声を出してしまった事によって男子たちに少しずつ追い込まれている私。
すでにたった1つの出口も男子に押さえられて、逃げ道もない。
このままだと男子たちに見つかってひどい目にあうのは確実だろう。
ぐすん..周兄さん、ごめんなさい..
これからくる悲惨な運命に悲しくなっていき、目からは少しずつ
涙がこぼれていく。
今さら泣いても仕方ないのに..
ぐすん..もうおしまいだ..そう思い、空を見上げた時..
えっ!?
第2屋上の方を見ると、無いはずの梯子がついてある?
思わず再度、横の方を確認すると梯子が目の前に現れて設置されている。
確か、昼休みの時は梯子跡があるだけで梯子がないのを確認したはずなのに..
もしかすると礼璃んがここに降ろしてくれたの?
でも上を見上げても誰の姿も見当たらない。けど、これにつかまって登れば
第2屋上に戻れるのは間違いないことだろう。
ちょっと梯子を登るのは怖いけど、迷う時間はない。
手足の震えを抑えつつ、音を立てないように梯子を登っていく。
少し揺れて怖いけど襲われるよりはずっといい。
ぐらぐらと揺れる梯子に、ふと視線を下に向けてしまうととんでもない光景
が見えてしまった。
(うそぉぉぉぉーーー下から丸見えだよぉぉぉぉーーー)
よく考えれば人が1人通れるだけのスペースに梯子を斜めにかけてるから
登ってる光景は校舎裏の真下から丸見えとなっている。
誰か上を見上げれば、第2屋上に登ってる全裸の女子高生の姿が目に飛び
こんでくるだろう。
(ああぁぁーー登りきるまで誰もこないでぇぇぇーーー)
そう叫ぶ私に、悪魔のホイッスルの声が響いてくる。何と、どこかのクラス
の男子たちがランニングしてきたのだ。
(うそぉぉぉぉーーー、誰も見ないでぇぇーーそのまま走り去ってぇぇーー)
もし誰か1人でも、上を方を向いてしまったらどうしよう。
みんなに一斉に騒がれたら、もっと最悪な展開になってしまう。
かなり危機的な状態に追い込まれ、身体が登った状態で硬直している私だが
下半身だけは強烈な刺激が襲ってくる。
おま●この収縮がさっきよりも激しくなっている。
絶えず愛液を垂らし続けているみたいで、何だがおま●こが喜んでいる様で
卑猥すぎる。
(ぁぁっ..は・早く過ぎ去って..)
今回は必死に願う私の頼みが効いたらしく、ランニングの男子たちが何事も
なく過ぎ去ってくれた。
これで再び上へ登れるのだが、この数秒が大きなロスになったかも知れない。
男子たちがこっちへ来るのに1分もあれば充分なことを考えると、もう間に
合わないのかもと思った。
しかし男子たちは不思議にまだ来てないので、私は急いで第2屋上へ登って
いった。
何とか第2屋上へ登った私だが、まだ問題は片付いていない。
今度は急いで梯子を回収しなければならず、無我夢中で梯子を第2屋上へ
引き上げ、引き上げたと同時に屋上にいた男子たちが出口裏を覗いてきた。
まさにギリギリセーフと言ったとこだろう。
「あれっ..誰もいねーぜ」
「もしかして上の第2屋上に登ったんじゃねーか?」
ドキッ...
「馬鹿言うなよ。この壁をどうやって登るんだよ?」
「だな..梯子もねーし、出来るわけねーか」
(あぶなかったぁぁぁーーー、梯子を何とか回収できてよかったよぉぉーー)
「おい、裏にやっぱり誰かいたのかよ?」
「いや、いなかったぜ。やっぱ気のせいだったみたいだよ」
「そうか。何かうまい手を考えて登ったんじゃねーか」
ドキドキッ(ちょっとぉぉ..深く考えないでぇぇ..)
「いや、それはねーな。さっき下で走ってる連中もいたんだぜ」
「そいつらの前で登る真似なんて出来ねーぜ」
「そうだな。逆に俺らのサボリが見られてしまいそうでドキドキしたぜ」
(えっ..それって..)
そう、さっきのランニングは私にとってロスタイムではなく、登る時間を
与えてくれたチャンスタイムであった。
サボリが見つかることを恐れた男子たちもランニングの声が聞こえなく
なるまで、こちらに来ることが出来なかったみたいなのだ。
(じゃあ..さっきのがランニングが来なければ間に合わなかったかも
知れなかったんだ..)
ランニングの男子たちにまさか、助けられるとは思ってもいなかった。
結局、男子たちは私が出口裏にいないことをわかると、すぐに屋上を出て
行ってくれた。
どうやら、必死に裸の女性を探してる事に馬鹿馬鹿しくなったんだろう。
男子たちもいなくなって一気に安心して身体中の気が抜ける私。
まさか、この後で最後の些細な羞恥がくるとは思わなかったのである。
(良かったぁぁ...助かったよぉぉぉ..はぁぁぁ〜〜)
気が抜けて、ほわんとする私の股間からじわぁぁと熱くなって感じてくる。
最初はおま●こが、まだ火照ってるのかなと思ったが、違う温かさが沸いて
いる。
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