第18話「恥ずかしい仕掛け」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 男子たちの質問に対して、脱いだショーツをおっぱいに当てて恥ずかし い答えを言った葉須香。  これで解放されると思ったのだが、1人の男子のふざけた提案で更なる 試練が与えられてしまった。 「おおっ、葉須香ちゃん度胸あるぜ。ここまでやってくれれば充分だよ」 「でも、ここまでやるなら、どーせならそのまま手を伸ばして欲しいな」 「そーだ。数秒でいいから手を伸ばそーぜ」 「えっ..そんなことしたら胸が見えちゃう..」 「大丈夫だぜ。ちゃんと見えないアングルで手を伸ばせば見えねーから」 「そんな..」 「先生、手のばしぐらいはいいだろ?」 「それは駄目だな。お前らの魂胆は見えみえだ。だが、先生が手伸ばしの 指示をするなら別だがな」  何と自分が手伸ばしで見えないように指示をすると言った笛地。  本当に乳首が見えないように指示してくれるのであろうか。 「じゃあ、手伸ばしいくぞ。準備はいいか、葉須香」 「はい..ちゃんと指示してください」  ついに男子たちの前で手伸ばしまですることになってしまい、笛地の指 示でショーツを持って手伸ばしを始めた葉須香。 「もう少し下だ。右の乳首が見えてるぞ」 「は・はい」 「今度は少し上だ」 「はい..」  一応、正確に指示を出してきた笛地だが、いくら指示が正確に伝えられ たとしても、ショーツの生地の面積で手伸ばしをした葉須香のおっぱいで は揺れる度に乳首が見えることになってしまい、結局は男子たちにピンク の乳首を晒すことになってしまった。  そんな恥ずかしい手伸ばしに男子たちが大いに盛り上がった後、葉須香 は身体中を真っ赤にしながら、笛地に言葉を出してきた。 「あ・あの..もう穿いてもいいですよね..」  ここまで痴態を見せた葉須香には恥ずかしさの限界が来ていた。  下半身は教卓で隠していて見えないと言っても全裸を見られてる感じが してたまらない。  そんな葉須香に笛地がどこかを見ながら意味深な言葉を出してきた。 「ん、そうだな..あと5秒、いや10秒経ったら穿いて構わんぞ」 「10秒ですね..わかりました..」  約束どおり、10秒待つことになったが、何故10秒なのだろうか?  不思議に感じてしまう葉須香に1つの変な音が響いた。  ベキッ..ガタンッ.. 「えっ!?」  何とタイミングよく教卓を支えてる足が折れて教卓が前に倒れていく。  急いでショーツを股間に当てて隠した葉須香だったが、股間を隠すだけ で精一杯でおっぱいは丸出しになってしまった。 「うぉぉ〜マジで穿いてなかったのかよ〜」 「すげぇぇー下にもう1枚穿いてると思ったぜ」  てっきり下に1枚余分に穿いてたと思っていた一部の男子たちは驚いた。  何せ、男子たちの目の前には、三角の布の様になったショーツを股間に 押さえてるだけの姿になったすっぽんぽんの葉須香がいたのだから。 「きゃぁぁぁぁーー見ないでぇぇぇーーー」

教壇が倒れたことでパニックになって
しまう葉須香。
いろいろ隠すとこがあるのだが、考え
がまとまらず、今は股間を押さえてる
だけで精一杯のようだ。
上半身の方ではおっぱいが両腕にはさ
まれて飛び出てるので素晴らしい光景
になっている。
そんな姿に男子たちが興奮し、葉須香
を困らす様な事を言ってきた。
「お〜い、葉須香ちゃんおっぱいが丸
出しだぜ」
「片手でおっぱい隠した方がいいんじ
ゃんねーか」
「いや、腕を浮かして隠した方が早い
ぜ」
「ああぁぁ、み・見ないでください〜」

 とりあえず、片手で股間を隠しながらおっぱいを隠そうとした葉須香だ が、やはり頭が混乱してる時に行うのが不味かったかも知れない。  左手でおっぱいを隠そうとした時、突然大きなくしゃみの音が聞こえて 驚いて手の力を抜いてしまった葉須香。  気がつくと股間を隠してる手には布の感触がなく床には可愛らしいピン クの水玉のショーツが丸まって落ちていたのであった。 (ああぁぁっ..誰よ..くしゃみなんかしたのは)  葉須香が涙ながら見ると申し訳なさそうな顔をした笛地が声をかけてきた。 「すまんな..葉須香。くしゃみが出てしまったよ」  またしても笛地の仕業に悔しさを感じる葉須香であった。 (ぁぁ..わざとね..わざとやってのね..)  葉須香が笛地のことを睨んだが、そんなことで動じる相手ではなかった。 「さて、これで質問は終わりにしよう。後は今の恥かしさをしっかりと覚 えさせるために最後にもう1度、その姿でみんなの前でおじきするんだ」 「そ・そんな・・・」 「恥かしさを自分自身に覚えさせるためだ!」 「・・・わかりました..」  葉須香は結局、股間に手を当てた状態でおじきをするはめになり、こう して羞恥な自己紹介が終わり、2年生としての生活が始まった。  家に戻った葉須香は今日の屈辱を繰り返さないように今日を最後に忘れ 物をしないとコブシを握りしめて決意をした。 「もう2度と忘れてたまるものですか!明日のぎょう虫検査のシールだって、 ちゃんと忘れずに提出してやるんですからっ」  声を出し、絶対に忘れまいと思い就寝することにした葉須香。  しかし、起きるとすっかり忘れてしまい、そのまま出かけてしまった。  気づいたのはシール回収を言われた時であり、悪夢は再びやってきた。 「また、忘れたのか?まさか、この予備が役に立つとは思わなかったぞ」 「す・すいません..先生」  笛地は再び、予備のセロハンテープを差し出した。それも1日目の検査 が終わった物を。  そう、あの後に念のために2つ取らせて1つを笛地が預かっていたのだ。 「今日も罰としてみんなの前でやってもらうぞ」 「は・はい・・・」  葉須香は笛地からセロハンテープを受け取り、2日目の黄色の箇所を剥 がす。  そして1日目と同じに水色のショーツを脱ぎ、同じ格好でセロハンテー プを張りにいく。  さすがに前日にあれだけの失態をやっただけに多少の捲れでも動じなく なった感じだ。  いや、実際はとても恥ずかしい葉須香だったが、慌てて失態を晒すより は少しの痴態を諦めて慎重にいくしかなかったのだ。  そんな葉須香がセロハンテープを張りにいくと同時に男子たちの手によ って窓が次々と開かれる。 (ぁぁっ..風が..風がスカートを..)  風が吹き始め、葉須香のスカートが大きく揺れる。男子たちの視線は一 斉にスカートへ集中し、誰もが瞬きすらも我慢して様子を伺っていた。  しかし風はそれほど強くはなく、何回か捲って葉須香のお尻を晒したも の、昨日のような全てを晒すとこまでにはいかなかった。 「ちくしょ〜、終わってしまったぞ..」 「お尻が少し見えただけか..残念..」 (これで終わるわ..今日は慎重にいって良かった)  セロハンテープを無事に張り、あとは剥がすだけになったことに葉須香 は一安心した。  そして、ここはより安全な方法でいこうと考えるゆとりも生まれた。 (シールを張ったから、このまま立ち上がった方がいいわ。そうよ、立っ てからスカートの中に手に入れて剥がせばいいんだわ)  完全な安全策を取ろうとして立ち上がる葉須香だが、ここで床にある異 変があった事に気付く。  それは床の表面が昨日よりも何故か光沢があり、滑りやすくなっていた。 (!こ・これって誰かが昨日、ワックスで磨いたのねっ)  あまりの露骨な罠に驚く葉須香に、またもや悪夢がやってくる。  何と不安に思った事を見事にやってしまい、片足を滑らしてしまった。  つるんっ、ばたんっ!今度は身体全体でうつ伏せで床に倒れてしまい、 またもやスカートが思い切り捲り、お尻を丸出しにしてしまった。 「おおっ、すげーお尻丸出しぃぃーー」 「けど、何で滑ったんだ?」 「おい、よく見ろよ。いつの間にか教壇の床がピカピカになってるぞ」 「誰だよ。そんな美味しい事をやったのは」  男子たちもワックスがかかってることは今気付いたらしく、ワックスを かけた人に誰もが感謝したのであった。  そして、教壇にしっかり立っている笛地がニヤっと微笑んだとこからワ ックスをかけたのは笛地自身であろう。  葉須香は、結局2日間続けてお尻を丸出しで見せてしまい散々な目にあ ってしまったのだ。  唯一の救いは2回ともセロハンテープが貼っていたので、肛門を見せる ことはなく、秘部の方もセロハンテープの台紙がぶら下がって上手く隠れ ていたことかも知れない。  でも、これで男子たちの大半は葉須香のおっぱいとお尻を見たことにな り、このままだと、それ以上の場所が晒されるのも時間の問題かも知れない。  今度の今度こそ、忘れ癖をなくさなければいけない。  けど、また忘れ物をしてしまいそうな不安が消えない葉須香は思い切っ て、母親に相談することにした。 (罰のことは上手くごまかして言うしかないわね..)  そう思った葉須香は帰宅するとさっそく、母親に相談を持ちかけること にした。 「あ・あの..お母さん。実は相談したいことがあるんだけど..」 「あら〜葉須香がお母さんに相談なんて珍しいわね〜」  おっとりとした口調で葉須香に話してくる葉須香の母親、須和 葉瑠乃 (すわ はるの)。まだ36歳ということで若い母親であり、葉須香の姉 と言っても通じるほど、実際の歳よりずっと若く見える。  スタイルも娘の葉須香よりも良く、未だに弾力性を保ったGカップのお っぱいを持っているので驚きだ。  今はしっかりとした母親となっているが、昔は天然ボケがひどいおっと りお嬢様だったらしい。 (現在もおっとりと天然ボケは健在かも知れないけど..)  そんな母親に葉須香は協力を求めるように頼んできた。 「実は..私の忘れ癖を何とかしたいので、お母さんにも手伝って欲しい んだけど..」 「そうねぇ〜。でも、お母さんも葉須香ほどじゃないけど忘れやすいのよね」 「それは分かってるけど..お母さんも昔は忘れ癖がひどかったの?」 「ひどかったわよぉ〜。実はお母さん学生時代は、わすれんぼの葉瑠乃と 言われて、あまりにも忘れ物をするから罰までさせられてたのよ〜」  どきっ!「ば・罰って何をさせられたの..」 「う〜ん〜。ちょっと恥ずかしいことかしらぁ〜..ううん〜、もしかす るとかなりかしらぁ〜」「か・かなり?それはどんなことを..」 「それは言えないわぁ〜、娘に言えることじゃないからぁ〜」 「そ・そうなんだ..けど、それは歌を歌うとか..踊るとか..」 「そうそう〜、そういうのは最初にやってたわね〜。けど、忘れ物が続く から男子たちが恥ずかしい罰を考え始めたのよね〜」  ぎくっ!「そ・そうなんだ..それは災難よね」 「どんどんエッチなものになるから〜、私は須和くんに相談したのよ〜。 あっ、お父さんのことよ♪でも、お父さんも忘れ物がひどいので結局は役 に立たなかったんだけど〜」 「そうなの..」 「でもでも〜、学年が上がった時にお父さんと一緒のクラスになって〜、 お父さんが一緒に罰をして私の恥ずかしさを半減してくれたので、嬉しか ったわぁ〜♪」 「お父さんも罰を..それってどんな罰なの?」 「だ〜めっ、それは教えない♪でも、それがきっかけで高校卒業と同時に 結婚して〜、あなたを生んだのよ〜」 「そうなんだ..」 「そんなわけだから、あんまりあてにしないでね〜。でも葉須香がお母さ んに相談をしてきたということは..恥ずかしい罰でもされてるの?」  ぶんぶんっ「べ・別にそういうことは..た・多少、罰はされてるけど」 「まあ、深くは聞かないわぁ〜。お母さんもいろんな罰をされたからぁ〜」 「だ・だから..エッチな罰はされてないんだから..」 「それならいいんだけどぉ〜、お父さんには内緒にしておくから、話した くなったら話してちょうだいね〜」 「・・・・・」(言えるわけないじゃないの..ショーツ1枚で立ってる なんて..) 「まあ、葉須香が忘れ物をしないようにお母さんも力を貸すから安心しな さい。でも、一緒に忘れたらご免なさいね〜」 「うん、それで大丈夫だから」  こうして母親の協力を得ることが出来た葉須香だが、翌日には母親の方 も忘れてしまい、あまり効果が出なかった。  結局、忘れ物がつづいてしまったので、4月上旬は質問の罰をショーツ 1枚の姿で毎日やらされることになり、男子たちのいくつかの質問を必ず 答えなければならなくなった。  もちろん、この質問の罰もレベルアップしてしまい、エッチな質問が認 められることになり、つい馬鹿正直に答えてしまう葉須香はいろんな事実 をカミングアウトさせられてしまった。  その中で特に男子たちが喜んだのは、葉須香と交際している男性が居な いと言うことと、更には性経験が全くない処女であるということであった。


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