前編「捕らわれの3エロトリオ三暗刻」


今日は日頃のお詫びを兼ねてエロ康が高級料理店に招待するとの 事で、まずはその資金を用意する為に高条銀行に行ったのが話の 始まりであった。 銀行で普通に大金を下ろす3エロトリオ三暗刻、そしてお詫びの代表 として今日美、あとは保護者を兼ねて舞子先生が一緒に同伴していた。 だが1時間後、状況は一変してしまう。 銀行内には覆面をした女性たちがあちこちを監視している。 そう、不幸にも銀行強盗に遭遇した五人であった。 ちなみに三暗刻とは三瀬太の”三”、安雄の”安”、康介の”康” から取って名づけられたあだ名なのである。 「まさか、こんな目に遭うとはな・・・」 「あんたらを信じてご馳走につられた私が馬鹿だったわ・・・」 「それは心外でやんすよ。これは事故でやんす」 「みんな、おとなしくしないと駄目よ。犯人を刺激してしまうわ」 「みせった、エロ康。ここは舞子先生の言うとおりにした方がいいな・・・」 仕方なくおとなしくなる三暗刻と今日美と舞子先生。 今の五人の姿は後ろ手でロープを縛られ、さらに両脚も縛られてる状況で あった。 そして銃を持った銀行強盗団に見張られてる大変な光景であった。 まさに映画のような危険な光景に近いだろう。 だが、こんな中でも三暗刻はスケベを忘れてはいなかったのだ(エライ!) 「何かそろそろ面白い展開にならないのかな・・・」 「親分、それってあれでやんすよね。女子行員たちを逃げられないように する為に、裸にしてしまう展開でやんすね」 「裸にするだけじゃ面白くないな。裸芸をさせるのも一興かも知れないな」 「あんたらね〜こんな状況で・・・」 「いっそ、そういう展開に持っていくか」 「いいでやんすね。最高でやんすね」 「ハイリスクだが、いいかも知れんな・・・」 とんでもない三暗刻の暴走に今日美が何と大きな声を上げてきた。 「強盗団の方たち。この馬鹿3人が何か企んでますーーー!」 そんな今日美の声に強盗団の女リーダー、氷沢 日佐子(こうりざわ ひさこ)が、 鋭い目つきで、その理由を今日美に聞いてきた。 「そいつらは、あんたの同級生じゃないのか?いいのか、そんな裏切り行為なんかして?」 「いいんです!こいつらをのさばらせるよりはマシよ!さあ、こいつらを縛りまくって。」 学級委員の今日美は何と強盗側の味方をするかの口調で日佐子にお願いしてきた。 「ふふ、本当にそいつらをきつく縛っていいのか?」 「はい!指1本、動かせないぐらい縛ってください!」 「あははっ、あんた気にいったよ。誰か、あの子の縄を解いてやれ」 「えっ?」 「そんなに言うなら、あんたがそいつらを監視してな。ほら武器もやるぜ」 何と腰に着けてたトカレフを今日美に持たせたのである。 「これ?本物ですか・・・」 「ああ、変な真似したらズドンとやってかまわないぜ」 「ふふふ、そうね.. 本当にズドンとやってやろうかしら・・・」 「何か怖いでやんすよ..一体どうしたんでやんす」 「これは、もしかしてスケベから逃れたいという心と強盗に襲われた心が異常に 混合して生まれた結果かも知れんな・・・」 「安さん、心理学者みたいだぜ」 そんな今日美が日佐子の命令で見張ってる中、今日美にばれない様に三暗刻が内緒話を 始めてきた。 「親分、よく見ると、これって近頃有名な女強盗団だったみたいでやんすね」 「そうだな。しかし強盗団の割にはいい身体してんな。こんなヤバいことしなくても 食べていける気がするんだが..」 「親分、今、高条財閥のコンピューターで調べた結果、この強盗団は元はモデルさん達 ばかりでやんす。セクハラ親父達に嫌気を出してこうなったみたいでやんす」 そう、この銀行強盗団は元・一流モデルばかりの集団でスケベな男たちに見られる商売が 嫌になってこうなってしまったのだ。 しかし、こんな危機的状態でも調べてしまうエロ康はご立派! 【エロ康】 一見キザっぽく見えるが無類のスケベ好きでスケベの為なら       大金を惜しまないとんでもないガキである。       ちなみに家はものすごいお金持ちで、この高条銀行もグループの       傘下銀行であるという大金持ちなのだ。 「けど、みせった。今回は状況がかなり緊迫してるぜ。命あってのスケベ魂だぜ。」 「大丈夫だよ。安さん。その辺はエロ康がきっと手を打っているよ。なぁ」 「もちろんでやんす。こういう時もあろうと思って支店長にはいろいろと指導? してるんでやんす」 「さすがだな。エロ康。」 「けど、支店長もこの状態じゃ迂闊に動けないんじゃねーか」 「ふふふ、忘れたでやんすか?さっき、行員のパンチラを取らせるために強盗が 入る前に銀行に忍び込ませたあいつの事を」 「そうだったな、あいつが居た事を忘れてたぜ。さすがだな、エロ康。」 「親分、照れるでやんす。さてとそろそろ合図を送るでやんす。」 エロ康が何やら合図を出すと支店長が頷き、あるボタンを押す。 すると窓口の下側が少し開き、中からみせ太郎が出てきたのであった。 【みせ太郎】 一見はただのからくり人形にしか見えないか実は高性能        のロボットであり、三瀬太の所に居候しているロボット        である。        そして三瀬太の作った羞恥アイテムを格納し管理している        ロボットなのだ。 【三瀬太】    上記のみせ太郎を作った無類の発明好きの少年。 (愛称:みせった)そして女性を羞恥に落とす羞恥アイテムを次々と          作る本編の主人公である。 みせ太郎は、銀行強盗や今日美たちに見つからないように現われ、三瀬太(みせった)の 側まで上手く接近したのであった。 「すまんな。みせ太郎。危ない橋を渡らせてしまって。」 「いいであるよ。それよりも、強盗をさっさと捕まえるであるか?」 「いや、今はまだ早い。それよりアイテムは持ってきてるか?」 「当たり前あるよ。すぐにでも出すあるか?」 「ああ、頼む。まずは”まねまねマウスピース”を出してくれ」 みせ太郎は羞恥次元ふろしきより羞恥アイテム、まねまねマウスピースを出したのである。 「これ人の声を真似るアイテムだけどいいあるか?」 「ああ、それで舞子先生の台詞でこう言ってくれ」 「ちょっとぉぉーー貴方たちっ!何をする気なの!」 一部始終を聞いてた舞子先生が慌てて問いだしてくる。 「大丈夫だよ。舞子先生、ちょっと奴らを引き付けてくれればいいだけの話だけだよ。 みせ太郎、頼むぜ」 「OKある。まねまねマウスピースで話すあるね。」みせ太郎は柱の死角から舞子先生の 声であることを喋り始めた。 まねまねマウスピース。名の通り、このマウスピースを口に咥えて話すと好きな人物の 声で話すことの出来るアイテムであった。 「ちょっとぉぉ〜そこのたれパイの強盗団たち。いい加減、解放してくんないと私の おっぱい大きくて肩凝っちゃうのよね〜」 「何だと〜このアマァァァーー」 「悔しかったら私を剥いて確認してみなさい!この立派なおっぱいを見たら誰もが 膝まつくわよ。」 「ふざけんなぁぁーーー誰かあの女の服を剥いてやれぇぇ!」 (うきゃぁぁぁーー違うぅぅ・・・これはこの子たちの・・・ぁぁぁ) 舞子はあまりの恐怖で声が出なくなってしまい、強盗団に連れて行かれてしまう。 周りの強盗団も舞子先生の方へ視線がいっており、三暗刻にチャンスが出てきたので あった。 だが、1人だけはトカレフを構えてこちらの様子を伺っていた。 「親分・・・やっぱり今日美ちゃんだけは騙せないでやんすよ・・・」 「う〜ん、今日美の奴、完全に頭がイってやがるな..このままじゃチャンスが無駄になるな」 「・・・たしかにこれじゃ舞子先生の身体を張った努力が無駄になるでやんすよ」 「・・・安さん。なんかいい知恵ないか?」 【安さん】 見た目はごっつい親父に見える小6のガキである。       見た目も老け込んでいるが、中身も中年親父の様なエロを好む所       から安さんと呼ばれている。 その安さんが名案を三暗刻に出してきた。 「ふふっ。頭がイってるのを逆手に取ればいい。それに強盗の連中も精神が少しイってるから、 あの手が一番だな」 「もしかして、例の貝々ぱらぼらでやんすね。股間に痒みが出れば集中力はなくなるででやんすね」 「いや、この場合、痒みはあまり効果ないだろう」 「じゃあ、安さん。どの手でいくんだ?」 「みせった。ちょっと耳を貸してくれ。」 三瀬太に耳打ちを始める安さん。その内容に三瀬太が頷き始めたのである。 「ふむふむ。なるほどね、安さん。これなら今日美も銀行団も参るだろうな」 「うん?何でやんすか?安さん。親分〜、2人だけでずるいでやんす」 「わかったよ。ほら、耳を貸せ。」エロ康にも事の内容を伝えた。 「それはグットアイデアでやんす。安さん。最高でやんすよ。」 「じゃあ、行くとするか。みせ太郎。”桃源風呂セット”だ!」 「OKある。桃源風呂セットぉぉぉーーー」 桃源風呂セット。一見ただのお風呂セット一式に見えるが、この中には幻惑を 見せる装置が組み込まれており全ての女性達に妖しい世界の様なイメージを 見せることが出来るのであった。 「桃源風呂セット、スイッチONあるよぉぉぉぉーー」 みせ太郎がスイッチを入れると銀行内の女性たちが次々とぽわんとした表情となってくる。 (!!はわぁ・・な・なんなの?あ・頭がぼーとなってくるぅぅ・・・) トカレフを持って脅していた今日美もぼーとした表情でフラフラとしてきた。 「ふふっ、見るでやんす。女たちが次々とフラフラしていくんでやんすよ。」 「どうだ。みせった。強盗団を見てみろよ。統率が崩れ始めてるぜ」 「さすが、安さん。見事な手だぜ。」 「ふっ、まかしておけよ。こういう事は。でも後はお前にまかせるぜ。」 「そうでやんす。そろそろ親分の出番でやんすよ」 「そうだな。おい、みせ太郎ちょっと耳を」 三瀬太は、みせ太郎に何やら耳打を始める。 「OKある。ぼいーんグロープっっーーー」 ぼいーんグロープ。巨乳専用のアイテムであり、このアイテムの効果を受けた女性は 自分のおっぱいが強力な護身グッズとなるのである。 そう舞子先生が強盗団に傷つけられない様に三瀬太が配慮したのである。 その頃、丁度上半身を裸に剥かれた舞子先生が強盗団によっておっぱいを傷つけられる ピンチになっていた。 舞子先生のEカップのおっぱいが激しい音を唸らしながら強盗団の顔を直撃する。 近くに居た強盗団があっという間にEカップのワンツーの前に倒れてしまったのだ。 だが、銃を突きつけられ結局はそこで舞子先生の反撃は終わってしまう。 「ずい分と面白いおっぱいを持ってるじゃねーか。ああぁ〜」 「こ・これはあの・・おかしなアイテムのせいなんですぅぅ・・ああ〜ん」 「ともかく、あんたのおっぱいには要注意ってことだな。誰かこいつのおっぱいに 注意して縛っておけ!」 「だから・・・このおっぱいはアイテムで・・・ぅぅ」 【舞子先生】 実は元アイドルであり憧れていた教師になれた新人美人教師        なのだが、これもエロ康の財力が成したものだとは全然知ら        ない先生である。        おっぱいがEカップとかなり立派なものを持っている。 「親分、安さん、これで舞子先生もしばらくは安心でやんすね」 「まあな、後は目の前にいる今日美を何とかすることだな」 「安さんの言うとおりだな。奴らの目がこっちに行く前に何とかしないとな」 舞子先生が強盗団に慎重に縛られてる中で、今こちらでは今日美と対立する 三暗刻の姿があった。 果たして、これから三瀬太の邪魔となる今日美に、また恥辱な事が起ってしまう のであろうか。


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