6月上旬の月曜日。 梅雨の季節が本格化し、朝の空気はじっとりと肌にまとわりつくような 湿り気を帯びている中、葉須香は朝から並々ならぬ気合を込めていた 「今日こそ……今日こそ絶対に忘れ物をしないようにしなくちゃ……!」 その声は小さく、けれど切実だった。 高校3年になってもなお続く、忘れんぼの罰。──それは、忘れ物をす るたびに、恥ずかしい罰を受けなければならないという、かなり理不尽な 罰だ。 先月の5月は、ほとんど毎日何かしらを忘れてしまい、そのたびに着て いるものを全て脱ぎ、全裸で立つことになった。 罰も多くの生徒に見られるものになったので、同級生の男子だけでなく、 下級生の男子までが興味津々で見に来るようになった。 「葉須香先輩、また裸で立ってるよ。しかも手隠し禁止だって」 「撮影も自由になったし、おっぱいとおま●こ、スマホで撮っとこ」 そんな声が廊下に響くたび、葉須香は心の中で小さく悲鳴を上げた。 罰として、自分の恥部が誰でも気軽に見られ、スマホやデジカメで自由 に撮影され、あげくにはグループチャットにアップされる始末。 アルバムには「おっぱい」「お尻」「おま●こ」など、カテゴリー別で 整理までされるようになっていた。 ──でも、これは罰なのだ。 忘れ物をした代償として、自分の痴態が晒されていく。それがどこまで 広がるか分からない恐怖。校内だけで済めばまだいい。けれど、これだけ 話題になれば、校外の誰かが見ている可能性だってある。もしかしたら、 校外の罰がくる日も遠くないかもしれない。 たかが忘れ物をしただけで、全裸で立ち続ける世界がどこにあるのだろ うか。(しかもまだ処女。キスと性行為のみ一切の経験無し) 「私の現実は成人漫画じゃないのにっ!ぅぅ..」 「でも..別に強制的でもないけど..校則違反の罰でもないよね..」 「ぅぅ..今日忘れたら..レベルアップに..」 「でもでも!忘れ物したからって!ここまでする必要はないよね!」 「私、露出癖なんてないし、脱ぐのは恥ずかしいし、裸でずっと授業を受 けたからって、慣れないし!」 (さっちゃんなんて、脱いだだけで、愛液が溢れて、気持ちよくなってる けど..どうしてああなるか分からないよ) もし、さっちゃんが教室の前で制服や下着を脱いだなら、愛液を床まで 大量に垂らしながら、教室に入った途端に喘いで、軽くイってしまうだろ う。 (まあ私も別に不感症でもないから、おっぱい揉まれたら、感じちゃうし、 愛液も出ちゃうけど、みんなの前で脱ぎたいとか脱がされたいとは思わな いよ..) 「そうよ!もう脱ぎたくない..だから、もう1度チェック」 壁に大きく張った忘れ物チェックリストを確認する葉須香。 「ちゃんと全部入ってるよね……今日こそ大丈夫なはず、きっと」 「う〜ん、4月の時に比べたら……忘れ癖、治ってきてるよね……」 「ほんと、あの時の忘れ物はひどかったけど……最近は良くなってるよね!」 鏡の前で髪を整えながら、葉須香は小さく笑った。忘れんぼの罰を受け る日々は恥ずかしくもあったが、確実に意識を変えるきっかけになった。 「うん!やっぱ今の私には……は、恥ずかしいけど、罰は必要かも!」 「普段の生活でも忘れ物減ってるし!忘れ癖が改善されてるし!」 そう言いながら、ふと4月のある出来事が頭をよぎる。忘れんぼの罰が 一時的に無くなった春休み明け、母親と一緒に行った温泉スパでのことだ った。 その日は快晴で、風も心地よく、絶好の温泉日和だった。母娘でおそろ いのリストバンドをつけ、色んな風呂に浸かりながら楽しんでいた。忘れ 物をしないようにと、互いに声を掛け合いながら過ごしていたのに── 「まさか、あんなことになるなんて……」 温泉を出てフロントまで行く途中、楽しい時間の余韻に浸りながら、フ ロントまで母親と一緒にきた葉須香は、ふと周囲の視線に気づいた。 何かがおかしい。視線が自分たちの身体に集中している。 「……え?まさか……」 フロントで、母親がそっと耳打ちしてきた。 「私たち、脱衣所を通りすぎちゃったみたい。ごめんね」 その瞬間、葉須香の顔はみるみるうちに真っ赤になった。 高校3年生の女性が素っ裸のまま。しかも、母親も素っ裸。二人して、 堂々と全裸のままで歩いてきてしまったのだった。 「あれは全身真っ赤になったよぉ〜!お母さんも忘れ癖ひどいから、私 が何とかしないといけないよね……」 あの時の恥ずかしさは、今でも鮮明に思い出せる。けれど、それがあ ったからこそ、葉須香は忘れ物に対して本気で向き合うようになった。 「恥ずかしくても……忘れんぼが治るなら!うん、頑張らなくちゃ!」 最後にもう一度、鞄の中身をチェックして、朝ごはんへ向かう。 今日はすべて揃っている。忘れ物ゼロの自信が、胸の奥にじんわりと広 がっていった。 「いってきまーす!」 忘れ物していない鞄を持って、葉須香は元気いっぱいに家を出た。 生徒手帳もある。筆箱もある。昨日のうちにプリント等も確認済み。 「!もしかして、今日はずっと制服のまま過ごせるよね!」 外は、遠くの山の方に灰色の雲がもくもくと浮かんでいるけど、雨が降 る様子はないので、傘の心配もない登校時間。 昇降口では、多くの男子はすでに登校しており、昇降口の場所どりをし ていた。 「おはよう、葉須香ちゃん。今日は忘れ物ないよな?」 「おはよう、もちろん!今日は完璧だから!」 葉須香が胸を張って答えたその瞬間、1人の男子の視線が葉須香の制服 に向いた。 「……あれ?葉須香ちゃん、校章ついてないけど?」 「えっ……?」 葉須香は慌てて胸元を確認する。 あるはずの校章バッジが、ない。 土日に天日干しするときに外して、そのまま机の上に置きっぱなしだっ た。 「……うそでしょ……」 男子たちはため息をつきながらも、少しだけ笑っていた。 「じゃあ、下着になってもらうけど、こっちもあと1回忘れたら、レベル アップってわかってるよね」 「うん、明日忘れたら、脱いだ制服を昇降口の掲示板に飾られます..」 「それだけじゃないよね?」 「ブラも..提示版に飾られます」 昇降口の罰は早いペースとなっており、すでに葉須香の小陰唇まで拝め る4組への不満を解消するために行っているようだった。 今日と明日は男子たちが用意した下着を着けることになったので、1度 裸になった葉須香。 籠には着ていたもの全てが入り、これから普段、葉須香が絶対穿かない ものを着ることになった。 「これ..ほとんど裸じゃないの..んもぉぉ」 黒のスケスケ下着を着けたのだが、乳首もおま●こも丸見えなので、全 裸で教室に向かっているのと変わらなかった。 いざ、黒のスケスケ下着で教室へ行こうとした瞬間、空がゴロゴロと鳴 った。 「え?雷?」 そして、数秒後。 バシャァァァァァン!! 突如、空が割れたような音とともに、ゲリラ豪雨が降り始めた。 「葉須香ちゃん、ギリギリセーフだったね」 「う、うん」(晴れてる内に来れて良かった) ゲリラ豪雨は回避できたもの、罰のレベルアップは回避できなかった葉 須香が、教室の前で下着を脱いで裸で入ると教室内にざわめきが走る。 それは、梅雨の湿気を吹き飛ばすほどの熱気だった。 「おおおっ!ついに5秒バージョンがきたぁぁぁ!」 「レベルアップだああああ!」 男子たちの目は狩人のように輝き、女子たちも思わず息を呑んだ。新た な伝説の幕開けを、誰もが予感していた。 数分後、許奇(笛地)が教室にくると、窓の外では土砂降りの雨が降り しきり、校庭は水浸し。雷鳴がとどろき、空気全体がビリビリと張りつめ ていた。 教室の蒸し暑さと、張り詰めた緊張感が混ざり合い、奇妙な空間が生ま れてる中、許奇は腕を組み、静かに宣言する。 「じゃあ、葉須香。忘れた以上、小陰唇の罰は5秒間にレベルアップして もらうぞ」「はい」 その言葉に、クラス中が固唾をのんだ。雨音だけが響く中、葉須香はゆ っくりと、まるで儀式を行うかのように大陰唇に指を添えた。 両手で震えるほど慎重に、指で大陰唇を摘まむと、男子たちが声を揃え る。 「あと男子たち、もう変なカウントはするなよ!わかってるな」 「わかってるよ。普通にカウントするよ」「じゃあ、いくぞ」 許奇に注意された男子たちが真剣な表情で、重々しくカウントを始めた。 「い〜〜〜ちぃぃぃぃ〜〜」 「に〜〜〜いぃぃぃぃ〜〜」 「さあ〜〜〜んんん〜〜ん」 カウントは先週よりもさらにゆっくり、重々しく。葉須香は赤面しなが ら、慎重に大陰唇を左右に引っ張る。 そこから見えるのは、しっかり閉じた小陰唇――だが、5秒という長さ が、男子たちの期待をいやがおうにも高めていく。 男子たちはただ小陰唇が見えるだけでも満足だった。なぜなら、その奥 の見えない部分にこそ、最大の期待が詰まっているのだから。 「よおぉ〜〜〜んんん〜〜ん」 「ごおおお……」 その瞬間だった。 ドォォォォンッッッッ!!! 窓の外に閃光が走り、教室の窓ガラスが震えるほどの轟音が響き渡った。 突然の落雷が、すぐ近くに落ちたのだ。教室全体が揺れ、空気が震えた。 「きゃあっ!」 葉須香は驚きで体が震え、思わず大陰唇を左右に大きく開いてしまった。 それは反射的な動作だった。 ほんの一瞬。小陰唇が開き、クラス全員の視界にハッキリと飛び込んだ。 ピンクのヒダが重なっており、その先の半月状の処女膜もぼんやりとだ が確かに見えた。 「おおおおおおおっっ!!!」 「つに見えたあああ!!」 「奇跡だ!奇跡が起きたぞぉぉ!」 男子たちは椅子から立ち上がり、机を叩き、歓喜の雄叫びをあげた。女 子たちも思わず口を手で覆って、信じられないといった表情でその光景を 目に焼き付けた。 葉須香は顔を真っ赤にして、慌てて大陰唇を元に戻し、その場で立ち尽 くした。 「……な、なんでよりによって……」 葉須香にとって、それは最悪の出来事だった。しかし、男子たちにとっ ては、まさに神の奇跡。5秒罰の初日が、雷鳴とともに鮮烈に刻まれたの だった。 その日の夜。罰の落雷奇跡の余韻は、深夜になっても冷めきらず、男子 たちのグループチャットは、すごい熱気を帯びていた。 画面には、今日の「5秒目の奇跡」のハイライトを語る言葉が飛び交う。 「今日の落雷、ガチで神演出だったな」 「しかも、おま●こが開いて一瞬、全部見えたぞ!」 「処女膜はぼんやりだったけど、それが逆に最高なんだよ!想像が掻き立 てられる!」 「もう一回、あの瞬間見れねーかな」 「自然現象は無理でも、俺たちで“雷っぽい演出”できるんじゃね?」 その言葉に、すぐさま悪だくみの策が練られた。「火曜は俺たちの雷で、 葉須香をビクッとさせろ大作戦」である。 黒板消しを床に落とす役、机を一斉に叩く役など、役割分担まで興奮冷 めやらぬチャットは、日付が変わるまで続いた。 そして最後に、ひとりが締めくくる。 「これは是非、明日も忘れ物してもらわないとな!」 画面に既読が次々並び、全員が熱狂のうちに夜を終えた。次の日も忘れ 物をしてほしいと男子たちは密かに期待していた。 翌朝、葉須香は珍しく目覚ましより早く起きて再チェック。登校中も、 念のために鞄の中を覗き込みほど用心深くなっており、完璧なはずだった。 「これで完璧……今日こそ絶対に罰なんて受けないんだから」 自分にそう言い聞かせ、胸を張って昇降口に向かう。 しかし、忘れ物の傾向が分かってきた男子たちの一言で、葉須香の完璧 な計画はもろくも崩れ去った。 「葉須香ちゃん。今日の美術って題材が変わるから、各自でスケッチ用の 鉛筆を用意してるよな?」 「あっ!」 葉須香の顔が真っ青になる。手に汗が滲み、心臓がドクン、と大きく鳴 った。 「……しまった……入れてない……?」 完璧だと思っていた鞄に、まさかの鉛筆だけが入っていなかった。 こうして、今日は紐でできている恥部丸出しの下着を着けることになっ た。 「何か昇降口の方も、危険な流れになってきてるよ..このままじゃ、こ っちもレベルアップされちゃうよぉ〜」 そう、葉須香が危惧するように昇降口の罰のレベルアップが近づいてき た。 6月は昇降口で制服が没収されるので、帰るまでは校内の移動も下着姿 になっており、明日忘れたらブラも没収されてしまう。 すでに裸での校内移動は何回もしてるが、このままだと校内は常にパン イチになるので、それを避けたい葉須香は今度の今度こそ、忘れ物をしな いと固く誓った。 紐の下着で教室の前に着き、脱いだ紐の下着を見て、これをどうするか 悩む葉須香。 「昨日の黒のスケスケ下着はさっちゃんが欲しがってたから、あげたけど、 これも欲しいのかな」とラインで今日は紐の下着だけと居る?と送ると、 くれくれ!スタンプですぐに返事がきた。 (ちなみに葉須香とさっちゃんの3サイズは、ほぼ同じである) 「今日の罰は晴れてるから大丈夫よね?」 これから、2回目の小陰唇5秒見せの罰となり、許奇が教室にくると罰 が始まろうとしていた。 「じゃあ昨日に続いて、今日も5秒見せだ。葉須香、準備はいいか」 「……はい」 葉須香は赤い顔のまま頷き、大陰唇に指を添えた。昨日の雷で一瞬大き く開けてしまった記憶が、まだ頭から離れない。 今日は絶対に驚かないように、と心に強く誓った。 そして――男子たちのカウントが始まる。男子たちの顔は真剣そのもの で、まるでスポーツの試合に臨むかのようだった。 「い〜〜〜ちぃぃぃぃ〜〜」 葉須香がそっと大陰唇を左右へ引っ張ると、教室全体が静寂に包まれる。 「に〜〜〜いぃぃぃぃ〜〜」 昨日よりさらに慎重に、小陰唇だけを見せると、緊張感が最高潮に達する。 「さあ〜〜〜んんん〜〜ん」 葉須香がチラリと教室の外の様子を見ると、天気が崩れる様子はなかった。 「よおぉ〜……」 その瞬間、後方の男子たちが一斉に机をドンッ!と叩いた。 「ドドドドォォンッ!!!」 教室全体に大音響が響き渡る。まるで雷が落ちたかのような迫力に、ク ラスの女子たちからも悲鳴が上がった。 「ひゃあっ!」 葉須香は反射的に肩を跳ね上げ、また大陰唇を左右に大きく開けてしま った。葉須香の動きは、昨日の落雷の瞬間のそれと酷似していた。 小陰唇が開き、ピンクのヒダが昨日のように一瞬だけ露わになる。 「おおおおっ!」 「見えたああああああ!」 「キターーーッ!」 男子たちは大歓喜。まるで再び神の奇跡が降臨したかのようだった。 「ごおおお……」 小陰唇を閉じ直そうとする葉須香。だが、その背後に、まだ刺客が潜ん でいる。前列にいた男子が、絶妙なタイミングを見計らい、わざと黒板消 しを床に落とす。 バンッ!! 「きゃっ!」 またしても葉須香が大きくビクッとして、今度は昨日以上に大陰唇を左 右へ引っ張ってしまう。一瞬、小陰唇が大きく開き、半月状の処女膜がは っきりと見えた。 「おい!あれって、葉須香ちゃんの膜だよな!」 「いやいや、はっきりと見えなかった!」 「でも、処女膜だったぞぉぉぉ!!」 男子たちの雄叫びで教室が揺れる。ついに処女膜まで一瞬だけでも見る ことが出来たのだ。 「こら、お前ら!余計な演出をするな!罰を勝手にあげるのは厳禁だ!」 許奇に一喝され、男子たちは慌てて口を閉じたが――心の中ではガッツ ポーズ。この人造雷作戦は大成功だった。 その夜の男子チャットは、案の定、お祭り騒ぎだった。 「俺たちの“人造雷”最高だったな」 「昨日の再現どころか、処女膜が結構見えたぞ!」 「やっぱ葉須香ちゃん、処女だったのが嬉しい!」 最後に男子の誰かがこう締める。 「水曜はどうする?次は“地震作戦”とかありじゃね?」 スタンプが一斉に飛び交い、男子たちの作戦会議は深夜まで続いた。 明日はどんな忘れ物をするか、そしてどんな演出で葉須香を驚かせるか。 男子たちの楽しみは尽きることがなかった。 翌日の水曜は快晴、傘の置忘れも起きない登校時間。葉須香が学校へ向 かっている中、昇降口近くの掲示板は昨日までびっちり張っていたものが 全て剥がされ、葉須香の新たな罰「掲示板貼付けの罰」専用になっていた。 これは今までの昇降口の罰がレベルアップしたものであり、今日から忘 れ物をした際は、脱いだ制服が掲示板に設置してあるクリップで挟まれて、 放課後まで飾られるのだ。 まあ、籠の中に入れたものが掲示板に張られるだけなら、大したことは ないのだが、制服が飾られる場所の横にはまだ空きスペースがあり、クリ ップも設置している。 そう、今日からこのクリップにブラジャーも追加され飾られる。 もし忘れ物をしたら、葉須香は下駄箱に靴を入れたあとで、ショーツ以 外の穿きものを全て脱がなければいけない。 男子たちの邪な期待が膨らむ中で、校門から葉須香が登校してくる姿が 見えた。 「おはよう、みんな。今日は大丈夫っ!鞄の中、全部ちゃんと入ってるか ら!生徒手帳も校章もほら、ちゃんと忘れてないから!」 自信満々で言う葉須香に男子たちは、ため息を零した。これは罰が見れ ない悔しさからなのだろうか?いや、どちらかと言うと、今はそっとして おこうという気持ちからきたのかも知れない。 男子たちの態度を見て頭にクエスチョンマークを浮かべる葉須香は、早 く忘れ物チェックをしてもらおうと下駄箱に靴を入れる。 「あっ!」葉須香が何かに気づき、男子も一斉に頷いた。 「…が、学生靴を忘れました..クロッグスニーカー穿いてきました.. なので..今日から..レベルアップなので..こ、これから..ここで ショーツ以外のものを全部脱いでいきます..」 葉須香が忘れ物に気づいたところで男子たちが歓声をあげる。 「ドンマイ!」「今日は惜しかったぜ」「次は忘れんなよ」と健闘したこ とを褒める男子の前で葉須香が制服を脱いでいく。 床に置いた鞄の上に、脱いだものを軽くたたんで乗せていく。もちろん、 撮影も自由なので葉須香の脱いでいく様が撮られてしまう。 今までは下着姿になれば、そこで罰が終わり教室へ向かうのだが、今日 からはこの先がある。 上下おそろいの水色の下着姿の葉須香が罰で言うのを決められた台詞を 出した。 「あ、あの、これからブラも外しますが..ば、罰なので..掲示板に.. 吊るすまでは..そ、その、、お、おっぱいは..隠しません..」 「おおおおおおおおっ!」「まあ罰だからしゃーねーな」「うんうん」 ここが脱衣所のように下駄箱を前に葉須香は背中に手をまわし、ブラの ホックをパチンと外す。 Dカップのおっぱいがぶるんと揺れる中で、ブラも鞄の上に置いて、よ うやく校内に入るパンイチ姿が完成した。 「ぁぁ..」(恥ずかしい..やっぱ、おっぱい丸出しは恥ずかしい.. 何度も見られてるけど..こんなの慣れないよ..) 「えっと、それじゃ..掲示板に脱いだものを吊るしますね..」 ようやく下駄箱から校内に入ることが出来た葉須香。隠せないおっぱい を揺らしながら近くの提示版へ向かった。 「うおおっ、やっぱ籠に入れるより、ずっといいなぁ〜!」 「ああ、これはエロい!おい、写真部っ!あとはお前らの写真次第だぜ」 「バッチリだぜ!制服姿とパンイチ姿、顔の写真、一緒に貼っておくぜ!」 「しかし、許奇のやつ、俺たちのツボよく抑えてやがる!」「ああ」 (あ〜ん、どうしてこんなことやってるんだろう..もう絶対に忘れ物な んてしないんだからぁぁぁ〜) 男子たちの野次が飛び交う中で葉須香は掲示板に制服をクリップで止め て、ブラもクリップで吊るしていく。 「…この空きスペースって..やっぱり」今はまだ使う事がないブラの横 のスペースに葉須香は眉をひそめた。 ここでの罰はこれでOKなので、すぐに左手で両胸を隠して教室へ走っ ていった。 もちろん、教室に入るときは全裸となるので「おはよう」の挨拶のあと で葉須香は鞄を机の横に掛け、脱いだショーツは机の上へ置くと、まるで 当たり前みたいに黒板の横に全裸で立った。 葉須香は「もう二度と余計な動揺はしない」と、固く心に誓いながら、 許奇が来るのを待っていた。 月曜の落雷、火曜の人造雷での一瞬のおま●こ大公開が男子たちを狂喜 させてしまったことを、葉須香は痛いほど分かっていた。 (今日は冷静に。今日は絶対、無駄な動きはしないんだから!) 葉須香は心の中で自分に言い聞かせていた。 一方、昨日の人造雷作戦の大成功は、男子たちに大きな自信を与えてい た。夜のグループチャットは、もはや「葉須香の処女膜を毎日見よう!」 ととんでもない目標を立てていた。 男子たちは単に処女膜を見たいだけではなく、葉須香が焦り、驚く姿そ のものにスリルと興奮を見出していた。 「昨日の人造雷、めちゃくちゃ良かったよな!」 「でも、同じ手は通用しないし、許奇も許してくれないよな」 「よし、それなら究極の“動揺作戦”でいこう!」 「動揺作戦」――それは、葉須香の心理と物理に同時に揺さぶりをかける、 巧妙な二段構えの計画だった。 許奇が教室にくると、まずは男子たちに人造雷はやるなよ!と釘を指さ れ、罰の号令で、いつものように葉須香が大陰唇に指を添える。 「葉須香、準備はいいか?」 「は、はい……」 顔を真っ赤にして、大陰唇をそっと摘まむ。葉須香の手は、まるで卵を 扱うかのように、細心の注意を払っていた。 そして、男子たちの5秒間のカウントが始まろうとした瞬間、最初の作 戦が実行された。 「い〜〜〜ちぃぃぃぃ〜〜」 「に〜〜〜いぃぃぃぃ〜〜」 (いくぞ!みんなっ!せーの!) 掛け声と同時に、男子たちが一斉に机を揺らし始めた。ガタガタガタッ、 と大きな音が教室に響く。それはまるで本物の地震のように、教室全体を 震わせた。 「ちょっ、な、何これ!?本当に揺れてるの?」 「地震だぁぁぁ〜! 「葉須香ちゃんも落ち着いて!まずは指はそのままで!」 「え?やっぱ、みんなで揺らしてるでしょ」 教室全体が不自然な震動に包まれる。葉須香はバランスを取ろうとして、 両指でしっかり大陰唇を摘まんだせいで小陰唇がわずかに大きく開きかけ る。 「ひゃああっ!見えちゃうからやめてぇぇ!」 慌てて小陰唇を戻そうとする葉須香に男子たちは大歓声があがった。 「さあ〜〜〜んんん〜〜ん」 「今、一瞬大きく開いてねーか?」 「地震効果バツグンじゃね!」 「お前ら!いい加減にやめろ!やりすぎた!」 許奇の怒る声が響く中、慌てふためく葉須香は、揺れに翻弄されつつも、 なんとか耐え切った。ようやく机が静まり、葉須香は額に汗を浮かべなが ら叫んだ。 「んもう!みんなやりすぎ!カウントしないとやめるから」 けど、男子たちの目はギラギラし、まだこれは序章に過ぎなかった。 「よおぉ〜〜〜んんん〜〜ん」 とカウントが再開すると、後方の男子が一斉に大型のノートを仰ぎ始め た。 パタパタパタパタッ――。教室に微風が生まれ、徐々に風速を上げてい く。生徒全員の前髪や制服が揺れるほどの、不自然な風が発生した。 「えっ、今度は風っ……!」 葉須香の髪がふわりと舞い、あまりにもくだらない方法に気を取られ、 小陰唇を開いてしまう。その一瞬――ピンクのヒダが見え、処女膜も少し だけ見えたような気がした。 「ごおおぉ〜〜〜んんん〜〜ん」 パタパタパタパタッ――。 「ぷっ!」 葉須香があまりにも必死にノートを扇ぐ男子たちの姿がツボにはまって 勢いよく吹き出した。 「おおおっ!?また開いたぞ!」 「処女膜、見えた気がするぞ!」 「いや俺は見えてないが!」 「だから!お前ら必死すぎだ!扇ぎながら見えるわけないだろ」 許奇は大激怒し、教室は大歓声。しかも、結局誰も処女膜をはっきり見 えなかった。だからこそ、男子たちの想像力は掻き立てられ、興奮は最高 潮に達した。 「いいか!もう机を揺らしたり風を起こしたりするな!授業中だぞ!」 許奇の怒号に男子たちは慌てて口をつぐんだが、顔は興奮で真っ赤。男 子たちの心は、勝利の熱気に満ちていた。 一方、女子たちは、困ったように笑いながらも小声で囁き合った。 「男子たち、ほんとに必死だね……」 「でも葉須香ちゃん、ちょっと可哀想だけど、あの驚いた顔も可愛い」 「うん……なんか私たちもドキドキするよね」 女子たちもまた、この罰の観客として、そのスリルを楽しんでいた。 今日も小陰唇を一瞬だけ大きく開くことができた男子たち。 その夜の男子チャットは、昨日よりもさらに盛り上がっており、新たな 計画を話し合った。 「地震+風=神がってねーか!」 「今日も処女膜は見えたよな?はっきりじゃないけど」 「このままいけば、処女膜の公開も近いんじゃね!?」 スタンプが飛び交い、まるで次の罰が処女膜を見せるかの勢いだった。 そして終盤で―― 「木曜は何にする?火か雷連打か、それとも竜巻か……」 「おいおい、火や竜巻は絶対ダメだろ!雷を何とか工夫しないか」 「月曜の雷で一瞬大開放あったろ?あれを再現したい」 「けど、さすがに本物の雷は無理だろ」 「いや、スピーカーで雷音を流すんだ!」 「プラスで黒幕をバサッてやったら本物っぽくね?」 「完璧だ。名付けて“雷鳴リバイバル作戦”!」 「うおおおお!これは大成功確定!」 「今度こそ処女膜がはっきり見える!」 「次は処女膜の形状を暴けぇぇぇぇ!」 チャット欄はもはやお祭り騒ぎで、誰も止められなかった。 彼らは、葉須香の処女膜を晒すという目標に向かって、日々、その新た な歴史を更新し続けていくのだ。 翌日の木曜朝――昇降口。 4組の男子たちは登校してきた瞬間から、そわそわと落ち着かなかった。 「おい、今日はどうだ?」 「制服やブラジャーあるか!? 掲示板見ろ!」 「いや、まだ確認するなって! 一緒に見ようぜ!」 彼らの目線は、昇降口の掲示板へと釘付けになっていた。 それは儀式のように、「葉須香が忘れ物をしてブラジャーが吊るされて いるか」を確かめていた。 心臓がドクドク鳴る。 まるで試験の合格発表を見るかのような緊張感。 「な、無い……?」 「いや、ちょっと待て、まだ葉須香ちゃんが来てねぇ!」 「くぅぅぅ! この待ち時間が一番しびれる!」 やがて、正面から姿を現したのは葉須香。 胸を張り、鞄をきゅっと抱きかかえている。 「今日はバッチリ!昨日みたいなことはもうないんだから」 表情にはどこか自信があり、男子たちの期待は一瞬しぼみかける。 「マジか……今日は罰無しかよ……」 「くそっ、俺たちの歴史更新ならずか……」 ところが――昇降口で忘れ物の確認された瞬間、葉須香の顔が凍り付い た。 「えっ……え、えぇ!? 忘れてる!? なんでぇぇぇ!?」 慌てて鞄を開き直すが、どうしても必要な物が見当たらない。 周囲の男子たちが「ざわっ……!」と色めき立つ。 「き、きたぁぁぁぁぁ!!」 「やっぱり今日も歴史更新だぁぁぁ!!」 「奇跡は終わらなかった!」 葉須香は耳まで真っ赤に染めて、制服を脱ぎ、ブラジャーを外した。 「……っ、もう、ちゃんと確認したのにぃ〜」 唇を噛みしめながら、ブラジャーを掲示板のフックに吊るす。 その一瞬、4組の男子たちからは歓声が爆発した。 「おおおおおーーっ!!!」 「本日の処女膜きたぁぁ!!」 「これで“雷鳴リバイバル作戦”決行だ!」 急いで教室へ戻る4組の男子たち。 葉須香は恥ずかしさに俯きながら、悔しそうに教室へと足を進めていっ た。 裸になって罰を待つ葉須香は「もう、昨日の地震と風で懲りたから…… 今日は落ち着いてやるんだから」と自分自身に言い聞かせるように深呼吸。 許奇が教室に入り、色々注意したあとで、葉須香が指で大陰唇を摘まむ と、男子たちが声を揃えてカウントを始めた。 「い〜〜〜ちぃぃぃぃ〜〜」 「に〜〜〜いぃぃぃぃ〜〜」 「さあ〜〜〜んんん〜〜ん」 カウントはゆっくりだが、特に変わった様子はない。 「よおぉ〜〜〜んんん〜〜ん」 「ごおおお……」 その瞬間だった。 ドォォォォンッ!! スピーカーから轟音が鳴り響き、さらに天井に仕込んでいた黒幕がバサァ ッと音を立てて落下。 まるで舞台の大仕掛けのように、月曜日の落雷シーンを完璧に再現してい た。 「きゃぁぁぁぁぁぁっ〜〜!!」 葉須香が驚きで両手が跳ね上がり、小陰唇が大きく開く。 一瞬、処女膜がくっきりと見えた。 「おおおおおっっっ!!!」 「半月状だ!見事な半月状だ!!」 「膜傷つけずに、ファイバースコープいけるんじゃないかっ」 「葉須香ちゃんの処女がこれで証明された!」 「もうやばい!これだけで何回も抜けるぞ!」 教室中に男子たちの雄叫びが響き渡り、葉須香は耳まで真っ赤にして、 慌てて大陰唇を閉じた。 「も、もう!みんなほんとにエッチなんだから!!」 必死でおま●こを閉じるその姿すら、男子たちにとっては嬉しくてたま らないのだ。 「今日のはまさに大成功だったな!」 「雷鳴リバイバル、最高だーっ!」 「おいおい、次は火炎旋風しかねぇだろ!」 「いや、金曜は二重稲妻作戦だ!!」 カウントが終わると同時に、教室の空気は完全に祝祭ムード。 拍手、歓声、そして笑い声が、廊下の向こうまで広がっていった。 小陰唇5秒見せの罰は、明日でラスト。 果たして、明日はどこまで葉須香の処女膜が晒されてしまうのだろうか? |