第5話「ブラ見せの罰」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 雨が降る日が多い6月下旬、スカートめくりに続く新しい罰が始まった。  それは上着めくりであり、葉須香のブラジャーが男子たちの前に晒され ることになった。  これから教壇にあがり、男子たちを前にして上着を捲らなければならな い葉須香。  一応、一瞬ブラ見せの罰ということだが、たったの1秒でも男子たちの 前でブラジャーを見せるとなると凄く恥ずかしいことだろう。  いよいよ葉須香が笛地に言われたとおりの言葉を出して罰を始める。 「今日から新しい罰として、上着を捲ります..」  葉須香の上着を捲る宣言に男子たちの興奮が高まり、さらにその興奮を 爆発させる言葉を出してくる。 「ショーツの時と同じ風に、私のブラをじっくり見てください」 「言われなくても見るさ」「早く捲ってくれよ〜」  男子たちは早く葉須香の生のブラ姿を見たくて机を叩き始めると笛地が 注意しはじめる。 「あんまり騒ぐなよ。これは忘れ物の罰なんだぞ」 「わかってるよ〜ただ、つい叩いちゃうんだよ」 「仕方ない奴らだな。葉須香、お前も焦らさないで早く捲るんだぞ」 「わかりました」  笛地に言われて葉須香が上着を思い切り上に捲り上げると、おっぱいの 揺れとともにブラが見える。  だが、一瞬ということでおっぱいの揺れが収まる前に上着を下ろしてし まった。 「おいっ、はっきり見えなかったぞ!」「色しか確認できねーじゃないか」  ショーツの時とは違い、おっぱいが揺れるせいでブラがはっきりと見る ことが出来ないので、男子たちが文句を言ってきた。  しかし、笛地の注意で男子たちの文句はすぐに納まった。 「お前ら、俺の罰に文句あるのか?これ以上、騒ぐなら罰をなくすぞ!葉 須香もこれ以上恥ずかしい目に遭いたくないなら、忘れ物をするなよ。も し、次に忘れたら少しずつ上げる時間を長くするからな!」 「わ・わかりました」  笛地の忘れる度に時間を長くするという言葉に男子たちは納得する。  何せ、葉須香がこれに懲りて忘れ物をしてこないとは思わなかったからだ。  案の定、次の日に早速、忘れものをしてしまい、上着を再び捲ることに なり、その時は首もとで1回上着を止めなければならず、葉須香のブラを はっきりと確認することが出来たのだ。  ついにブラまで男子たちに見せてしまうことになった葉須香だが、これ でも忘れ癖が止まることはなかった。  葉須香本人はブラを見せるたびに忘れ物をなくそうと決心するのだが、 翌日にはすっかり忘れてしまうのだから呆れてしまう。  当然ながら、ブラを見せる間の時間は増えることになり、ショーツの時 と同じに3秒ブラ見せの罰になってしまった。  3秒ブラ見せの罰を最初に行った日は、男子たちは目を見開いて葉須香 が上着をめくる瞬間を待っており、笛地のカウントダウンに合わせて3秒 間、上着を捲ってブラを見せることになった。  そんな3秒ブラ見せの罰もしばらく続くと、スカート捲りの時のように、 カウントダウンを取るのが笛地から男子たちへ移ってしまう。  当然ながら男子たちのカウントダウンの掛け声は長くなっているので、 罰が続いていくと、上着をめくる時間は増えていってしまうのだ。 「じゃあ、今日もカウントダウンに合わせてブラ見せスタートだよ」 「は・はい..お願いします」

男子たちのカウントが始まる前に、葉須香は
上着を掴み徐々に上の方へ持ち上げていく。
ブラが見えてくると今日も男子たちの喜びの
歓声が響いてくる。
そしてブラを完全に出してから男子たちのカウ
ントが始めていき、その間、カウントをしない
男子たちは、いやらしい事をいってくる。
「葉須香ちゃんのおっぱい、かなりの美乳だぜ」
「あの大きさ、柔らかさがたまんねーな」
そんな声を聞いていると。身体が恥ずかしさで
火照ってしまい、ブラが少し何かの力で浮いて
くるのに気づく葉須香。
それは乳首が少しずつ勃っているということで
あり、3秒という短い時間だから見つけられる
はずはないが男子たちの前で乳首を勃たせて
しまった自分がすごく恥ずかしかったのだ。

 こうして3秒ブラ見せの罰がしばらく続くことになると、やはり今回の 罰でも嬉しいハプニングがいくつか起こってしまう。  傘を置き忘れで雨で上着が濡れた際に、服が肌にくっ付いているのにも 関わらず思い切り捲ってしまい、ブラが一緒に捲れて下乳が少しポロリし てしまった。  すごい捲れ方をした事もあり、その時は丸みのある下乳が完全に丸見え で覗けてしまったのだ。  しかし、これよりもおいしいシーンを見せてくれる時もあり、それは捲 った時にホックが偶然に外れてしまうことがあった。  残念ながら、おっぱいポロリはなかったが、ホックが外れておっぱいが 揺れたときの男子の奇声はすごいものだった。  一歩、間違えば男子たちに確実におっぱいを晒すとこであろう。  そして雨期の季節であるのでショーツの時と同じに最高のハプニングは 雨が降ってブラがびしょびしょになったことだろう。  一応、透けすけとなっているが乳首が見えるほど、透けることがないが おっぱい全体が透けてるという光景は男子たちを充分に興奮させたのであ った。  それに、まだまだ雨期が続く以上、葉須香が傘を置き忘れてびしょびし ょになる機会はあるので、次のチャンスを期待していたが、悔しいことに ブラ見せの罰は終わってしまったのだ。  だが、これだけ恥ずかしいことをしても忘れ物を止める事が出来ないの であろうか?  クラスの女子たちの中には葉須香がわざと忘れ物をしてるんじゃないか と言う噂までも飛び交うようになってきた。 「ねえねえ、須和さんってきっとわざと忘れてない?」「あんたもそう思う?」 「そうよね、おかしすぎるわよ。もしかして見せたがりとか?」 「あり得るかもね。いずれはわざとしてるのを見抜いてやりましょうよ」 「ええ、当たり前よ」  葉須香の知らないところで高まっていく忘れ癖への不信感。  だが、ある事件を元に葉須香の忘れ癖が天然かつ重症であることを身に しみてわかることとなった。  それは6月下旬の健康診断の時に起こった事件であった。  男子が外で体育をやってる間に女子たちが健康診断を受ける事になり、 教室で体操着に着替えて会場である保健室に向かう。  保健室に入るとショーツ1枚で測定するために皆、体操着を脱ぎ始める。  ごく普通の健康診断の流れであり、葉須香も普通にショーツ1枚となっ て身長や体重などを測った。  ガァァーン〜「うそぉ..体重が2kgも増えてる...」  体重が2kgも増えた事に愕然としてしまう葉須香。  うら若き女子高生にとっては体重が2kgも増える事は相当、ショック な出来事であろう。  動揺を隠せない葉須香は、その後の事はあまり覚えてなく、ただ流れに 沿って健康診断を受けていた感じであった。 「最後は尿検査だから、すぐ脇の女子トイレの指定の場所にコップを置い て帰るのよ」  保険医の指示で女子たちが最後の検査で女子トイレに向かい、葉須香も 順番を待って女子トイレに入り、尿を採取した。  これで全ての検査が終わり、後は体操着に着替えて教室に帰るだけなの だが、1人の女子が慌てた素振りで女子トイレから飛び出てきた。 「だ・誰か..ショーツを忘れてるわよ..」  尿検査で尿を採取する関係で、ほとんどの女子がショーツを脱いでおし っこを取るのだが、何とそのまま穿かずに外に出た忘れんぼな女子がいた のであった。 「うそでしょぉ〜ショーツ忘れたら、下半身丸出しよ」 「そうよ。ショーツなしで出たらノーパンだし、見た目ですぐに分かるん じゃない?」 「そうよね..みんな着替えて戻るときに気付くよね..」  みんなが疑問に思う中、別の女子が誰かを探しながら保健室を出てきた。 「ねぇ!須和さんを見なかった?あの子、体操着を忘れてそのまま教室に 向かったみたいなのよ」 「ええぇ〜体操着を忘れたって..まさかブラまで忘れてるのっ!」 「そうみたい..どうやら、ショーツ1枚でそのまま行っちゃったのよ..」 「も・もしかして..このショーツも須和さんのモノじゃない..」  ブラと同色・同じ柄であるショーツを見て、一斉に青ざめるクラスの女 子たち。  皆、慌てて体操着に着替えて教室に向かって走っていったのだ。 「ぁぁ..ちゃんと気をつけて食事してたのに2kgも増えてるなんて..」  相変わらず体重が増えてことにショックな葉須香は1人で診断表とにら めっこしながら、とぼとぼ教室に向かって歩いていた。  もちろん、1番最後に診断表を回収することや、体操着に着替えること など、すっかり頭から飛んでいるのである。  そして最後の尿検査でショーツを脱いだまま忘れてることも自覚がなく、 完全な素っ裸で校内を平然と歩いていた。  当然ながら、おっぱいやおま●こも丸出しのままであり、素っ裸で教室 に向かおうとする葉須香。  いくら授業中でも、このまま歩き続けていれば見つかるのも時間の問題 であろう。  現に、これから上る階段の方には男子生徒の声が聞こえており、鉢合わ せとなる中、廊下の奥から複数の走る音が響いてきた。 「ああ!見つけたわっ!」「うあっ..マジ忘れてるよ..」 「あれっ?みんな、どうしたの?」  素っ裸で気付かない葉須香は自分に向かって走ってくる女子たちを不思 議に思った。  そんな葉須香を身体ごと抱きかかえて女子たちは急いで教室に走りこん でいった。  まあ、抱きかかえられた段階で葉須香も初めて全裸でいることに気付い たのであった。 「いやぁぁぁっ!裸のままだよぉ〜」「今さら、何言ってるのよっ!」 「遅すぎっ!!」  裸でいることに動揺を始める葉須香に女子たちは一斉に呆れた顔を見せる。  今回も運がいいことに誰にも見つからなかったが、女子たちが救ってく れなかったら、確実に全裸姿を晒したことだろう。  女子たちの誰もがこうはっきりと確信を持った。  葉須香の忘れ癖は天然であり、とてつもなく重症であると!  いくら何でもわざと忘れて、全裸で校内を歩くなんて出来るわけはなく、 上着捲りぐらいの罰では忘れ物がなくなるはずがないと思ったのであった。  しかし、今回はかなり危険な行動だったろう。よく誰にも見られずに済 んだのが不思議なぐらいだ。  だが、実はこれを偶然に見てしまった凄い男が1人だけいた。  汗をかきながら、予備の女子の体操着を持って走ってきたみたいで、葉 須香がいる教室の近くで腰を下ろしてホッと息をついた。 「まさか..裸のままで保健室を出るとは思わなかったな。女子たちが気 づいて助かった..はぁぁ」  その男はもう言うまでもなく笛地であり、別に保健室を覗いていたわけ でなく、保健室近くの廊下を見ながら、女子が全員、健康診断を終わるの を確認していたのだ。(次の男子の番とぶつからないように)  そんな中、葉須香が全裸で出てきたのを見て笛地は思わず飲んでいたお 茶を噴出してしまった。  げほげほっ..(あいつは何やってんだぁぁ〜、気づいていないのか?)  慌てて予備の女子の体操着がある職員室まで走って戻る笛地。  他の男性なら喜んで見続けるとこだけに、すぐに見るのを止めて服を持 っていこうとするのは紳士的なとこもあるみたいだ。  今回は大事にならずに済んだが、笛地は来年の健康診断でも同じ事をし てしまいそうなことに不安を覚える。  ただ、その時まで忘れ物の罰が続いていたら、今日みたいに葉須香の全 裸歩きを止めるものはいないのかも知れないであろう。


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