第23話「円形ステージ」
「さあ、これより社内ミスコンの桜野さんによるロウソク点火が始まりま
す。皆さん、ご注目を」
司会者のかけ声で会場全員の視線がステージに集中する。その中で結愛
子がせり上がる円形ステージまで進んでいく。
進むたびに結愛子の水着の紐が解けはじめ、ブラは浮き、ボトムが下が
ってくる。
だが、結愛子は紐が解けることよりも、解かれるほうに注意を払ってい
た。何せ、今の結愛子の両脇には奈緒の取り巻きが一緒に並んで歩いてい
るからだ。
(解かれてたまるものですか!解かれたら手で隠してすぐに逃げなくちゃ!)
奈緒の取り巻きが変なことをしない風に睨みを利かせていた結愛子だが、
ここでようやく奈緒が仕掛けた罠に気づいた。
「!!」(あれっ..両手がキャンドルトーチにくっついている?)
今さらながら、両手でしっかりと持つように言われた意味を理解した結
愛子。
(しまった..この手袋、内側に強力なマジックテープが貼ってあるわ。
それにキャンドルトーチの持つところにもマジックテープが..)
どうやら、この強力なマジックテープは一度、合わさると剥がすのに相
当な力を必要とする仕様になっていた。
つまり、今の結愛子はどんなハプニングが起こってもキャンドルトーチ
を離すことが出来ないのだ。
それは、奈緒の取り巻きが何をしてもどうすることも出来ないというこ
とでもある。
睨みを利かせていた結愛子の表情が、途端に青ざめてくる。
それを確認した取り巻きが、ニヤッと笑みを浮かべて堂々と結愛子の水
着の紐を手にとってきた。
「!!」(ああぁぁっ..)
「ふふ♪まだ引っ張らないから、そのまま何気ない顔で進むのよ」
「まったく〜気づくのが遅いわよ。これで私たちも少しは楽しむ時間が出
来そうね〜」「な・何をする気なのよっ!」
「そんなに怯えないでよ。まだマッパにする気はないから安心していーよ。
けど変な行動を見せたら、すぐに紐引っ張るからね。そこんとこよろしく〜」
「・・・ひ・卑怯よ」
「卑怯で結構よ。とりあえずロウソク点火まで今の状態にしてあげるわ。
今、マッパになんかしたら大騒ぎになって奈緒様のケーキに火が付かなく
なるからね〜」
「そうそう、別にその前にマッパになりたいなら、それでも構わないよぉ〜。
その時は強引に立たせて裸を晒すつもりだからぁ〜」
「ぅぅ..ひどい..」
「ほらっ、泣き顔なんか見せるんじゃないわよ。笑顔を見せないとマッパ
にするよ」「ぅぅ..笑顔でいます」
「そうそう、いい子ね〜」
「あと、そんな作り笑顔じゃダメよ。ちゃんとした笑顔じゃないとこうな
るからねぇ〜」
そう言うと結愛子のボトムの紐を軽く引っ張ってきた。
「ひゃっ!わ・わかりました。ちゃんと言うとおりにします」
結愛子が取り巻きの言いなりに自然な笑顔を作ると、紐を引っ張ってく
るのをやめた。
当然、引っ張られたことでボトムは下がったが、今の結愛子には何も出
来ない。ただただ、真っ裸を晒されてしまう不安と恥ずかしさでいっぱい
だった。
さらに奈緒の取り巻きが結愛子の水着の紐を掴んでいるのを周りの男子
社員たちが気づいてきた。これは誰が見ても、そろそろ桜野結愛子をマッ
パにしますと予告してるようなものだ。
鼻の下をのばした男子社員たちが結愛子のマッパが近づいていることを
知って小声で騒ぎ始めた。
ぼそぼそ「見てみろよ。今度こそ桜野さんの全裸が拝めるぞ」
ぼそぼそ「それにしても、あの我がままお嬢、やることがえげつねーな」
ぼそぼそ「しかし、桜野さんは何で少しも抵抗しねーのか?」
ぼそぼそ「やっぱ、本人納得済みのマッパなんだよ」
ぼそぼそ「そーだろな。さっきも何もしなかったしな」
「うふふ〜、いい気分ね〜」「あいつらの興奮ぶり、超笑えるぅ〜」
奈緒の取り巻きのご機嫌が良くなり、何もしてこなくなったことに結愛
子は一安心する。が、時々わざと軽く紐を引っ張る意地悪はしてくる。
「ほら、ちゃんと私たちに合わせないと紐ほどけるわよ」
「す・すいません。気をつけます」
結愛子が素直に謝ってくる。紐を掴まれてる以上、取り巻きの命令には
全て従わなければいけない。ただ素直に従っても紐を悪戯に引っ張られる
ので結愛子の焦りは増していた。
(ほ・本当に..ロウソク点火まで持たせてくれるの?今でも外れそうな
のに..)
奈緒の取り巻きがこのまま紐を思い切り引っ張ってしまいそうで、結愛
子は生きた心地がしなかった。
だが、まだ結愛子にも救いの手はある。きょろきょろしながら、ある人
物を探していた。そんな結愛子に取り巻きがトドメの言葉を指した。
「残念だけどぉ〜。あのグータラな男は帰ったよぉ〜。今いるのは、あん
たのおま●こを見たい連中だけしかいないわ」
「そーよ。もう、あんたのマッパを邪魔する奴は誰もいないのよぉ〜♪」
「そんな..帰ったなんて..」
「もう観念しなよぉ〜。あんたのマッパは決定なんだからぁ〜」
「今すぐっていうなら言ってね♪お望みどおりにおま●こ晒すから」
(まだ諦めてたまるものですか..か・考えるのよっ、結愛子)
結愛子は最後の最後まで諦めないでいくことにした。だから今は我慢し
て取り巻きの言いなりになるしかない。
そんな結愛子の前に、ついに円形のステージが目に映った。早く何かい
い手を思い浮かべなくては自分の真っ裸は確実に晒されるであろう。
(あぁっ..何もいい方法が見つからない..このままじゃ裸を..)
結愛子が必死に考え続ける中、奈緒の取り巻きが最後の命令を出してく
る。
「それじゃ、目の前の円形ステージに立ってね。満面の笑顔を忘れずに〜」
「は・はい..」
手の自由が利かない以上、奈緒の取り巻きの言うとおりにするしかなく、
結愛子はケーキの前にある円形ステージの上に立った。
「じゃあ、次は股を開いて。私がいいと言う角度まで開くのよ」
「はい、これでいいですか?」
「もっとよ。もっと開くのよ」(ふふっ、ここから股間の股布が丸見えよ。
あいつらにマンチラしまくりね。ざまーみろ)
「ああぁ..まだ開かなくちゃいけないんですか..」
「当然っ!」
結愛子はいわれるがままに大股で開いていく。これは、かなり恥ずかし
い格好だ。社内ミスコン優勝の女性が、水着の紐がほどけそうなのに股を
堂々と開いてくる。これから、この円形ステージがあがっていくのを承知
で。可哀想なことに股を開く結愛子の身体が恥ずかしさで震えていた。
結愛子の準備が終わったところで、司会者が話しはじめた。
「では、これより2分後に桜野さんが立っている円形ステージがせり上が
ります。ケーキと同じ高さまで言ったところで、ローソク点火をしてもら
います。桜野さん、準備いいですか?」
「は・はい、大丈夫です」(そろそろ、あの言葉を言うのね..)
「それじゃ、くれぐれもキャンドルトーチを落とさないように」
「はい。これを聖火と思って、たとえ..たとえ..」(言えない..)
「たとえ?たとえって何ですか?」
「た・たとえっ!ま・ま・まっ..」(言わなくちゃ..)
「ま?”ま”って何ですか?」
「まっ!真っ裸になっても、決してこの手は放しませんっ」
(ぁぁっ..言ってしまったわ..これで満足したでしょ!ぅぅっ..)
取り巻きに言われた言葉を結愛子がちゃんと言ったところで、会場が大
いに盛り上がった。
何せ、結愛子本人による実質上のマッパ宣言となったからだ。
(恥ずかしい..これじゃ私が裸になるって言ってるようだわ)
けれど、何もいい手が浮かばない。(ぁぁっ..どうすれば..)
そして、結愛子の心が折れはじめた。
(もう駄目だわ..1分後には..私、裸になるのね)
時計を見た結愛子が、周りを見渡した。ここに居る男子社員全員が結愛
子の恥部をじっと見ている。それだけではなく、後ろには大きいモニター
があり、結愛子が点火するシーンがアップで映される予定だ。
(モニタでも裸が映されるのね..ああっ、気が失いそうになるわ)
残り40秒。いよいよ円形のステージがせり上がる中、取り巻きが最後
の仕上げをするために近づいてきた。
「桜野さん〜。あと30秒だけど、ぼーと立ってるのも面白くないから楽し
ませてあげる♪」
「えっ?楽しむって..」
「そんなの分かりきってるじゃない〜。こういうことよ♪」
そう言って、奈緒の取り巻きがそれぞれ、結愛子の水着の紐を引っ張っ
てきた。
その直後、結愛子のブラは思い切り浮き、ボトムの方も恥丘ぎりぎりま
で下がってしまった。
「あらら〜、ちょっと浮きすぎかなぁ〜。横から乳首が丸見えよ♪でも近
くに男子社員がいないから良かったわねぇ〜」
「ぁぁぁっ..」
「こっちはもうアウトかもぉ〜。桜野さん、悪いけどぉ〜腰を前に突き出
してぇ〜。お尻の方、捲れちゃったからぁ〜」
「いやぁっ..紐がぁ..」
すでに手遅れだった。残り15秒となった段階で、結愛子の水着の紐は全
て解けてしまった。
「いやぁぁっ〜〜!」おっぱいが飛び出し、おま●こが丸出しとなる中、
結愛子は何も出来なかった。
せめて足を閉じようとするが絶望感に打ちひしがれ、身体が動かない。
ガクガクと足を震えさせるだけだった。
本当に真っ裸にされてたとは思いたくない。けれど、現実としてもう水
着は2つとも床に落ちていた。
「ぁぁぁ..」フラッ..
目の前が真っ暗になっていく。結愛子の視界には暗い闇しか映らなくな
ってきた。いや、違う!実際に暗くなっていたことに気づいた。
(えっ?あ・明かりが消えてる..これってどういうこと)
会場の照明が落とされたことに疑問に思う結愛子に、近くにいた取り巻
きが説明してきた。
「うふふ〜、驚いたかしらぁ〜。こういう手はずになってたのよ。良かっ
たわね。落ちるギリギリで照明が消えて♪」
「それにしても足を開いたままにしてくれるなんて、褒めてあげるわ。こ
れなら、私たちのご褒美を受けても大丈夫そうね」
「ほ・褒美って」
円形のステージが暗闇の中で上がり始めようとする前に、取り巻きが最
後の仕上げを結愛子に仕掛けていった。
「ぁぁっ..」結愛子は自分の秘部に空気が触れたことに小さな悲鳴をあ
げた。何と、取り巻きが強力なテープを結愛子の恥丘に張ってきた。
そのテープは結愛子の大陰唇を大きく左右に広げており、ぱっくりと開
いた状態で固定された。
見事に開かれたおま●こから、左右対称の綺麗な小陰唇が見えており、
その奥のピンクの膣内も晒されていた。
(いやぁぁっ..こんなとこまで見せたくない、見せたくないぃ..)
心の中で抵抗の言葉を叫んだが、今さらどうすることも出来ないのは結
愛子自身が分かっていた。
ついに真っ裸の結愛子を乗せた円形のステージがせり上がっていく。
暗闇で何も見えないと言っても裸を見られてることは変わらない。いや
暗闇に目が慣れてしまったら、結愛子の恥ずかしい姿は全部見えるだろう。
すでに、ほとんどの男子社員は結愛子の水着が取れてることに気づいて
おり、そのことを皆が口にしはじめてた。
「へへっ、早く照明つけろよ。間違いなく、今の桜野さんはマッパだな」
「そうだな。明かりが消える瞬間、水着が落ちたもんな。おっぱい見えた
と思った瞬間にバチンだぜ。あのわがままお嬢め、焦らしすぎだぜ」
「うぅ〜、素っ裸だというのに目が慣れねー。明かり落とすなんて聞いて
ねーぞ」
「まあ、慌てんなよ。ローソク点けりゃ、照明が入るんだ。あと数分も待
てばいいだけよ」
「夢に待った桜野さんの全裸がもうすぐだ〜。照明早く、早くしろぉ〜」
男子社員たちが興奮してる中、ついに円形のステージは止まりロウソク
点火が始まる。結愛子が持つキャンドルトーチに火が灯り、ゆらめく灯り
で結愛子の上半身が幻想的に浮かび上がる。
はっきりとおっぱいが映ることはないが、結愛子が真っ裸であることを
見事に証明してしまった。
(ぁぁっ..おっぱいが明かりで..明かりで..)
「では、これより曲に合わせて桜野さんには奈緒様のローソクに点けてい
ってもらいます。全てのローソクに火が点いたら皆さん、拍手喝采をお願
いします」と司会者が言うと、会場内にはハッピーバースデーの曲が流れ、
結愛子が奈緒の年齢分である20本のローソクに1本ずつ、火をつけていく。
もちろん、ローソクに火をつければつけるほど結愛子の裸が見えやすく
なってくる。当然ながら、男子社員たちの視線は結愛子の下半身に集まっ
てきた。
まだ彼らの目に映るのは、身体のラインが見えるぐらいのレベルだろう。
だから、まだ結愛子のおま●こがテープで無残に開かれていることを知
らない。しかし、当の結愛子自身は生きた心地がしない。
いつ、この開かれたおま●こに気づいてしまうのか。いや、ローソクを
全て点け終わったら照明がついて、完全に晒されてしまう。
このローソクが結愛子のマッパへのカウントダウンとなっており、その
ローソクを自分の手で点けていく結愛子にとっては、これ以上ない屈辱で
あろう。
そんな結愛子の姿を会場の特等席から奈緒が高級ワインを飲みながら見
ていた。数十万もするロマネ・コンティをバカラワイングラスに注ぎ、結
愛子の痴態をおかずにして飲んでいる。テーブルにはグラスに敷くコース
ターの代わりに取り巻きが持ってきた結愛子の黄色の水着が敷かれていた。
「奈緒さま。あとローソクは10本です。全て点けた直後に照明をつける手
はずとなってます」
「そぉ〜♪じゃあ、あとテンカウントであの子の不様な姿が白日の下に晒
されるわけね〜」
「はい、その通りです。後ろのモニタには、あの女のま●こが画面いっぱ
いに映りますのでお楽しみを」
「んまぁぁ〜、それじゃ可哀想すぎるじゃなぁぃ〜♪けどブレすぎる映像
だったら嫌よぉぉ〜」
「大丈夫です、奈緒さま。おま●この細部に至るまでくっきり鮮明に写し
だしますので」
「あはははは〜、もう会社にいけなくなるわねぇ〜。でも、これをきっか
けにAV女優へ転職できそうねぇ〜」
ローソクは残り8本となった。はたして、このまま結愛子の裸は不様に
晒されてしまうのだろうか?
(最終更新:2011年3月24日)
第24話へ