対に恥ずか しいことなんてしないわよっ)  が、結愛子の全身は少し小刻みに震えていた。本当なら、この最終日で は結愛子は朝から全裸となるはずだった。  それも今までみたいな恥部隠しは一切なく全て丸出しのままとして。 (悔しいけど..これだけは中條さんには感謝するわ。もし中條さんが助 けてくれなかったら..この場で服を脱いで丸出しになってたのね..い や、きっと昨日の段階で恥部を隠すものを取られてたのかも..)  すでに結愛子は中條から今日受け取る分の新たな借用書、川阪の半年分 の前借り分の帳消しをもらっていた。  そう、中條が先輩OLたちから今日行うはずの辱しめの概要書と借用書 を取り返してくれたのだ。 (・・・本当に、この概要書に書いてることをやらせるつもりだったの? いや、やらせるはずだわ..でも、こんなの異常だわ!何で会社の研修で こんな破廉恥なことしなくちゃいけないのよっ)  研修最終目の結愛子の格好。    出社後、研修室の外のパーティションで服と下着を没収する。    恥部は一切、隠すのを禁止する。    10分毎に指でおま●こを開くこと。その際、にっこりと微笑むこと。    最終日に行なう社員証撮影、配属部署見学も裸で行なう。    これを1日我慢すれば彼氏の半年分の給与前借りはチャラとなる。 (こ・これじゃ、私ずっと裸で働くみたいじゃないっ!こんな非常識なこ とが、まかり通るなんて..隼人が必死に反対した理由が分かったわ..)  ピンク会社だとは知っていたけど、ここまで酷いとは結愛子は思いもし なかった。  研修が終わったら、自分から川阪に何度も謝らなくちゃと深く思う結愛 子だった。  こうして午前中は一切の辱めを受けることなく、結愛子は研修を続ける ことが出来、パーティションの方では男子社員たちの嘆きがいつまでも響 いていた。 「おいおいぃ〜。マジで今日、普通の格好のままかよぉぉ〜」 「我がままお嬢は何してんだよっ!さっさと代わりの先輩OLよこしてく れよぉぉ〜。それとも中條をビビってんのかぁ〜」 「ひょっとして、あの先輩OL共が勝手に暴走してたんじゃねーか?去年 も新人研修で好き放題してたし、見限られたってとこだな..」 「そうかもな。去年の最終日は全裸に剥いたせいで、新人がその日に辞め てしまったからな。辞めたら、我がままお嬢の出番がないし」 「ちきしょぉぉ〜!中條もあと1日待ってくれればいいのに〜。あいつば っか、良い目に遭ってるんだろ?悔しいな」 「とりあえず、もうちょっと様子見てようぜ。まだ希望を持とうぜ」 「そうだな。昨日、丸出しギリギリまで追い込んだんだからな。いひっ」 (いつまで見てる気なのかしら..今日は絶対に脱がないのに..)  結愛子の脳裏に今までの研修でされた辱めがよぎった。  そして、辱めから開放されたはずなのに、何かモヤモヤしてるような..  やけに社服や下着が暑苦しく感じる。閉じてる足もムズムズしていた。 (どういうこと?何でこんなに社服や下着がうっとうしいの?脱ぎたい? いやっ!そんな変な願望も性癖も私にはないわっ。有り得ないわっ)  結愛子は何とか平静を装いながら、昼休みまで耐えた。休憩のチャイム を聞くと急いでトイレの個室へ駆け込んだ。  そこで何と服や下着を全部脱いでしまい、ある場所をそっと確認した。 (何で!?何で濡れてるのよ..私いったい、どうしちゃったの)  結愛子のおま●こからは、愛液が溢れており、この愛液は今日受けるは ずの辱めを想って濡れたものだった。 (嘘よっ、嘘っ!恥ずかしいことは嫌なのにっ、嫌なのにぃぃ..)  結愛子は濡れてることを信じられず、必死で溢れる愛液を拭きとってい た。  けれど..辱しめのことを想うと乳首がピンと固く尖っており、おま● こが熱く火照っていた。  そして結愛子は、変な違和感を感じてきた。午前中の自分の姿って何か 間違えてるような..だって、辱めを受けるのを承知してここに来たんじ ゃないかと、だったら辱しめは当然だと思ってきた。 (社会人なんだから..言われたことは守らないと..)  先輩OLの指示がなくても自発的にしないと思うと身体がすごく疼いて くる。変な性癖がないと言い訳しながらも、結愛子の手が自然とトイレの 鍵をカチャリと開けてしまった。 「あっ、あっ、何で鍵を..ああぁっ、足が、足がぁ..」  幸いなことに女子トイレには結愛子しか居なかった為、個室のドアが開 いても、そこから裸の結愛子が出てきても大騒ぎになることは無かった。 「いやぁぁっ..どうして私、裸のままで出てきたの?」  何でこんな破廉恥なことをしたか分からなかったが、心のどこかではこ のままの姿で研修室に戻ってもいいと思っていた。  本来なら、今の一糸まとわぬ姿が研修日最後の桜野結愛子の正しい格好 なんだから..(そうよ..裸で戻っても..何の問題ないわ)  1歩、また1歩、結愛子は女子トイレの出入口に近づいていった。 「!!はっ、わ・私ったら何、考えてんのよっ!そんなこと出来るわけな いでしょ」  女子トイレの出入口の扉を開けて、裸で少し出たところで、ようやく理 性が戻り、結愛子は急いで個室へ逃げ込んだ。 (わ・私、どうしちゃったのよぉぉ〜。こんな恥ずかしいこと今までした ことがないのにぃぃ〜)  そう、結愛子は今まで露出行為をしたことも無く、しようとする気も起 きなかった。  女友達との旅行で混浴の露天風呂に行って裸になったことは数回あるが、 それは露出行為ではなく、裸になったからって快感が起こるわけでもない。  それに結愛子自身、露出癖のある女性を軽蔑しており、あんな恥ずかし いことをして情けなくないのかと思っていた。  まあ、元々オナニーでもほとんど濡れることが出来なかった結愛子にと っては感じるということが理解し難いものだった。  が、それは先週までの状況であり、結愛子のおま●こは悲しいことに中 條の手で簡単に濡れるように開花させられてしまったのだ。  それは、性感への悦びを知ってしまったことでもあり、少しずつ快感を 求めようとする自分が目覚めようとしているのかも知れない。 (ち・違うわっ!私にはそんな変な性癖なんてないわ。人前で肌を晒すな んて冗談じゃないわっ)  けど研修室に戻った結愛子は裸で戻らなかったことに後悔を覚える。  こんな淫らなことを悔いるなんて今までなかった。しかも、あんな男子 社員たちに裸を晒したいなんて..実に情けない気持ちになった。 (私、どうかしてるわ..しっかりしなくちゃ!)  この研修で自分の感覚が狂ってることに焦りを覚える結愛子。が、身体 の方は得体の知れない疼きが起こっている。特に股間が今までにないほど 熱くなり、愛液が溢れ出す。ショーツには恥ずかしいシミが浮かび上がっ てきたのであった。 (何で濡れてくるの?このままじゃまずいわ。変なことを考えないように しなくちゃ..)  けれど、今日に限って結愛子の脳裏にはいやらしいことがよぎっていき、 研修が終わるころにはショーツが恥ずかしいほどに濡れてしまった。  すでにスカートの方にも愛液のシミがじわっと浮かび始めてる。 (ど・どうしよぉ..こんなに濡れてくるなんて..研修はもうすぐ終わ るけど、どうやって帰ったらいいの?)  このままじゃ帰りの電車にも乗ることも出来ず、この場から出ることも 出来ずに困っていると丁度、聞き覚えのある声が聞こえた。 「結愛子チャン、新人研修お疲れ様。良かったら、僕と一緒に飲みに行か ないか?行きつけのバーへ招待するよ」 「!中條さん..いえ、結構です。今日は用事があるので付き合えません」 「アハハッ、嫌われちゃったかな〜。一緒に飲むぐらいいいじゃないか?」 「お断りしますっ。私にはつきあってる彼が居ますので!」 (こんな男に濡れてるのを知られたら、何をされるか分かったもんじゃな いわっ)  必死に中條を警戒する結愛子だが、そんな結愛子の耳元でそっと中條が 囁いてきた。  ぼそぼそ「替えのショーツなら用意するよ。それとも、この場で裸に剥 いて濡れてるのを確かめてもいいんだよ」  と中條が結愛子の上着のボタンを3つほど外してくる。結愛子は抵抗し たくても手が動かないことに気づいた。 「あっ、あっ、そんなぁ..」 (だ・駄目だわ..中條さんには逆らえない..こんなとこで脱がされた ら不味いわ..でも、気持ちいい..気持ちいいのぉ..あっ、あっ)  一方、この様子を研修室の外のパーティションから見ていた男子社員た ちが騒ぎ始めた。 「ちくしょぉ!中條の奴、堂々と研修室へ入りやがったぞ。きたねーぞ」 「うおっ、何か服を脱がしてねーか?俺たちの前で辱しめるつもりか?」 「相変わらず、最低な奴だな。桜野さんがあんな男に落とされるなんて信 じられねー」 「けど桜野さん、脱がされてるのに感じてねーか?あれが中條の凄さなの かよぉぉ」  すでにブラウスのボタンが全て外されたのに、結愛子は全く抵抗してこ ない。男子社員たちは鼻息を荒くしてどこまで結愛子が脱がされるのかを 期待し始めた。 「さて、結愛子チャン。あんまり無抵抗のままだとブラも外しちゃうよ。 フロントホックだなんて、もしかしておっぱいを出したいのかい?」 「ち・ちがぅ..は、外さないで」 「さて、どうしようかな?そうだ、あっちで見ている奴らに聞いてみるか」  中條はジェスチャーで結愛子のブラを外して欲しいか男子社員たちに聞 くと、即答でOKサインを出してきた。 「あっ、あっ、そんなぁ..」 「と言うことさ。結愛子チャン、これは外させてもらうよ」  パチンッ。と中條は手馴れた手つきで結愛子のブラのホックを外すと男 子社員たちがお互いに押し合って覗きポイントを確保する。実に浅ましい 光景がパーティションで繰り広げられてる中で中條が非情な命令を結愛子 に耳打ちした。  ぼそぼそ「結愛子チャン。今度は自分から濡れてるショーツだけを下ろ すんだ」 「えっ?」(下ろせって..そんな破廉恥なこと..)  だが、今の結愛子は一切、抵抗が出来ない。まるで中條に強い暗示を掛 けられているかのようだった。  男子社員たちが見ているというのに、結愛子は器用にショーツだけをス ルスルと足元へ向けて下げていく。  ストンッ..(ぁぁっ、下ろしちゃったわ..)  足元に落ちたショーツはシミがついた股布を晒しながら丸まっていた。  まるで「私はこんなに濡らしてました」と言わんばかりの晒しぶりだ。  さらにショーツを下ろしたことを結愛子が中條に報告してきた。 「言われたどおりに..お、下ろしました。つ、つ、次は何を?」 「そうだな。じゃあ片足だけショーツをかけて、股を開いてくれないか」 「!!」(ま、股って..)  あまりにも酷い中條の命令に驚いた結愛子だが、すぐに観念して片足だ けを抜いた。  そして、結愛子は男子社員たちの方をチラッと見てから股を大きく開い た。まだ、肝心のおま●こはスカートの影で薄っすらとしか見えないが、 男子社員たちは大満足だ。  しかも、中條の仕打ちはこれだけでは終わらず、まだ続きがあったのだ。 「結愛子チャン、こっちは僕が外しておくよ」パチンッ、ジーッ。 「あぁぁ..」  何と、中條が座っている結愛子のスカートのホックを外し、ファスナー を下げてきた。 「うおぉっ、中條の奴。ファスナー全開にしやがったぞ。横から生尻バッ チシだぜ」 「いや、それよりもブラウスの方を見ろよ。生肩出されて今でも落ちそう だ!」 「って言うか、ブラウスの裾でおっぱい隠すのはずるいぜ。中條め〜。い い加減、結愛子ちゃんの裸を晒せよ」  そう、中條は結愛子を恥部ぎりぎりの着衣にしてきたのだ。今でも上半 身から落ちそうな全開のブラウスとホックが外れたブラ、ファスナーを全 開にしたスカートに足元まで下ろされたショーツ。  おそらく、結愛子が今立ち上がれば全ての衣類は一瞬で落ち、裸を晒す のは間違いないだろう。  当然、男子社員たちからも起立の号令を待っている。「立たせろ!立て よ」という男子社員たちの要望の声が高くなってきた。 「さ〜て、結愛子チャン。ここまできたら次に何をするか分かってるね? 僕が言わなくても大丈夫だよね」 「は、はい..」  何故か、結愛子は暗黙の命令を了承した。そして、そっと静かに腰を浮 かして立ち上がり始めた。  言うまでもないが、この状態で立ち上がったらどうなるかは結愛子が一 番、理解していた。 (あっ、あっ、このまま立ったら、私の裸が晒されちゃう..だ、だめよ! 立ったら駄目なんだからぁぁ〜)  自分から裸を晒すなんて行為はしたくない。結愛子は必死に理性を奮い 立たせて身体を止めたのだが.. (だ、だめだわぁ..身体が疼いて疼いてぇぇ、立ちたくなっている..)  いち早く立ちたい衝動に駆られた。やはり男子社員たちに裸を晒さなき ゃという気持ちが強くなっていた。  正直な話、午後は服を脱ぎたい衝動を必死に抑えていたようであり、中 條のお膳立てに感謝すら覚えるほどだった。  何でこんな酷いことをされて嬉しいのかは結愛子自身にも分からない。  悔しい気持ちもいっぱいなのに、その悔しさまでが快感に変わっていく ような気がした。 (私、いったいどうしちゃったのよぉぉぉ〜。こんなの絶対にいやぁぁ〜)  結愛子は心の叫びをあげた。中條のことは憎くて許せないのに、スケコ マシなんかに言いようにされたくないと思ってるのに..  が、よく考えたら、それが中條のやり方なのかも知れない。女性を堕と すっていうことは、こういうことを次々と承諾させてしまうことだろう。 (ぁぁっ、私って着実に中條さんに堕とされてるってことなの?)  今さら、そのことを理解しても遅いかも知れない。  男子社員たちが固唾を呑んで待ち構える中、結愛子は椅子を後ろに押し てスッと立ち上がった。  身に着けていたものを全て床に落としながら..


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