第75話「レベルアップは校庭での体操に」


 5月の爽やかな風が心地よく吹き抜ける中、朝の校庭は、いつにも増し
てざわめいていた。
 普段ならまだ教室でのんびりしているはずの生徒たちが、始業チャイム
の30分以上前から校庭に集まり、葉須香を待ち構えていたのだ。  

「今日からレベルアップだよな?いったい何をするんだ」
「さあな。でも、あの曲面ディスプレイが何かのヒントだよな」
「あれって、もしかして立体映像が見れるんじゃないか..」
 生徒たちは屋上を見上げながら、少し期待混じりの視線を送る。まだ、
フェンスの向こうに葉須香の姿は見えないが、葉須香が立つ位置の左右に
は2台の巨大な曲面ディスプレイがそびえ立つ様に設置されていた。
「むむっ、あれは高解像度の3D裸眼立体視ディスプレイですぞ!」
「何だって!!いったい罰にどれだけ金かけてるんだ!」
「大がかりすぎるだろ」

 生徒たちが思い思いに話している中、屋上のフェンス越しに現れたのは、
すっぽんぽんで軽く走ってきた葉須香だった。レベルアップ確定の姿に、
生徒たちは思わず歓声をあげた。
「みんなー!おはよー!ま、また忘れ物をしちゃいました」
 明るく挨拶をするのも罰の一環であり、生徒たちも「おはよー!」と元
気に返す声もあれば、「今度は何だー?」と冷やかす声も混じる。
 葉須香はそれらを全部受け止め、深呼吸をしてから胸を張って宣言を始
めた。  
「宣言通り、今日からレベルアップとなりました」
 その一言で校庭中がざわつく。  
「「おおっ!それはいったいなーにー?」」
「今日からレベルアップとして、ここでラジオ体操をすることにしました!」  
 瞬間、校庭に沈黙が訪れる。その後、ポツリと声が上がる。  
「ラジオ体操?」  
「え、あの夏休みに毎朝やったやつ?」  
 顔を真っ赤にした葉須香が全裸のままで2台の曲面ディスプレイの真ん
中に立つと、誰もが聞き覚えのあるメロディが流れ始めた。  
 同時にディスプレイのそれぞれのスクリーンには、ブルマを穿いた体操
着のノーブラ高1葉須香とパンイチの高2葉須香が立体的に映し出された。
 中央には実際の全裸の葉須香が立っていて、3人の葉須香がラジオ体操
を始めた。

♪[腕を前から上に上げて、大きく背伸びの運動~]♪  

 葉須香は音楽に合わせて軽快に体を動かし始める。それは体操の見本と
なるような美しいフォームだった。
 全裸なのに両腕を力強く伸ばし、背筋をピンと伸ばした姿には恥ずかし
さに負けずに真剣にやってるオーラが漂っていた。
「まずはしっかり背伸び!みんなも一緒にやってみてー!」
 最初はポカンとしていた生徒たちだったが、葉須香の掛け声に合わせて、
生徒たちも見よう見まねで動き始める。
 次の腕を振って脚を曲げ伸ばす運動でも、葉須香は恥ずかしさに耐え、
脚を曲げて、ちゃんとひし形の状態を見せてきた。
「ここまでされたら、俺たちも合わせるしかないな」
「ああ、せっかくだしやるか!」
「高1の葉須香ちゃんのピチピチ体操着ノーブラ見ながらやるぞー」
「こういうエロい罰も健康的でいいな」
 少しずつ、葉須香に合わせて動く生徒たちの姿が広がる。普段なら鼻の
下ばかり伸ばしてる男子も、真剣な顔で体操のリズムに合わせてきた。

「次は腕を大きく回します!肩の力を抜いてー」  
 葉須香は腕をゆっくり大きく回すと、おっぱいもぶるんと遠心力で大き
く揺れる。
(ぁぁ..この後も恥ずかしいけど、真剣にやらなくちゃ)
 少し躊躇いながら、葉須香は左脚を横にスライドし、股を開いた。
 校庭から見上げると無防備になった大陰唇が丸見えとなるが、この程度
では開かないのが唯一の救いだろう。
「うおっ。恥丘が全部丸見えだぞ!」
「くそっ、やっぱ肝心のピンクは見えないか」
「まあ、反復横跳びでもほんの少し開く程度だったしな」

「胸を反らして、姿勢を整えます」
 両腕を広げ、おっぱいを揺らしながら上に反らす葉須香。
(ぁぁ..やっぱ恥ずかしいっ!けど続けなくちゃ)
「5、6、次は横曲げの運動~。左横に曲げます!脇腹をしっかり伸ばし
ます」  
 片手を腰に当て、もう片方の腕を真横から上げると、おっぱいも体の動
きに合わせてぶるるんと揺れ始めた。
「うおっ!葉須香ちゃんのおっぱいが揺れまくりだぞ」
「高1、高2の葉須香ちゃんも揺れてるな~」
 男子たちは体操しながらも、3人の葉須香のおっぱいを見比べていた。

 次の体を前後に曲げる運動で葉須香が前屈すると、おっぱいが垂直に垂
れる中、1,2,3と前に曲げるとおっぱいが振り子のように揺れる。
 そして、両手を腰の後ろにあて、上体をゆっくりと反らすと、おっぱい
も重力に従ってぶるんっと揺れた。
「こりゃマジにやんねーと、俺らのテントがやばいことになりそーだ」
「けど、あのおっぱいの揺れは反則だよぉ」

「次は体をねじりまーす!背骨を柔軟に!」  
 葉須香が軽やかに腕を振りながら体をひねると、大きく揺れるおっぱい
の動きに息を呑む。
「腕よりもおっぱいの揺れがすげー」
「それよりも股の方もすごいことになってるぞ」

 ずっと股を開きながら体操をしているせいで、閉じていた大陰唇が離れ
てぷるんと軽く揺れる。
 しかも真剣に体操をしている葉須香はまだ、この事実に気づいてないよ
うだった。
 そして、次の体操ですごい状況となった。腕を上下に伸ばす運動で、股
を1度閉じた葉須香が再び、左脚を横にスライドすると、大陰唇は微妙に
開いてしまい、ピンクらしきものがほんの僅かだけ見えた。
「おいっ!今の見たか!」
「ちょっとだけ開いた気がするぞ!」
「股を閉じて、開く瞬間が狙い目だな!」
「じゃあ、チャンスはしばらくお預けか」

 男子たちの視線はせわしなく上下に動き、どちらをじっくり見るか迷っ
ている様子が伺えた。
 縦横無尽に動くおっぱいに心を奪われつつも、開くかも知れない恥丘に
も強く惹かれていた。皆の視線はおっぱいから恥丘へ、そして再びおっぱ
いへと忙しなく行き交っていた。
「次は体を斜め下に曲げて、背中や脚を伸ばします!」
 葉須香が斜め下に曲げた瞬間、おっぱいが重力に従ってぶるんっと揺れ
る。胸を反らせるタイミングでさらにおっぱいが激しく振動し、生徒たち
の視線がおっぱいに集中した。
「このおっぱいは見逃せないぞ!」
「ああ、次の体操もすごそうだ!」
「おっぱい回転か!」

 生徒たちの予想通り、両肘を伸ばしながら、葉須香がゆっくりと体を回
すと、おっぱいも円を描くように揺れる。おっぱいが勢いよくぶつかり合
いそうになるのがたまらない。
「すげー、めっちゃ揺れてる!」
「おい、次は両脚跳びだよな!」
「足の開閉もあるんじゃ、どっち見ればいいんだー」

♪[次は腕を振って、軽くジャンプの運動~!]♪
(恥ずかしいけど..全力でいかないとダメよね)
「せーの!軽く1、2、3、4!次は開脚で、1、2、3、4!」  
 葉須香がリズミカルに数える声に合わせて、おっぱいもダイナミックに
揺れる。
 上下にぶるぶるんと揺れる3人の葉須香のおっぱいを見ながら、生徒た
ちも腕を振り、軽くジャンプを繰り返す。
 音楽のリズムに乗りながら、校庭中が一体となって動く様子は葉須香に
とっては恥ずかしさを振り払えるものになっていた。
(恥ずかしい..でも声をあげなくちゃ..)
「腕と脚の運動ー1、2、3,4、力を抜いてゆったりとー!」
 かかとを引き上げ腕を振り、脚を曲げ伸ばして、かかとを下ろすと葉須
香の恥丘に男子たちの視線が集中した。
 左右の大陰唇の動きが徐々に乱れ始め、バラバラに揺れていたからだ。
「ジャンプの効果がここできたかぁ~」
「さっきも微妙開き止まりだったしな」
「これがラストチャンスか!」
 生徒たちがドキドキしながらも、揺れる大陰唇に目を奪われている。
 足を曲げたひし形のポーズで大陰唇がぷるんと大きく揺れ、男子全員の
心が一瞬で揺さぶられる。
「くぱあいくかも!」
「いけぇぇ!くぱあぁぁー」

 男子たちが息を呑み、視線が一点に集中した。しかし、またもやピンク
らしきものが見えた程度で終わり、校庭から大きなため息が一斉に漏れた。
 一つの大きな波が押し寄せたかのように、失望と残念の思いが広がる中
で最後の深呼吸の体操となった。
「最後に深呼吸!腕をゆっくり上げて、吸ってー!」  
 葉須香の掛け声に、生徒たちは大きく息を吸い込み、ゆっくり吐き出す。  
 その動きが終わると、校庭には自然と拍手が広がった。
「久々だぜ、ラジオ体操でこんなに興奮してしまうとは…」
「俺なんか汗でびっしょりだぜ」
「って言うか、お前の股間、テントのままだぞ!いや、俺もか」

 葉須香も全身に汗をかきながら、フェンス越しに校庭を見下ろしながら
声を張り上げた。
「みんな!明日はもう忘れ物はしないから、来ないで大丈夫だから!」
 その言葉に応えるように、生徒たちも手を振ったり、「明日は何するん
だよ!」と声をかけたりした。
 こうして、レベルアップのラジオ体操は終わり、葉須香が教室に全裸で
戻ると嬉しい褒美?が待っていた。
「葉須香!そんな汗だらけで立ってたら、体調崩すから今週はこれに浸か
ったままでいいぞ」
「え?お風呂が..」
 高校2年のときにやった入浴の罰の時と同じに、教壇には立派な浴槽が
設置されていて、全裸直立不動ではなく全裸入浴に代わったのだ。
「逆上せる前に定期的に出ていいからな」
「は、はい」
 素直に浴槽に浸かってリラックスする葉須香に不評の声は無く、入浴し
てる葉須香を教室で見れるのは男子たちにとっても褒美だった。

「葉須香ちゃんの幸せ顔がたまらんな~」
「やっぱ、こういう罰もありだな」「ああ」
 湯船に浸かり、温かいお湯が全身を包み込む葉須香の顔はふやけて、肌
がほんのりと赤くなっていた。
「こんな罰でいいのかな..すごく気持ちいい」
 葉須香が目を閉じてリラックスしている。黒板の横で湯気が立ち上り、
葉須香の表情はさっきの体操の疲れが溶けていくかのように穏やかになる。
 口元には微かな微笑みが浮かび、心地よい温もりに包まれ、肩も緩み、
全身がリラックスしていた。

 ついつい、休み時間になるまで浸かっていた葉須香。
 男子たちが力が抜けた葉須香を優しく抱え上げ、慎重に廊下へ運び始め
た。
 廊下にはマッサージテーブルパッドが設置されており、うつ伏せでの休
憩罰となった。
 普通は顔の部分だけ開いて、うつ伏せでも呼吸できるようにしてあるの
だが、このテーブルは顔の部分以外にも2つの大きな穴が開いていた。
「おおっ!見ろよ!おっぱいも綺麗に出てるぞ!」
「って言うか、葉須香ちゃん完全に気が緩んでないか?」
「これぐらいはしてもいいよな?」「まさか、お前っ」
 男子たちが葉須香の脚を左右へ引っ張り、股間が完全に丸見えとなった。
「これいいのかよ。お尻の穴も丸見えだぞ」
「まあ、可愛い蕾だからいいんじゃね」
「って言うか、これ少し開いてるよな。ピンクっぽいのが見えるぞ」
「もう、これぐらいはOKってことか」

 今度は葉須香の左右の脚を優しく持ち上げ、ゆっくりと開閉させる運動
を始めた。葉須香の大陰唇が微妙に開くたびに、男子たちは慎重に動きを
調整し、何とかもう少しだけ開くようにしてみたが、大した効果は出なか
ったようだ。
 どうやら、触れられる部分は決まっており、男子たちはそれを真面目に
守りながら、レベルアップの初日を終えたのであった。
「明日に期待するしかないな~。けど、そろそろ忘れ物しないんじゃ」
「いや、こんなにリラックスして気が抜けたんじゃ、逆効果じゃね」
「まあ、罰が罰だから、朝だけはずっと晴れてほしいぜ」

 そんな男子たちの願いが叶ったのか、翌日もラジオ体操第2を全裸で披
露することになった。
「ひょっとしたら、第2なら、くぱああるんじゃねーか」
「ああ、動きが大きい体操が多いからな」
 もう、校庭は男子たちの熱狂に包まれていた。第1で見せたエロさが第
2ではもっとすごくなることを期待していた。
 しかし、第2は動きが激しくはなるが、大陰唇の開き具合は変わらず、
体操が激しくなったせいで、逆にじっくり見るのが難しくなってしまった。
 ただ、開く回数は増えており、開脚でピンクの一線が見えるたびに、歓
声が上がった。
「今はっきりとピンク見えたな」「ああ」男子たちがスマホのズームの倍
率を最大にして愉しんでいた。
 画面に映るピンクの線は、肉眼で見るよりも大きく、細かい小さな筋ま
でしっかりと見えた。  
「これって、開いたら相当綺麗じゃね?」
「こりゃ、くぱあがますます見たくなってきたぜ!」

 今のところ、ピンクの部分がわずかに見えるだけだが、体操が終わる頃
には、さらに豪華な展開が待っていた。
 もう、葉須香の大陰唇がくっつかないで、ピンクの部分がほんの少しだ
け増して見え始めたのだ。  
「さっきより、すごくないか!」
「ちょっと待って、ズームして…うおっ!こっちの角度やばいな!」  
 男子たちがスマホを持ち替えながら、葉須香の恥丘の中心を狙って必死
に画面を操作する。
 1人の男子がベストな瞬間を捉えたらしく、「この部分、ズームすると
ビラの部分が見えてないか!ほら、この皺の感じはそうだよ!」
「いや、俺の方も結構際どいぞ!」
 校庭は、スマホの画面を見せ合いながら盛り上がる男子たちの悦びで満
ちていた。
 体操が終わっても、男子たちの興奮は冷めやらぬまま、撮った写真や動
画を見せ合う声が響いていた。  

 この後は昨日と同じ、全裸入浴となり、昨日の優しい対応が効いたのか、
葉須香の無防備さが増していた。
 触れられる部分は同じだったが、どさくさに紛れて触れても、葉須香が
嫌がる様子が無かった。
「それにしても、まさか大陰唇があっさり離れる日が見れるとは」
「ああ、前は大開脚しても、大陰唇がしっかり閉じていたよな」
 そう、葉須香の左右の脚をゆっくりと開閉させると、大陰唇が離れたま
までピンクの部分が見えっぱなしだった。
 もちろん、開いたといってもピンクの太い線が見える程度だが、昨日よ
りも開いて見える時間が長くなった。
「ほら、こうすると閉じなくなるぞ!これって入浴効果だな」
「この真っピンクがずっと見れるなんて、すげぇことだ!」
「これ、簡単に開きそうだよな。いつでもくぱあ出来るんじゃ」
 男子の言う通り、もし指でそっと触れるだけで開くことは出来るはずだ。
 だが、ここまで無防備なおま●こを晒してる葉須香を裏切ることが出来
ないようだ。
「今日もこれぐらいが丁度いいかもな」
「そうだな。今日はリラックスさせて、明日を愉しもうぜ」
「この流れでいくと、明日は第3じゃないか?」
「ってラジオ体操って第3もあるのか!」
「古い話だけど、GHQの干渉で外されたってTVで言ってたぞ」
「何か、大した期待が出来なそうな気がしたな」

 誰もが不安をよぎる翌日のラジオ体操第3も行うことになったが、足踏
みの動きが多く含み、全体的に動きが複雑なものになっていた。
「昨日より難しくなってるじゃないか!」
「体操するだけで精一杯だ!」「体幹は鍛えられそうだけど..」
 ただ、葉須香自身も体操に集中することになり、股間を気にする余裕は
なくなっていた。
 最後の方のの足踏みでは、両足をずっと動かしたせいか、大陰唇は全く
閉じておらず、ずっとピンクの一線が見える御褒美があった。
「くそー!第3って、このあと開く体操ないのかよ!」
「さっきの回旋運動したら、思い切りくぱあなのに!」
「腕を振るだけの運動じゃ、開かねえ~」
 そのまま第3はラストも足踏みで終わったので、くぱあは誰も見られず
に終わった。
 ちなみに、くぱあは1度だけ、その場飛び体操の大ジャンプで発生した
が、校庭の方からはどの角度でも影で見えなかったらしい。

 さらに男子たちにとって、残念なことが続いてしまった。
 1限目が始まる直前、第3の激しい体操のせいで葉須香が急に立ちくら
みを感じ、女子たちに支えられて保健室に運び込まれた。
 許奇も葉須香の額に手を当て、「今日はこのまま、ここで休むんだ」と
丸1日休憩となった。
 休み時間、教室や廊下では異変が広がっていた。葉須香が廊下に姿を見
せないことに男子たちが愕然としていた。
「今日のマッサージは中止なのか?」
「朝の第3で倒れたって噂だけど…大丈夫かな?」  
「やっぱ、あれは激しすぎるぜ。葉須香ちゃんを見れないのは残念だけど、
ゆっくり休んで欲しい」
「その通りだな..でも何かがっくりする」
 そう、葉須香が見れないだけで廊下や教室の空気が少しどんよりしてい
た。
 一方、保健室では葉須香が薄い毛布をかけてもらい、安静にしていた。
窓から差し込む優しい日差しに目を細めながら、ぼんやりと天井を見つめ
ていた。
「少し眠ったら、もう元気なんだけど..先生が1日ここで寝ないとダメ
っていうから…。入浴の罰も廊下の罰も大丈夫なんだけど…」
 ちょっとだけ、申し訳ない気持ちになっていた所に、保健室の扉がそっ
と開く音がした。  
「葉須香、調子はどうだ?」  
 顔を覗かせたのは許奇だった。
「もう大丈夫なので、午後は教室に戻れます」
「そこまで罰を気にしなくても大丈夫だ。もし悪いと思うなら、明日の新
しい体操罰を頑張ってもらえればいいさ」
「はい。あと、このエナジードリンクありがとうございます。すごく美味
しかったです」
「そうか、それは良かった。このエナジードリンクは結構効くぞ」
 許奇が渡したのは疲労回復に効くタウリン等がいっぱい含まれる海外の
エナジードリンクであり、空になった缶を回収し、新しいのを置いた。
「疲労回復にはこれが一番だ!新しいのと交換しておくぞ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、そのままゆっくり休んでいいぞ」
 許奇はそのまま保健室を出ていき、葉須香は放課後まで素直に休むこと
にした。
 ただ、放課後に学校を出た葉須香は明日の罰に向けて、1つの動画を撮
り、その映像とメッセージを男子たちに送った。
 リンク先にはすっかり元気になった証拠にと、近くの公園で新しい体操、
ようかい体操第一を披露した葉須香の映像が映っていた。

 保健室で休んでるときに、許奇が用意した動画を参考に、独特なリズム
のダンスを一生懸命に覚えたらしい。
(1日、休んでいた分、全力でやらなくちゃ)
 制服を着た葉須香が、腕を振り、腰をひねりながら、「♪ようかい、よ
うかい、ようかい体操第一~!」と元気に歌いながら踊りはじめた。
 よく見ると、普段着ている制服よりスカートや上着の丈がかなり短くな
っていたが、罰をしなかった申し訳ない気持ちがあったので、制服が捲れ
ても全力で踊った。
 もちろん、下着を着けているので、捲れて見えるのはショーツとブラだ
けだが、それでも十分エロく可愛く、公園の遊んでいた小学生たちも「お
姉ちゃん、うまいね!」と拍手を送るほどだった。
 葉須香の映像は、「葉須香ちゃん、元気に完全回復」と下級生たちにも
送られ、元気にようかい体操を踊る姿にみんな大喜びした。

「これ、めちゃくちゃ可愛い!最高じゃねーか」
「え、この可愛いのが明日の体操罰になるのかよ」
「っていう事は、これの全裸バージョンが!うおおっ!」
 葉須香の動画は瞬く間に拡散され、学校中の話題に。男子たちはもちろ
ん大好評のこと、女子たちからも「やばっ、可愛すぎる!」と称賛の声が
上がった。  

 ただ、葉須香は何度も忘れ物がないか確認して明日に挑むことにした。
「さすがに、こんなに好評だったものを裸でなんて絶対しないからっ」
 葉須香が明日、どんな結果を見せるのか、そしてまた裸で体操してしま
うのか――屋上での罰は、まだまだ続きそうだ。

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