日増しに寒さを肌で感じるようになってきた11月中旬、葉須香の罰は1度
原点に戻ることになった。
「葉須香、次からは原点に戻って、下着を晒す罰に戻そう。ただし、今度
は時間制限なしだ」
「えっ..時間制限なしって、どういう事ですか?」
「簡単に言えば、次に忘れものをしたらスカートを足元まで下ろしてもら
うという事だ」
「スカートを?それってショーツが丸見えに..」
「ああ、そうだ。ショーツ丸見えにしたくなかったら忘れ物をしない事だ」
「は・はい...」
恥ずかしい競泳水着から解放されたのは嬉しいが、今度はショーツをず
っと晒す事になってしまい、辱めを受けることには変わりがなかったので
ある。
今度こそ、忘れ物をしないと決意する葉須香だったが、次の日にあっさ
りと忘れ物をしてしまう。
この時ばかりは自分自身が情けないと深く思った葉須香であった。
「葉須香、あんだけ言ったのに忘れたのか?さあ約束だ、スカートはおろ
してもらうぞ」
「はい..」
葉須香は素直にスカートのホック外しショーツを見せる事になってしま
った。
ただ、始めのうちはスカートをおろしても手隠しがOKだったが忘れ癖
が治らないので、すぐに手隠し禁止のショーツ丸出しの罰に変わったのだ。
こうして、しばらくショーツ丸出しの罰が続くことになり、葉須香とし
ても男子たちの前で晒す以上、ショーツに気を使わなければならず、この
月に買った下着はかなりの枚数になったらしい。
そして、この罰も何回も続くとエスカレートしていくことになり、笛地
の授業で新たな罰が開始されることになった。
「葉須香、今日から新たな罰を開始するぞ」
「えっ?新たな罰って..」
「とりあえず、その姿で教卓の上にひざを立てて乗るんだ」
「教卓の上に?」
突然、新たな罰として笛地から教卓の上に座れと命じられた葉須香。
どうやら、中学の数学の復習として「三平方の定理」の正三角形の高さ
を求める公式を葉須香の身体を使って説明するとの事であった。
「葉須香、三平方の定理を簡単に言ってみろ」
「直角三角形の3辺の長さを求める公式ですよね..」
「そうだ。abc3辺の長さの内、2辺の長さが分かればa二乗+b二乗
=c二乗が成り立つから残りの1辺の長さを求められるということだ」
「はぁ..」
「さて、これからが本題だ。葉須香、正三角形になるまで股を開けっ!」
「わ・わかりました..」
笛地に言われて、葉須香は脚を正三角形まで開かされ、「三平方の定理」
を身体を使って実演させられることになった。
まず笛地が黒板に大まかな説明を書くと、いよいよ差し棒をもって高さ
を求める公式を真面目に説明してきた。
「いいか、まずはこのスジに沿って、正三角形を真ん中で切るんだ」
シュッ!笛地が大胆に葉須香のショーツに浮かんだ割れ目を指し某で擦
ってきた。(ぁぁっ..そんなとこ、擦らないで..ああっ、また)
シュッ!シュッ!「ここで切ることにより正三角形は2つの直角三角形
とするのを忘れるなっ!2つに割ったことにより、まず底辺はどうなると
思うか?葉須香、分かるか」シュッ!
「はぅ..て・底辺は2等分になるので他の斜辺の2分の1になります」
「その通りだ。つまり2つに割った底辺をそれぞれ1と仮定すれば、斜辺
は自ずと2ということになる。これで2辺が分かることになり、残りの1辺
はa二乗+b二乗=c二乗の三平方の定理に当てはめて展開すればルート
3が導き出せる!つまり高さはルート3となるっ!」
意外にも分かりやすい説明に男子たちもすぐに高さがルート3であるこ
とがわかった。
「いいか、要は正三角形の場合は1辺だけ分かれば高さがすぐに求められ
るということだ!1辺が2だったら1対2対ルート3で高さが計算せずとも
ルート3と導きだせるんだ!わかったか?」
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