プロローグ
※2007年時、お蔵入りになったもう1つの第9話後編以降の話となっています。
《第9話後編より開始。(文頭部分は第3期と同じです)》
陰健課長が今後の企みを練っている中、結愛子の方は息が荒くなり、だ
んだんと恍惚な表情を見せてきた。
恥丘に乗っていた刺身のつまは、全て男子社員たちの口の中に入り、見
事な割れ目が晒されてしまった。だが、まだ活きアワビが取られてないの
で肝心のおま●こは出されていない。
けど、すっかり快感に溺れている結愛子が禁断の言葉を言うのは時間の
問題かも知れない。
そんな結愛子の姿を見て隼人が男子社員たちに意外なお願いをしてきた。
「みんな..こ・これ以上は股間に手を出さないでくれないか..アワビ
も俺の勝手ですまんが、そのままにしてくれないか」
「おいおい、そりゃないんじゃないか?桜野さんの意見も聞かないとな?」
「そーだよな。桜野さん、川阪の奴がアワビを取らないでくれって」
何と暴走した男子社員たちが結愛子の割れ目を箸でなぞっていくと結愛
子が腰をヒクヒクさせながら川阪と逆のことを言ってきた。
「ぁっ..ぁぁっ、好きにして..アワビもどうぞ取ってください〜」
「だとよ〜。桜野さんはアワビを取って欲しいみたいだぜ」
「ゆ・結愛子..」
すっかり男子社員たちの言いなりになっていた結愛子を見て、隼人は後
悔した。
自分がわざわざ、活きアワビを選んだのは結愛子の秘部を他の男性に見
られたくないからだった。
今さらながら、結愛子を裸で盛り付けたことに悔やむ隼人が、強引に男
子社員たちを押し寄せて大声で結愛子に呼びかけたのだ。
「目を覚ませ、結愛子!お前らしくないぞ!馬鹿なことを言うなっ!」
この隼人の必死な言葉が結愛子の理性を一気に戻し始めた。
そして、自分がとんでもない状況になっていることに気づいた。男子社
員たちののいやらしい視線が快感から、おぞましさに変化してきた。
「隼人、ごめん..私どうかしてた..私、実は裸を人に..」
「言わなくていい。俺も馬鹿だった。この試食会はこれで中止にするから」
「隼人..」
「みんなもこれ以上、試食会を汚さないでくれ。今回の責任は全て俺のせ
いだ!結愛子をこれ以上、変にさせないで欲しい」
隼人の真剣な訴えが男子社員たちの理性も少しずつ戻してきた。
「そ・そうだよな..俺たち何やってんだよ..」
「すまない..川阪、桜野さん」
「魔がさしてしまったよ」
「みんな..すまない。全てはこの試食を開いた俺が悪いんだ。自分を責
めないで俺を責めてくれ」
隼人の潔い態度に試食会のいやらしい雰囲気は消えようとしていたが、
不思議なことに、あの陰健課長はただ静観するだけだった。
奈緒の命令で結愛子を堕とすのであれば、これは大変な危機というのに、
何も言わずに黙っているだけだった。
そして、結愛子の方もすっかり理性を取り戻してしまい、身体の方にも
隼人が用意したタオルを巻いてしまったのだ。
もう試食会が再開されることがない状況で、ようやく陰健課長の口が開
いたのであった。
「今回は私もいろいろ羽目を外して悪かったな。課を代表して謝罪しよう」
「課長..」「すいません、課長」
「しかし、このままで終わりにしたら、桜野くんが試食会を利用して裸で
見せて楽しんだようになってしまうな〜。そう思わないか?」
「・・・・・」「そ・そんなこと結愛子がするわけないだろ!」
「だがな〜私は桜野くんがそんなことをしない女性だとわかっているが、
みんなは疑いを持ったままだと思うぞ〜」
「・・・・・」「そ・それは..」
陰健課長の的確な言葉に隼人と結愛子が何も言えなくなってしまった。
そんな隼人と結愛子に何故か陰健課長が救いの手を出してきたのだ。
「桜野くんがここ1ヶ月、一生懸命仕事に打ち込んでいたのを私は見てい
るんだ。そんな真面目な彼女を今回のことだけでいやらしい女と見るのは
すごく憤慨だ」
「課長..」「・・・な・何が言いたいんだ」
白々しい陰健課長の言葉に隼人は何かに気づいてきた。
「川阪〜、君は本当に私のことを信じてないみたいだね。まあいいだろう!
要は今回の桜野くんは単に仕事で疲れきって混乱していたのだとを証明し
てほしいのだよ」
「えっ..」「証明って何をさせるつもりだ?」
「私だって疲れてる時に酒を飲むと裸踊りをしてしまう時がある。桜野く
んは、今回少しアルコールを口にしてたから、酒の勢いで馬鹿をやったか
も知れない。自分がそんな女性じゃないと証明するために、もう1度同じ
試食会をするのはどうだろうか?」
「同じって..」「何を企んでるんだ、課長!」
「私はただ桜野くんの汚名を返上したいだけだ。今日から1週間後に全く
同じ盛り付けで試食会をして、そこで桜野くんがいやらしい女でないこと
を証明するだけだよ。これのどこか企みだと言えるのか?」
「・・・わかりました。隼人、引き受けよう」「結愛子がそういうなら」
「みんなもそれでいいかね?今日の桜野くんの言動は全て見なかったこと
にしようじゃないか〜」
陰健課長が必死に男子社員たちを説得してる中、2人の男子社員だけ反
論をしてきた。その2人は何と結愛子たちを監視していた男たちであった。
「課長〜、それじゃまだ足りねーんじゃないか?仮にも俺たちを誘惑して
きたんだぜ」
「そうそう、いやらしい女でないと言うんなら、もっと大胆なことで証明
してくれねーとな」
「そんな..」「お前ら、ふざけた事を!」
「まあまあ、それも一理あるな。じゃあ、こういうのはどうだ。1週間後
の試食まで桜野くんは一切の下着を着けないで仕事をしてもらうというの
は?仮にも男子社員を惑わした罰は必要だし、いやらしい女性だったら、
とても仕事なんて出来ないから証明するには丁度、いいだろ?」
とんでもない案を次々と出してくる陰健課長に隼人は怒り出してきた。
「ふざけるな!どこの世界に下着なしで仕事をさせる上司がいるんだ!こ
んなの聞くことない!試食会だけやれば問題ないだろっ!」
「隼人..もうこれ以上、怒らないで..」「結愛子?」
「確かに理不尽さを感じるけど、別に裸で仕事をしろと言ってるわけじゃ
ないわ。私にも自分を失った落ち度があるわ。ここは課長の案どおりにし
ます」
「さすがだね。桜野くん。しかし、仮に感じてしまったら私でもかばいき
れないぞ」
「わかってます。もし私がそんな態度を見せるようなら、その場で服を剥
いてください!素っ裸にしても構いません!」
「それじゃ、マン汁なんてものを垂らしたら、すぐに裸になるのかね?」
「…そう捉えてもらって結構ですっ!は、裸を晒してくださいっ!」
「宜しい!どうだな、みんな?女性である桜野くんがここまで言ったんだ。
今日のことは他言無用、口外禁止としようじゃないか」
「そうだな..そこまで桜野さんがするなら」
「俺たちにもいけないとこあったしな..」
どうやら陰健課長のとんでもない案でこの場は丸く納まることになって
しまったが、結愛子は少しずつ罠に落とされてる感じであった。
「じゃあ、桜野くん。今日から1週間は下着着用は禁止だよ。もちろん公
私関係なく下着を着けちゃダメだぞ。あとズボンやロングスカートは反則
だぞ。いつものスカートで来るんだぞ。上着も厚着でくるのは反則だからな」
「わ・わかりました..普段通りの格好を守ります..」
こうして結愛子は下着着用禁止で1週間過ごすことになったが、結愛子
自身としてはあのまま堕とされてしまうよりは、こっちの方がずっと、良
いと思っていた。
だが、後から考えると結愛子はこの時に堕とされた方が良かったのかも知
れない。
そう、これから始まる結愛子が淫乱であるかの魔女裁判、いや淫女裁判が
始まったのであった。
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