第32話「初堂はえっちぃのがお好き」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 葉須香たちの恥ずかしい罰を見ながら、筆を走らせている初堂。  周りから見ると、授業を再開した大河の話をノートに書き写している様 に見えるが、隣に座ってる女子が顔がどんどん真っ赤になっていた。  ぼそっ「う・うっちゃん(初堂)、何描いてるんですかっ!」  小声で顔を真っ赤にした女子が注意をしてくると眼鏡のフチを指で押し 上げながら、平然とこう答えてきた。 「授業内容を写しているだけですが、それが何か?」クイクイ  その答えを聞いた隣の女子、江口が真っ赤な顔で反論してくる。

ぼそぼそ「そ・それの..ど・どこが
授業内容なのよっ!今は美術じゃ
ないんですぅ」
「・・・名前の割には相変わらず真面
目ね。エロエロちゃん」クイクイ
ぼそぼそ「エロエロじゃないよぉぉ〜。
江口絵露(えぐち えつゆ)ぅぅ〜!
また私をからかっているんでしょぉ〜」
「さあ、どうかしら?ちなみにここに
男性を足すとこんなかしら?」

カキカキ..「!!」
江口が初堂が描き加えた絵を見る
と、ぼん!っと音が立てた勢いで
顔が一気にゆでだこのようになった。
そして、そのまま机に顔を押し付け
た形で気絶してしまった。
「男性を咥えたぐらいで気絶するな
んて相変わらずウブな子ね」
クイクイ

 どうやら、これは初堂のいつもの悪ふざけみたいであり、ウブで有名な 江口にいやらしいものを見せて気絶させて楽しんでいたようだ。  一見、江口に意地悪しているとこから仲が悪そうにも思えるが、実際は 初堂が一番心を許せる親友であり、江口に対してはどうしてもお茶目なこ とをしたくなり、普段の自分を保つことが出来ないみたいだ。 (まったく、エロエロでないと言う割には身体の方はボンキュッバンして るじゃないの..ウブだから大人しめの格好してるけど、本気を出したら あの3人にだって勝てるわよっ) 「ということで..」キラリンッ、クイクイ  眼鏡を光らした初堂がこっそり気絶している江口のスカートのホックを 外しており、おそらく目を覚ました江口は気づかずに、そのまま立ち上が るだろう。  何せ、江口は初堂とは正反対のタイプであわてんぼで少しおつむが弱い 天然娘だからだ。  もちろん、慌てさせるように目が覚めそうになるタイミングを見計らっ て初堂が江口の耳元でこう囁くからである。 「もう8時過ぎてるわよ。起きないと遅刻しちゃうわよ」と。  その言葉を真に受けて「遅刻しちゃう」と寝ぼけた台詞を言って思い切 り立ち上がり、そして落ちたスカートが足にもたれて、ショーツ丸出しで 思い切り床にダイブするのだ。  もう何回も同じ手で転ばしている割には、毎回見事に引っかかってくれ るので初堂にとっては楽しくて仕方ないであろう。 (今日も引っかかってくれるのかしら。楽しみだわ)クイクイ  どうやら、見た目とは違って結構、エッチないたずらが好きな初堂であ るせいか、葉須香との合同授業も毎回、ワクワクしていたらしい。  今回は葉須香が珍しく抵抗しているので、それをどうやって阻止しよう かを眼鏡のフチを指で押し上げながら、いろいろ考えていた。 (私の予想では、あのおっぱいがいろいろされそうね♪これは期待できそ うな感じね)クイクイ  大河の恥辱の授業に、密かに楽しみにしている初堂の前でいよいよ本格 的に授業が始まった。 「さあ、それじゃ葉須香さんを家庭科の題材にして実演してみましょうね」 「えっ!実演ってどういうことですか..」 「別にそんなに怖がる事じゃないわよ。むしろ私に感謝して欲しい授業を してあげるから」 「....」  動揺する葉須香に大河が、落書きされたおっぱいを見ながら話してくる。 「さっきも言ったけど、カラーマジックだらけになってしまったままだと 格好悪いでしょ?」 「は・はい・・」 「一応、石鹸で擦った跡あるけど、なかなか落ちないでしょ?」 「・・・・はい....」 「カラーの油性マジックはなかなか落ちないからね。まったく笛地くんも ひどい事をするわ〜」 「・・・・・・・」 「だから♪1回綺麗にしましょう。そう、その醜い落書きを消してあげるわ」 「えっ?あの・・・な・何を?」 「正の字を落とすのよ。そうね。油性マジックの正しい落とし方って所か しら?」  何と油性マジックの落とし方を葉須香のおっぱいを使って行うと言って くる大河。  その言葉に驚く女子たちだが、初堂だけは眼鏡を光らして少し微笑みを 見せていたとは、誰も気づくことはないだろう。 「じゃあ〜葉須香さん。こっちへいらっしゃい〜」 「あの・・・別に私はこのままでも...」 「だめよ。年頃の女の子が落書きだらけの胸じゃ恥ずかしいでしょ?」 「・・・・それはそうなんですが...」  なかなか大河のとこに行かない葉須香を見ていた相崎と飯倉はお互いの 目を見て何かを思いついてしまう。 「そうだよ。落書きはなくした方がいいよな」 「そうです〜せっかくのおっぱいが台無しよ〜」 「えっ..ちょっとあの..」  相崎と飯倉が葉須香の両脇を左右から抱きかかえ、引きずるように大河 の方へ連れて行く。  大河のキッチン台(教卓)にはすでにまな板が用意されており、そのま な板の前まで強引に連れたこられてしまった。 「相崎さん、飯倉さん。協力ありがとうね」 「いえ、当然のことです」「えへへ」 「あ・あの..やめてくださいっ!こんなとこに胸なんて乗せたくないです!」 「でも、落書きは消した方がいいわよ」 「結構です。相崎さんと飯倉さんも手を離してくださいっ!」 「どうしたの?葉須香さん、早く乗せなさい」 「先生もいい加減にしてくださいっ」  まな板に乗せられる事にかなり抵抗のある葉須香は、ついに大河にまで 抵抗の意思を見せてきた。  さすがの大河も本気で嫌がり始めてる葉須香に無理強いが出来ないと思 い始めてしまう。 (ちょっと強引すぎちゃったかも..) 「相崎さん、飯倉さん!早く手を離してよっ」  相崎と飯倉も本気で怒り始めた葉須香に押され始めており、もう手を離 すとこまできてしまった。  めずらしく、怒りがおさまさない葉須香に、何と意外な人物が口出しし てきたのであった。

そう、その者は1人眼鏡のフチを指で押し
上げながら現状を冷静に分析している初堂
だった。
(両脇を左右から抱きかかえて連れていった
のは、いい手だけど爪が甘すぎるわね..)
クイクイッ
(先生も、もう少し言葉に思慮して行動すべき
ところよね)クイクイッ
「しかたない..私が何とかするしかないのね」
パタンッ..
筆を止め、描いていたノートを静かに閉じる
初堂。
揉めてる葉須香たちに気づかれないように
立ち、手助けをしてきたのであった。
クイクイッ
「葉須香さん、あなたも授業を妨害する気
なのですか?」

「えっ?」 「油性マジックの正しい落とし方、これは立派な家庭科の授業だと思いま すが..」「そんな..」  何と真面目だと言われてる初堂が大河のおかしな授業に賛同してきたの であった。  そう、初堂にまで敵にまわった以上、葉須香にはまな板におっぱいを乗 せるしかなかったのである。  結局、おっぱいを出したままの相崎と飯倉に両脇を左右から抱きかかえ たままでまな板におっぱいを乗せた葉須香。  女子たちの前には「まな板に乗ったおっぱい」が完成してしまったので あった。  初堂の言葉で観念して、おっぱいを乗せた葉須香に、大河が更なる指示 を出してきた。 「くすぐったくて動くとまずいから腕を広げてキッチン台を抱えるように してくれないかしら?」 「は・はい..」  葉須香は手を広げ、キッチン台(教卓)を抱えるようにの側面に腕を添 えると今度は相崎と飯倉に指示を出してきた。 「じゃあ、相崎さん、飯倉さん、葉須香さんの腕を固定してあげて」 「はい」「すぐ、やりまーす」  相崎と飯倉は手際よく葉須香の手首にロープを巻き、キッチン台に完全 に固定してしまうのであった。 「あ・あの先生!!な・何でロープを?」 「別に変な意味で固定したんじゃないから安心して。どうしても動いちゃ うと思うから固定したのよ」 「でも、これはおかしいです」 「おかしくないわよ。ちゃんと固定しないと、よく落ちないから」 「そんな..」  完全に身体の自由を奪われてしまった葉須香を目の前に、大河が早速授 業をし始めてきた。 「じゃあ、早くそのカラーマジックを落としましょうね。まずみんなに聞 くけど、これを落とすのには何が一番いいと思いますか」 「メイク落としなんかがいいんじゃありませんか」 「油おとしの石鹸もいいです」 「なるほどね。でも乳房は大事な所だから、あまり化学製品的なものは不 味いと思うわ」 「でも、先生。それなら何で落とすんですか?」 「これで落とすのよ。この自然のものでね。」  大河が出してきたのは何とわさびであり、女子たちは意外なものに驚い てしまった。 「!!せ・先生!?それわさびじゃありませんか」 「そうよ。わさびよ。でもこれは天然わさびだから、すごく高価なのよ」 「そのわさびで何する気なんですか?」 「わさびはね。油性のものを落とす効果があるのよ。それでいて肌にも悪 影響がないからとってもいいのよ」 「そんな話、聞いたことありませんっ」  確かに葉須香の言うとおり、わさびでマジックを落とすなんて話など聞 いたことがないだろう。  女子たちも半信半疑の中、またもや初堂が眼鏡のフチを指で押し上げな がら大河のフォローをしてきた。 「葉須香さん、あなたの言うとおり私もマジックをわさびで落とすなんて 聞いたことがないわ。こういう場合は柑橘類の皮などでするのは、よく耳 にしますが..どうでしょうか、先生?」クイクイ 「そうね。初堂さんが言ってるのはリモネンのことね。最近はオレンジオ イルとして油汚れを落とすものが出ているわね」 「はい、その通りです。だから、わさびと使うというのは聞いたことがな いのですが..」クイクイ 「でも裏技などかで耳にしたことはないかしら?」 「そう言われてみますと、どこかのTVで実際にやっていたのを見たこと がありますね。確か..何とか家の食卓だったような」(←本当です) 「そう、私もそれを見るまで信じられなかったけど、実際に手に描いたマ ジックが落ちたのよ」 「そうですか..実演済みなら問題ありませんね。葉須香さん、まだこれ でも何か言う事がありますか?」クイクイ 「い・いえ..ありません」  どうやら初堂が上手く大河の口から証拠を導くようにしたらしく、実演 までした以上は、これ以上何も言う事が出来ない葉須香であった。  けど、ここで引き下がってしまうと、わさびをおっぱいに塗られてしま うので別の視点から大河の行動を止めようとしてきた。 「けど、先生そんなものを塗ったら肌が大変なことになります!」 「まあ、少しはひりひりするけど我慢しなさい」 「わさびを塗ったら、おっぱいが腫れてしまいます...」 「大丈夫よ。わさびには「アリルイソチオシアネート」という強い殺菌効 果の成分も入ってるから身体にもいいのよ」 「それは、また別の話じゃ..」 「とにかくモノは試しよ。百聞は一見にしかずよっ!」  大河はそう言うとまな板の上にのってる葉須香のおっぱいにわさびをた っぷり塗ってきてしまう。 「ひ・ひぃぃーー」  葉須香は少し悲鳴を出した。実は葉須香自身が、この落書きを落とすた めにお風呂で強く洗いすぎて赤くなった所にわさびを塗られたので、かな り染みてしまったからである。 「そんなにオーバーにしないでよ。じゃあ落とすわよ」  大河はまな板にのってる葉須香のおっぱいをしぼるように強く揉んでくる。  ぐにゅっ。ぐにゅっ。ぎゅっ。 「くぅぅぅーー!!」  マジックを落とす大河の揉み方はまるで乳搾りの様なもので、葉須香の おっぱいは、まな板の上で元の形を失いながら、ぐにゃぐにゃに揉みつぶ されていく。  ただ、乳首が徐々に固くなっていることから、葉須香が少しずつ感じ始 めてきたのだ。 「はぁはぁはぁ・・・」(何なの..この感触ぅ..)  おっぱいに来る強烈な快感に戸惑う葉須香は大河に止めてもらうことを 言ってきた。 「もう..止めてください..こ・こんなの授業じゃありまひぇんっ..」  葉須香は何とか抵抗の言葉を出すが、身体の方はすっかり快感が増して 危険な状態へ迫っていく。 「そんなことないわよ〜もしかしてぇ♪おっぱい揉まれたぐらいで感じち ゃうの?」 「ち・ちがいまひゅ..はぁぅぅっーーあああっーーくぅううぅぅ..」  言葉では拒否する葉須香だが、おっぱいをしぼり揉まれてる快感とわさ びのひりひり感で徐々にイく寸前まで追い込まれてきた。 「素直に言ってもいいのよ〜葉須香さん♪」  息がどんどん荒くなっている葉須香を見ている女子たちが、今の葉須香 を見て、次々と小声で話し始めてきた。  ぼそぼそ「なに、あの子感じてるんじゃないの?」  ぼそぼそ「見てよ。乳首がビンビンよ。やらしー」  ぼそぼそ「けっこう、おっぱい揉まれるのがいいんじゃないの?」  ぼそぼそ「見てよ。あのだらしない顔、もしかして気持ちいいんじゃない?」  女子たちが次々話す声は、葉須香自身にも聞えておりだんだん恥ずかし さが湧き上がってきてしまう。  しかし、感じているのは本当であり、同性にこんな強くおっぱいを揉ま れた事は初めてのことであった。


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