第69話「パーツの罰が葉っぱになった?」


 5月上旬の清々しい朝、校庭の木々は緑の葉を茂らせ、風に揺れて優し いさざめきを立てている。  4組の男子たちも、少し浮き立つような心地良い季節の風を背に、嬉し そうに顔を輝かせてながら登校してきた。  今日から、パーツの罰が鯉のぼりバージョンから違うものへ変わるから だ。  今度はどんなパーツになるんだろうと、男子たちの表情は期待と好奇心 で輝いている。 「枯れ葉の罰は制服に見えるパッチワークの罰で全部落ちたらくぱあだっ たな」 「レベルアップは、くぱあがワンチャン見えるようにした罰だな」 「そして、パーツの罰が鯉のぼりで折り紙を拾うものと考えると、う〜ん」  男子たちは枯れ葉の罰に花を咲かせながら、次はどんな工夫を凝らして パーツの罰を用意してくれるのかに思いを馳せていた。  許奇のセンスは一筋縄ではいかず、毎回何かしらの驚きを見せてくるの で話は尽きない。  男子たちが期待に胸を膨らませる中、チャイムが鳴ると教室が近づく許 奇の足音が聞こえてきた。  もう葉須香も登校しており、忘れ物をした為、椅子に座らず、机の上に 脱いだ制服と下着を置いて、全裸で待機していた。  ついに許奇が教室の前にたどり着くと、男子たちが緊張したような顔で 互いに目を合わせる。心なしか、葉須香がホッとしたことに違和感があっ た。 「おはよ、みんな」と許奇が挨拶と共に教室のドアを開けると、全裸で立 っている葉須香に目を向けた。 「やっぱり、また忘れ物したのか..」「すいません、先生」 「まあ、今日から変わるパーツの罰は無駄にならなかったな」  そして、いつもと同じ、全裸で教壇に向かう葉須香の見慣れた光景の中、 教卓の上に置かれた大きな籠が置いてあった。 「おい、あの籠の中に新しいパーツがあるのか」「ああ、ワクワクしてきた」  男子たちは目を輝かせ、どんなパーツを付けるか楽しみにしていた。  しかし、男子たちの期待を見透かしたかのように、許奇は不敵な笑みを 浮かべてこう言った。 「よし、みんな楽しみにしているみたいだから、スピードアップで行くぞ」 「は、はい。お願いします」 「これが新たなパーツの罰だ!どうだ、この新たな趣向は!」  そう言うやいなや、許奇は同じ形の葉っぱを籠から取り出し、葉須香の 裸体を隠すように貼り始めた。  その光景に男子たちは驚いて、思わず声を上げる。 「ちょっと待て!それって、マジの枯れ葉の罰だろ!」 「おっぱいもあそこも葉っぱで隠すって..どんな罰だよ」 「そうだよ、葉っぱまみれの罰って..葉須香ちゃんの肌が全然見えねー よ!」  男子たちの焦りを楽しむように、許奇はさらに葉っぱを貼り続ける。同 じ形の葉っぱがまた一枚、また一枚と増えていき、せっかく見えていた肌 の隙間も徐々に埋まっていく。  男子たちは思わずため息をつきつつも、その緻密な貼り方に一種の感嘆 も覚え始める。 「許奇のやつ、どうしてこんなに貼っていくんだよ?」 「葉っぱ人間かよ…」  男子たちが口を尖らせると、許奇は微笑みながら言った。 「焦らない、焦らない。どんどん貼っていくことで、きっともっと楽しみ が増すだろう?せっかく大量の葉っぱを用意したからな」  男子たちは不満げな顔を見せながらも、鯉のぼりの時と違う貼り方が気 になってきた。 「どの葉っぱも重ねないようにしてるよな?」「ああ、重ねてない」  しばらくすると、葉っぱで全身を覆った葉須香が完成した。  何やら特別な意味があるのが一目で分かり、「これって全部落ちたら、 どうなるんだ?」とかっての枯れ葉の罰を思い出した男子が許奇に聞いて きた。 「ん?全部落ちたら場合か..いや、それは絶対ないな!」 「ど、どういう事だよ」「説明しろよ!」 「今度の罰は剥がれて落ちたら、葉須香自身が籠の葉っぱを貼っていいこ とにしたんだよ。まあ、股間や乳首の葉っぱが落ちても、すぐに貼ってい いんだよ。もちろん、お腹でもOKさ」 「何だそりゃ!」「落ち続ける葉っぱの罰って何だよっ!」  男子たちは抗議の声を上げるが、許奇は楽しげに首を振った。 「いやいや、しばらくはほら、途中で家庭科の授業で午前の半分は男女別 になるから、罰もこんな感じでいいだろ?」  実は今日から数日間、3時限目、4時限目は家庭科となるので、葉須香 のパーツの罰も一旦中断されるのだ。 「男女別々になるからって、こんなのアリかよ」「レベルアップまで、我 慢しろってことか..」「拾う意味もないし..何だこの罰は..」  不満をこぼしつつ、葉っぱまみれの葉須香の周りに集まった。そしてふ と、葉須香の足元に広げられたシートに違和感を覚えた。よく見ると、そ こには抗菌シートが敷かれている。 「おい、みんな。何で今回だけ、こんなシートが敷いているんだ?」 「本当だ。抗菌シートが綺麗に敷かれてる。これって、何か意味があるの か?」  男子たちは顔を見合わせ、不思議そうにシートを見つめた。何かに気づ いたように、ある一人がひらめいたように声をあげる。 「もしかしてさ、このシートって…落ちた葉っぱを汚さないための工夫じ ゃないか?」 「お、おいっ!この葉っぱって..よく見たら全部、柏の葉だぞ!」 「マジか!いや、これ肌に貼り付けたら、肌荒れするんじゃねーか!」 「いやいや..こ、この柏の葉も..まさか!」  次々に出る言葉に、他の男子たちも罰への理解の表情を浮かべた。許奇 の性格を思い返せば、ただの葉っぱの罰にするとは考えにくい。  何かしらの意図や工夫が込められているに違いない。男子たちはまじま じと葉っぱを見つめ、さらなる推理を重ねる。 「これ、本物じゃないぞ!精巧に作った葉っぱだぞ!これ、3Dプリンター だな!」「何か、いい匂いがしねーか?もしかして…食べられるようにな ってるとか?」 「食べられる柏の葉のって..え、まさか!許奇、そんなことまで考えて るのか?」  男子たちが騒ぎ始めると、許奇が教壇から微笑みながら言葉をかけた。 「よく気づいたな。そうさ、これは3Dフードプリンターで印刷した食べら れる柏の葉だ。肌荒れもしないようにしてるから安心しろ!しかも、葉っ ぱが床に落ちても抗菌シートの上だから、そのまま食べても問題ないっ」 「ちょっと待て!今日、弁当禁止したのって..」 「3時限目、4時限目が家庭科ってことは!」  男子たちは目を丸くする中、許奇が今回の罰を改めて言った。 「そう、今度のパーツの罰は柏餅バージョンだ!」  その言葉を聞き、再び葉須香の肌に直に貼ってある柏の葉を見つめた。 驚きとともに興味が湧き上がり、恥部に貼ってあった柏の葉に目を輝かせ る。 「じゃあ、そ、その股間に直に貼った柏の葉も食べられるってことか?」 「やべぇ!今から涎が止まらねーぞ」  男子たちは新たなパーツの罰の工夫に驚きながら、単純に全部落ちたら 見せる流れをしない許奇の心遣いに、少し感動すら覚えた。 「だから、何度も貼ってもいいってことか。葉須香ちゃんなら、見られる 恥ずかしさに耐えきれずに貼るからな」 「じゃあ、家庭科で3組と4組の女子たちが餅とあんこを作るのか?」 「いや、何でそんな面倒なことしなきゃいけないのよ!」「そうよ!」 「違うのか?」「私たちは出来上がった餅とあんこを包むだけよ」 「こっそりいくつかワサビも入れておくから、楽しみにしてね♪」 「てめーら!何企んでんだよ」「その前に餅とあんこはどうするんだ」 「それなら心配ない!葉須香のお母さんに頼んで俺が用意した最高級の材 料で絶品の餅とあんこを作ってもらったからな」 「うおおおっ!マジか!」「葉須香ちゃんママの手作りなんて最高かよ!」 「どーせ!ワサビなんて見た目でバレるから食べなきゃいいしな」「だな」  その言葉を聞いてた女子たちがボソリと「そんなミスしねーわ」「粉末 にしてまぶしてあげるわ」とクスクス笑っていた。  こうして別バージョンのパーツの罰も好評となり、許奇の憎い演出で股 間や乳房の柏の葉だけは何度も落ちてしまい、その都度、新しい柏の葉を 貼ってしまう葉須香だった。  男子たちが必死に恥部に貼られた柏の葉の特徴を覚えようとしており、 昼休みに激しい争奪戦が行われるのは間違いないだろう。  そして、葉須香にとっては女子しかいない家庭科の授業の方が不安いっ ぱいだった、何せ、葉須香の罰は自然とレベルアップされるからだ。 (この前の家庭科はまだ罰が再開される前だったから、制服で居られたけ ど..全裸で立つのはきっと当然よね..いや、あそこも思い切り開かれ ちゃうのかも..)  そう、2年の時も、女子だけの時は葉須香の罰を重くしていい流れにな っていた。  その為、わすれんぼの罰が再開した葉須香が全裸で立つ事は当たり前で あり、男子たちが必死になって見ようとしているおま●こも完全に開かれ た姿で立つことになった。  家庭科室に女子たちが次々と入る中、隣の3組の女子たちも続々と集ま っていた。  葉須香のおま●こが6本のテープで見事なひし形にされているのを見つ けると、3組の女子たちは微妙に嫌味を交えた調子で話しかけてきた。 「うわぁ〜。ここまで開かれちゃったんだ」「処女膜丸見えじゃないの〜」 「この状態で足も開いて立つんだぁ〜」「やばっ」  皮肉めいた声で言いながらも、その瞳には明らかに憧れの色が混じって いた。表面上の冷ややかさとは裏腹に、内心では想像以上の綺麗なピンク 色にすごくいいなぁ〜、もっと見たいという羨望が隠されているのだ。 「葉須香ちゃんの膜って環状なんだぁ〜。これ小さな棒なら入るわよ」  女子の1人がわざとらしくため息をつきながら呟く。しかし、その言葉 とは裏腹に、視線は葉須香の美しいおま●こに釘付けだった。  心の中では「あーん、これ指入れちゃダメなのぉぉ〜。こんな生殺し、 ずるいよぉぉ〜。ちょっとだけ、指の先っこだけでも入れてみたい」とい う気持ちを隠しきれずにいる。  さらに、別の女子が「まだ処女だったんだぁ〜。あんなに男子に人気あ るのに誰ともしてないんだ〜残念っ」と嫌味を言うが、心の中で何度も「 処女で良かったぁぁ〜!うんうん!良かったぁぁ〜」とホッとしていた。 「ほらいつまでもそこに居ない」「授業始めるよ」「席についたついた」  4組の女子たちが文句を言ってきたが、実際は私たちにも見せなさいよ と、葉須香のくぱあへの興味と、隠しきれない欲望がにじみ出ていた。  どうやら、女子たち全員、3年生になった葉須香のくぱあをじっくり見 たい機会を内心待ち望んでいた。  4組の女子たちも何とか、冷やかし半分で話しかけているが、葉須香の 裸体を目の前にすると、ふと息を呑んでしまう瞬間もある。中には、くぱ あをじっくり見て思わず唾を飲み込む女子もいた。  誰もが、葉須香自身に秘部の美しさに魅了されてることを悟られないよ う必死に表情を保っている。  こうして、女子たちは嫌味めいた言葉を繰り返しながらも、心の底では どうしても触れずにはいられない気持ちを抑えようと必死だった。  そのたびに、ちらりと葉須香に視線を投げ、ついには小声で「ちょっと だけでも良い?」と聞いてくる女子も居るぐらいだった。 「やだぁ〜、おま●こ丸開きで恥ずかしくないの?ほんと、ないわぁ…」  4組の女子が呆れた口調で言うが、その指は葉須香のおま●この端にす っと伸び、つまみやすい部分があったので、軽くつまんでしまう。  だが、他の女子に見つかり、慌てて「こ、こんな..恥ずかしいおま● こしてるから..ちょっとしたお灸よ..つまんでみたいんじゃないから ね」  目を泳がせつつ、あくまで罰としてつまんでみました態度を蕩けた笑顔 で装っている。  それを見た別の女子も、心の中では「思いっきり喜んでるじゃん!」と 思いつつ、私もお灸だよと同じように葉須香のおま●こに手を伸ばした。  そして、つい本音が漏れ「これやばっ!すごくいいじゃん!も、もうち ょっと..お灸かな?」などとわざとらしく言い、2・3回指で揉みもみ してしまう。  もうこうなると他の女子たちも黙っていない。  唇を少し尖らせながら「こっちはずっと我慢してたのよ!私にも触れさ てよ!」「いや!私が先なんだから!」「みんなずるい!」  ついに葉須香の周りに女子たちが群がってきた。どさくさに紛れて、葉 須香のおっぱいも揉まれ、思わず「何この揉み具合、最高じゃない!」「 ねえ?キスしていい!」と欲望のままになっていくなか、家庭科教室に入 ってきた大河が大きな咳払いをし「あんたら!これから何をする気が分か ってるの!私だって本当は..コホンッ!ほら席につきなさい」と、本音 を漏らしつつ精一杯の平静を装う。  女子たちは、心の中では「いや〜堪能したわぁ」と感じつつも、何とか 「こ、これも罰なのよ」「うんうん、あんな恥ずかしい恰好をした罰ね」 と嫌味を言うことで自分たちの素直な欲望を誤魔化そうとしていた。 「まあ、今回は大目に見ましょう!ほらっ!柏餅を作りなさいっ!大体、 こんなくぱあで正気を失うなんて情けないわよ。まったく〜」  大河は女子たちにため息を漏らしつつも、内心では胸の内がざわつき始 めていた。葉須香のくぱあが素晴らしいのは知っていた。  今さら、生のくぱあを見ても私は平常心で居られるはず…自分に言い聞 かせるものの、視線は葉須香のくぱあに釘付けだ。 「それにしても、もうこんなに開くようになっちゃったのね。色んなとこ が丸出しで恥ずかしいわよ〜」  大河も皮肉めいた声を出しつつ、いつもなら近づいて見ることがないの に、つい顔を思い切り葉須香のおま●こに近づけた。  生のくぱあを目の前にした大河が思わず頬がほころび、「コホン、ば、 罰っていうのは、こういう感じで責めるのよ」と舌を出して、大胆にも葉 須香のおま●こを舐めてきた。 「ひゃんっ!」「我慢しなさい!こ、これも罰よ!」  あくまで理性を保とうとするが、大河の舌が止まらない。 「ちょっと、こんな病みつきになるおま●こって…ずる過ぎない」  あまり舐めないように負け惜しみを口にするが、舌がどんどん奥に進ん でいく。  頭の中では「これ以上進んだら..思い切りベロベロしちゃう」と思い つつ、葉須香のくぱあを前にすると、その理性は吹き飛んでしまうのだ。 「ねえ、ちょっとだけ罰でイってみない?」と明らかに暴走する大河。  急いで女子たちが引き離そうとしたが、「こ、これは罰なんだから!も っと舐めさせてぇ〜」と自己弁護を重ねていく。 「いや、あんたが一番やばいことやってるよ」「先生、正気に戻って!」 「あんたたちも舐めたいんでしょ!わ、私が先に味見しとかないとね」 「もう完全暴走してんじゃん」「誰かロープ持ってきて!」  数分後、大河が女子たちの手でロープでグルグルにされて身動きを取れ ないようにされていた。  何とか柏餅作りが始まった中、葉須香だけがじっと自分の股間を見て、 少し疑問を抱いていた。 (あんなに騒ぐほど..綺麗な感じじゃないと思うけど..私はただ、す ごく恥ずかしいだけなのに..恥ずかしい部分を晒してるはずよね?)  葉須香がふと女子たちの方を見ると、何人かの女子はまだ目を輝かせて くぱあを見つめていた。 (いやぁぁ〜、宝石を見てる目つきだよぉぉ〜。そんな綺麗じゃないよ〜)  葉須香の表情を読んだ女子たちが「それは宝石だよ!」「うん!宝石よ」 と、くぱあを見てる目がさらに輝きを増す。その熱気に圧倒されながらも、 葉須香は心の中で疑問が渦巻いていた。 (みんなの目つきやばいよぉぉ〜。ほ、ほら、よく見るとグロいよ。うん、 内臓みたいだし..このピンクが余計に変な感じで)  疑心暗鬼な気持ちが顔に出ていたのか、何人かの女子が思わず本音を声 に出してきた。 「いや!これマジで芸術だからっ!個展出せるよ!」「うん!芸術だよ!」 「個展って何よ!それはちょっと言い過ぎじゃ」  否定する葉須香に女子たちがどんどん本音を口に出してしまう。 「って言うか私も舐めさせてよ!」「うん!絶対美味しい!」「舐めたい」 「み、みんな落ち着いて..ね?」  何とか女子たとをなだめながら、あまりにも熱心な反応に徐々に押され ていく葉須香。だが、やっぱりくぱあは恥ずかしい。恥辱だと思った。 (うん!すごく恥ずかしいし..見られるのはもっと恥ずかしいけど.. でも女子のみんながここまで夢中なら、男子はもっと喜ぶよね..)  ふと、男子たちが必死になってるのが分かる気がした。心のどこかで、 ここも忘れ物が続いてしまったら見られちゃうんだと、ちょっと照れくさ い感情が胸の中に広がっていく。股間に向かって視線を落としながら、そ っと呟いた。 「もう..絶対に忘れ物をしないようにしなくちゃ!うん」  言うまでもないが、この後の昼休みの柏餅争奪戦は凄かった。大量にあ った柏餅は全て皆の胃袋の中におさまったのであった。