第11話「甘いシャワー」


(わ、私ったら、いったい何をしてるの?このままシャワー室にいくなん てダメよぉぉ〜)  少しずつ理性を取り戻した結愛子が自分の現状に愕然としていた。  まさか、中條と一緒に裸でエステを受けてしまうとは..  それも、これからシャワー室に行こうとしてるなんて、自分から犯され に行くようなものだ。早くここから逃げなくちゃいけないと慌てていた。 「アハハッ、結愛子チャン。どうやら、理性が戻ってきているようだね。 けど慌てる必要はないさ。僕は君が求めない限り、野暮な真似はしないさ」  中條が優しく微笑んで応えてきた。だが、それは顔だけであって下半身 のギンギン勃起状態を見るとまるで説得力がないように思えた。 「そ、そ、それなら何で、チ・チンコが..ぼ、ぼっきしてるんですか!」  結愛子は恥ずかしさに耐えながら、中條が勃起していることの理由を求 めた。男のペニスなんて見たくないけど、この場を逃げるには勃起状態を 指摘するしかなかった。 (さあ!苦しい言い訳をしてみなさいよ。あんなにチ、チンコ立たせて、 どう答えるつもりなの?) 「アハハッ、ここが立つのは当たり前じゃないか。君の素晴らしい裸を前 にして立たない奴なんて、世界中探してもどこにも居ないさ」「な・なっ!」  中條はペニスが立ったことを当たり前のように説明してきた。 (ちょっとぉ〜、そ、そ、そんなの理由になんないわよぉぉぉ〜)  堂々としている中條に対して、結愛子は次の手をどう打っていいか分か らなくなってきた。 「僕は欲情に負ける男ではないんでね。勃起したからって襲うことはない さ。それに久々だよ。ここまで上反りになることは。よほどの女で無けれ ば腹にくっつくことなんてなくてね」  何と中條は、ここまで勃起させたことを褒めてきており、腹筋にビタン ビタン音を立てながら見せ付けてきた。 (あっ、ぁぁ..見せ付けないで..見てると気が抜けちゃう..)  結愛子は中條のペニスを見ないように視線を外そうとするが、チラチラ と見てしまう。そう、見たい衝動に駆られていたのだ。  けど、衝動に負けて見てしまうと、どんどん気が抜けて立っていられな くなる。 「んぁ..はぁぅ..」(もうダメ〜、倒れちゃう..)  すっかり中條のペニスに翻弄された結愛子は全身の力を失い、身体を預 けるように中條に覆いかぶさってきた。 「アハハッ、女として素直な反応だよ、結愛子チャン。さあ、シャワー室 は目の前さ。このまま僕に任してもらえばいいさ」 「は、はい..」  結局、結愛子は中條と一緒にシャワーを浴びることになった。が、スケ コマシであるはずの中條が勃起したペニスを使うことは無かった。  何故かキスだけしかしてこない。結愛子の胸も秘部も決して弄ってこよ うとしなかった。だから、結愛子の方も抵抗する理由が出来ず、中條のキ スを黙って受け入れていた。 (あっ、あっ、何でキスしかしてこないの?このままじゃ蕩けちゃう)  どうやら中條にとっては、この場はキスだけで問題なかった。その気に なればいつでも結愛子を犯せるので、時間の無い今はこれで良かったらし い。が、結愛子の方はとんだ計算違いとなった。  そう、強引に恥部を弄ってきた際に大声で叫び喚くつもりだったが、そ れが出来なくなっていた。 「結愛子チャン、抱きしめるぐらいなら構わないだろ」 「・・・ど・どうぞ..」  中條が結愛子の承諾を得て優しく抱き、舌を絡ませる濃厚なキスをする。  結愛子の全身が激しく疼き、キスだけでイきそうな勢いだ。  そして唇が離れると、結愛子の唇には中條の唾液がたっぷりとついてお り、濡れてきた股間からは淫猥な匂いが立ち上っていた。 (あ、あぁっ、中條さんったら、チンコが..濡れてるあそこに当たって いる)  中條が結愛子を抱きしめてるので、どうしても上反りになったペニスの 裏側が結愛子の恥丘に当たる。少しずつ恥丘の割れ目を押し付けてくる感 触に結愛子の陰唇がぷくっと充血しはじめた。 (いやぁぁ〜。中條さんのチンコを..は、挟んできてる〜)  そう、少しずつ開いていく陰唇へ中條のペニスが挟まっていく。それも 溢れる愛液が潤滑油となり、中へ入りやすくしてしまう。  もし中條が意図的に腰を下げて動かせば、あっさりと中條のペニスは結 愛子のおま●こへ侵入できるだろう。 (腰を離さないといけないのに..何でこんなに密着してるの?)  挿入の危険があると言うのに結愛子の股間は中條の上反りのペニスに押 し付けている。  どうやら女として、男性器を知りたいと欲求に負けているのかも知れな い。特に勃起したペニスの固さには驚いたようだ。 (チ、チンコが..こ、こんなに固いものだったなんて..それでいて、 すごく熱いんだ..)  初めて実感した大人の男性器の感触に結愛子の興奮は高まっていく。  もはや理性で止められる状況ではなく、あれほど見るのも触るのも嫌が っていたペニスが中條のものなら愛おしく思えるようになった。  このまま挿入されたとしても諦めるしかないのだろう。  何せ、抱きしめながら身体に垂らしたソープを熱い抱擁でお互いの身体 を擦り洗っているからだ。 (こ・このままじゃ..セックスしちゃう..これがスケコマシの手なの ね..)  自分をここまでエッチな女に変えていく中條のテクニックに結愛子は驚 いていた。もし強引に襲ってくれば、いくらでも抵抗できたはずだが、こ れほど巧みな手で責められると、どうしようも出来ない。  すでに中條のペニスが欲しいかのように、結愛子のおま●こが激しく疼 く。きっと挿入を拒むことなど無理だろう。ずっと続く中條とのキスや密 着している身体に、今まで性行為を避けていた女の身体が我慢の限界を迎 えてきたようだ。  が、いつでもセックスできる状況で、中條はわざと唇を離し、結愛子の 身体を引き離した。 「結愛子チャン、そろそろ戻ろう。もう料理も出来ているしね」 「あっ、あぁ、そんな..」  どうやら、中條は結愛子の身体の快感を生殺しにしておくつもりらしい。  焦らしに焦らして、結愛子の方からセックスを望むように調教していく のであろう。  もちろん、結愛子の方も必死に喉から出そうになるいやらしい言葉を飲 み込んで、中條の思うがままにならないように頑張っていた。 (私からセックスなんて望んでたまるものですか..身体の疼きは一時的 なものよ..我慢すればいいだけなのよ..)  スケコマシなんかに堕とされたくないという一心で、何とかシャワー室 から出ることが出来たが、そんな結愛子を見て中條は不敵な笑みを浮かべ ていた。 (くくっ、よくここまで我慢できるとは見事だよ、結愛子チャン。他の女 だったら、とっくにシャワー室で僕のモノを求めて咥えているだろうな。 まあ、ずっと性感マッサージを受ければ仕方ないことかな。アハハッ)  実は先ほど、結愛子が受けていた全身エステのコースは最高級の性感エ ステだったらしく、全身の性感帯を刺激していき、今まで眠っていた性感 帯を次々と開花させるものだった。  つまり、結愛子は全身の感度を勝手にあげられてしまい、しかもその感 度が今後下がることはない。よりいっそう、感じやすく濡れやすい身体に されたのであった。 (さて、まだ理性が戻らないようだから、もう少しだけ調教しておくか。 僕の女として相応しい牝にしてあげるよ。結愛子チャン)  中條が何やら良からぬ企みを練りながら部屋に戻ると、すでにVIP専用 のスペシャル料理が用意されていた。 「もう料理は出来てたみたいだね。ほら、奥のテラスのテーブルにハーブ ティーとスイーツが置いてあるよ」 「ええ..」 「さあ、結愛子チャン。冷めないうちに早く食べようじゃないか」 「は・はい..」  中條が笑顔を見せながら優しく手を差し伸べ、結愛子を奥のテラスまで エスコートする。  そして中條だけが5分ほど部屋に戻って身支度をし、その後は結愛子と 一緒にテーブルの上の料理を美味しそうに食べ始めた。  神秘的な夕焼けを見渡せる最上階のテラス席は、まさにVIP専用と言う に相応しく、沈んでいく真紅の太陽を眺めながら、2人は料理を味わって いた。  もし、このテラスを他の人が見かけたら、あまりのセレブ感にため息を 出すかも知れない。が、実際はそうではなかった。  何故なら、結愛子は素っ裸のままで料理を食べており、いつ誰かに裸を 見られてもおかしくない状況にされていたのだ。 (ど・どうして、私..裸のままでいるの?こんな姿でテラスで料理を食 べてるなんて..)  いつまでも裸のままの結愛子に中條がとんでもない言葉を掛けてきた。 「アハハッ、僕の女はみんな、僕の許しなしじゃ服を着れないのさ。つま り結愛子チャンはもう僕の女になってきてるのさ」 「!なってませんっ。わ、わ、私には..隼人が..」 「アハハッ、今にそんなことも言えないほどに僕の女にしてみてるさ。だ って君の身体はもう僕の言いなりだからね」 「ふざけないで!だ・誰が言いなりなんかにっ」 「威勢がいいね、結愛子チャン。けど、今の火照った身体じゃ無駄なあが きさ。そうだ、柵越しに少し身を乗り出して火照りを冷ましたらどうだ」 「ば・ば・馬鹿なこと言わないでください..」  何と中條がテラスの柵のところまで裸で行けと言ってきた。もちろん、 こんな愚かなことをしてはいけないと結愛子は分っているのだが.. 「んぁぁ..ぁぁ」結愛子の口から小さな喘ぎ声が漏れる。  その直後、結愛子はすっと立ち上がり、そのままくるりと身体を柵の方 へ向けて歩き出した。  中條の命令を待ち焦がれたかのように、太ももには結愛子の愛液が大量 に垂れていく。  そして柵に辿り着いた結愛子は、これでもかというほどに身を乗り出し て真下の道路に向けてDカップのおっぱいを揺らしてきた。  両足の方も思い切り開いており、中條が望む姿を自分から察し実践した ようだ。 「こ、こ、これで、いいですか..」(あぁっ、何でこんなことを..)  心では否定をしても快感が欲しい結愛子の身体は悔しくも中條の言いな りになっていた。そうすることで全身に痺れるほどの快感が走り、思わず 出てしまった喘ぎ声を結愛子は手で口を押さえていた。 「んぁぁ..ふぁ、ああっ..」(やだぁ..すごく気持ちいいぃ)  こんな辱め、絶対に嫌なはずなのに、自分の裸体が晒されれば晒される ほど、気持ちよさが増してくる結愛子だった。 (わ、私..まさか露出癖などあるの?そんなはずはないわ..)  誰も来ないでと思ってるのに、心のどこかでは見られることを望んでい る。結愛子の全身にはじわじわと露出行為の快感が伝わってきており、自 分自身では決して出来ないことをされるのが気持ちよくてたまらないのだ。 (んぁぁぁっ..気持ちいいぃ..こんな快感はじめてかもぉ..) 「アハハッ、牝として少しは晒される快感を覚えてきたようだね。けれど、 これ以上は本当に誰かに見つかりそうだから、こっちに戻ってきていいよ。 せっかくのハーブティーも冷めちゃうしね」 「は・はい..ありがとうございます..」 (今はダメだわ..中條さんには逆らえない)  戻ってきた結愛子を中條は自分の隣に座らせて、無防備のおっぱいを手 のひらで転がしてくる。これはきっと、中條がその気になれば、どんな辱 しめも結愛子にさせることが出来るのさと言う暗黙のサインなのかも知れ ない。 (く・悔しいけど、ここは私の完敗だわ..スケコマシを甘く見すぎてい たわ..何とか最後の一線だけは守り抜くことだけ考えなきゃ..)  この際、恥部を弄られるのは諦めることにした結愛子。  が、心だけはスケコマシなんかの手に堕ちてたまるものですかと、必死 に抵抗をする結愛子だった。  ただ、傍から見ると恍惚の表情をした裸の女が男のなすがままに弄られ てるようになっており、料理を下げにきた女性エステシャンがその姿を見 て失笑してきた。  ぼそぼそ「ぷぷっ。見てみて、あの子。ここに来た時は比べ物にならな いほど淫らになっちゃったんじゃないの?テラスで裸でいるなんて」  ぼそぼそ「仕方ないんじゃない?あの子の性感帯、かなり開花させちゃ ったんだから〜」  ぼそぼそ「でも〜、いつまで裸でいるつもりなのかしら?私たち、料理 を下げにきたのにね〜」  女性エステシャンの嘲笑がつづく中で、結愛子は最後まで裸で料理を食 べることになり、食べ終わった後も中條が非情な言葉を出してきた。 「うん、美味しかった。ごちそうさま。ここの料理はいつ食べても最高だ な。それじゃ、そろそろ店を出るとしよう。結愛子チャン」 「!は、はい..」  結愛子が裸のままなのに、中條は平然と部屋を出てしまい、結愛子もそ のまま出るしかなかった。  まるで中條の着替えの許可をもらわなければ、いつまでも裸のままでい けない感じだった。 (あぁっ..このまま裸で店を出てしまうの?そんなの無理よ..)  理性の言うことを聞かない暴走している自分に結愛子が困惑してる中、 女性エステシャンが笑いを堪えながら、受付へ向かう中條に声を掛けてき た。 「ぷぷっ..な、中條様..お連れの方の..ぷぷっ..ふ、服や下着を お忘れになっていますよ」 「あっ、そうだったな。結愛子チャン、着替えるの忘れてるよ。ほら、こ こで早く着替えた方がいい」「は・はい」(助かったわ..)  結愛子はホッと息を付き、口に手を当てて笑いを堪えてる女性エステシ ャンに頭を下げて感謝した。たとえ馬鹿にされていようとも裸で出て行く よりはずっとマシだからだ。  が、その場で着替える結愛子の不様な姿に、女性エステシャンたちが笑 いを堪え切れなかった。 「あはははっ〜、もうダメぇぇ」「ぷぷっ、ひひひゃっはははは..」  ついに結愛子の近くで女性エステシャンたちが笑い転げ、壁を叩き、涙 を流しながら大笑いしてきた。  そんな中で着替える結愛子だが、不思議に怒りや悔しさが沸くことはな かった。逆に嘲笑や失笑が甘美の刺激となって股間を濡らしていたのであ った。


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