第6話「職業制服の罰」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

7月上旬、ブラの3秒間見せでは忘れ癖が治らない葉須香に新たな罰の提案 が笛地の口から出てきた。 「葉須香、もうこうなったら場違いな格好になってもらうしかないな」 「場違いって?」 葉須香が不安そうに笛地に聞いてくる。 「先生が用意してくる服に着替えて立つと言うのはどうだ?まずはそうだな。 先生の知り合いに看護婦が居るのでナース服を借りて着るのはどうだ?」 笛地が平然ととんでも事を言うと、その言葉に男子たちは歓喜の声をあげた。 葉須香はあまりにもおかしな罰を言う笛地の言葉に動揺をするが、笛地は 平然といい続けてきた。 「ナース服を着れば、きっと忘れ癖は直るだろう」 「けど、なぜナース服なんですか..」 おかしな事を言う笛地に不安な顔で葉須香は問いかける。 どうも、最近の笛地は少し壊れかかっている。だが、壊れかかっているわけ ではない。 もしかすると笛地は、ただ隠していた本来の性格を出してきたのに過ぎない。 そんな笛地が葉須香に向かって、正当な理由を説明してきた。 「場違いな格好なら葉須香も忘れ物を止めるだろう。そう、葉須香の忘れ物 を防止する為に、わざとおかしな罰を考えたんだぞ」 もっともらしく説明する笛地に葉須香は返す言葉が浮かばない。 そんな葉須香を男子たちは明日のナース姿を思い浮かべながらニヤニヤして いた。 そして、翌日よりコスプレの罰としてナース服を着ることになってしまった 葉須香。 笛地は知り合いの看護婦から借りて来ていると言っているが、罰が続くと、 様々なナース服を持ってくるので、疑ってしまいそうになる。 更には看護婦らしく治療行為を要求までされてしまう羽目になってしまった 葉須香であった。

「ほら、早く足に包帯を巻いた。巻いた」
「あの..せめて靴だけでも脱いでもら
えませんか」
「駄目だな。これはもう俺の一部なんだ。
そう思って丁寧に巻くんだぞ」
「そ・そんな..」
「あとは上着の第1ボタンと第2ボタン
を外して包帯をしなくちゃ駄目だ」
「ど・どういう理屈なんですかっ!」
「患者の痛みを和らげるためにも包帯を
巻いてる時の胸チラはナースの必修なの
だぞ」「そんなひどいです..」
結局、上着の第1ボタンと第2ボタンを
外されて胸チラ包帯を巻くことになった
葉須香であった。
もちろん、笛地の視線からは葉須香の柔
らかそうなおっぱいが丸見えとなったのだ。

こうしてナース服の罰がしばらく続くことになったが、とても病院では見た ことのないおかしなナース服がいくつか着ることになった。 その1つとして、おへそが丸見えの上下にわかれた真っピンクのナース服が あり、何故かおっぱいギリギリまで服が持ち上がってる。 スカートの方もかなりのミニなので気をつけないとすぐにパンチラとなって しまい男子を喜ばせてしまうことになった。 こんな露出度が高い、おへそ丸出しのナースが通ってるとこなど怪しいお店 しかないだろう。 そう、途中から笛地が持ってくるナース服は明らかに違う店で着ている様な ものばかりであり、ある時は背中がぱっくり開いてるナース服も持ってきた。 常識では考えられない背中のとこが思い切り開いて肌が丸見えのナース服。 当然、葉須香のブラの紐が丸見えとなり、その姿を見た男子は興奮しまくり であった。 そして、罰が過激になっていくと究極なものまで用意されてしまい、何と 完全に透けている白のナース服を着る羽目になった葉須香。 このナース服は下着のラインがはっきと浮かんでしまう透け透けの服であり、 ブラやショーツの色やラインが丸見えとなった。 あまりの過激さで思わず鼻血を出してしまう男子も出るぐらいであり、これ は、さすがに派手すぎたので、この日だけの罰となってしまった。 もちろん、葉須香がナース姿に懲りて忘れ癖が止まることはなく、しばらく はコスプレの罰が続いてしまったのだ。 ナース服のストックがなくなってからは、次に婦警さんの服へ代わり、スチ ュワーデス、バスガイド、エレベータガールと次々と職業制服を着ることに なった。 けど、意外と葉須香自身もこの罰に関しては内心、楽しみ始めてしまった。 何せ、笛地の持ってくる職業制服は多様であり、消防士・軍服・シスター など、どこから借りてきたのを聞きたいぐらいのを持ってくる。 この職業制服着用の罰は、もう罰としての効力はなくなってきたせいか、 新たな罰として民族衣装着用の罰へと移っていった。 民族衣装の方も笛地がいろいろと借りてくることになったが、クラスメ イトの誰もが、こんなの人から借りれる物じゃないだろうと思うほどの服 を持ってきたのであった。 それと言うのもインドの民族衣装で有名なサリー、韓国のチマチョゴリや、 イランのチャードル、ベトナムのアオザイ、アフリカのカンガ、モンゴルの デール、バリ島のクバヤ、ノルウェーのブーナッドまでも用意してきたからだ。 ただ男子たちに評判が高かったのは王道のチャイナ服であったらしく、チャ イナ服の罰は長く続くようになった。 この罰も続いていくと、ナース服の時と同じで笛地が様々なチャイナ服を持っ てくる。 更には男子たちからチャイナ服にあうカンフーアクションの要求までしてきた のだ。

「えっ..カンフーの真似をするんですか..」
「そうだよ。ちゃんとカンフーにやるんだぞ」
男子たちにカンフーアクションの要求をされて
しまう葉須香だが、実際何をやっていいかわか
らないのであった。
「あ・あの..何をすれば..」
「やっぱ、カンフーといえば回し蹴りだな」
「そうだな、回し蹴りが見たいぜ」
「回し蹴りですか...」
男子たちに言われるまま見よう見真似で足を回
して蹴ってみせる葉須香。
だが、男子たちの注文はまだ続くのであった。
「もっと足を高く」
「そう、もっと回転を早く」
「は・はい..」
男子たちが意外にも熱心にカンフーの指導を
してくれることに驚く葉須香。
だが、これは回し蹴りをする時にチャイナ服
からこぼれてしまうショーツを見るための指導
であった。

こうしてチャイナ服の罰がしばらく続くと、とても外に出て着るようなもの ではないものが登場してきた。 その1つとして、腕輪の飾り付きの太ももが全開の青いチャイナ服があり、 異常に胸が強調されてるのが気になる服であった。 腕に付けてるとげとげの腕輪は意味はわからないのだが、一部の男子から は連続蹴りや回転蹴りを見せてと要求がきてしまった。 この時は何故か見せパン着用が許されてたので、男子たちの要望で逆立ち した状態で連続回り蹴りを披露した葉須香であった。 あとは胸の谷間のとこがダイヤ型に開けられている谷間丸見えチャイナ服 なども着ることになり、この時は葉須香のブラと谷間が丸見えとなり、それ を見た男子たちは大いに歓喜した。 ただ、もしブラがなければ、すごい光景になったことだろう。 そして、究極のチャイナ服も用意しまい、ナース服の時と同じ、下着のライ ンがはっきと浮かんでしまうスケスケの服を着ることになった。 これも、ブラやショーツの色やラインが丸見えとなるので男子にとっては たまらないものとなったが、やはり派手すぎた罰だったので、短期で終わる ことになってしまった。 結局、この民族衣装着用の罰もあまり罰としての方向性がズレてきたので 終わることになったのだが、最後の衣装で葉須香は恥ずかしいトラブルを 引き起こすことになってしまった。 最後の民族衣装の罰は日本にしようと笛地が用意したのは罰とは思えない 十二単を着ての登場となった。 正直、これを用意した笛地は凄い。そして、着付けの方も笛地がやったの だから、只者じゃないと誰もが思う。 何せ、十二単の着替えは半端じゃないのだ。 小袖と長袴に着替えた葉須香にまず単を着させ、その上に五枚組の五衣を 順々に着けていく。 そして、打衣を着せ、高価な表着を付けた後に、上半身に唐衣を重ねて、 最後に下半身に裳(も)を付けて完成となるのであった。 これには葉須香も嬉しく、罰ということを忘れて記念写真を笛地や男子 たちにお願いしていた。 ただ7月にこの十二単を着るのは正直、暑いのであり、夏に厚手のコート を着込んでいるようなものだろう。 この日は午前いっぱいで授業が終わるのが救いとなり、とても丸1日着続 けることが出来ないものであった。 授業が全て終わり、笛地と一緒に使ってない古い教室で十二単を脱がして もらう葉須香。 もちろん、笛地が脱がすのは五衣や単までであり、小袖と長袴は葉須香 自身が1人で着替えることになっていた。 「じゃあ、葉須香。ここに制服を置いとくから着替えたら帰っていいぞ」 「は・はいぃ〜」 ちょっと暑さで逆上せ気味になってる葉須香は笛地が教室から出ると、 すぐに小袖と長袴を脱いで下着姿となった。 「ああっ..汗で下着がびっしょりになってる..」 とても上から制服を着られないほど下着が汗で濡れすぎていた。 「少しぐらいなら大丈夫よね..」 ここが古い教室で普段誰もこないことを知っていた葉須香は大胆なことに 汗で濡れた下着を脱いで、少し乾かすことにしたのだ。 だが、下着を脱いで一切の不快感が消えた上に、十二単の暑さから解放 されたせいで、すっかりリラックスしてしまい眠気が襲ってきた。 「ふぁぁ〜、眠くなってきたわ..駄目だめぇ、こんな姿で眠ったらぁ」 コテンッ..自分に注意をしようとした葉須香だが手遅れだった。 何とあっという間に眠りに落ちてしまったのであった。 しばらくの間、全裸で眠ってしまった葉須香だが、運がいいことにこの 教室を覗くものも訪れるものも居なかった。 2時間ほど眠ったところで目を覚ました葉須香。 すでに学校は半日授業だったせいか、校内にはほとんど生徒が残って いなかった。 「わ・私、眠っちゃったんだぁ..早く帰らないと..そうだ。その 前にトイレに行こぉ..」 眠気まなこでまだはっきりと目覚めてない葉須香は何とそのままの姿 で教室のドアを開けて女子トイレに行ってしまった。 またしても、素っ裸で校内を歩いてしまった葉須香。 そんな葉須香が自分の失態に気づいたのは、トイレで用を足そうと下着 を下ろそうとした時であった。 「えっ?あ・あれぇぇぇ〜!!」 ようやく下着を穿いてないことに気づいた葉須香が手で顔を隠して慌て 始めるが、遅すぎる反応だろう。 「どうしよぉ..とりあえずしてから考えなくちゃ..」 少し落ち着いた葉須香は、おしっこを済ましてから考えることにして、 裸のままで用を足すことにした。 「はぁぁ..走って教室に戻るしかないよね..」 どちらにしても個室にいたままじゃ何の解決にもならない葉須香はそー とトイレのドアを開けることにしたのだが.. 「おいっ、早く帰ろうぜ」「ちょっと待ってくれ。小便すませるから」 突然聞こえた男子生徒の声に慌てて個室のドアを閉める葉須香。 しかし、やけに用を足す男子の音が耳に響いてくる。 (も・もしかして、もしかしてここってぇぇー) 男子が用を足して、完全に気配がなくなったのを見て、ドアを再び開け て、あるモノを葉須香は確認した。 (うそぉぉ!や・やっぱり、あったのね..っていうことはここは) 葉須香の眼前に映ったのは小便器であり、女子トイレには絶対にあって はならないものだった。 (いやぁぁぁっ!ここって男子トイレだったのね..) どうやら、間違えて男子トイレに素っ裸で入ってしまった葉須香であり、 よく見ると鍵も掛けてもいなかった。 「ああっ!鍵も忘れてたぁ..」 今日が半日授業で人が居なく、たまたま男子が気づかなかったから良かっ たもの、一歩間違えれば危険な目に遭ったであろう。 当然、葉須香にも事の重大さが分かり始め、一刻も早く男子トイレから 出たい一心で、人目を気にせずトイレから飛び出てしまった。 そしてそのまま、服がある教室まで思いっきり素っ裸のままで全力疾走 してしまった葉須香であった。 よく考えれば、こっちの方が危険のような気がするが、この時の葉須香 は男子トイレに素っ裸でいたことにかなり動揺してしまったらしい。 まあ、廊下の方も誰もいなかったから良かったが、結果的にはかなり 恥ずかしいことをしたことになった。 こうして最後に恥ずかしいトラブルをやってしまって、民族衣装着用の 罰が終わることになったのであった。


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