第1話「下着着用禁止」
※2007年時、お蔵入りになったもう1つの第10話部分となっています。
恥辱の試食会の翌日から、結愛子の下着着用禁止の勤務が始まった。
男子社員たちは誰もが恥辱な勤務になりそうな予感をしていたが、その
期待はいっさい起こらなかった。
翌日には結愛子の凛々しさが戻っており、一生懸命に仕事をしている姿
が映っている。何かすっかり疲れが取れたような感じで前よりも生きいき
している。
本当に下着を着けていないのか?そう疑ってしまうほど、次々と仕事を
こなし、いつも以上に明るく元気に熱心に取り組んでいるからだ。
実は結愛子自身も身体が軽く感じ、とても体調が良くて仕事に集中でき
る事に驚いている。
どうやら、仕事に打ち込むうちに結愛子は自分が下着をつけていないこ
となど忘れてしまってるようだ。
逆に仕事にならないのは男子社員たちの方であるぐらいだ。
結愛子がちょっとした動きをするたびに手を止めて見てしまうからだ。
これは男の悲しいサガとも言えよう。何せ、ノーパンであるというのに、
普段よりも少し短いミニスカートで仕事をしているのだから。
肝心の場所が見えるハプニングは全くないのだが、結愛子がほとんど意
識しないで動き回るので気になって気になって仕方ない。
結愛子が偶然にペンを落として、それを拾う時など、男子社員たちは思
わず身を乗り出してしまうので、振り回されてるのは彼らの方であろう。
本当にノーパン・ノーブラなのか?
昼になると誰もが疑問に思うぐらいにするまで、結愛子が自然体でいる
ことに感心してしまう。
けど、ブラウスを見るとDカップの美乳が大きく揺れているので、ブラ
ジャーをつけていないことが一目でわかる上に、乳首のポッチも綺麗に浮
かんでいたのだ。
しかし、男子社員たちも夕方近くになると結愛子の平然とした態度に感
化されて、ノーパン・ノーブラであることに意識せずにいつもどおりの課
内に戻ってきた。
というよりは結愛子の職場は常に忙しいところであるので、いつまでも
鼻の下を伸ばしたままに出来ないのも現状だった。
わずか1日で結愛子は自分のいたポジションを取り戻してしまい、清楚
で課のマドンナのイメージが元に戻ったようであった。
そんな様子を何故かニヤニヤしている陰健課長。自分の作戦が水の泡に
なったことに気づいていないのだろうか?
そんな陰健課長に何とあの奈緒から呼び出しを受けることになった。
奈緒が所属している秘書課へ出向くと、陰健課長を激しく睨んできた女
性の姿が見えた。
それは奈緒であり、今回の結果を知ってかなりご立腹の様子であった。
「陰健課長、これはどういうことよ!あの結愛子を堕とせと言ったはずよ
っ!」
「ええ、だから今日は下着着用禁止で勤務させてますが」
「生ぬるいわ!私は昨日の内に堕とせといったはずよ。あなたなら結愛子
を徹底的に淫乱に出来たでしょ!何でわざわざ中止なんかにさせたのよ!」
「中止ではないですよ。一週間後に同じ試食会をやる手はずになってます
から」
「それじゃ意味ないわ。あの結愛子をわざわざ堕としやすい状況を作った
というのに、期間を与えてどうするのよっ!台無しだわっ!下着着用禁止
など無意味に近いわ」
「確かに、彼女は全然気にしませんし、男子社員たちも1日で慣れてしま
ったようですな〜。これには1本取られました〜あっははは」
「笑い事じゃないわ!あなたには失望したわ。せっかく私がいろいろ練っ
たのに..」
「すいませんね〜。けど、もしそんな彼女が見事に堕ちたら、褒美をくれ
ませんか?」
「褒美?まあ無理だと思うけど、堕とせたら昇給でもボーナスでもあげて
もいいわよ」
「いえいえ、それじゃ私がズル賢い奴になってしまいますよ。ここはほん
のささいなお願いを聞いてもらえませんでしょうか?」
「ささいなお願い?まあ、私の力で出来るものならしてあげるわ」
「なら、桜野結愛子が堕ちた際には、崎長奈緒も一緒に社員の前で女体盛
りをするのはどうでしょうか?」
「なっ!?この私に下衆なことをやれっていうの?陰健課長、本気で言っ
てるの?」
「私りゃ〜本気ですよ。それぐらい叶えてくれれば見事に堕としてみせま
すぞ」
「あっはははは〜。見かけに寄らずに本当に食えない男ね〜。そんなに自
信があるなら賭けに乗ってあげるわよ。けど、あの結愛子って女は一度自
分を取り戻したらなかなか堕ちないわよ〜たとえ淫女の素質があってもね」
「そうでしょうな〜。じゃあ、私が彼女を堕とせなかったら、クビにして
ください。私もそれぐらい背負った方が本気が出ますので」
「・・・・面白いわね..もしかすると私すらもはめられてるのかしら?
まあ、いいわ!あなたの手腕、とことん見せてもらうわよ」
「はい!お任せください」
(くくっ、いつまでも高慢ぶりを出せるのは今のうちだな。まとめて私が
堕としてやろう)
どうやら陰健課長は奈緒すらも堕とそうとしており、その第一歩がいよ
いよ始まろうとしていた。
辺りがすっかりと暗くなり、就業時間も過ぎたせいか社員も次々と帰宅
し始めてる。
ただ結愛子は相変わらず残務に追われているせいか、帰れない状況とな
っていた。
(ああ〜ん、隼人ったら、こんな時にどこ行ったのよぉぉぉーー)
実は今日の朝から隼人が勝手に出張届けを出して、結愛子に仕事を押し
付けてどこかへ行ってしまった。
昨日の出来事がショックだったらしく、あの試食会が終わった後に裸の
結愛子をそのままにして1人でさっさと帰っていったのだ。
(何が男が興奮しない料理を探してくるよ..普通ならそのまま私を抱い
てもいいじゃないのっ!相変わらずの料理馬鹿よっ!ばかっ)
少し仕事が落ち着いた結愛子は、誰もいない給湯室で珈琲をいれて暗く
なった窓を見ながら一息いれることにした。
(そういえば..私下着つけてなかったんだわ..忙しくて忘れてた..)
自分の揺れるおっぱいを見て昨日の女体盛りのことを振り返った。
男子社員たちの前で我を忘れて恥ずかしいことをしてしまった自分のこ
とを。
正直なところ、1週間後の試食会で理性を最後まで保てるかが不安にな
ってくる。
「ぁぁっ..」(ダメだわ..思い出しただけで濡れてくるなんて..)
何とか興奮をなくそうとするが、自分がノーパン・ノーブラであるせい
か、つい感じてしまった。(こんなことじゃ、だめだわ..)
そんな結愛子が突然、給湯室からそっと顔を出して辺りを確認しはじめ
た。
「感じてしまったわ..これは罰なんだから..」
何と給湯室でブラウスを脱ぎ、スカートを下ろして素っ裸になった結愛
子。どうやら感じたら服を剥ぐという公約を律儀に守ったようであった。
(結愛子、感じたらこんな恥ずかしい姿にされるのよっ!だから感じたら
駄目..)
感じた自分をいさめる為に、裸のままで窓を開いて大胆にも上半身を外
へ出した。
外からは結愛子の丸出しのおっぱいが給湯室の光で見えてしまっている
だろう。
上を見上げて歩く人がいないから見つかることはないが、もし見られた
ら大事になるのは結愛子にもわかっている。
(ぁぁ..感じたら、こんな恥ずかしい目にあうんだからぁぁ〜気をつけ
るのよ..気をつけるのよぉぉぉ〜)
結愛子はまだ外からおっぱいを出したままでいた。まるで給湯室に誰か
が居て、無理やり出されてるようにも見える光景だった。
(もう..そろそろ罰を終えないと..ぁぁ)
何故か、身体をどうしても引っ込めることが出来ない。
どうやら結愛子が思っている以上、自分の性癖の暴走さを思い知らされ
るようであった。
(ぁぁ..私って、こんなにいやらしかったの?)
まるで何かで固定されたかのように窓から出した上半身を引っ込めない
でいる。
早くしないと人がくるかも知れないのに、人に見られてしまうと思うと
逆に身体が疼いて動けなくなる。
(1度だけでいい..身体を引っ込めて..結愛子)
自分自身に嘆願して、何とか窓から身体を引っ込めることが出来たが、
はげしく濡れてる下半身を見ると、また自分をいさめるように窓からおっ
ぱいを出してしまった。
(ああぁっ!おかしくなっちゃいそう〜)
結愛子は理性を失いそうになった。このまま裸を晒し続けてしまうのか
と焦った。
どうにか身体を引っ込めて窓を閉めることが出来た結愛子だったが、お
ま●こからは愛液が溢れ出ており、給湯室は愛液の匂いで充満していた。
急いで換気扇を回して、脱いだ服を広って着替える結愛子。
(どうしよう..これしきのことで..止められなくなるなんて)
今回の火照りは少しここで休めば無くすことが出来るけど、これぐらい
で火照る自分が果たして一週間後の試食を乗りきれるのだろうか?
(2度と堕ちるわけにはいかないわ..この性癖を何とかコントロールで
きないと)
もう、男子社員たちの前で卑猥な姿を見せないと誓った結愛子だが、ま
だ何の対策も思いつかない状況である。
いち早く、何か手を打たなければいけないと思うのだが、こういうこと
に関しては全く知識がない結愛子は困っていた。
(誰かに相談することもできないし..どうしたら..)
隼人は結愛子の性癖に薄々気づいたが、料理のことがいっぱいで話しに
ならないし、他の人にはまだこの性癖を秘密にしている以上、相談などで
きるはずがない。
そんな中、残業規制を促すアナウンスが社内に流れた。
「もう帰る時間なのね..急いで帰り支度をしなくちゃ..」
飲みかけの珈琲を捨てて、課に戻った結愛子が帰り支度を始めてると、
あの陰健課長が声を掛けてきた。
「桜野くん、今から帰るとこかい?」「はい、アナウンスが流れたので」
「そーだね。強制的に明かりを落とされるしね〜。そうだ、この後、少し
付き合ってくれんか?」
「付き合うって?どこにですか..」
「別に怪しい誘いじゃないよ。大事な取引先との接待に君も同行してくれ
ないかと」
「何で私が接待なんかに?私は営業じゃないんですよっ!」
「もちろん、承知しているよ。ただ次の試食会に役に立つことだからな〜」
「試食会に?どういうことですか?」
「実は接待先が昨日、行った女体盛りの料亭でね〜。女性である君じゃ1
人で行けないだろ?だから声を掛けたというわけさ」
「何でまた女体盛りを見なくちゃいけないんですか?」
結愛子は反論した。本当はもう1度だけ、行ってみたい気もあるが口に
出すわけにもいかなかった。
「お断りします。今日は隼人..いえ川阪くんも居ませんから私1人行っ
ても意味がありません」
「そうかね〜、じゃあ君は次の試食会で再び、堕ちるつもりなのかい?」
「!!」
「君にそういう性癖があるのは何となくわかっているつもりだ。もちろん、
君がそれに屈せず頑張れることも知っている。今日、下着着用を禁じても
いつものように頑張ってくれたからな」
「課長..」
「だけど、試食会に耐え切れるのかい?今のままじゃ同じ繰り返しじゃな
いのかね?」
「ぅぅ..」
「慣れることが必要じゃないのかな〜と私は思うんだが、間違っていると
思うかな」
「慣れるために..」
「そうだよ。慣れないと自分で自分を止めることが出来ないんじゃないか
な」
陰健課長の言うことにも一理あると結愛子は思った。
今の自分には少しでも女体盛りに慣れたほうがいいのかと..しかし、
陰健課長と一緒にいくのが不安な結愛子であった。
「課長..同行してもいいですが..私、接待などしませんよ」
「あっはは。なるほど、そういうことか。桜野くん、君は自分も恥ずかし
い接待をされると思ったのかい?そういうのを用意してる接待だよ。君ま
でさせるわけがないだろ?」
「・・・・そこまでは思ってませんが、あってもおかしくありません」
「相手もそこまで思ってないぞ。ただ君が女体盛りを見て恥ずかしがる姿
は取引を成功させるいい武器となるな〜。それぐらいは構わないだろ?」
「そうですね..それぐらいは仕方ないと思います」
「別に無理強いするつもりはないよ。嫌ならはっきり言ってくれたまえ。
どうする?行くのをやめるかね」
結愛子は必死に考えた。さっきのことも考えるとここは行った方がいい
のかも知れない。何せ、女体盛りと聞いただけで下半身が疼いてきている
ので慣れることが大事だと思った。
「わ・わかりました。試食会に慣れるということでつきあいます。でも接
待は全て課長に任せていいんですね」
「もちろんだよ〜。君はただ女体盛りを見てるだけでいい。何も口を出さ
なくていいから」
「・・・・そういうことでしたら、つきあいます」
こうして、再び女体盛りを出す料亭にいくことになった結愛子と陰健課
長。向かう途中の車中から、すでに結愛子の足が開き気味になっており、
それを見た陰健課長はある確信した。
この淫女裁判、もはや決着がついた!この車に乗ったのが、自分の敗北
を認めたということだ!
もう、桜野結愛子を素っ裸で接待させられると!!
はたして陰健課長の思惑通りに結愛子は裸で接待をしてしまうのであろ
うか?
最終話へ